しかし年頃の女性でもある。
面が好みな異性がいたら、それはもうキュンキュンである。
最近は、同じ職場仲間のエグザべ・オリベがお気に入りだ。
あまりに好き過ぎて彼とのあられもない妄想にふけることもしばしばで、仲もわるくないと自負している。
そんなある日、任務成功の祝勝会として2人で祝杯をあげることになって…
ジオン公国軍少尉、コモリ・ハーコートは自己嫌悪の只中にいる。
酔っていた。
酔っていたのは確かだが、その言葉で片付けるにはあまりにも軽率すぎた。
属する職業によっては、若気の至りと笑ってもらえるかもしれない。あるいは、何十年か先に笑い話になるかもしれない。
しかし、しかしである。己の若さを自覚することを咎められたりはされずとも、軍人…そう。彼女は、コモリ・ハーコートは、規律を重んじる軍人なのである。
そんな者が、酔った勢いで秘めていた感情が爆発し暴走し意中の異性を押し倒してしまったのだ。
加えて、初体験!避妊なし!スパイダー騎乗位で抑え込むは、正常位ではだいしゅきホールドで逃さないは、この機を逃してなるものかもう絶対こいつの精子で孕むんだい!!と本能全開だったのだ。
当然、本心ではない。いや、本心なんだけども、もっとこう、順序立てて育んで行きたかった。
行きたかったんだが、酔ってるところにあんな不意打ち喰らえば、そりゃ暴走しちゃうわよ。などと自分を正当化してみたり。
もうどんな顔すりゃいいのよと、運良く相手より早く起きた彼女は、想い人の愛しい寝顔に一瞥くれるやいなや、素早く身支度し部屋を出ていった。
心地よい気怠さのなかで、彼は目を覚ました。
知らない天井だ
寝起きは弱い方で、まだ覚醒しきれない頭でぼんやりそんなことを思いながら、だんだんと昨夜のことを思い出していた。
そして、真っ赤になるやいなや、真っ青になり紫がかってきたところで冴えてきて、落ち着くために深呼吸を繰り返す。
エグザべ・オリベ。彼もまたジオン公国軍人である。階級は、コモリと同じく少尉。
加えて、士官学校を首席で卒業するエリート。さらにMSパイロットでニュータイプである。将来有望株である。
おまけにルックスも悪くない。左あごのホクロだってチャーミングだ。刺さる女性にはとことん刺さる顔立ちだろう。
とは言え青二才なところもまだまだある青年だ。
昨夜の出来事に狼狽えだってする。
いや、彼でなくても狼狽える出来事だろう。
同じ軍人であり同じ階級で、規律を重んじよと念頭にはありながらも少しは気を緩め気を許せる、そんな異性の同僚に初めてを奪われたのだ。それもかなり情熱的に。
酔っていた。たしかにそうなのだが、あまりにも衝撃的すぎて、顔色だって変わる。
ああ、そうか。彼女の部屋なんだ。
部屋の作りが同じでも、雰囲気や匂いで“知らない天井”とぼんやり思ってから数分。エグザべ・オリベは完全に目が覚めた。そして再び、顔色が目まぐるしく変わる。
まってくれよ
そりゃ、彼女を好意的に思っている。でもそれは同僚であることからの仲間意識や友情的なもので、異性として意識は…してなくはないけど、でもやっぱり自分たちは軍人であるからあまり邪な考えはよくないし彼女にだって失礼だしいやでも、酔っていたとは言え、好きでもない相手にあんな強烈に感情ぶつけてくるものか?もしかしなくとも彼女は僕に恋愛的な好意を寄せてくれていたのか?それはうれしい。うれしいが、僕のほうがまだそういう感情になっていない。やっぱり軍人たるもの、な考えのほうが感情より先にくる。
たしかに。たしかにだ。
昨日、いっしょに酒を飲んだ。酔った勢いで彼女に「かわいい」と口を滑らせてしまった。シラフなら絶対言わない。ただあの時は、ほんとうにいつもより違って見えて、きれいで、かわいくて…
ああ、もう!肝心のこの部屋の家主はすでにいないし、でもどうせブリッジで顔合わせるんだぞ?どんな顔すればいいんだよ
ジークアクスおもしろいですよね
本命は緑のおじさんですが、この2人も好きで、急にふってきました。
文才というかオチがつけられないので、見切り発車な中途半端なものですが、コモエグ好きに共感してもらえたら嬉しいです