D×D世界でオリ主が藍染様RPする話 作:藍染惣右ノ介
原作:ハイスクールDxD
タグ:R-15 オリ主 神様転生 残酷な描写 アンチ・ヘイト クロスオーバー 藍染惣右介 BLEACH クロスオーバー
「何なんだよ……これ……」
兵藤一誠は目の前の光景が信じられなかった。
血溜まりに伏せる部長、その姿をいつも通りの微笑を携えながら見る男。
その強さに、その優しさに、彼の存在に憧れを抱いていた一誠は信じることができなかった。
男、藍染惣右介が裏切ったなんてこと。
「やぁ兵藤君、そろそろ来る頃だと思っていたよ」
藍染惣右介は視線をこちらに移す。
それだけなのに心臓を握られたような寒気が走る。
恐怖で震えが止まらなくなり、たってることさえ出来ない。
「そう怖がらなくてもいい、私としても君に危害を加えるのは本意ではないからね」
「どうして……どうしてこんなことを……皆、皆貴方を尊敬していた……憧れていたのに……部長だって……」
「知っていたさ、自分に憧れを抱く者ほど御しやすいものは無い。だから僕は彼女の理解者として傍に居続けた」
「いい機会だ、一つ覚えておくといい兵藤くん」
「憧れは理解から最も遠い感情だよ」
自分の中で何かが弾けた。
先程まであった恐怖は怒りに、何よりも自身が尊敬し、恋愛感情すら抱いた存在を貶された事が許せない。
「藍染ッ!!!アンタは俺がぶっ飛ばす!!」
『赤龍帝の篭手』の倍加の力を貯め、あらん限りの力を込める。
あと数歩、それだけの距離にいたはずの男の姿が消える。
「なっ!?何処に行った!!藍染!!」
当たりを見回しても姿が見当たらず叫ぶ。
「兵藤君…あまり強い言葉を遣うなよ、弱く見えるぞ?」
後ろから聞こえた声に振り向こうとするーーー。
しかし出来なかった。
体から急に力が抜ける。
背中が熱を帯び、あまりの熱さに意識が遠のいていきやっと理解した。
自分はこの男に斬られたのだ。
「安心するといい急所は外してある、それに君の所のシスターもこちらに向かってきてるらしい」
◇
藍染惣右介という男は転生悪魔だ。
故に異例だった、転生悪魔でありながら魔王の内の一人にまでなった彼は。
それ程までの功績が彼にはあった。
先代ルシファーの側近であり、悪魔の発展のために尽力した彼を誰もが認めていたのだ。
現ルシファーを名乗るサーゼクスもまた彼を認めていた。
「やぁ惣右介、調子はどうだい?」
「サーゼクスか、いや、まだまだ慣れない事が多くて必死さ……先代の魔王様の姿を見ていたからそのおかげで何とかやっているよ……」
「そうか、困ったことがあったらいつでも言ってくれ」
この時気づけていたのなら。
もしもこの時、藍染が抱えるものを気づけていたのなら……。
きっと、あんな結末を迎えることはなかったはずなのだ。
◇
「これが崩玉……」
やっとだーー。
「これでようやく、私は」
「それを使って何をする気だ……惣右介……」
「……これの名は崩玉、本来の用途は種族としの壁を取り払い更なる次元へと至るための物質だ……これでようやく……私の悲願は叶う」
「惣右介……君は……」
「さようなら、サーゼクス。君との研鑽の日々は中々楽しかったよ」
◇
「どうしてこんなことをした……藍染!!」
五大魔王の1人、藍染惣右介の謀反。
リアス・グレモリー並びにその眷属を死の淵へと負いやった凶行。
SSを超えた指名手配が発令された。
「……高みを求めて」
その応えがこれだった。
「地に落ちたか……藍染!!」
彼と最も関わりのあったサーゼクスが吠えた。
妹を傷つけられ、親友と思ってた者の裏切り。
それにサーゼクスの脳はおかしくなりそうだったのだ。
「驕りが過ぎるぞサーゼクス…初めから誰も天になど立っていなかった……君も、僕も、聖書の神すらも」
それを冷めた目で見ながら藍染は言う。
温和だった瞳は切れ長の威圧感のあるものに、トレードマークであったメガネを外しながら藍染は結界によって転移していく。
消える刹那、藍染は髪をかきあげ宣言したのだ。
「これからは… 私が天に立つ」