■まえがき
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
※ 奈落家のいつもの設定確認
・設定は戦国時代なのになぜか現代の要素が入る。
(今回は昔ながらのスーパーのゲームコーナー。昭和・平成初期臭w)
・奈落家の服装は、原作通り。
・奈落さんと分身たち皆、生存していて
人見城に一緒に住んでいる設定です。
・季節は特に記載が無ければ、
投稿された日と同じです。
(今回は5月半ばから月末を想定)
ストーリーのジャンル:いつものようにほのぼの・コミカル
では、このまま下へスクロールして本編どうぞ。
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金曜日の夕方、公務終わり。
冷蔵庫の中が何にも無いと言う奈落の使いで
人見城下のスーパーに夕はんの買い物に出た
人見家の重臣姉弟、神楽・神無・白夜の三人。
三人で出ていいというあたりが
奈落の優しさなのだが、
神楽には伝わっていない。
神無と白夜はわかっている。
「ったく、奈落も家事の計画性ねえんだよな」
「食材が無いのは週末だからだろ」
「…そうそう」
金曜日だから足りない食材の分は
神楽たちに買って来させて
夕はんを作ろうと考えていたであろう奈落。
白夜たちは奈落の意図を自然に神楽に伝える。
彼女は意外とすぐ納得して腑に落ちた様子で機嫌を直す。
三人はスーパーの自動ドアを入る。
夕方と言っても日は完全には沈んではおらず
初夏にもなっていないのに外は猛暑だった。
だが、店内は冷房が効いていてとても心地良い。
店内にあるパン屋と食料品のにおいが混じった
程良いイイにおいもする。
少しだけ昔のKAT-TUNや嵐の明るい楽曲がBGMとして流れていた。
さっそく家族のグループラインに送られていた
奈落の手書きの買い物メモの写真を見て
今日の夕はんの食材を買う。
よけいな物は買うなと(神楽への)念押しのメッセージと
怒りにらみスタンプも来ていた。
買い物はスムーズに済ます若い三人。
当の神楽もよけいな物はカゴに入れなかった。
そのあと。
「ちょっと寄ってこうぜ」
と神楽。
スーパーに併設された過疎っているゲームコーナーへ。
ゲームコーナーが昔ながらなので
うす汚れたスーパーの白い床がより際立って見えた。
まずはゲームコーナーを全体的に見回る三人。
UFOキャッチャーなど景品を取るゲームが多い。
夕はん時だからか、
昼間にいるメダルでメダルを取る
メダルゲームをプレイしているお年寄りはいなかった。
少し奥にはだいぶぽっちゃりしている白髪の混じった長髪の
中年女性がパチンコをプレイしている後ろ姿が見えた。
遠く端には学校の青いジャージを来た中学生の男の子が
二人プレイで太鼓の達人を上手にバチバチ叩いている。
その反対側では50円でプレイできるらしいマリオカートのアーケードで
一人プレイをしている同じく青いジャージの中学生の男の子。
好きに買い物もできないことで
メンタルが落ち込んでいる神楽。
退廃的な気持ちになりながら
大きな景品のUFOキャッチャーをプレイする。
「これ、取れねえんだよなぁ」
彼女は100円を入れる。
「その金でさっきなんか買えば良かったんじゃねえか?」
「いや、自分の金、使いたくなくて」
「今使うなよw」
「まぁいいじゃねえか」
自由なギャンブラー神楽。
つかむ時はがっちりつかんで持ち上げるが
途中ですぐ落とすUFOキャッチャーのアーム。
「そうもうまくいかねえんだって、姉さん」
「…そうよ」
と見ていた白夜と神無。
取れたらメルカリで高額で売ろうと思っていた
ちぃかわの巨大ぬいぐるみ景品。
邪念がいけなかったか。
今度は三人バラけて
もう少しゲームコーナーを見回る。
そうして白夜と神無が目を放した隙に
自由に楽しくやりたい神楽は一人プレイマリオカート中学生男子と
二人プレイでグランプリモードのマリオカートをし始めている。
神楽はワリオで、
中学生男子はピーチ姫でプレイしているところが面白い。
「ああいうところはすげえよなぁ」
「…うん」
知らない人でも声をかけ、仲良くなれる神楽に感心する姉と弟。
マリオカートを待つ間、
白夜はメダルを買って
昔ながらのアーケードのジャンケンゲームを
神無とプレイすることにした。
一人だと悲しくつまらないが
二人で交代交代にグーチョキパーどれを選ぶか決めると
ちょっと楽しい。勝ってメダルが出て来ると二人でうれしい。
そして数分が経ち、さすがに最終的にメダルが尽き、
神楽の中学生とのバトルも終わったところで
(結局、神楽が勝った。中学生はCOMには勝って2位。
中学生にも容赦無い神楽。さすが。
でも仲良くバイバイ)
ゲームセンターを後にしてスーパーを出ようとする三人。
ふと、パチンコゲームをしている
太った長い白髪の中年の人の顔が見えた。
その顔には無精ヒゲがあり、
最初、三人は中年女性かと思ったが
男性であった。
「多様性だな」
「…うん」
「そーそー。自由なんだよ、姉さん」
と白夜がまとめた。
人見領でも多様性が尊重されていた。
少しびっくりしたが。
そしてスーパーの出口を抜ける。
ちょっとした外出であったが、
人見家の姉弟の三人は
奈落の与えてくれた小さな自由のひとときを楽しんだ。
日が完全に沈んだ後の夜の風は涼しくてとても心地良かった。
おわり
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。