今回のは2人のライバーさんで、
1人は優しいお兄さん的な存在で、もう1人は元気で面白いお兄さん的な存在のライバーさんです。
これも2人を知らなくても読みやすい小説として書いてみたので、どうぞ読んでみてください!
これは機密を運送する機関、antの壮絶な戦いの物語。
戦争には何が必要か?
軍による力量か?
戦車などの兵器か?
だが、この物語は秘密裏に情報を運び、自国を勝つ為にその情報を運送する機関、antという機関の物語。
今、蒸気機関車が走り出そうと、煙突から煙を出している。
沢山の人がその蒸気機関車に乗って、旅行に行こうとしてる人もいた。
しかし、そのお客様の中でまさか国の機密を運送してるantのメンバーがいるとは知らずに。
僕は明智聖(あけちせい)、antのメンバーである。
僕の他に、丁嵐丁(あたらしてい)、天翔贐(あまかけじん)という頼れる先輩antも一緒にある国の機密が書かれた手紙を運送している。
内容は戦争するお相手の国の作戦、兵器の数、軍の力量などの重要な事が書かれていた。
その手紙も書いた人もantであり、バレると即殺される状況の中書いてくれた手紙であった。
そんな手紙を今、僕達が持っており、僕はその重圧に押しつぶされそうな気持ちになっていた。
「お!丁君!明智君!こっちこっち!」
と贐先輩が駅弁などを買って戻ってきた僕達を呼ぶ声がした。
その声は明るく、僕達が今重要な任務をしているのを忘れてしまうぐらい明るかった。
贐先輩は一番奥の左側の座席に座っており、僕達の座る椅子を守っていた。
椅子は横長い椅子を向かい合わせた2つであり、蒸気機関車で移動している時に外の景色を見て楽しむ為に作られていた。
丁先輩はそんな元気いっぱいの贐先輩へ「あいつは本当パワフルだな〜」と苦笑いしながらその席へ向かった。
僕も丁先輩の後について行った。
「おかえり!」と贐先輩は言い、買ってきた駅弁を渡す。
駅弁の中は焼肉弁当だ。
蒸気機関車でゆっくり移動しながら早く食べたいと僕は思った。
僕達が席に座った丁度、蒸気機関車が出発の音を鳴らし、僕達は機密の書かれた手紙を持って自国へ戻る事となる。
蒸気機関車でガタゴトと移動してる中、僕達3人は景色を見ながら駅弁を食べていた。
とても脂がのって美味しく、箸を持つ手が進む。
窓から映る景色は、西部劇のような砂だらけの場所であるが、ゆっくりと見るのに丁度良かった。
僕は駅弁が美味しく夢中で食べていると、丁先輩と贐先輩の顔の様子が変わっていた。
それに僕達3人の他に乗っているこの列のお客様も何故か静かだ。
まるでこちらの様子を伺っているような感覚がした。
「…丁君、もしかして僕達、やばい状況かな?」
と贐先輩が丁先輩へそう言うと、
「うん、僕達ちょっと油断したね」
と丁先輩は自身の腰に備えている銃に何時でも撃てるように用意していた。
そんな2人のやり取りに明智は食べながら困惑していると、この列にいるお客様全員が銃を取り出し、明智達3人へ銃口を向ける。
「!?」
と明智は驚き、彼らの正体が敵国のantだと気づいた。
どうやら機密を持っている事がバレ、運んでいる僕達を始末するためにお客様として潜伏していた。
贐は咄嗟に座っていた座席を持ち上げ、バリケードにする。
座席は金属のネジで止められていたはずなのに、贐は自慢の力で座席を持ち上げたのだ。
そんな馬鹿力に明智は心の中で驚き、そのバリケードの後ろへ隠れる。
丁も続けて隠れ、飛んでくる弾丸から身を隠した。
「さて、やりますか」
と丁は自身の銃を取り出し、シリンダーに弾丸を込めている。
贐は何時でも殴りに行けるように様子を伺う。
明智は自身のバックの中にある物を取り出し、それを敵国のantに向けて投げつける。
それは投げつけた瞬間、眩い光が発生し、敵国のantは目をやられ、手で両眼を塞いでいた。
明智が投げたのは閃光弾であり、「ナイス明智君!」と贐は先頭を切って、1人のantを殴り飛ばす。
続けて丁も見事な銃捌きで、次々と敵国antの足や武器を持っている手を狙い無力化させる。
「もうやってやる!!」
と明智もバリケードから1人の敵国antへ飛び出す。
明智は丁みたいな銃の腕はあんまりで、贐みたいな体術はないが、特別な装備がある。
丁達の国のantは周りの人からantだと気づかれない配達員の服装みたいな装備で、その服装は様々な気候に順応出来る特殊な服装である。
例えば、この暑い砂漠には涼しく感じ、寒い気候には温かくなる特殊な服装だ。
そして、明智にある特殊な装備は、右腕に付いてる腕輪であり、それは大きい武器を収納されている腕輪であった。
その腕輪から蒸気が発生すると、段々と形が形成され、なんとハンマーが現れる。
そのハンマーを明智はしっかりと持って、
「はぁぁぁああ!!」
と1人の敵国antへ向けて横に振りかざした。
あまりの威力に敵国antはぶっ飛ばされ、蒸気機関車の窓から飛んでいった。
1人倒した事で明智はよし!と思うが、
丁と贐は2人で敵国antを10人を無力化しており、残りが10人だった。
まだ敵がいるので、明智は「まだ戦うのかよくそぉ!」と涙目になりながら、丁と贐の3人で制圧した。
今、30人程の敵国antが地に伏せており、明智が外へ吹っ飛ばした人数を含めると、約35人が倒されていた。
「よし、これで終わりかな?」
と贐は両手をパンパンと叩いて言った。
続けて丁も明智へ向けて、
「これで終わりだね、明智君お疲れ様〜」
と言った。
しかし、明智はまだ嫌な気配を感じていた。
(…なんだかまだ狙われてる気がする…なぜだ)
と思い、蒸気機関車の連結部のドアの方を見る。
すると、こちらに狙いを定める銃口が見えた!
この狙いはもしかして…危ない!!
と明智は思い、咄嗟に丁を突き飛ばした。
僕は今、明智君に突き飛ばされ、何故突き飛ばしたか思い、明智の方へ顔を向ける。
するとバン!という一つの銃声が聞こえ、明智の横腹から赤い血が飛び出した。
撃たれた明智は撃たれた反動で飛ばされ、血が出ている横腹を苦しそうに抑える。
しかも、肺から空気が抜けるように口でコキュウコチュウと鳴っていて、かなり不味い状態となっていた。
飛ばされた明智へ贐は、「明智っ!!」と駆け寄り、撃たれた傷口を抑える。
その時の僕の頭の中は怒りに満ちて、
「…お前がやったのか?」
とドスの効いた声を、連結部のドスへ向けて言った。
「あ〜あ、まさかの雑魚に命中するとは思わなかったな〜残念残念」
と金髪の大柄の男性がドアを開けてこの列に入ってきた。
彼の手に持っているのは丁と同じリボルバーであり、彼が撃ったのが分かった。
そんな彼に丁はより怒り出し、
「誰が雑魚だって?」
と聞いた。
その質問に、金髪の彼は一瞬疑問になったが、直に大笑いし、
「そんなの決まってるわ!!その撃たれた雑巾だよ!!あんまり力がないのにantになっちゃって馬鹿だと思うわ!!ハハハッ!」
と言った。
大切な後輩を雑巾として言われた事に、丁も贐もブチギレ始める。
贐が丁に加戦しようと立ち上がるが、
「いや、贐、明智の事を見てくれ、これは僕が倒す」
と言った。
丁が1人でお前を倒すと言われ、金髪の男はまた馬鹿にしたように笑い、
「お前がこの俺を??馬鹿だな〜この俺は彼奴等よりも強く、銃の腕はNO1だぜ?」
と言ったが、丁は
「そんなの関係ない、お前が僕に引き金を引いた時、撃たれていると思うけどね」
と言ったが、丁はリボルバーを構えていない。
そんな構えてない丁に金髪の男は大笑いし、
「撃たれている?だったらやってみろよ!!」
と構えているリボルバーの引き金を引こうとする。
バンッ!!
一つの銃声が鳴った。
丁が撃たれたと思われたが逆だった。
…金髪の男性のリボルバーを持っていた手が撃たれたのだ!
撃たれた事でリボルバーは後ろへ飛ばされ、右手から血が溢れ出てくる。
丁は既にリボルバーを構えており、続けて2発、彼の両足へ向けて放つ。
両足のアキレス腱を見事に撃たれ、金髪の男性はかなりの痛みに襲われながら後ろへ倒れる。
そんな動けない彼に丁は近づき、銃口を金髪の男性の脳天へと向け、彼はそんな丁の姿が死神に見て震え上がる。
「なぁ、なぁ!?もうその機密は渡すから俺を撃たないでくれ!!」
と先程の馬鹿にした態度とは違い、命乞いをする。
自身の国の機密を渡しても生きたいという姿が丁の目の前で映っていた。
そんなantとして不甲斐ない彼に、丁はため息をし、
「じゃあ、最初からantになるなよ」
と丁は引き金を引き始める。
その時、ある男性の悲鳴が聞こえたが、一つの銃声によって静かになったという。
翌日、丁と贐は病院へ向かった。
贐の手には果物の入った籠を持っており、入院している明智のお見舞いで、明智の病室へ入った。
今明智がいる病院はantを裏で匿ってく治してくれる頼れる病院であった。
あの騒動をした事で、目的の駅に着いた時、かなりの人々があの列へ気になり入り込んだ。
その人々で固まった隙に、明智を運んでこの病院へと向かったのだ。
明智はベットに横になっていて、撃たれた横腹を包帯で巻かれている状態であった為、まだ痛そうに見えていた。
そんな明智に贐は
「明智君〜果物持ってきたぞ〜」
と呑気に声を掛ける。
そんな贐に明智は少し笑いながら「ありがとうございます贐先輩」と言った。
ベットにいる明智と隣に2つの椅子に座っている丁と贐はあの後の事を話し始める。
無事に自国の偉い人へ機密を送れた事。
明智が撃たれて、仲間のant達は焦っていた事。
そんな話だった。
そんな話を終えると、明智からある思った事を話す。
「…いつこんな戦争が終わるんですか?」
それは悲しそうな、怖そうな声で、明智の身体は震えていた。
その質問に丁と贐は申し訳なさそうに黙っていた。
「確かに勝たないと、大切な人達とか奪われるのは分かります…だけど!もう怖いのがある!撃たれた後に僕は死ぬんだと思ってしまったから怖かった!」
と抱えていた気持ちが爆発し、明智の目から涙がボロボロと溢れていく。
丁と贐はそんな明智になんとか声を掛けたいが、なんて言うか分からず、
「…暫くantの仕事はおやすみするようになっているから、明智君ゆっくり休み」
と丁は言い、2人は明智の病室から出ていった。
病室からは少し鳴き声が聞こえていた。
丁と贐は自身のantの基地に戻りながら話し始める。
「…なぁ、本当にこの戦争いつ終わるんだろう丁君」
と贐は言う。
しかし、いつもの元気いっぱいな彼の姿ではなく、少し黄昏れていた。
その回答に丁は悲しそうに
「終わるまでだろうね、僕達は国に拾われた身の人達だからね」
と言う。
丁の回答に贐は「だよな…」と言うと、号令の新聞が聞こえてくる。
その内容はきっと自国が勝利した知らせだろうと2人はそう思っていた。