GODEATER3>>Remember Chains. 作:志乃木千進
地球は、未知なる”厄災”たる
かつて
グレイプニル自身はもちろん、”ダスティミラー”や”バラン”といった有力なミナト達も
前人未到の
しかしながら、この大船団の
重ね重ね、待ち受ける”厄災”の数々と真っ先に対面するという最も危険な役割が、なぜ戦艦ですらない
果たして、その理由とはクリサンセマムが擁する、とある
彼らはミナト・ペニーウォートが抱える
そして現在では、少数精鋭を以て
その名を、
フェンリル本部奪還作戦の盟主、グレイプニル総帥、”エイブラハム・ガドリン”直々の指名を受けるほどの、鋭い
新進気鋭のAGE部隊のリーダー、ジェット・ペニーウォート。
彼は、頼もしい仲間達との
<”おかえりなさい”!!
皆で活躍を見てましたよ!!
私としても鼻が高いです!!>
今や我が家のように馴染んだ船内を移動する最中、先の作戦でオペレーターを務めていたエイミーのアナウンスに迎えられる。
彼女は、この船の
ジェットは、リラックスした気分で、メインブリッジへのゲートを潜る。
「おかえりなさいっ、おとさん」
――――其処に駆け寄ってきたのは、
天真爛漫に笑う彼女だったが、しかしその額にはサラサラとした銀の髪を押し退けて1本、
更に、可憐なドレスを着ているように見えるのは、実は
無論、そんな有り様がただの少女であるはずなく、大変に希少な”ヒト型アラガミ”という存在だった。
とはいえ、無垢で愛らしい彼女は、紆余曲折を経て今やこの船にすっかり馴染んでいた。
そして、”おとさん”ことジェットには初対面時の出来事で特に
また、ジェットにとっても、その見た目や出自云々などより、素直で甘えん坊な己の
「おう、帰ってきたぞ”フィム”。
良い子にしてたか?」
「うんっ!!
あのね、おとさんすっごいアラガミとたたかった!!
おこってこわくなったアラガミを、”バコォン”って!!」
「うんうん、そうだなぁ。
”バコォン”ってやったなぁ」
本当に
すると其処へもう1人、今度はしゃなりとした
「おかえりなさい、ジェット。
でも、フィムも、ちょっと落ち着いて。
おとさん、濃い灰域から帰ったばっかりだから、まずはメディカルチェックを受けないとね」
――――艶めく
まだどこかあどけないながら、人形のような美貌を愛らしく
ハイティーンの年頃に相応しい、
その片腕には、
これに映える、白と青を基調にしたチューブトップとフレアスカート、ニーソックスにパンプスブーツという華やかな衣装。
ところが、そんな眼を見張るほどの美少女の歓待を、ジェットはどうしてか、白々しく誤魔化そうとしていた。
「あー・・・・なぁ、クレア。
それはもう、向こうでちゃんとやったから、わざわざまたやらんでも平気だぞ、うん」
「
少なくとも、私が”隊員だった頃”には、一度だって無かったから」
「いや、あのじっとしてなきゃならん
それに、もうこんな遅い時間だし、クレアもフィムと一緒に休んだらどうだ?」
「クルーの体調管理は、
・・・・というか、またそうやってサボりたがって。
ジェットったら、いつもそんな調子で・・・・言い訳なんて、”ジーク”とそっくりなんだから」
「おーい?
言っとくけど、ジェットの落ち着かなさはガキの頃から変わってないんだからな?」
「言い訳が似てる、ってのは確かにそうだけどな」
「おい、”ユウゴ”っ!!」
更に、2人の青年がそこに現れた。
その姿を見て、ジェットは今までとは違った
その2人の名は、ジークとユウゴ。
共に、以前の拠点である”ペニーウォート”で育ち、またAGEとして同じ姓を名乗り、兄弟のように育った古馴染み達である。
――――前者は、無造作に伸びた色素の薄い金髪に、薄紫色を主体とした服装の小柄な人物だった。
いちいち大きな反応と身動ぎが現れる仕草は、その身に
そして、もう1人はスラリと背が高く、黒に
スタイルの良い長身にハードなジャケットとズボンが似合い、その精悍な顔立ちを引き立てる。
程よい長さで整えた髪は、襟足にだけ白いメッシュが入っている以外は黒く、瞳の色もまた黒。
但し、ジェットと比べると色合いはより深く、より冷静沈着そうな印象を見る者に与える。
本人も普段から
「見てたぜ、流石の暴れっぷりだ。
記録を見た感じ、周りの奴らも度肝を抜かれてたようだ。
さすがは俺達、ハウンドスクワッドの
「って、おい、なんだよその
はいはい、なんせ堂々の
臨時のハウンドスクワッドでも、きっちり指揮して任務完了!!
流石は
「へっ、そういう
ま、今回は凄ぇメンツが揃ってた、ってのもあるけどな」
いつか、また彼らと肩を並べ、あるいはこんな談笑をしてみたいものだ。
そんな風に、感傷に浸りかけたジェットに、その時。
不意に、その眼の前にズイ、とクレアが割り込む。
「それよりも、また
「・・・・どれだ?」
「灰域種の
腰に手を当て、一転して厳しい表情で詰め寄るクレア。
ジェットはそんな迫力にも飄々として応じ、勢いを受け流そうとする。
「あれは、
もう何度も倒した相手だし、動きは
「そういう問題じゃなくてっ!!
・・・・くれぐれも無茶はしないで、っていつも言ってるのに。
特に今回はこの船から離れての任務だし、直ぐに適切な
「安心しろって、そんなヘマはしねぇさ。
ギリギリっぽく見えたかもしれんが、あれできっちり狙い通りだぜ」
「尚更、良くないっ!!
もしも失敗してたなら、アラガミは大幅に強力になる上、自分は
そのまま
あくまでも悪びれもせず呑気そうなジェットに、クレアは躍起になって身を乗り出させる。
普段の優しい物腰も引っ込め、
なんでも、彼女の父親は
とはいえ、
しかし、抱きかかえられたフィムはといえば、仲良しのクレアと大事な”おとさん”とに
「おとさん、クレア?
ケンカはダメ、だよっ」
「フィ、フィムっ。
えっと、ケンカじゃないよ。
ただ、私はジェット・・・・っ、おとさんのことが、心配で――――」
「ああ、そうだぜ。
喧嘩なんかじゃないから、安心しな。
・・・・確かに、心配かけて悪かったな、クレア」
ジェットはフィムの頭を優しく撫でて、それから
些か言葉足らずな感じがあったと思い、きちんと自分の理由を話すべきと考えたのだ。
「お前の言葉を、忘れてたわけじゃねぇ。
ただあの時は、アラガミに好き勝手される訳にも行かなかったんだ。
何人か
俺が引き受けたほうが、
「やれやれ・・・・なぁ、クレア。
コイツは軽口ばかりの能天気に見えるが、
どうにも無茶ばかりやるが、押し通せちまうだけの実力はあるってのも、もう知ってるだろ?」
「それは・・・・っ」
ジェットとユウゴの言に、クレアはグッと口ごもってしまう。
真面目な彼女のことだし、理屈と感情のせめぎ合いに
ジェットとて、他ならぬ自分を
「ったく、好きに言いやがってよ。
・・・・まぁ、ちょっとは信じといてくれよな。
自分で言うのも何だが、俺は
簡単にくたばらねぇし、そのつもりも無ぇ。
もしもトチってたら、その時はケツ
「・・・・っ。
信じるとか、そういうことじゃなくて・・・・。
ただ・・・・」
「・・・・いつも俺達の調子を気にしてくれて、ありがとな。
だが、
それに、クレアこそあんま
医者の
「・・・・それなら、せめてメディカルチェックくらい、素直に受けてくれたっていいんじゃない・・・・っ」
「おっと、最初に戻っちまったか」
と、笑うジェットだったが、結局クレアは
彼女を怒らせてしまったろうかと、ジェットはひっそりと
昔からやれ呑気だ、単純だと言われがちなのが
すると、ジェットは此処でようやく、こういう時に上手く取りなしてくれる物静かな仲間がいないことに気付く。
「――――そういや、”ルル”はどうした?」
その名前とは、同じくハウンドスクワッドのメンバーであり、またこのクリサンセマムで唯一の女性
そして、どうにも
また同性で同年代ということでクレア、フィムとも仲が良く、こういう場面に一緒にいないというのも些か珍しかった。
「えっと、ね。
ルル、おとさんがおでかけちゅうに、おでかけしちゃったの」
「グレイプニルからの、急な要請が入ってな。
「・・・・
まぁ、ルルなら適任か」
ユウゴ達の言葉に答えつつも、眉を
理解は出来るが、納得のしかねる気分が、顔に出てしまっていた。
「なんだよ、いつもは俺らがソロで行こうとすると、文句言うのによ?」
「ついでに、こんな時間は
だがまぁ、ルルなら大抵の事態は一人で切り抜けられるし、いざって時の逃げ方も上手いしな」
「うん!!
ルルはね、
と、彼女の戦術眼と身軽さの
フィムも、言ってる意味はよく分からないが、たぶん同じような評価であろう。
「実際、ハウンドスクワッドではジェットに
なにかあったとしても、俺達が駆けつけられる時間くらいは自力で稼げるはずだ」
「――――皆さん、よろしいですか?」
すると、その時。
ブリッジ下部と繋がる階段を登り、1人の少女がトテトテと足音をさせながら現れた。
――――
明朗快活なその性格を物語るような大きな眼は、くりりとして青い瞳が輝き、
大きなベレー帽に、ゆったりとしたブラウスの首元を
少し幼げにも見える服装だったが、シックなモノトーンの色合いと、本人の生真面目な
「あ、エイミー!!
おしごと、おわったっ!?」
「ごめんね、フィムちゃん。
ルルさんのナビゲーションは継続中で、暫く業務を離れられないんです」
思わず、といった風に、頭につけた大きなヘッドセットに触れるエイミー。
言わずもがな、まだ年若い彼女こそ、この灰域踏破船・クリサンセマムのあらゆる業務の管理伝達を一手に引き受ける、有能なオペレーターであった。
そして、普段はブリッジ内の専用ブースで勤務している彼女が、わざわざ帰ってきたジェットを見舞う為だけにその椅子を空けるということはないだろう。
「やれやれ、みんな働き者だよな。
で、どうしたんだ?」
「”イルダ”さんからの連絡で、先程”アイン”さんが到着されました。
15分後に会議を行いますので、ハウンドスクワッドよりジェットさん、ユウゴさんも
「えっ、エイミー、俺はっ!?
俺もハウンドスクワッドなのに、なんでジェットだけ!?」
「代われるもんなら、俺も代わりたいが・・・・」
と、騒ぐジークだったが、一方でジェットは既にその理由について
「任務を終えてすぐのところを、ごめんなさい。
ですが、
「いいさ。
堅苦しいのは苦手なんだが、多分俺が聞かなきゃならん話だろうしな。
クレア、フィムを頼むな」
「う、うん・・・・」
「おとさん、行っちゃうの?
おふろは?」
離れがたい、と言わんばかりに小さな腕を伸ばすフィム。
その愛らしい仕草に、ジェットは今までと違う優しい笑顔で、頭を撫でた。
「悪いな。
たぶん、ちょいと長くなりそうだ。
良い子で待ってろな、フィム」
――――灰域踏破船・クリサンセマムの奥部、執務室へ向かうジェットとユウゴ。
プシュ、と軽い音を立てて開いた自動扉の向こうでは、この船の”オーナー”とその客人とが握手を交わしているところだった。
「お早い到着ね、二人とも」
そう言って絵画の女神のような微笑みを見せる美女。
彼女の名はイルダ・エンリケス。
若くして貿易を主とするミナト・クリサンセマムを築き上げた、
――――腰まで届く美麗なシルバーブロンドと、長身に映える
青い瞳の理知的な
それでいて、
だが、それらの衣装一つ一つの上質さに加え、手間のかかった
「話の途中だったなら、また後にするが・・・」
「いいえ、ユウゴ。
話ならば、これから。
ハウンドスクワッドと、そしてジェット個人にも関係する用件よ」
「そういうことだ。
さぁ、二人も、アインさんも座って下さい。
今、コーヒーくらいはお出ししましょう」
そう言いつつ、執務室の隅から男性が進み出る。
――――どこか
しかし、
加えて、タンクトップシャツから見える右肩や
穏やかながら、歴戦の出で立ちを
イルダの右腕として、年長者として、この船に纏わる出来事へ
「俺が呼ばれて、
”例の代物”に、なにか進展でも?」
リカルドに促され、応接椅子に座ったジェットは、本人なりに多少はかしこまった調子で、もう一人の銀髪の男へ話しかけた。
――――”旦那”と、敬意を顕に呼びかけられたその人物は
伸ばした銀髪を
ただし、
分厚いジャケットとカーゴパンツ、ブーツという無骨な出で立ち越しにその
いかにも
「・・・・まぁな。
察しの通り、俺が来たのは他でもない”
・・・・丁度、その話から入った方が都合が良さそうだ。
構わないか、イルダ?」
「ええ、もちろん。
親しげながらも、敬意を顕に接するイルダ。
それもその筈で、銀髪の男ことアインは、
つまりは、今この部屋で
ジェットとユウゴ達の”ハウンドスクワッド”から見れば、イルダの”クリサンセマム”は、活動を保証するに代わってAGEとしての実績を捧げるべき、雇用主。
そしてアインの”ダスティミラー”は、雇用主のイルダを支援していると同時に、言ってしまえばただの傭兵部隊でしかないジェット達を軽んじることなく、誠実な取引を行ってくれる第一の
「――――まずはお前達、ハウンドスクワッドから提供されるデータの有用さに、礼を言わさせてもらう。
お陰で、システムは一つ、”先の段階”へ進む
ジェット、ユウゴ。
お前達が構わないのなら、すぐにでも作業を始める用意がある」
「・・・・俺個人としちゃ、渋る理由は無い。
だが、わざわざ旦那が聞いてくるってのは、軽々しく決めるべからず、ってか」
「其処に、俺達”ハウンドスクワッド”としての判断を求めている。
そういうことだな?」
「・・・・以前にも言ったが、ゲルギヤシステムは
そして万が一、運用の際に
加えて、今という”タイミング”も、些か具合が悪い」
「そこで、二つ目の話よ。
偵察に出たルルから、
現在、我々はグレイプニル主導による”フェンリル本部奪還作戦”に参加する最中であり、その航路の安全を確保するのがクリサンセマムの役割。
そして今回、その危険度を
もしも、これに失敗・・・・あるいは
「・・・・成程な」
隣のユウゴが、低く緊張した声音で呟いた。
「俺達に退路は無い。
この大規模作戦の
もししくじれば、それはこの北欧に存在する、あらゆる団体からの信用を失墜する事態となる。
しかも、そのリスクはハウンドスクワッドに協力しているクリサンセマム、ダスティミラーにも
ジェットは、自分にはない
損害を被るのがハウンドスクワッドだけでないとすれば、先程までのように呑気には構えていられなくなる。
ペニーウォートに飼い殺しにされていたジェット達を引き受けてくれた、イルダ。
この過酷な世界に道筋を立てる後ろ盾となってくれている、アイン。
受けてきた
「――――そして、このような
開発者としては、その安全性に太鼓判を押したいところだが、やはりまだ試作も試作だ。
先も言ったように、なにか一つでも間違えば、致命的な損失を被るとも限らない」
「・・・・こと此処に至って、貴方達が
だから、よく考えて、決断してちょうだい」
イルダの
作戦もいよいよ折り返しに差し掛かったこの時に、現状は順風満帆どころか背水の陣に陥っていると知り、誰もが慎重を期し、躊躇ってしまう。
だが、しかし。
このような苦境でこそ、誰より
「誰もなんも言わないってんなら、今のうちに俺なりの判断を言わせてもらうかね」
決断に要した時間は数分。
それでも、だいぶ長く考えた方だった。
だが、逆に言えば自分には精々
「俺は、あいにくと単純な方だし、こういう遠回しな計画を考えるのは苦手だ。
その代わり、目の前の
「・・・・いつかも言ったように、私はクリサンセマムの代表。
たんなるハッタリに乗るような愚行は、出来ないわよ」
「だろうな。
だがイルダ、俺達はそんなあんたが
そして、アインの旦那が手掛けた
信頼出来る仲間と、ミッションをこなす。
状況は、今までと何も変わってねぇさ」
「それが過分な評価でない、と言い切れるのかしら?」
「少なくとも、しくじれば命は無いってんなら、それもいつも通りってもんだ。
だったら、
俺は絶対に死なないし、誰も死なせやしねぇ。
此処まで勝ち残ってきた力で、最後まで駆け抜けてやるさ」
ジェットの答えは、いっそ楽天的なまでに
良く言えば、仲間達の
そんな
クッ、という声と共に
「確かにな。
俺達が
そして、コイツがこう言う戦いに、負けた試しは無い。
・・・・だよな?」
「おう。
殆ど、無謀と紙一重。
巷では奇跡的とすら言われる結果を重ね続けられているからこその
そんな有り様を見たイルダは、やがてふぅ、吐息を吐くと共に、呆れた風な笑みを浮かべていた。
「――――結局のところ、”とっくに
そして、そんな状況でも恐れず駆け抜けていく貴方達に、経営者としての私も賭けた」
「その期待を、俺達が裏切ったことは無い。
まぁ、
ユウゴらしい皮肉っぽい冗談に、
すると、アインもまた、ふと微笑んだ。
本当に微かな変化で、それなりに付き合いがなければ気付かないだろうほどである。
「単純な理屈だが、核心を突いてはいる。
話がどこまで大きくなろうが、我々はただ、己に出来ることをやり抜くのみ、だ」
――――斯くして、三者に突きつけられた重大な決断は、ここに
となれば、後は今まで通りに力を出し合い、課せられた重責に応える結果を築き上げるのみであった。
「それで、アインさん。
ゲルギアシステムの調整には、どれくらいの時間がかかる?」
「作成した
この船の設備と人員を借りられたなら、ミッションの出発までには間に合う計算だ」
「もちろん、構いません。
「ならば、重ねて言うが、この技術はあくまでも
もしも、これが”バラン”辺りに漏れれば、またどのような暴走に繋がるとも限らないのでな」
話題に上らせた忌み名、バランは作戦に参加する
そして、ジェットにとっては何より、利益の為だけに仲間や弱い者を平気で
「確かに、フィムやルルへの扱いを見るに、どんな無茶な使い方をするか分かったもんじゃねぇぜ」
「そういうことだ。
・・・・ともかく、ゲルギヤシステムの調整には細心の注意を払っているが、どうしてもイレギュラーの可能性は拭えん。
だが、しかしそれを差し引いたとしても、九割以上の安全性は保証しよう」
「なら、裏目は一割未満、か。
しかもアインさん肝入の仕事だってなら、乗るには十分な勝負だ」
「あくまでも、この技術は”神機使い”を助けるものと
まだ試作品とはいえ、商売相手にそんな物を押し付けた上で
「――――それでは次に、グレイプニルからの航路計画が送られてきました。
今後行われる、第3フェーズの
詳細は新たな観測結果次第とはいえ、やはりこの内のどれかの航路を開拓することになるでしょう」
「俺達の戦力だったら、どんなルートでも大差は無ぇさ。
だったら、此処は――――」
会議はやがて、いよいよ近付く作戦の佳境へ向け、その地盤固めと展望についての意見交換へと移る。
今まで以上に過酷な行程へ挑むとなっても、三者の意気は一層の
時代を動かす程の大舞台、それに臨む
>> To be Continued....
・Tips.3
「クリサンセマム」
イルダ・エンリケスが
及び、同名の運送事業団体と、その
前者、クリサンセマムのキャラバンの
その質実剛健なメカニズムに加え、
内部には貨物車両として十分なキャパティシーと、最新鋭の”
乗組員の居住施設も不足なく備えており、時に長期間に渡る灰域の荒野の
そして
その誠実な業態から、まだ歴史の浅い
最近では、異例の金銭契約にてAGE部隊・ハウンドスクワッドを
急速に収益と資本を拡大し、その存在感を増している。