宇宙戦艦ヤマト3199 If 激浪への挑戦者   作:モアンゴル

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第二十九話 ベムラーゼ包囲陣

 

【第29話】

 

 

『親愛なるボラー連邦市民並びに、ボラー連邦軍人の諸君。

 私は、ボラー連邦軍ジベリヤル軍管区司令官、ミハール・ドゥハデス大将である。

 突然このような形で布告放送を行う無礼を、どうか許して貰いたい。

 

 諸君らの元には恐らく、

 「複数の連邦国家外縁軍管区において、

  横領や暴政などの不正を働いていた軍管区司令官らが叛乱を起こした」という

 伝達・報道が、連邦諸機関や軍の上層部から入っているかもしれない。

 ―――だが、それは真実ではない。

 

 我々、有志の国家外縁軍管区司令官一同は過日、とある重大な情報を入手した。

 それは、

 「連邦永久管理機構・最高管理委員会委員長にして、革命の英雄である

  ベルム・フォン・ベムラーゼが、一部高官と親衛軍上層部によって拘禁され

  影武者とすり替えられており、現時点における連邦の統治は、

  卑劣で邪悪なる一部の反革命分子による専横を受けている」というものだ。

 

 我々はこの状況を打破すべく、水面下で準備を進めていたが、

 邪悪なる反革命の徒は先手を打ち、我々有志の軍管区司令官に対して

 《不正を働いた犯罪者》の烙印を押し、抹殺を図ったのである。

 我々は自衛のため止む無く、来襲した親衛軍の艦隊を撃破し、決起に至った!

 

 今ここに、我々有志の軍管区司令官一同を代表して、

 ジベリヤル軍管区司令官ミハール・ドゥハデスは、

 連邦のあるべき政治体制を取り戻すための同盟「統治再建機構」の結成と

 一部反革命分子によって占拠された現連邦政権に対する、

 ()()()()()()()()()()()()の開戦を宣言する!!

 

 志ある者よ、我ら「統治再建機構」の元に来たれ!

 我らが祖国・ボラー連邦に、共に正義の光を取り戻そう! ボラー連邦、万歳(ビェシュナ・ボラーナ)!!』

 

 

 

獅子のタテガミを思わせる癖のある黒髪に緑色の肌をした、青年将官の演説。

それが映し出されていたのは、地球式の大型モニターであった。

 

時に、西暦2206年8月18日。

場所は、太陽系は第三惑星地球の首都・極東管区新都メガロポリスにある

地球連邦政府複合庁舎ビルの地下に置かれた、大会議場。

 

同地には、地球連邦政府外務局長官クロード・ヴェルニーを始め、

地球連邦外務局・駐ボラー連邦大使館開設準備部長黄潤李(ホワン・ユンリー)

同防衛軍統括副司令官プラヤー・パノムヨン大将、

共和政ガミラス駐地球大使コスタン・ノエンラート、

同国防軍銀河駐留軍団参謀長ギュンテル・クライツェ少将、

ボラー連邦駐地球大使マージヤ・トロンジョワ、

同大使館付武官長ヴァルサ・ドンズラフ大佐ら三国の代表者が集まり、

一様に会議場のメインモニターに映るドゥハデス将軍の姿を凝視していた。

 

演説放送の動画を停止されたことで画面に居座っている緑肌の若き反逆者は、

整った容姿を綺麗な軍服に身を包んで、マイクを設えた演説台の前に立ち、

覇気のある声で熱弁を振るっており、聴者を惹き付ける危うい"魅力"がある。

見る者次第では、実直で誠実・公正な軍人だという印象を抱くに違いない。

事実ここに集まった面々には、彼が"刺客"の艦隊を撃破した際の戦闘指揮で、

軍服を着崩した荒々しい姿を見せていたことなど想像もつかなかった………。

 

 

「―――これが一昨日、地球・ガミラス共同開発宙域の外縁部……

 銀河中心方面に面するエリアで活動中だった、地ガ軍の艦艇が傍受した放送です。

 ボラー連邦と地ガ共同開発宙域間を結ぶ通信インフラの一部をジャックする形で

 両国の言語で翻訳された、しかも字幕付きのものが交互に繰り返し放送されており

 本邦と共和政ガミラスに向けたメッセージであることは明白です。」

 

視線をモニターから戻し、話の口火を切ったのは

この場における議長・進行役を務めるヴェルニー地球連邦外務長官。

 

「この放送についてボラー大使館に問い合わせたところ、

 『現在、ボラー連邦では大規模犯罪組織壊滅のための特別治安作戦が

  実施中で、放送は同組織による偽情報である』という書面回答をして頂き、

 しばらくしてから放送は停止されたという報告が軍からなされましたが……

 この件の仔細について改めてご説明頂きたく、皆様にはお集まり頂いた次第です。」

 

ヴェルニーはちら、と視線をトロンジョワ大使へと向ける。

地球の現外務局長官がボラー側代表である彼女が見せている、

一見普段通りの落ち着いた表情から読み取ったのは、隠しきれない「緊張」の感情。

それでもトロンジョワは、大半の参加者にはそれを気取らされることなく口を開いた。

 

「……放送の概要については変わらず、

 先ほどヴェルニー閣下が仰られた通り『犯罪組織による欺瞞情報』であります。

 従って、ボラー連邦永久管理機構―――政府の公式見解とは全く関係ありません。

 放送が停止したのは恐らく、我が軍の部隊が放送元となった犯罪者の拠点か艦船を

 制圧もしくは破壊したからだと思われます。」

 

「では、彼らが……ドゥハデス将軍が言ったような

 『ベムラーゼ最高管理委員長が偽物とすり替えられ、政治組織が麻痺している』との

 主張は、全くのデマだということでよろしいのですね?」

 

トロンジョワの発言に応じたのは、

駐ボラー大使館開設の暁にはボラー大使への就任が内定している、

地球連邦の元・駐ガミラス大使にして現・駐ボラー大使館開設準備部長である

東亜管区出身の外務局高級官僚・黄潤李(ホワン・ユンリー)

彼の言葉に、トロンジョワは深く頷いた。

 

「左様です。彼らはボラー人民の財産たる連邦官給物資や天体産出資源を横領し、

 自らの懐を満たしていた犯罪者。そればかりか、恥知らずにもこんな偽情報を流布し

 人民を反体制に傾倒させようとし、自らの罪を糊塗しようとしているのです。」

 

「……そんな卑劣な犯罪組織に対する貴国の摘発は、順調に進んでおられるのですか?

 本邦と地球連邦側としては、その犯罪組織の跳梁が我らが共同開発宙域まで及び、

 ボラー連邦内の擾乱に巻き込まれることを憂慮しております。」

 

続いて議論に参入したのは、メフィルス・ミューラーの後任として駐地球大使となった

元ガミラス外務相にして地ガボ三国間での国交開設交渉のガミラス側代表者だった

コスタン・ノエンラート。ベテラン外交官たる彼は、鋭く斬り込んでいく。

 

「―――はい。

 我が連邦軍による犯罪組織への鎮圧作戦は、非常に上手くいっております。

 組織の完全壊滅の報告を貴殿らにお届けできる日も遠くないでしょう」

 

それに対し、トロンジョワ大使は微笑を浮かべて告げる。

だが、返答までに僅かながらの"間"―――逡巡が存在していたのを、

地球とガミラスの外交官たちは見逃さなかった。

 

「結構。……しかし今後、貴国の軍による摘発が行われる中で、

 今回のような事が再発・エスカレートしたり、共同開発宙域に組織の残党が

 侵入してくる可能性などについては懸念されるところです。」

 

「つきましては、我が地球連邦防衛軍と共和政ガミラス国防軍の防衛部隊を、

 貴国への方角に面する共同開発宙域の外縁部に増備する考えが

 両国政府の間で浮上しております。

 実施に至っては貴国側との連絡と確認を行った上で、とのことですが」

 

ノエンラートとヴェルニーが、畳みかけるようにトロンジョワに言う。

彼女は若干気圧されたように目を丸くするが、すぐにそれを打ち消すかのように

平然とした顔を繕って答える。

 

「分かりました。

 本国へも諮る必要がありますが、満足いただける回答を得られる筈です。

 配備の計画につきましては、後程通知頂きたい。」

 

その後も、いくつかのやり取りが行われるが、それ以上踏み込むようなものは

ボラー側からはもちろん、地球・ガミラス側からも発言されなかった。

 

 

そうして、議論を締め括るように、ボラー連邦内部での問題に対する

地球・ガミラス安保同盟の姿勢(スタンス)が、ボラー側へと伝えられる。

 

「地球連邦としましては、

 地球と同盟国ガミラス、両国民の生命と権利が脅かされない限りは、

 貴国の自主権を尊重し、バーナード条約にて確認した内政不干渉を堅持し、

 貴国の国内問題への干渉を行うことはないでしょう。」

 

「我が共和政ガミラスも地球側に同じく。

 ……貴国の情勢が一刻も早く鎮静化し、平常に戻ることを願っております。」

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

「どうもボラー政府軍の旗色は、相当に悪いようですナ」

 

三国代表者による協議の終了後、会議場に隣接する控室の中で(ホワン)部長が呟いた。

 

「そのようだ」

 

同室のソファに腰を下ろしているヴェルニーも短く、されど熟考しつつ応じる。

彼らの脳裏には、協議の場でのボラー連邦駐地球大使の様子が描き出されていた。

 

「『統治再建機構』を名乗る、ボラー政府の言う所の犯罪組織……いや、叛乱軍か。

 彼らに対する武力鎮圧の進捗を尋ねてからトロンジョワ大使は明らかに動揺し始めた。

 よほど突かれたくない所だったらしい。」

 

腕を組んで壁にもたれかかっていた(ホワン)はそれに頷き、話題を変えた。

 

「それ以前についてはすらすらと答えていた辺り、

 叛乱側が主張する『国家元首のすり替え』については明確に虚偽と言えそうですかナ。

 あるいは、彼女も知らされていないだけか……」

 

「いや、聞くところによると彼女はボラー政府No.2の腹心。

 そんなことが行われているのに何も知らないというのは考えにくい。

 やはりそこに関しては、叛乱軍の大義名分として掲げられた嘘なのだろう」

 

ヴェルニーがそう結論付けると、(ホワン)は壁を離れて室内を歩きながら語り出す。

 

「わざわざそれを我が地球やガミラスの領域に放送してきたとなると、

 連中が欺かんとしている対象には両国の国民も入っていると考えるべきでしょうナ。」

 

「ああ。何せこちら側には"実例"があるからな。その分、地球人とガミラス人は

 ボラー連邦国民よりも叛乱軍のナラティブに乗せられる可能性が高い。

 既にボラーとの国交が開かれて半年近く、当然『デスラー偽物論』についても

 向こうが知る所になっている筈。それを承知で偽情報を宣伝しているのだろう。

 認知戦は既に、仕掛けられているという訳だ………」

 

万が一、地球・ガミラスの市民に叛乱軍の主張が知られてしまえば、

世論が沸騰して両国はボラーの内紛への介入を余儀なくさせられる可能性がある―――

そんな場合の未来を頭の片隅で予想して、

頭が痛い、とばかりにこめかみを握り拳で軽く叩くヴェルニー。

彼の反対側のソファに腰を落ち着けた(ホワン)が追い討ちをかけるかのように、

地球とガミラスにとってありがたくない"可能性"を口にした。

 

「……考え過ぎかもしれませんがね、ボラーの叛乱軍はひょっとして

 こちらの『デスラー偽物論』が、地球とガミラスの国民を纏めるための

 欺瞞だと気付いている……もしくは疑っているという線もあるんじゃありませんカ?

 例の放送の反応次第で、それを見極めようとしている……というのは」

 

「無いとは言えんのが辛いところだ。

 もしそうなら、この策を打ち出した叛乱軍の上層部……

 恐らくドゥハデス将軍は、今後の地球とガミラスにとって恐ろしい相手になるぞ。」

 

「全くです。あの放送で地球人やガミラス人に言及して

 参戦を求めてこなかったのが、せめてもの救いでしたね……」

 

苦り切った顔でヴェルニーが吐き出し、(ホワン)も憂悶に歪んだ顔で同意する。

現地大使館設立に目途が立てば、ボラー連邦に大使として派遣される予定だった

外務局幹部黄潤李(ホワン・ユンリー)は、手詰まりに近い自分たちの現状に

どこか可笑しさを感じたのか、自嘲気味に皮肉を口にする。

 

「ひどい三文芝居だとは思いませんか、ヴェルニー長官。

 嘘で塗り固めて平和を作ったかと思えば、嘘で始まった他所の内紛に脅かされるとは。

 自分も嘘をついているが故、ドミノ倒しになるのを恐れて他人の嘘を嘘と言えない。

 どこもこれから、実に滑稽な動きを見せることになりましょうよ……」

 

「……喜劇と呼ぶには、随分と血生臭いようだがな……」

 

彼の言にヴェルニーは、そう呟くのが精一杯であった。

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

一方、時間は相前後して。

 

内戦の巷にある星間国家・ボラー連邦領内宙域深部。

盾・ケンタウルス腕の一角をはじめ銀河系中心部の広大な空間を領有する同国の中枢たる

最高管理委員会が位置する首都星系では、国家外縁の軍管区群が一斉に造反したことにより

同地を警備するボラー連邦軍の宇宙艦隊もまた、俄かに忙しなさを増していた………。

 

周囲がそんな状況下にある首都惑星に在する、大半の一般ボラー人が知らない某所にて

ボラー連邦の最高指導者・ベムラーゼ最高管理委員長を筆頭とした、現体制の重鎮たちが

一同に会し、連邦の歴史でも稀に見る動乱をどう終結させるかの"御前会議"が始まる。

 

 

「……ではまず連邦軍参謀本部が新たに確認した情報に基づいて修正した、

 現在の状況を報告・再確認させていただきます。」

 

会議の場に集まった最高位幕僚の中で最初に報告を始めたのは、

ボラー連邦正規軍代表者の一人である参謀次長ジノディ・ロジェストフ大将。

苦しい状況を表すかのように、その顔色はかなり悪く、やつれている。

 

同時に、室内の立体投影モニターにボラー連邦の国土宙域の概図が浮かび、

連邦内では辺境とされる領土外縁の軍管区宙域群のうち、()()()()が掌握し

離反したものは表示が緑がかった青色から赤色へと変化していく。

それらは(銀河中心部を北方とした場合)東部や南北に散らばり、

まるで連邦中央部を挟み、取り囲むようであった。

 

「ジベリヤル軍管区のドゥハデス()大将が首謀した反体制活動に連座した

 軍管区()司令官は、ハイガル軍管区のゲルゼ・ムラシュゴフ元大将、

 ガウガス軍管区のゴスディン・ズミノルフ元大将、

 ザガフス軍管区のヴァージリ・グリュケル元大将、

 ガルパジア軍管区のザンドル・エゴロク元大将、

 ゾルギス軍管区のイエロム・ウボレディ元大将、

 ヴォルギナ軍管区のボリディ・ガルマニフ元大将、

 バルジク軍管区のヴィオン・ヤギル元大将、

 それに北バジウド軍管区のアーグフ・ゴルグ元大将の八人。

 その他にも国家外縁軍管区周辺を中心として多数の艦隊、基地、惑星などにも

 『統治再建機構』を僭称する犯罪組織への加入の動きがあります」

 

()()に加担した軍人は一応、軍籍を剥奪されたことにしているためか、

ロジェストフは"裏切者"たちの役職や階級に『元』をつけるのを忘れなかった。

そして彼は、参謀本部が予想する離反戦力はボラー軍全体の実に40%に上ると告げる。

この報告に、会議場内はどよめき、さしものベムラーゼ委員長も表情を歪めた。

 

「―――ただし、離反部隊の全てが不正物資に関わったとは限りません。

 犯罪組織側の宣伝放送に影響された可能性があることも申し上げておきます……」

 

一方でロジェストフは、同じボラー軍人として離反した部隊の将兵への

せめてもの擁護を試みるが、それを別の出席者が冷徹に切り捨てた。

 

「だが、口実さえあれば反体制活動に身を投じる

 潜在的な不満分子であったことに変わりはないだろう。

 将来の安定のためにも叛乱を起こした犯罪者と同じく徹底的に粛清すべきだ!」

 

発言者は、ボラー連邦永久管理機構閣僚の中で

地球やガミラスで言う司法局長官・法務相に相当する役職にあり、

最高管理委員会副委員長も兼務するシキータ・ツルシチャフ。

最高管理委員会内でベムラーゼ委員長、リュドミ・ダーリヤ委員会一等書記官に次ぐ

第三位の発言権を持つボラー高官である。

しかし、そんな彼の発言にも、反対意見が表明された。

 

「……その"粛清"に用いる戦力が、現状では十分にあるとは申せません。

 事態の劈頭に起きた、コルツェートの第四"親衛"打撃艦隊を始めとする

 九個艦隊の消滅は、我が"親衛軍"としても無視できないほどの打撃なのです。」

 

ツルシチャフへ反論を述べたのは、事件が起きる直前、艦隊を動員して

軍管区司令官たちを逮捕しようと試みていた最高管理委員会直轄の軍組織、

ボラー連邦『親衛軍』の参謀長であるアレゼイ・グロバトチン親衛軍中将。

彼は"犯罪者"逮捕のため派遣した艦隊が悉く奇襲を受け全滅に近い被害を出した事で

奇襲に続く連邦に対する攻撃への対処に大きな支障を来していることを強調する。

 

 

厳しい現状に対する意見が飛び交い、議論が荒れそうになった時、

ここで漸くボラー連邦の最高権力者、ベルム・フォン・ベムラーゼが口を開いた。

 

「………兎も角だ。

 "犯罪組織"―――いや。"()()()"の狙いは明白であると言えよう。

 ()はこのワシ、ベムラーゼが率いる現体制の側にある領域を、包囲せんとしている。

 まずは、その『包囲陣』の完成を阻止する必要がある。」

 

その言葉に、室内の一同は息を呑んだ。

あくまで公的には、"犯罪者"・"犯罪組織"とし、

対処はあくまで治安活動の一環としていた事態の元凶・『統治再建機構』を、

連邦現体制のトップたるベムラーゼ自らが、打破に一段上の対処――

即ち"軍事活動"・"戦争"の必要がある、同格の敵・"叛乱軍"として認めたのだ。

 

ベムラーゼ最高管理委員長は、

ボラー連邦国土宙域と()()()()を示す立体投影宇宙図に目を向け、続ける。

 

「叛乱軍がこちらへの包囲網を完成させるにあたって、残すは"西"。

 

 ……この国外勢力、"地球"と"ガミラス"の介入は防がねばならん。

 叛乱軍側に立っての参戦だけは、特に――――何としてでもだ!!」

 

普段の寡黙さを捨て、強い語調で断じたベムラーゼの視線は、

数カ月前にボラー連邦が外交関係を構築したばかりの新興宇宙国家、

――"地球"へと注がれていた………

 

 

 





オリジナル設定紹介

・マージヤ・トロンジョワ(イメージcv.浅川悠)
 ボラー連邦 永久管理機構 駐地球大使。
 最高管理委員会一等書記官リュドミ・ダーリヤの腹心で、
 若くして"伏魔殿"と形容可能なボラー政界を生き抜いていけるほどに
 情報収集能力や政治力・判断力に優れている他、軍事や科学技術など
 専門分野に長じた人材を上手く使いこなす術を身に着けている。
 不正物資ネットワーク摘発を控えたボラー連邦中枢から、
 新たに接触した外部勢力の干渉を防ぐため"地球"・"ガミラス"との
 交渉に派遣された後、そのまま両国に対する抑えとして地球大使に就任。
 容姿イメージは『ブルーアーカイブ』の羽沼マコト。
 30代くらいに加齢し、肌は緑色にしてご想像願い〼。


・クロード・ヴェルニー(イメージcv.子安武人)
 地球連邦 外務局 長官。40歳相当。欧州管区フランス分管区出身。
 前作『2202IF』より引き続き登場。エバット前長官の引退によって
 外務局トップとなったが、老獪な星間文明との外交に見合う人材の不足や
 二次に渡る『サレザー事変』、ボラー連邦との接触など
 頭を悩ます難事が相次いで発生し四苦八苦している。
 容姿イメージは『ソードアートオンライン』の須郷伸之。
 金髪碧眼、顔の彫りを少々深くしてご想像願い〼。

黄潤李(ホワン・ユンリー)(イメージcv.橋本晃一)
 地球連邦 外務局 駐ボラー連邦大使館開設準備部長。39歳相当。
 東亜管区出身。ヴェルニーに劣らぬ有能さ・腹黒さを持つ外交官。
 狐を思わせる優和な仮面の下には自国の利益に適うかを至上価値とする
 冷徹さと、如何なる相手であろうと気後れしない闘争心を隠している。
 ガミラス戦争後の駐ガミラス大使館開設以来同地に大使として
 赴任していたが、対ボラー外交力強化の一環として地球に呼び戻される。
 容姿イメージは『機動武闘伝Gガンダム』のウォン・ユンファ。
 髪は肩までにしてご想像願い〼。


・コスタン・ノエンラート(イメージcv.岡部政明)
 共和政ガミラス 駐地球大使。68歳相当。
 旧"偽"デスラー体制時から民主化の激動期に渡って外務相を務めてきた
 ベテラン外交官。植民星の離反・独立阻止や『デスラー偽物論』の
 受容・拡散、地球との友好関係構築に力を注いだ。引退していたが
 ボラー連邦との接触に伴い、同国との国交開設のための外交団として
 僚友の娘であるエリーサ・ドメル共々銀河系へ派遣され、
 ボラーとの外交戦を見据えてメフィルス・ミューラーに代わって
 外交大使として地球に留まることになる。
 容姿イメージは『SPY FAMILY』のブランツ外相。肌は青色にしてご想像願い〼。

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