ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします
異端児達の地上進出が終わりひとまず平穏を取り戻したオラリオ
建物としてはかなりの被害を被ったが死者は0と言う異例の結果に終わり街に出た異端児達も【ロキ・ファミリア】によって討伐されたと言う知らせが走りオラリオに住む者達は安堵した
そんな建築物的な被害を出した街で戦火にありながら全くと言って良い程無傷な建物が存在した、それこそ何を隠そう映画館だ
そんな映画館に客、としてではなく冒険者として仕事をしに来た一団何を隠そう件の功労者【ロキ・ファミリア】幹部だ
そんな彼らにタダシが対応する
「ようこそお越し下さいました、【ロキ・ファミリア】の皆様」
「やぁタダシ、今回は映画を観に来たんじゃないんだ」
「ええ、皆様その様に武装しておいでですのでそうでしょう」
タダシは【ロキ・ファミリア】の武装した姿に目を向けながら全員にカップを差し出す
「それで、本日はどの様なご用件でしょう?」
「惚けんなやタダシ、自分例の武装したモンスター、『異端児』の事知っとったやろ?」
ロキが惚けた顔のままタダシを問い詰める
「はて、何の事やら」
「惚けんなって、人的被害が無かったとは言え建物やら施設やらの被害はそこそこ、にも関わらずここにはほぼ被害はない」
「ファミリアの人員を動員して調べたけど、周辺の建物全てが60%前後の損壊、それに比べこの建物、被害率は約2%、それも全てがモンスターではなく逃げ惑う人々が混乱の中誤ってつけた物ばかりだ、とても同じ戦地にあった建物とは思えない」
ロキに代わりフィンが書類を取り出しタダシに見せるがタダシは余裕を崩さない
「ふむ、確かに当館の被害が少ないことは否定しません。ですがだからと言って我々が件のモンスターを匿っていたと言う証拠にはなりません」
タダシはカップを置き更に続ける
「それに、当館はあくまで娯楽施設、ダンジョンに潜った事がある者等居ません」
「………………成る程、最後に1つ、君は異端児達をどう思う?」
「そうですねぇ、私には自由を得たいだけの人間の様に感じました」
「………………そうか、折角来たんだ、何か映画でも見せて貰おうかな」
「我々にそんな暇は無いぞ」
「だからこそだよ、折角だからな、異端児達が観たと言う作品を見せて貰おうかな?彼らの事をもっと知っておきたいし話題作りになる」
「かしこまりました、しかし幾つか作品がございますのでお時間を頂きます」
「構わないよ」
フィンはそう言うとタダシに案内され席に座り【ターミーネーター】に始まり【プリキュアシリーズ】まで網羅することになった
十数時間後
「何と言うか、本当に多種多様な奴がおるようじゃのう」
「ああ、だが映画館が異端児達と関わっていたのは確定だ、タダシは僕の言葉に『かしこまりました』と言い、映画を観せてきた、問題は」
フィンは自分達の手に握られたペンライトとロキを見ると苦笑いを浮かべる
「ハァ~プリキュアめっちゃ可愛えぇなぁ~♪皆一生懸命で良え子やぁ~」
「この状況どうしたものかな」
フィンの言葉に答えられる者は残念ながらいなかった