宇宙戦艦ヤマト3199 If 激浪への挑戦者 作:モアンゴル
【第9話】
スターシャ女王とユリーシャ皇女の生存に必要なエレメントを星外に運び出し、
残置するには危険な古代イスカンダル帝国の技術情報を抱えたイスカンダル星は
爆破処分する___曽根川と真田の発案した基本方針は、
その後急速に具体化し、実現に近づいていった。
スターシャ女王は真田大佐にエレメントについて情報を提供し、
イスカンダル王族の"クラウドサーバー"と言って良い存在の王家用エレメントが
機能を維持するために要する条件(エネルギー源など)を確認して
計画が実行可能である確信が得られた。
王族救出と惑星の処分に必要な物資については、
バーガー艦隊と協同してイスカンダルへの衝突コースにあるガミラス星残骸の排除・
軌道変更作業に従事していた地球防衛軍・
ガミラス星で大陸級の地殻掘削・移送に従事していた、
ツァインフェルテ伯爵家が運営する天体開発業者及びその作業船団に対し、
デスラー総統によるガミラス星崩壊の責任を問わないことの確約と
崩壊した(する)ガミラス・イスカンダル両星の岩塊所有権をちらつかせることで、
作業船団が予備として船上に残していた地殻掘削・輸送作業用の
ゲシュタム・ジェネレーターや大規模採掘機械に作業用
ツァインフェルテ企業グループの業者が所有する、
地球連邦から輸入した天体採掘用の波動掘削弾50発と、
星間航路啓開用の波動融合弾70発を供出・徴用させ、調達した。
最後の問題となったのが、惑星を処分する手段だった。
かつて宇宙戦艦『ヤマト』は、波動掘削弾で惑星テレザートを包む
天体級の巨大岩盤を木端微塵に崩壊させたことがあったが、
ガミラス企業が有していたものは民間用ゆえデチューンされており、
同じく威力を控えられた波動融合弾と併用しても、
イスカンダル星を完全破壊するには威力が不足することが試算で明らかとなった。
そもそもイスカンダル星は、
不安定となり寿命を縮めていたガミラスと異なり惑星として"健康体"なため、
後者と同様に粉砕するには相応のエネルギーが必要であった。
「おあつらえ向きのものがあるではないですか、この場に」
地球連邦外務局次官で、友好派遣使節団長にも拘らず、
盟邦に対する棘のある発言が多い曽根川恒夫が、
この点においてまたしても配慮に欠け、されど有効な手段を提示する。
「イスカンダルを撃てと言うのかね……我が"デスラー砲"で……!!」
アベルト・デスラー総統は、静かに青筋を浮かべながら言った。
「左様です。
総統閣下が最適任……と言うより、総統閣下にしかできません」
曽根川は泰然として言葉を返す。
使節団長の言う通り、地球連邦が派遣した第六十五任務部隊に属する、
波動砲を搭載した三隻の宇宙戦艦『ヤマト』『ワシントン』『サウスダコタ』は
『次元波動兵器不拡散条約』に則り、今航海中は波動砲の回路を一部撤去、
使用不能化・封印することで、大マゼランへの進入を認可されたため
地球艦隊は波動砲を使うことができない。
必然的に、
デスラー総統の座乗艦・戦闘空母『デウスーラⅢ世』に限られるのである。
曽根川は暗い微笑と共に続けた。
「
帝国時代のイスカンダルに強制連行され、虐殺に加担させられ、
民族の未来のため新天地探しに四苦八苦することになったガミラス人が
イスカンダル星を波動砲で破壊し、王族を星から解放することは、
イスカンダルが過去の落とし前をつけ再出発する上で相応しい儀式です」
波動砲で惑星を破壊してきたイスカンダルが、波動砲で___
しかも、奴隷として連行し『ガルマンの人猿』と蔑んだ民族が作ったもので
破壊されるのは、この上なく
しかも、引き金を引くデスラーは、波動砲の使用を憂慮してきた
イスカンダルの女王スターシャに想いを寄せていた男であることは公然の事実。
そんな彼にスターシャの前で波動砲を使わせ、彼女の母星を撃ち、
自身の母星同様に爆発四散させるのもまた、洒落にならないことだった。
曽根川はそれを自覚しながら、デスラーにイスカンダル星の破壊役を委ねる。
その目は、先にデスラーに銃を向けられた時のものと同じだ。
外交官としてはともかく、一個人としては無理もない事だが……
「……よかろう」
デスラーもまた、自身の禊として、苦しい役回りを引き受けることにする。
きっと、そのためにこの男は、公私の二律背反に苦しんでなお、
『デスラー偽物説』を作るのに協力したのだろうから、という同情半ばに。
かくして、準備は急速に進められていった。
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西暦2205年5月2日。
ようやく、『イスカンダル王族救出作戦』及び
『イスカンダル星破壊作戦』完遂の準備が整えられた。
デスラー総統の腹心であり、現在はガミラス人移民計画の本部長を務める
ガデル・タラン大将が移動本部として座乗するガイデロール級戦艦『カンプルード』を
旗艦に戴く特務艦隊が、ツァインフェルテ家が運営する企業が保有していた
波動掘削弾・波動融合弾計120発を積載した輸送船団を護衛しながら、
数日前までガミラス星が存在していたアステロイド宙域を経て、
破壊対象となった惑星イスカンダルに到着。
ツァインフェルテ天体開発社の倉庫で厳重に保管されており、
惑星処分計画のため徴用された地球印の民生用波動エネルギー弾頭が、
イスカンダル星の海に着水した宇宙輸送船群から搬出され、
惑星の地中・海底など、事前の計算通りの位置へセッティングされていく。
現在のイスカンダルは人間が活動するには過酷な環境であるため、
作業には主としてガミロイドが用いられた。
一方、王都イスク・サン・アリアにおいて予定された作業は、
前日のうちに完了している。
デスラー総統が作業部隊を直率・監督して、スターシャ女王とユリーシャ皇女の
生命(存在)の源たる巨大なクリスタル状の物体___惑星のエレメントを、
地下聖域『サンクテル』から慎重に搬出し、在来の戦闘母艦をベースに設計した
『デウスーラⅢ世』のテストベッドたる超ゲルバデス級航宙輸送艦に乗せ、
惑星外の安全域へと持ち出していた。
また、地球側は、元来のイスカンダル星表敬訪問時の予定通り、
イスカンダル星の殉難地球人の遺品類を墓地ごと掘り返して回収した。
そして、救出対象であるスターシャ・イスカンダル女王、
ユリーシャ・イスカンダル皇女、サーシャ・イスカンダル姫の三貴人と、
侍従武官メルダ・ディッツ中尉が地球軍の補給母艦『アスカ』へ乗艦し、
イスカンダル星を離れた。
これが、数時間前……地球で日付が変わる直前の事であった。
「総統閣下、『カンプルード』より通信が入っております」
「……映像に出せ」
主人であるデスラーとダークナスが王家の説得へ向かう間、
イスカンダル海上で、第六空間機甲旅団と地球艦隊が撃ち漏らした隕石の警戒と
王都落着を阻止する任に就いていた、赤き御召艦『デウスーラ』も
イスカンダル王族の避難完了と共に惑星を離れていた。
その艦橋に、憂いを帯びた面持ちで玉座に座る艦の主・デスラー総統にとり
最も信頼のおける軍人であるガデル・タラン将軍からの通信が入った。
『総統閣下。 ……我が作業船団及び護衛艦隊が、
安全宙域に退避した旨を報告させていただきます。』
「ご苦労だった。危険な地での任務遂行に感謝する」
デウスーラ艦橋上部のモニターに映し出されたタラン将軍は、
総統の固い顔つきに忖度して言葉を詰まらせながら、
イスカンダルを破壊処分するための前段作業が完了した旨を伝える。
そして、総統座乗の航宙戦闘母艦『デウスーラ』に、
イスカンダル星に設置された波動エネルギー弾群の制御権限が転送された。
惑星破壊準備が完了し、
デスラーが作業に従事した全ガミラス軍部隊に対して演説を開始する。
古代イスカンダル帝国によって遺伝子レベルの刷り込みでイスカンダルへの
畏敬の念を持たされ、歴史的な精神文化としても同星を崇拝してきたガミラス人が
当のイスカンダル星を破壊するにあたって、精神的打撃を抑えるための措置だった。
『……諸君。
我らが母星・ガミラスを失って間もない中、この重大な計画に従事し、
無事にこの段階まで進行させてくれたことに、まず、感謝を述べる。
……これより我らは、長きに渡って我々ガミラス___そして、
両マゼラン銀河の精神文明的象徴であった聖なる星・イスカンダルを破壊する。
しかしこれは、真に守るべきもの、イスカンダルの貴人を保護するために
必要不可欠な犠牲なのである。滅びゆく藍の星・イスカンダルも、
我々の止むを得ざる決断を肯定的に受け止めてくれるものと信ずる。
……我々はこれより、一つの星、一つの歴史に終止符を打つ。
だがその先には、より豊かな未来が待ち受けていると確信している。
星殺しの引金を引くという大罪を負う私を、一人でも多くの者が
憐れんでくれるとありがたい。我らガミラスの未来に栄光あれ。ガーレ・ガミロン』
推敲を重ねた原稿を手に、マイクへ滔々と語るデスラー。その胸中は複雑である。
仕方ない事とはいえ、スターシャから明かされたイスカンダルの真実を思えば、
この原稿は実に欺瞞に満ちている。
それに加え、デスラーが惑星に向け
偽物の所為にされているが、第二バレラスからサレザー系第五惑星エピドラを撃ち、
出力を絞っていたとはいえ、母星たる大ガミラス本星へも砲口を向け、
引金に指をかけた(もし撃っていたら、その時点でガミラスは崩壊したに違いない)。
それらを鑑みれば、デスラーの心はさらに曇った。
しかし、事実もある。
これが終われば、ガミラスも、イスカンダルも、
因縁に決着をつけ、清算し、新たな時代へと踏み出すことが叶うということだ。
自身を含め、ガミラス、イスカンダル、そしてあの哀れな外交官を始めとした
その権化たる星を撃つことが、それに一種の終止符を打つことになると信じて、
デスラーは"ケジメ"に臨む他なかった。
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TF65の僚艦共々、安全圏であるサレザー恒星系の第四・第五惑星軌道間空間に
展開した宇宙戦艦『ヤマト』、その第一艦橋では、望遠観測映像によって
かつて目指した遥かなる星・イスカンダルの最期を見届けようとしていた。
「……埋設波動エネルギー弾群、起爆の模様!」
報告と共に、天井モニターに映し出されたイスカンダル星の姿に変化が現れる。
青い惑星表面のそこかしこから、まるで水風船に穴をあけたように、
黄金色の光のようなエネルギーが噴流となって漏れ出している。
(……あれが、サンクテルに溜まっていたエネルギーか)
艦長席の古代中佐は、計画の説明を思い出し、黄金色の光の正体を推察する。
イスカンダル星の地下聖域『サンクテル』には、一方向に噴出すれば
星そのものを動かすほどのエネルギーが蓄積されていると説明された。
そして真田大佐は、イスカンダル星を破壊するにあたって、
そのエネルギーを星の地殻自体を破壊させることに利用することを提案していた。
波動融合弾を、爆破後にサンクテルのエネルギーが星中の地殻に流れ
破砕することになるような破壊範囲・深度に設置し、爆破とエネルギーの氾濫で
弱って、テレザート封印岩盤のように脆くなったイスカンダル星の岩盤を
さらに波動掘削弾の振動効果で破砕し、『デウスーラ』のデスラー砲で
惑星が爆散するような状態に持っていく……というのが、破壊計画の骨子だった。
古代が見たところ、その計画は順調に進行しているようである。
そう判断したのは、どうやらデスラー総統も同じだったらしい。
「『デウスーラⅢ世』、波動砲発射態勢に移行!」
「総員、惑星爆発時の閃光・衝撃に備え!」
『ヤマト』の
古代は艦橋詰めの幹部クルーに命令を下した。
自艦が波動砲を撃つわけではないが、来る閃光と衝撃は警戒しなければならない。
その危惧は正しかった。
天井モニターに映る赤い戦闘空母から赤紫色を帯びた白光が奔流となって放たれ、
イスカンダル星に突き刺さる。着弾点は、王都にあるクリスタルパレスだ。
総統座乗艦の両舷に張り付いたメルトリア級巡洋戦艦がトランスワープで
デスラー砲発射後の『デウスーラ』を危険域から脱出させた直後。
かつて星間帝国の首府として名を馳せた星・イスカンダルは、
ガミラス星と呼ばれていた双子星と同じく、紅蓮の閃光を発して爆発四散。
大宇宙から、その青く美しかった姿を永久に消した____
「……イスカンダル星、消滅を確認……」
衝撃と閃光が収まった頃、西条中尉が沈んだ声で報告した。
……古代は命令する。
「総員、イスカンダル星に対し、敬礼!」
古代にとってイスカンダル星は、自分の全てを変えた2199年時の航海の目的地であり、
諸事情あるにせよ地球の恩人で、義姉の故郷で、兄・守の最期の地であった。
それがこの時、永久に宇宙から失われた事実は、重くのしかかる。
罪深い星だったかもしれない。だが、生命を育んだ星という大いなる存在として
在ったこと、そこで生まれた生命・イスカンダル人がかつて自分たち地球人を救った
揺るぎない事実に対し、敬意を表すべきだと、彼は判断したのだった。
『ヤマト』幹部乗員らが敬礼と黙祷を終えると、
先ほどの西条船務長のものとは対照的な、市川通信長の喜色に満ちた声が、
重い雰囲気の第一艦橋内に朗報を舞い込ませた。
「……『アスカ』の真田大佐、森少佐より報告!
船内で保護しているスターシャさん、ユリーシャさん、サーシャちゃんに、
異常は見られず!___みなさん、無事だそうです!!」
「そうか……!!」
古代は相好を崩し、安堵した。
デスラー砲によってイスカンダル星を吹き飛ばしたのは、
古代の義姉・スターシャらにエレメントの破壊によるイスカンダルの自爆、
即ち彼女らイスカンダル王族に自死を選ばせないためのやむを得ない措置である。
イスカンダルを外的要因で破壊して、同星の王族に万一のことがあれば、
惑星破壊作戦を決行した意味がない。補給艦『アスカ』の報告は、
その憂慮を見事に吹き払ってくれた……。
(……これで、曽根川次官も安心するだろうな)
古代は脳裏にそんなことを思い描き、彼との会話を思い出した。
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イスカンダル王族救出における一連の作業が終盤に向かい、
スターシャ女王とその腕に抱かれたカプセル内のサーシャ姫、それにユリーシャ皇女は
気心知れた侍従武官メルダ・ディッツ中尉や、森(古代)雪少佐、真田大佐と共に
五式宇宙内火艇に乗り、イスカンダル上空に進入した改D級補給母艦『アスカ』へ避難。
それを見届けたデスラー総統やダークナス少将、地球艦隊司令官ワード提督も
自らの乗艦が送り込んだ内火艇に乗り、『デウスーラⅢ世』『ワシントン』へ戻る。
救出チームの最後の二人、
古代進『ヤマト』艦長/中佐と、曽根川恒夫友好使節団長/外務局次官もまた、
『ヤマト』からAU型ドロイドの操縦で来着した五式内火艇に乗り込んだ。
人間は二人きりの気まずい艇内で、曽根川は古代に話しかけてきた。
「……説得の折は、お恥ずかしい姿をお見せしてしまいましたね、古代艦長。
私の事を、外交官に相応しからざる、嫌な人間とお思いになったでしょう」
曽根川の口調は、ガミラス星崩壊の報が届いて以降の熱っぽい、
演技がかったものではなく、航海中に見せていたような落ち着いたものであった。
「ですが、私としてはあれでよかったと思います。
胸の裡に溜まっていた、『澱』のようなものが全て吐き出せました。
……たとえ、それが外交官に相応しからざる態度でも。」
言葉の通り、曽根川はスッキリした、憑き物が落ちたかのような穏やかな顔で、
ここではないどこか遠くを見ている。
「スターシャ女王を翻意させたのは、私の恨み節では断じてない。
古代艦長、あなたたち"家族"の言葉だったと思います。
_____それでもいい、いや、それでいいんです。」
「……曽根川団長」
古代は、眼前の使節団長の変容ぶりに困惑していた。
航海中の冷静な姿から、デスラー総統らとの会議時や
サンクテルでの説得時の嫌味ったらしい面へ一転した時もそうだったが、
そこからまた落ち着きある外交官らしい人間に戻るとは。
「正直、ガミラス星が崩壊しかけているという報告が入った時から、
無我夢中でしたよ。論理の皮を被せて、感情の赴くままに行動していました。
とても外交団長がしていい行為じゃない。」
冷静に、ここまでの自分の動きを振り返る曽根川。自嘲気味の苦笑交じりだ。
「……でもね、
あなたとしては心外でしょうが、どうしても"重なる"んですよ。
私の周りにいた人間と、あなたとその周りの人たちの姿が。」
俯き、懐かしむような面持ちで曽根川が呟く。
「だから、この人に自分と同じ轍を踏ませてはいけない、と思ったんです。
兄弟が残した家族を、愛し合える家族を、失わせてはならない、とね。
……私の場合は、どうにも力不足で叶いませんでしたから。」
「正直、私のしたことは、感情のままに女王猊下に憎まれ口を言うだけで
何の意味を成しませんでしたが、一つの家族が引き裂かれずに済む……
そんな結末が見られただけで満足です。 もう、思い残すことはない。」
古代はここに至り、ようやく曽根川恒夫という男の素顔を見た気がした。
そこにいたのは、冷徹で合理的な外交官でも、
激情と怨念のままに叫ぶガミラスとイスカンダルの被害者でもなく___
愛する者を全て失い狂ってしまった、寂しく哀しい男であった。
「……曽根川さん。 私と森少佐、いえ、妻が、
あの真実を明かされてもなお、スターシャ女王を説得できたのは、
貴方が私たちに"家族"という立場で、説得するように振ってくれたお陰です」
古代の目には、曽根川が世界に対する執着・未練を失ったように見えたため、
早まったことを考えないよう、釘を刺そうとする。
「……そうですか。
ならば、私が今日まで生きてきた意味もあったということですかね。
……それに、私も馬鹿な真似は考えていませんよ。
弟も姪も、家族は皆、懸命に生きようとして叶わなかった。
それなのに生き残った人間が生を放棄するなんて、"無責任"ですからね」
古代の考えを見透かしたように、曽根川は微笑を浮かべて答えた。
奇しくもそれは、曽根川がスターシャに言ったものと重なる所がある。
やがて内火艇は、『ヤマト』艦内へ収容・着艦した。
「___古代さん。ご家族の手を、くれぐれも離さないように。
一応、人生の先達として忠告しておきます。」
「……はい。」
内火艇の着陸脚が艦内の底面に着き、振動が二人に到着を報せる合図となった。
続いて、乗降口が開く音が聞こえてくる。
「では、戻りましょうか。古代艦長」
曽根川は内火艇を降りて足早に艦内へ戻っていく。
それを古代は目で追うが、遠ざかっているためであろうか、
使節団長の背中は、前よりも幾分か小さく見えた。
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こうして、大小マゼランを席巻した勢力が永らく拠点としていた双子の惑星、
ガミラスとイスカンダルは相前後して消失した。
西暦2205年4月末に生起したこの事件は、
爆散した両惑星が位置した恒星系の名を採って『サレザー事変』と呼ばれ、
その後の天ノ川銀河圏の歴史に大きな影響を与えていくことになる_____
「フハハハハ、
カタルシスが売りの宇宙戦艦ヤマトからカタルシスを抜けば、こうもなろう!」
「クソ二次創作者が喋ることかぁ!」
イスカンダル王族周りの設定は、
この『猛虎
原作含め他の世界線ではともかく、ここではそういうものだとお考え下さい。
かしこ