GODEATER3>>Remember Chains.   作:志乃木千進

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#7 >> 「Kick their asses !!」 Part.2

 

 

 

――――グラジオラス、そして”渾沌(こんとん)淵崖(えんがい)”に、夜明けが訪れた。

 

稜線(りょうせん)(やぶ)って現れた朝陽が、一帯を照らし出す。

 

同時に、周辺の広大な灰域が、地響きを立てて一斉に動き出す。

 

それは、先日の”ローレライ”の効果が完全に途絶えたという事を意味していた。

 

感応波(かんのうは)によって萎縮(いしゅく)させられていたアラガミ達も再び活性化し、前方に(そび)()()()()のある建造物へ殺到し始める。

 

だが、その黒々(くろぐろ)とした雪崩がグラジオラスを呑み込もうとした、刹那(せつな)

 

その中心にて突如、激甚(げきじん)たる爆轟(ばくごう)発光(はっこう)とが連鎖的に巻き起こり、そんな様相(ようそう)を一挙に塗り替えてしまう。

 

激しい熱風と瓦礫(がれき)の飛散が、荒野に噴煙を巻き上げる。

 

もうもうたるその(とばり)を、猛然と蹴散らして走る、漆黒の城塞(じょうさい)がある。

 

灰域踏破船(かいいきとうはせん)・クリサンセマムに他ならない。

 

背後で起こった爆発の余波に激しく揺れるブリッジにて、イルダが声を張り上げた。

 

「っ!!!!

エイミー、状況は!?」

 

<グラジオラス、動力部オーバーロードによって爆発しました!!

クリサンセマム、損傷無し!!

接近中のアラガミ、約70%がグラジオラス方面に向かった模様!!>

 

「上出来ね。

フェーズ1を継続!!

キース、ポイントα(アルファ)へ全速前進よ!!」

 

合点(がってん)!!!!

ついでに各種撹乱装備(かくしゅかくらんそうび)、全部バラ()きだぁ!!!!>

 

イルダはブリッジのモニターを見上げ、並み居るアラガミの光点を()って進む、綱渡りの航路に鼻を鳴らす。

 

感応波(かんのうは)レーダーの感度は良好。

()()()()()、ね」

 

そう言いながら一瞥(いちべつ)した、ブリッジ中央の制御席にはなんと、静かに集中するカミル・グラジオラスが座っていた。

 

――――「カミルの感応能力は、私と同じ”甲判定(こうはんてい)”。

けれど、実際にはもうあの歳で私より優秀なんですよ」――――

 

と、事前にユリハが述べていた通り、カミルは本来、専用の準備と訓練とが必要な感応波(かんのうは)レーダーを苦も無く動かせるほどの逸材(いつざい)だったのである。

 

流石に専属航海士(ジェット)が使用した時ほどの性能までには至らずだったが、足りない分はあらゆる装備を(もち)い、多少の積み荷を囮にしてでも補う、採算度外視(さいさんどがいし)の覚悟だった。

 

右舷下部装甲(うげんかぶそうこう)に損傷!!

左舷後部(さげんこうぶ)、アラガミの遠距離攻撃を受けています!!>

 

「大型に取り付かれなければ構わないわ!!

突破するのよ!!」

 

クリサンセマムは自慢の俊足(しゅんそく)で、アラガミの群れとの最初の衝突を、強引に回避。

 

やがて、グラジオラス周辺の平野(へいや)から少し離れた丘陵地帯(きゅうりょうちたい)に到達する。

 

そこは、目をつけていた”チェックポイント”の1つだった。

 

複数の(けわ)しい丘陵が連なる中、一箇所だけ低く、狭い()(どお)しが関所(せきしょ)のようにあり、アラガミの追跡を遅滞(ちたい)させる。

 

その僅かな猶予の間に、イルダは通信機へ叫んだ。

 

「”フェーズ2”に移行!!

クリサンセマム、速度緩(そくどゆる)め!!

ハウンドスクワッド、出撃よ!!」

 

<了解!!

後部格納庫、ハッチ開放!!

”リード”、”ホイール”、両チーム発進してください!!>

 

「・・・・本番は、ここからね」

 

イルダは、およそ味わったことのない緊張感に、声音を張り詰めさせた。

 

いかに才媛(さいえん)である彼女とて、指揮官としてのノウハウまでも持ち合わせているわけではない。

 

すると、()強張(こわば)らせているイルダへ、その補助として居合わせているアインが助言を行う。

 

肝要(かんよう)なのは、逃げ延びることだ。

其の為には、戦況を俯瞰(ふかん)する”マッシャー”が、チームの連携の(かなめ)を担う。

あくまでも、それがこちらの役目と覚えおけば良い」

 

冷静さを崩さない彼の言葉に、イルダは改めて大きく頷いた。

 

(・・・・戦うのは、彼らの役目。

結局、最後には信じるしか出来ない。

けれど、だからこそ、彼らならばやり遂げる。

必ず・・・・――――)

 

 

 

<――――こちら”ホイールチーム”。

これより、”マッシャー”の撤退を支援する>

 

速度を緩めたクリサンセマムから飛び出した装甲車両は、そのまま進路後方の平野に陣取った。

 

停車すると同時、神機(じんき)を掲げた4人の人影が(おど)り出る。

 

「仕事、始めようぜ。

まずは5分。

敵を引き付け、時間を稼ぐ!!」

 

「っし、始めるかぁ!!」

 

「いってきまーす!!」

 

居並んだリカルド、ジーク、ルル、フィム達の、ホイールチーム。

 

その姿を遠方から見つけ、急速に飛翔してくる異様な姿があった。

 

端的(たんてき)に言い現すなら、意思を持った黒い風船が()れを成し、意外にも素早く飛来しつつあった。

 

およそ効果があるとは思えない一対(いっつい)の小さな翼に、正面に巨大な目玉と裸婦像(らふぞう)のような部位を持つ飛翔体(ひしょうたい)の名は、ザイゴートと呼ばれる小型アラガミである。

 

「来たな、でっかい(たまご)ヤロー」

 

「まずは、露払(つゆはら)い、だな」

 

俊転二刀(しゅんてんにとう)・バイティングエッジを(たずさ)え、疾風となって走り出すルル。

 

その後に、巨大な神機を()()げた、小さな背丈が続いた。

 

「たぁ~!!」

 

なんとそれは、()()()()()で出撃したフィムであった。

 

そして彼女の装備は、自身よりも大きく、重厚な巨大円輪(きょだいえんりん)、としか言えない、奇抜(きばつ)な武器であった。

 

――――その名は激月輪斧(げきげつりんふ)・ヘヴィムーン。

専用の熟練を必要とするも、独特な形状による途切れのない操作性(ハンドリング)と、重量武器の破壊力を(あわ)せて発揮する。

更に、バイティングエッジと同世代(どうせだい)の神機パーツであり、大規模な変形による武器特性変化(ぶきとくせいへんか)にも対応。

重厚な刃を集中させた大斧、斧月展開状態(ふげつてんかいじょうたい)を構成し、防御を捨てた猛攻をかけることも可能だった。

 

そして、ザイゴートの鼻先へと飛び上がったフィムは、見た目にそぐわぬ膂力(りょりょく)で、身体ごと円輪を振り回す。

 

黒い球体の甲殻へ、重刃(じゅうじん)が連続で食い込み、一息(ひといき)に叩き落としてみせる。

 

一本取(いっぽんと)ったな、フィム」

 

「あいっ!!

おとさんはあっちだけど、がんばっておとさん、たすける!!」

 

ルルとフィムが声を交わした、刹那(せつな)

 

突如、霧笛(むてき)のような大音声(だいおんじょう)が響き渡り、そして遠方から多数の()(たま)が飛来する。

 

しかし、実はその正体は、噴射炎を吐いて進む、いわゆる”ミサイル”の連射(れんしゃ)だった。

 

突然の遠距離攻撃は、着弾と同時に爆炎を巻き起こすも、神機使(じんきつか)い達は素早く散開して対処する。

 

無論、これらは人類からの誤射などではなく、その手段だけを模倣(もほう)したアラガミの仕業だった。

 

――――遠方から、履帯(りたい)()した4脚で踏み鳴らし、赤みを帯びた重機甲(じゅうきこう)の怪物が進撃し、迫り来る。

古式(こしき)ゆかしい”戦車”(クアドリガ)の名を(かん)するのと裏腹に、見上げるようなその身体には、”かつての世界”に氾濫(はんらん)していた銃火器類を満載していた。

重厚な胴体の上には、レーダーや機銃と融合した、人骨を模した上半身が、船首像(せんしゅぞう)かのように屹立(きつりつ)している。

まるで、人の手を離れた軍船(ぐんせん)の末路。

あるいは相対(あいたい)した者の()(すえ)を暗示させるような不吉な巨体(きょたい)へ、リカルドは神機を銃形態(ガンフォーム)へと変えて構えた。

 

「相変わらず、キャタピラもなにも無い動きだなぁ。

ともかく、俺が牽制するから行ってくれ、皆!!」

 

リカルドの”レイガン”銃身から、青白いエネルギー照射(しょうしゃ)が始まる。

 

対して、クアドリガは再び霧笛のような鳴動を放ち、射撃体勢を取る。

 

背部のミサイルポッドを展開し、銃撃するリカルドへと斉射(せいしゃ)

 

更に身体の機銃をも起動し、自身の周囲から相手の退路までを掃射(そうしゃ)する。

 

だが、濃密ながらも規則的な弾幕は、横合(よこあ)いからならば突け入る隙があった。

 

足を止めたクアドリガの側面から、ジークが一気に突進する。

 

敵の装甲は、まさしく戦車の鉄鋼であり、銃弾や刃物は通りにくい。

 

その一方で、温度変化や強い衝撃、即ち属性攻撃(ぞくせいこうげき)や、神機による打撃はよく通る。

 

土手(どて)(ぱら)、カマしてやらぁっ!!!!」

 

ジークは、機銃の雨と履帯(りたい)の4脚を見事に()(くぐ)り、胴体部の装甲へ、噴火鉄槌(ブーストハンマー)を叩き込む。

 

しかし、鉄鋼の巨体はその程度では揺らがず、むしろ纏わりつく相手を引き剥がしにかかった。

 

直後、クアドリガはその重量級の身体を沈み込ませ、その見た目を裏切る、凄まじい大ジャンプを行う。

 

動きを見失いかける程の速さと高さで飛び上がり、そして地震のような着地の衝撃と、ミサイルの雨をばら()いたのだ。

 

「無事か、ジーク!?」

 

(たま)らずに吹き飛ばされたジークへ、リカルドは回復弾を飛ばす。

 

「――――全く、でかい図体であまり暴れないでくれよ」

 

「ならば、()()()を変えよう。

フィム、そちらは任せる!!」

 

「あいっ」

 

ルルは端的な言葉でチームへ役割を告げるや、その俊足(しゅんそく)でクアドリガの側方へと距離を取る。

 

そして変形させた”スナイパー”銃身で、相手の弱点部を狙い撃つ。

 

この陽動に(じょう)じて、リカルドは十字(じゅうじ)の位置取りへ走ると、何故(なぜ)か神機を変形させ、数m(すうメートル)も離れたクアドリガへ近接形態(ブレードフォーム)を振りかぶる。

 

「ぶん(まわ)すぜっ!!」

 

――――瞬間、彼の神機である伸撃鋭鎌(しんげきえいれん)・ヴァリアントサイズが”真価”を発揮した。

 

長柄型(ポールがた)と分類される持手(もちて)先端部(せんたんぶ)から、突如として黒い(のこぎり)のような刀刃(とうじん)が伸び上がり、元の鎌刃(かまば)と合わせて5倍近くにまで伸長。

 

咬刃展開状態(こうじんてんかいじょうたい)”と呼ばれる長大な斬撃武器を形作(かたちづく)り、そこに並んだ()が、クアドリガの装甲を叩き、(けず)り取る。

 

他に類を見ない、この異様な武器特性は、神機の本体部(ほんたいぶ)(いちじる)しく変形させる事で実現される。

 

捕喰形態(プレデターフォーム)大顎(おおあご)のように、直接オラクル細胞を()()ぎつつ、近接武器として破格の間合(まあ)いからの連続攻撃を可能とするのである。

 

「よっ、とっ、それ!!」

 

フィムの援護へジークが下がったのに応じ、リカルドは咬刃展開状態を縦横無尽(じゅうおうむじん)に振るい、クアドリガの人骨部(じんこつぶ)へ連撃を繰り出す。

 

比較的もろい感覚器官類(かんかくきかんるい)へ集中攻撃と同時、ルルの銃撃もミサイルポッドを(とら)え、痛打を与えていく。

 

その連携に押されたクアドリガは大音声を発し、その身体から周囲を赤熱させる程の排熱(はいねつ)を行い、胴体前方のハッチを開く。

 

すると、その内部には”生体ミサイル砲座”とでも言うべき巨大弾頭(きょだいだんとう)が格納されており、前方のリカルドを目掛け、急速に射出された。

 

装甲車並みに大きなミサイルは、当たれば地形ごと粉々に吹き飛ばされることだろう。

 

だが、相手のその切り札は、同時に最大の”弱点”を(さら)す行動でもあった。

 

()()を待ってたぜ、とぉ!!」

 

「とぉーっ!!」

 

空気ごと焼き焦がす排熱行動(はいねつこうどう)をダイブで突っ切り、ジークとフィムが殴りかかる。

 

2人の重量武器が急所を打ち抜き、鉄鋼の巨体も堪らず大きく仰け反り、悶え苦しむ。

 

「へっ、タイミングバッチリじゃねーかよ、フィム」

 

「おとさんのまね〜っ」

 

そして、打ち出された巨大ミサイルは、対象を目掛けて高速で飛翔する。

 

だが、リカルドにとっては、何度も(しの)いできた攻撃手段でしかない。

 

「これでも、まだ現役(げんえき)なんでな。

引き付けて、振り切る!!」

 

絶妙な間合いで、鋭い踏み込み(ステップ)を行い、直撃と爆風とを(かわ)しきってみせる。

 

更に、その先で再び咬刃展開状態(こうじんてんかいじょうたい)を振り回し、容赦なくクアドリガの装甲を斬り裂き続ける。

 

「やぁっ!!」

 

一方、ルルは持ち前の身軽さで動き回り、ザイゴートの群れとクアドリガへの牽制を同時にこなす。

 

しかし、その動きへと突然、今度こそ本物の火炎弾(かえんだん)が複数、襲来する。

 

ルルの速さには追いつけずに(まと)を外したが、しかしこれを放ったアラガミ達は、敵意を(あらわ)に猛然と走り寄って来ていた。

 

(いかめ)しく大型化した甲殻に、赤黒(あかぐろ)い体色と炎熱(えんねつ)を放つ能力を得た、オウガテイルの上位種だった。

 

「ヴァジュラテイル、か」

 

「まったく、カミサマは空気読まないからなぁ。

だが、こっちは逃げるのは得意だぜ・・・・なんてな」

 

相手は、小型アラガミにしてはタフで強力な集団ではあったが、しかしリカルド達はもう、それに付き合うつもりは無かったのだ。

 

言うが早いか、持ち込んでいたスタングレネードを連続で投げ、相手取っていたアラガミ達を一斉(いっせい)に混乱させていた。

 

時間一杯(じかんいっぱい)だ!!

総員、次のポイントまで移動開始!!」

 

「あ、て、()()()()、わわっわ・・・・!?」

 

リカルドだけでなく、ジーク、ルルも間断(かんだん)なくスタングレネードを投げ放つ。

 

そうして作り出した隙に、ホイールチームは鮮やかな()(ぎわ)を見せる。

 

まっしぐらに装甲車へ辿り着くや、”スピード自慢”たるジークは神機(じんき)を簡易ラックに突っ込み、再び運転席へと着く。

 

「撤退を支援する」

 

ルルは銃形態(ガンフォーム)を携え、装甲車の屋根に飛び乗った。

 

続けてリカルドも、レイガンを背後に差し向け、ルルと共にアラガミ達への弾幕を張る。

 

それと同時に、装甲車は急発進していた。

 

「しゅっぱつ、しんこー!!」

 

「ま、最後までアラガミをぶっ飛ばさないで逃げちまうのは、なんかモヤッとすっけどよ!!」

 

「まだまだ先は長いし、元気は取っておかないとな。

それに、徹底的にやるのは、向こうの()()に任せるとしよう」

 

「・・・・リカルドも、そう変わらないだろうに」

 

 

 

――――そして、一方。

 

<感応波レーダー、クリサンセマム前方にアラガミの群れを確認!!>

 

「避けては通れないわ。

”リードチーム”、対応を!!」

 

「オッケーだ。

そんじゃぁ行くぜ、皆」

 

”リーダー”からの号令を受け、灰域の荒野へ猛然と繰り出していく装甲車。

 

その運転席のユウゴは、更にアクセルを踏み締め、疾駆(しっく)(むち)を打たせた。

 

「皆、いいか?

クリサンセマムの足を止めないためには、10分以内にターゲット全てを退けるしかない」

 

「そんな贅沢は言わねぇ。

5分もあれば十分(じゅうぶん)、ってな」

 

言うが早いか、黒い長布(マフラー)がたなびき、神機を手にその()を装甲車の屋根へと飛び上がらせていた。

 

「・・・・ねぇ?

やっぱり彼って、いつもあんなにワイルドなの?」

 

「え、う、うん。

・・・・今日は、特に激しい、かな」

 

(いささ)か空気にそぐわぬ上機嫌ぶりで、ユリハはクレアに問いかける。

 

そんなやり取りには構わず、ユウゴは前方に待ち構える脅威(きょうい)を大声で(しら)せた。

 

「いたぞ、ターゲットだ!!」

 

――――灰混(はいま)じりの黒い視界に、その凶暴性を表すかのように、”バルバルス”の双眸(そうぼう)が青白く光っている。

その様相(ようそう)は、装飾の(ほどこ)された戦鎧(いくさよろい)をまとう、豪壮な()()()()()といった塩梅(あんばい)か。

随所(ずいしょ)に青白い怪光の(またた)く身体を前傾姿勢(ぜんけいしせい)に構え、頭部には雄々しい(たてがみ)と双角、背部に重厚な尻尾が()びている。

中型アラガミと分類されてはいるも、その身体から繰り出すパワーは並外(なみはず)れた威力であるのは言わずもがな。

そして、その最大の特徴として、左腕に三連装(さんれんそう)の”ドリル”が融合しており、他に類を見ない破壊的な武器と(かま)えられていた。

 

だが、避けては通れぬ脅威を目の前にしても、装甲車は怯むことなく突き進む。

 

そのまま激突する腹積(はらづ)もりかと思いきや、(いな)

 

バルバルスがこれに気付いて威嚇を始めたと同時、装甲車の屋根上から、猛々(たけだけ)しい”(くろ)弾丸(だんがん)”が飛び出していた。

 

「 うぉらあぁ !!!!」

 

素早く空中で身を(ひね)り、勢いのまま俊転二刀(バイティングエッジ)で斬り抜ける。

 

吹き(すさ)ぶ風に、血飛沫(ちしぶき)と漆黒の長布(マフラー)が踊り、バルバルスの目を引き付ける。

 

突如、己へ歯向かって来た敵に、バルバルスは雄叫びを上げた。

 

左腕のドリルが火花を散らして高速回転し、(きっさき)が真正面を向く。

 

それを(かか)げての突進は、生物どころか、岩をも微塵(みじん)に砕くだろう。

 

しかし、黒い風は怯むことなく前へと走った。

 

軽盾(バックラー)を構え、”最大防御効果(ジャストガード)”で一切の無駄なくバルバルスの突進を(さば)き切る。

 

間髪入れずに二刀を(はし)らせ、バルバルスの尾を斬り刻む。

 

されど、相手も黙ってはいない。

 

連装ドリルが更に回転数を上げ、そこへ強烈な冷気(れいき)が纏わされる。

 

そのまま全身を躍動(やくどう)させ、振り返りざまに殴り抜くことで、巨大な氷塊を隆起させる攻撃。

 

ところが、(くろ)(かぜ)は、それよりも()には剣を引き、静かに”構え”を取っていた。

 

腰を落とし、精神を集中させ、バルバルスの殴打を待ち構え、そして動く。

 

「――――ぶちのめすぜ!!」

 

瞬間、鋭く(かぜ)を切る二刀の突き上げで、打撃を完全にいなしての連斬(れんざん)(はし)る。

 

振り返ったバルバルスの頭部目掛け、続け様に竜巻のような回転斬りから、薙刃形態(ていじんけいたい)での猛攻。

 

嵐の如き(みだ)(やいば)を叩き込み、()めに変形解除を()た渾身の交差斬(こうさぎ)りを刻む。

 

獅子奮迅の猛攻撃は、バルバルスの兜に橙色(だいだいいろ)の閃光と、”結合崩壊”の甲高い音とを引き起こしてみせた。

 

「 ジェット !!」

 

ユウゴ達の喊声(かんせい)が追い付き、崩折れたバルバルスを目掛けて、激しい弾幕が降り掛かる。

 

大量の弾丸(バレット)は着弾と同時に爆発・放電を巻き起こし、更に連装ドリルを結合崩壊させた。

 

そしてジェットは止むことなく、駆けつけた仲間達へ指示を下す。

 

「ユウゴ、こいつを抑えてろ!!

2人は――――」

 

「ならば、あちらの”グウゾウ”に当たるわ。

クレアも、いいかしら?」

 

駆けつけたユリハは、そのまま神機の銃形態(ガンフォーム)を他方へ向けていた。

 

その照準の先には、まさしく偶像(ぐうぞう)と呼ばれるに相応しいような、異様極まりない構造体が浮遊していた。

 

――――丸みを帯びた全身のシルエットは、金属質の重甲殻(じゅうこうかく)一対備(いっついそな)え、何らかの祭器(さいき)のような本体を防御していることによるものだった。

異質な神の啓示(けいじ)のままに造り出したような、絡まる蛇と女神を模した巨像は、信仰を(あお)る”美”と共に、””死”と”毒”を連想させる禍々しさをも併せ持つ。

その前面に据えられた、デスマスクめいた白い人面像(じんめんぞう)からは、確かにジェット達への敵意が放たれ、周囲に赤紫色のエネルギー力場(りきば)()っての戦闘態勢を取っていた。

 

然り、およそ戦闘向きとは思えぬ前衛的な姿ではあるが、この”グウゾウ”はオラクルエネルギーによる間接攻撃を得意とする、れっきとしたアラガミである。

 

加えてその重甲殻は、神機(じんき)による近接攻撃に高い耐性を持っていた。

 

遠近両用という神機の利点を半減させ、射撃戦(しゃげきせん)を強いられるという特異性に、いつ、どのようにして対処するか。

 

それに対するジェットとユリハの判断は、()しくも一致を見ていた。

 

「おう。

それで正解、だな」

 

部隊長(ぶたいちょう)たるジェットはともかく、長年ソロで任務をこなしてきたユリハもまた、一瞬でアラガミの優先順位を見極めてみせる。

 

()(かえ)って、開幕の奇襲に成功したバルバルスは、押し返すのにそう時間はかからない。

 

対処法が限られ、放置のリスクも高いグウゾウは、絶え間ない射撃攻撃を得意とする”アサルト”銃身のユリハとクレアが当たる。

 

そして、単独で最上級の戦闘力を持つジェットの相手すべきは、更に別にいた。

 

次の瞬間、ジェット達の方に何か、激しい音を立てて(せま)巨影(きょえい)があった。

 

青褪(あおざ)めて輝く乱気流を纏わせ、巨大な刃物(ブレード)の閃きが突撃と共に(かか)げられている。

 

目にも止まらぬ急襲に、それに劣らぬ瞬発力で離脱するジェット達。

 

そして、凄まじい威力(いりょく)(みなぎ)らせる襲撃者は、地響きを立てて着地し、凄絶(せいぜつ)な咆哮を上げていた。

 

――――その巨体に纏う豪壮(ごうそう)大甲冑(だいかっちゅう)は、目の覚めるような(あお)金縁(きんぶち)の重装甲が燦然(さんぜん)と輝いていた。

人型(ひとがた)に近いが、腕を地につけて前傾(ぜんけい)に構えた状態でも(なお)、見上げるほどの体躯。

そしてこれに匹敵するほど長い尾を(ひるがえ)らせ、(かぶと)を被った頭部には、人間など一噛みで粉砕する(けもの)大顎(おおあご)が備わる。

深い口腔(こうこう)を開き、眼の前に(たむろ)す獲物達へ覇気を()えれば、背部に背負う”ブースター”からブリザードのような凍気(とうき)が放たれ、真紅の眼光が鬼火(おにび)と輝いた。

 

その御名(みな)は、竜帝・”カリギュラ”。

 

真竜(しんりゅう)と称されるアラガミ・”ハンニバル”の上位種であり、圧倒的な暴力性を以て”帝”の字を負うに相応しい、強敵であった。

 

「やる気満々、ってか。

だが、こっちはてめぇを呼んでもなければ、用も無ぇんだ」

 

「くっ・・・・3体同時、だなんて」

 

「クレア、そっちに集中してろ。

こいつは、俺がやる」

 

ジェットは、勇ましく銃形態(ガンフォーム)へ変形させるや、狙撃爆発弾(そげきばくはつだん)を連射する。

 

矮小(わいしょう)な抵抗に激したように、カリギュラは凍気を手に凝集(ぎょうしゅう)させた巨大な氷槍(ひょうそう)を形作り、跳躍。

 

その頂点から、放たれた矢のような速さでジェットへ突撃する。

 

むざむざと食らう訳もなく、ジェットは鋭いジャンプと空中変形を組み合わせて離脱。

 

直後、地に突き立った氷槍(ひょうそう)から凍気が炸裂し、両者はその地点を挟んで睨み合う。

 

そして、今度はカリギュラが(さき)んじ、振り被らせた腕から金属音と共に(ブレード)を展開させる。

 

肉厚の曲剣を重ね合わせた、必殺の威力を発揮するその武器で、カリギュラは咆哮と共に踏み込む。

 

「見え透いてるぜ」

 

だが、瞬間移動めいた突進斬撃だろうと、ジェットは(あやま)たず最大防御効果(ジャストガード)で捌いてみせる。

 

続けて横っ飛びし、カリギュラのもう片腕(かたうで)での二太刀(にのたち)をも(かわ)しきる。

 

「やってみろ、ジェット!!」

 

ユウゴから”神機連結解放(リンクバースト)”が飛ばされる。

 

相手と互角に渡り合える身体能力が発揮され、ジェットは薙刃形態を構え、突撃。

 

 

 

――カオティックドライブ――

 

 

 

青い衝撃波を纏う連舞で、カリギュラの腕の篭手(こて)へ猛攻を掛ける。

 

しかし、カリギュラは素早く身体を(ひね)らせ、溜め込ませた力を、解放。

 

同時、周囲を尻尾で薙ぎ払いながら離脱する。

 

「いちいちデカいが、それで逃げれるかよっ!!」

 

神機解放(バースト)”中の身体能力と、ジェットの天性の瞬発力なら、その程度の間合いは一瞬で踏み込める。

 

 

 

――双刃衝破――

 

 

 

迅速に(けん)間合(まあ)いを取り戻し、竜帝とただ1人、立ち合い続ける。

 

 

 

「――――くっ、ジェット・・・・っ」

 

「よそ見はダメよ、クレア。

此方(こっち)の手を緩めれば、余計に二人が危険になるわ!!」

 

その時、グウゾウの前面の(かお)を起点に、光輝くオラクルエネルギーの(たば)次々(つぎつぎ)に放たれる。

 

低速ながら、弾数と追尾力に優れた誘導光弾攻撃だった。

 

対するクレアとユリハは十字の位置取りで、素早い動きであしらいつつ、連射弾(れんしゃだん)を撃ちまくる。

 

そうして、適度な間合いで撃ち合い、互いに決定打の無い膠着状態(こうちゃくじょうたい)、と思われた、その時。

 

「そこよっ!!」

 

誘導弾の間隙(かんげき)を見切ったユリハが、ダイブを(もち)いて一気に飛び込んだ。

 

グウゾウの人面へ空中連斬を刻み、更に捕喰形態(プレデターフォーム)を繰り出す。

 

神機解放(バースト)”を果たし、続けて技構長剣(ロングブレード)を高く掲げ、力強く飛び込む。

 

 

 

――スピニングフォール――

 

 

 

飛び降りながら、燃え上がるようなオラクルエネルギーの斬撃をグウゾウの装甲へ叩き込む。

 

そしてその後方では、怒りに猛るバルバルスを、ユウゴが翻弄(ほんろう)していた。

 

彼もまたロングブレードを巧みに操り、(わざ)構え(ゼロスタンス)の緩急を駆使して、戦いのペースを(ゆず)らない。

 

すると、バルバルスがドリルを地面に突き立て、強引に掘り返す。

 

(まくり)り上げられた岩石が多量に降り掛かるも、既にユウゴは手薄な右腕側へ入り、捕喰形態(プレデターフォーム)を繰り出していた。

 

神機解放(バースト)”、そして長剣を連続で振るい、斬り下がる。

 

バルバルスは、積み重なる連撃に(ごう)()やしたように、ドリルの回転数を上げ、振りかぶる。

 

その瞬間。

 

「 ぅおおおおぉぉぉぉっ !!!!」

 

そこに、ユウゴはありったけの身体能力を解放し、光を放つ程の突進斬撃(とっしんざんげき)で斬り抜ける。

 

 

 

――ゼロ・ディバイド――

 

 

 

研ぎ澄まされたバーストアーツに、バルバルスは遂に(たま)りかねたように大きく()()()を踏んでいた。

 

そして、頭部や右腕へ負傷を重ねるばかりの状況に、もはやそれ以上は構えようとせず、(きびす)を返す。

 

<バルバルス、オラクル反応低下!!

捕喰行動のために離脱します!!>

 

「仕事が早いな、ユウゴ」

 

エイミーとジェットの賛辞を聞くや否や、直ぐ様にユウゴは銃形態(ガンフォーム)を構え、グウゾウへの射撃地点へ駆け込む。

 

「援護する!!」

 

「決めな、ユリハ!!」

 

これに合わせ、ジェットもまたカリギュラとの戦闘を()って、銃形態(ガンフォーム)を連射。

 

一気に全員の火力がグウゾウへ集中し、仮面のような頭部が結合崩壊(けつごうほうかい)を起こす。

 

そして、ダメージでダウンしたグウゾウは、全身の防御力が著しく低下する。

 

この好機を見逃すユリハではなく、長剣を振り上げ、連続で斬り裂く。

 

 

 

――――そして、この時。

 

肩を並べて戦っていたユリハとクレアの間に一瞬、互いの意識が交差し、(ひと)つの方向へ向き合ったような感覚が走っていた。

 

すかさず、エイミーからの好機(こうき)を告げる通信が(さしはさ)まれる。

 

<リード2、感応同期率(かんのうどうきりつ)、最大!!

エンゲージ・申請可能です!!>

 

「今だよ、ユリハさんっ!!」

 

クレアからの呼び声に、ユリハも躊躇(ためら)うこと無く意識を向けていた。

 

途端、2人の間を一直線に、(まばゆ)(うらら)らかな黄金(エンゲージ)の輝きが繋いだ。

 

この感応共鳴現象(かんのうきょうめいげんしょう)による”力”を受け入れたユリハは、連続で剣を振るった残心(ざんしん)一拍(いっぱく)、静止する。

 

「集中・・・・っ!!」

 

クレアからの援護射撃を受けながら、ユリハは()を整えさせる。

 

そうして意識を、その刃と同じく研ぎ澄ませた、直後。

 

己が剣心一如(けんしんいちじょ)の技量を、一気に解き放つ。

 

気迫漲(きはくみなぎ)る、閃光の回転連斬(かいてんれんざん)(ほとばし)り、その勢いのまま更に(けん)を舞わせ、2連続の十字斬(じゅうじぎ)りを刻む。

 

そして、(とどめ)

 

 

 

――闢式(びゃくしき)撃火砲刃(げっかほうじん)――

 

 

 

(うし)()に構えた直後、銃身から放ったオラクルエネルギーの爆風に乗り、その威力と(わざ)(たば)()わせたバーストアーツが繰り出される。

 

莫大(ばくだい)光量(こうりょう)()ぜる極限の転身斬(てんしんざん)は、グウゾウの重装甲すら一撃必殺に吹き飛ばす猛威(もうい)を巻き起こしてみせる。

 

こと純粋な剣技(けんぎ)としての(すい)を魅せるユリハに、ユウゴは舌を巻かざるを得ない。

 

(同じ武器でも、やはり俺じゃ(およ)びもつかないな。

もしかすれば、ジェット並の・・・・?――――)

 

 

 

<――――ハウンド1、神機喚起率(じんきかんきりつ)100%!!

GELGYA(ゲルギヤ)システム、第一段階発動(ファーストドライヴ)!!>

 

ジェットの神機(じんき)が一瞬、(くれない)の光と共に(たか)ぶる。

 

(てき)が力をいや()したのを察したように、目の前のカリギュラもまた大咆哮を上げ、活性化状態に移行した。

 

背中のブースターは最高出力に達し、その巨躯(きょく)(ちゅう)に浮かばせ、回り込む高速飛行からの斬撃を行わせた。

 

「ちぃっ!!」

 

咄嗟にガードで(しの)ぐも、大きく押されるジェット。

 

それでも、カリギュラが(さら)した着地の隙へ、素早く斬りかかる。

 

だが、これにカリギュラは(うで)を支点にした跳躍で先んじ、しかも着地の衝撃と凍気(とうき)とを撒き散らし、ジェットを牽制。

 

更には両腕のブレードを展開させ、恐ろしい勢いで2連続に振り回す。

 

ジェットは間合いを見切るも、また大きく飛び上がって退がらざるを得なかった。

 

すると、その時。

 

「援護するね、ジェット!!

 

動きの鈍ったグウゾウの相手から、クレアが駆けつける。

 

彼女はまず回復弾と”神機連結解放(リンクバースト)”でジェットを支援し、援護射撃へ進み出た。

 

ならば、と、ジェットはそれを(はす)に見つつ、回り込む動きで()(うかが)う。

 

「頼むぜ、クレア!!」

 

そのまま激しく射撃を仕掛けるクレアの()()を、ジェットはよく知っている。

 

(まず、連射弾で間合いを(はか)る。

それから爆発弾(ばくはつだん)で仕掛けて、その混合で抑え込む――――)

 

そして、前方で対象的に動く2人に(たい)し、カリギュラは先に、目障りな弾幕の方に()れた。

 

上体を起こして両腕に凍気を集中させ、そこから凍てつく竜巻を時間差で起こす行動を、()()()()()()

 

(そこに、飛び込む!!)

 

まさしくその瞬間に、ジェットはダイブで一気に(はし)り、カリギュラの頭上を取る。

 

「その腕、もらうぜっ!!」

 

 

 

――龍飛鳳舞(りゅうひほうぶ)――

 

 

 

薙刃形態(ていじんけいたい)を掲げ、熾烈(しれつ)蒼紅(そうく)の竜巻となって突撃する。

 

狙いは、地面に突っ張ったカリギュラの腕。

 

ブレードの起点でもある篭手(こて)を、オラクルエネルギーの炸裂する斬上(きりあ)げで捻斬(ねじき)れば、結合崩壊の散華(さんげ)が閃き、ジェットは不敵に笑った。

 

 

 

「やっぱり、見事な手前(てまえ)だわ、ジェット」

 

「そっちも流石だな、ユリハ」

 

 

 

――――過酷な脱出行を戦い抜くため、現状最大戦力を集めたリードチーム。

 

その中でも、(さい)たる鋭利な(きっさき)として戦う2人のAGE(エイジ)は、もはや異次元と言うべき力量を発揮していた。

 

かたや、双刃吹(そうじんふ)(すさ)ばす黒風(こくふう)

 

かたや、鋭剣舞(えいけんま)(ひらめ)かす燐華(りんか)

 

その磨き上げられた武勇と、これを信じた仲間達の進撃は、強大なアラガミの群れをも(もの)ともしない。

 

恐れも敗北も知らず、もはや留まることなく活路を切り拓き続ける。

 

 

 

――――()()()()()

 

だがしかし、彼らの預かり知らぬ場所で今、確かに脱出行の歯車は(きし)み始めていたのだ。

 

 

 

>> To be Continued....

 

 

 




・Tips.11

感応波(かんのうは)

アラガミや、素養(そよう)に優れた”神機使い”(ゴッドイーター)から発せられる、強力な”偏食場(へんしょくば)パルス”の別称(べっしょう)
周囲の偏食因子(へんしょくいんし)に影響を与え、好悪様々(こうおさまざま)な反応を引き起こす。
これを用いた代表的な技術には”エンゲージ”があり、AGE(エイジ)が体内に保有する対抗適応因子(たいこうてきおういんし)を通じて、2人のゴッドイーターが感応・共鳴し、一時的に互いの能力特性等を共有させる事が出来る。
また、更に(さかのぼ)ると”厄災”よりも昔、第2世代型(だいにせだいがた)ゴッドイーター同士の間で時折、互いの意識や記憶の交錯(こうさく)が起きることがあり、感応波による干渉(かんしょう)()()()と言える現象として認知されていた。
即ち、感応波(かんのうは)とは、”偏食因子を有する個体の感情や意思の()を増幅し、空間を超えて伝える”現象を(つかさど)るものとされているが、その実態は今もなお解明されきってはおらず、研究が進められている。
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