GODEATER3>>Remember Chains. 作:志乃木千進
<――――ヴァジュラ、沈黙!!
ハウンド1、
再び、神機の抑制が開始されました>
「・・・・あぁ~、暴れた暴れた・・・・っ」
掛けられた
激戦の疲労とも違う大きな負担を感じ、思わず首や肩を
すると、エイミーからの報告に半ば割り込むように、クレアの
<ジェット、大丈夫!?
何か、身体に異変は感じてる!?>
「あー・・・・ま、ちょっと疲れた感じはあるな。
そっちの方が、よく分かるんじゃないか?」
<っ・・・・体内のオラクル細胞の状態、問題無し。
バイタルも安定範囲内・・・・大丈夫、みたい>
「んじゃぁ、ゲルギヤシステムの真価ってのの実験は、”想定通りの大成功”、ってわけだ」
「おい、マジで平気なのか、ジェット!?
なんか、お前・・・・メチャクチャだったじゃん!!」
「お前達も、良い突っ込みだったぜ。
お陰で、そう手こずらずに
ジェットは、尚も気を
実際、作戦の本命たる”灰域種アラガミ”は未だ姿を表さず、最も高い
「ちぇっ・・・・そー言うけどよぉ。
なんか、またお前だけ凄いことをやりやがってよー」
「そう
正直、そう何度も使えるもんじゃねぇぜ、
とりあえず、ミッション前に
「別に、拗ねてねーしっ」
と、どうにも緊張感に欠ける男2人と違い、ルルは至って冷静なまま、ミッションクロックを確認する。
「おそらく、”ヌァザ”はもうじき巡回から戻ってくるはずだ。
先回りして待ち構えるぞ、二人とも」
「おう」
<あれ・・・・?>
ところがその時、ジェット達を引き止めるかのように、エイミーが
<――――おかしいんです。
灰域種アラガミが、
その場所から
「え、なんでだ?」
<分かりません。
其処から北の
「・・・・
あるいは、なにか”捕喰しがいのあるもの”を嗅ぎつけたのか」
「アラガミ同士のド
だが・・・・たぶん、こういう時は、
ジェットがふと、今までに遭った
全員の通信機に、ノイズにまみれた何者かの
<――――近隣に・・・・んきつか・・・・!!
こち・・・・”ユリハ”・・・・。
灰域種を・・・・囲まれ、離脱・・・・。
・・・・救援・・・・。
・・・・はミナ・・・・ジオラ・・・・
直ちに、救援を・・・・!!>
「オープンチャンネルでの救難信号・・・・?」
通信機を抑え、訝しむルル。
現場にいるジェット達でも信号を拾えるということは、通信の場所はそう遠くない。
<き、救難信号の発信源・・・・
「・・・・聞いたこと
ハウンドスクワッド、これから救援に向かうぜ」
<えぇっ!?
で、ですが――――< 待って、皆っ !?>
即断即決するジェット。
だがエイミーと、そしてクレアからの慌てた待ったが掛けられた。
<簡単に決めすぎだよ、ジェット!!
全員、短時間とはいえ、戦闘を行った後なんだよ!?
それに、ルルはもう昨日からずっと、灰域で行動してるのに――――>
「私ならば、構わない。
元を辿れば、
同じような
同意を求めるようなルルの眼差しに、ジェットもまた
「そういうことだ。
こっちの消耗は、まだ殆ど無い。
輸送車の予備物資で体勢を整えつつ向かう」
<だ、だけど・・・・っ>
<――――こちら、イルダ。
得体の知れない事態とはいえ、救難信号の無視は
とにかく全員無事に離脱することを最優先に、戦闘は二の次。
良いわね?>
「へっ・・・・りょーかい」
一先ず、滞りなく下された
ルル、そしてジークも、頼もしい表情で頷き返すのだった。
「そーいや、”
「懐かしいか?」
「まーな。
それに、もう何度目かの展開なのに、意外と飽きねぇもんだな」
<まったく・・・・呑気にしてんなよ、お前ら。
灰域種相手に、事前情報の無い地でのミッションだってこと、忘れるなよ?
念の為、俺達も出撃できるよう準備はしておくからな>
「おう。
それと、救援対象が負傷してないとも限らねぇ。
そっちの用意も頼むぜ、クレア」
<・・・・うん、わかった。
皆、くれぐれも気をつけて>
「おう」
<――――探索範囲、絞り込みました。
救難信号発信点は、北部の山岳地帯の
「・・・・どうやら、離脱していったアラガミの”狙い”も、読めたな。
直ぐに着ける距離でもない。
急ごう、二人共」
「急ぎだったら、運転は俺に任せるしかねぇよな!?」
「・・・・やれやれ、下手なミッションよりもしんどそうだな」
・・・・
・・・
・・
・
「――――はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・・!!!!」
身に纏った黒の戦闘服は酷く傷み、首元に巻き付けるように羽織ったジャケットが、幽鬼の
その姿は、
全方位から不気味な
それどころか闇の向こうからいつ、無慈悲な
”彼女”は、そんな恐怖と戦い続けながら、ひた走っていた。
けれども、身体に伸し掛かる疲労と重圧に、心までもが
「もう・・・・限界なのかしらね・・・・」
希望など見えないこの状況で、それでもただ1人、立ち向かい続けねばならない。
だが、思わず
この地に吹き溜まった
だが、それでも。
あまりに荷が勝ちすぎているのだとしても、膝を折ることは許されない。
覆し難い矛盾が横たわり、逃げ場すらも無い苦悩を噛み潰し、耳元の通信機へ触れる。
<――――近隣に
大型灰域種を含むアラガミに囲まれ、離脱困難!!
直ちに救援を求む!!
繰り返す、此方はミナト・グラジオラスに所属するAGEである!!
直ちに、救援を求む・・・・!!>
そうまでしてでも彼女、” ユリハ ”は、全てを
(この、”
だけど、それなら尚更、私はここで死ぬわけにはいかないの!!)
だが、その決意を踏みしだこうとするかのように、闇の向こうから激しい鳴き声が轟いた。
ドン、と重たい足音が幾つも掻き立てられ、太い
体高2m、体長は6mほどにも達する小型アラガミ、”オウガテイル”。
白い
それでも、人間では及びもつかない身体能力を持ち、まして
更に、その群れの中には、一回り重厚な甲殻と黒い体色を持った上位種、”ヴァジュラテイル”までも混ざっていた。
易々とは通れない障害の出現に、思わず
それでも、戦うものの
高熱の輝きを帯びた曲刀型の
だが、その刹那。
ひときわ大きな雄叫びが上がり、傍の高台から大きな影が
「上っ!?」
名前の由来たる、巨大な
ぐわ、と開いた
だが、ユリハは迫りくる致死の危機を前に、素早く外套を踊らせ、動いた。
「せぇぁっ!!」
目にも止まらぬ3連斬を受け、堪らず転倒するオウガテイル。
それを
まるで一筋の
最後に、群れの中心であるヴァジュラテイルを飛び越えながらの連斬を放ち、背後から
そして
「・・・・っ!?」
瞬間、その
咄嗟に、全力で離脱するユリハ。
その途端、オウガテイルと交戦していた付近は、”
そして、その持ち主たる
「・・・・そう。
貴方もまた、この
――――
其処には3つの
異常に張り詰めた
そしてその
一方で、反対の右腕は
その名を、
そしてヌァザは、
巨大な左腕でオウガテイル達を薙ぎ払い、それ以上に
「・・・・覚悟は、出来てるわ」
一言、張り詰めたつぶやきを発するや、
見上げるほどの高所にあるヌァザの
ヌァザは咆哮を上げ、それと同時に
ユリハはこれを
軽々とヌァザの巨体を飛び越えて着地し、その背中に
「さあ、来なさい。
貴方は、此処に留まっていてはいけないのよ」
再び勇ましく言い放ち、研ぎ澄まされた
其処へ振り返り、ヌァザは振り上げた
その
だがユリハは
そして高空で長剣を
――スピニングフォール――
人外の身体能力によって、弾かれたように空中を進み、
さながら、流れ落ちる
其処に込めたオラクルエネルギーが吹き上がり、そしてユリハは更に、連斬を繰り出しながらヌァザの
――
瞬間、
「やあぁっ!!!!」
ユリハの
小さく、
すると、ふと
「まだ、これから・・・・っ」
活性化を果たしたヌァザの、より鮮烈な
だが、その憤怒のままに動き出そうとする、直前。
そして直後、群がりつつあったオウガテイル達が、次々と飛び来る
それは、どんな
先程、ただの
だからこそ、自分ではない
「・・・・まさかっ、本当に・・・・っ!!??」
そして、驚くユリハの前に、一陣の
「――――よぉっ!!
あんたが、俺等を呼んだ”ユリハ”ってのか?」
・・・・
・・・
・・
・
例によって、
名前と声からして女性のはずだが、ひとまず今は、
「あ、
「話は後だ!!
さぁて、
救難信号を追うジェット達は、山と谷が複雑に入り組む地域へと到達した。
輸送車を飛び降り、既に明らかな戦闘音が響く場所へ着いてみれば、先の討伐対象だったヌァザと戦う
<ヌァザ、オラクル反応活性化!!
”捕喰攻撃”が来ます!!>
「へっ、早速かよ!!
そんじゃ――――」
ヌァザは激しく
禍々しい
ところが、対応に動こうとしたジェットより一瞬早く、ユリハが飛び出していた。
「どいてっ!!」
回避行動すらも取らず、神機を
即ち彼女は、ヌァザが
本来、構えた装甲ごと喰らい
だが、その激しい余波は、彼女が
急速に朽ち始めるそれを、ユリハは
――――その途端、ツギハギだらけのタイトな戦闘服を纏う身体の、
達人と呼ぶべき
灰域の薄暗がりの中でもはっきり
丸みを帯びた優しげな
激しい戦闘によって
「へぇ・・・・やるねぇ」
そして、ジェットは彼女の
よろめいているヌァザに対し、
より高威力の捕喰攻撃でアラガミの血肉を
「ジーク、ルル!!!!」
それを、後方でオウガテイルの群れを撹乱している仲間達へ、
「来た来たぁ!!」
「突破する・・・・!!」
「――――で、あともう一発は、と!!」
続けざまにジェットは、ヌァザへ”スナイパー”を数発撃ち込み、
狙いは、ヌァザを挟んだ
「ユリハ、だったな!?
気前よく戦ってるトコ悪いが、ここに長居は出来ねぇ!!
適当にあしらって、この群れを振り切るとしようぜ!!」
行き掛けの駄賃にヌァザの脚部を斬り刻み、同じく一旦下がったユリハへ声を掛ける。
ところが、彼女は厳しくもなお美しい面差しで、ヌァザを果敢に睨む。
「
それは、出来ないわ!!」
「なに?」
瞬間、身を屈めての高速突進を仕掛けるヌァザを、2人は大きく回避。
それからユリハは、尚も剣呑な表情で叫んだ。
「逃げてしまったら、アラガミは”私達のミナト”まで来てしまう!!
せめて、灰域種だけはこの谷の奥へ追い返さないと!!」
「・・・・なるほどな。
そんじゃ、速攻で済ませるか!!」
即決したジェットは、再び
「ありがとう・・・・やるわっ!!」
<っ・・・・ハウンド1!!
アラガミの反応が、どんどん集まっています!!
時間はありませんよ!?>
ジェットも、
かなり高濃度の灰域の中だと言うのに、やたらに集まるアラガミ達。
そして、前人未到と言われた
彼女はただ1人きりのまま、”最終防衛線”を
「・・・・なぁに、やることは変わらねぇ。
こいつらを叩きのめして、全員で生き延びる、だけだっ!!」
ジェットは闘志を放ち、狙撃弾をヌァザの顔面へ叩き込む。
強大な戦闘力を持つ灰域種アラガミであっても、捕喰攻撃を繰り出すのは相応の負担であり、連発はできない。
体勢の整わない今の内に、全力を叩き込むのみ。
すると、遠距離戦を仕掛ける敵に対し、ヌァザは不気味な
前方広範囲へランダムに飛ぶ
――
長剣《ロングブレード》を掲げて走るユリハと
対して、ヌァザは大袈裟に身体を
――
だが、ジェットは凄まじい瞬発力でその隙間に飛び込み、輝く二刀を振り下ろし、走り抜けた。
「遅ぇな!!」
続けざま、ジェットは
二刀での連続斬りで、神機へオラクルエネルギーを回収し、空中変形。
突きつけた銃口からゼロ距離で撃ち放った瞬間、甲高い音を立てて、
「此処だぜっ!!」
その
「今・・・・っ!!」
鋭い
其処から
――
一転して、ユリハは怒涛の気迫を放ち、剣を降り出す。
同時に、
轟音と共に、オラクルエネルギーを纏う全身全霊の
そして、必殺の
「なんだ、ありゃ!?」
「凄まじい
「頼もしいねぇ。
これは、いっただろ」
息を整え、再び神機を掲げるユリハ。
その横に立ち、二刀を突きつけるジェット。
そして、2人の
<あ、アラガミ逃走を開始っ。
渓谷の奥へ向かっていきます>
「ま、今回はこれで勘弁してやる、ってな」
「・・・・あの――――」
ひとまずの目標達成に
「ありがとう。
凄いのね、貴方」
「ま、お互い様だ。
それより、もう此処で戦う理由も無いんだ。
さっさと安全な場所に――――」
< 皆さん、直ぐに其処から離れてっ !!!!
逃げてくださいっ !!!!>
瞬間、なりふり構わないエイミーの叫び声が、通信越しに飛び込んで来る。
その直後、
咄嗟に装甲を構え、
「――――おいおいおい、こんなところでなにやってんだ?」
「そんなっ、
まさに、灰域の暗がりから重々しく進み出、そして
青く
つい先日、ジェットが相手をした
だがしかし、これほどのアラガミが前触れもなく襲来するだなどと、尋常な事態ではない。
<高出力の”
既にその近辺に、多数の
「・・・・なら、ついて来い、ユリハっ!!」
一声叫んだジェットは、困惑するユリハを
「お、おいジェット!!
どうすんだよこのじょーきょー!?」
「決まってんだろ!?
今更あんなの、相手できるか!!」
言うや否や、ジェットは神機を
「ハウンドスクワッド、
全員、輸送車まで走りまくれ!!!!」
――――本来、
その優位性に、何処かで
完全に不意を突かれてしまい、その混乱は
<ハウンドスクワッドへ、
っ、大型アラガミの反応、更に3!!
急いでっ!!!!>
「そんな・・・・数が多すぎる・・・・っ!?」
「なんてこと・・・・っ。
・・・・ユウゴ、クレア、リカルドも、出撃準備を!!
彼らの撤退を
「・・・・いいや、待て、イルダっ!!」
ジェット達どころか、クリサンセマムまでもが退路を
珍しく
「こうなったら、ただ寄り集まったところでどうにもならない。
・・・・あいつらだったら、ある
クリサンセマムは、ルートを合わせて
俺が、”感応波レーダー”を起動する。
ジェットほどじゃないが、近場の反応くらいなら
「・・・・いいわ!!
エイミー、クリサンセマム、全速発進よ!!
リカルド、
「やってみせましょう!!」」
「なら、エンジンをオーバードライブさせて、出力を上げよう!!
アインさん、手伝ってもらえますか!!??」
「良いだろう。
急ぐぞ、キース」
「・・・・おとさん・・・・っ」
にわかに
その震える肩を抱くクレアもまた、同じように体を
「大丈夫だよ。
おとさんは・・・・ジェットは、必ず生きて帰ってくるんだから・・・・っ!!」
「――――ジーク、右だっ!!」
「うぉわぁ!!??」
”スピード自慢”を豪語するジークの運転で、輸送車両は
ルルの指示に思い切りハンドルを切ると、エンジンとタイヤが唸りを上げ、岩陰から飛び出してきたヴァジュラを辛うじて
荷台に乗ったジェットは激しい荷重に耐えつつ、また1つスタングレネードを投げ放った。
「くそっ!!
ヴァジュラにサリエル、カリギュラ、マルドゥークまで見えやがった!!
マジで、どうなってんだ!!??」
「奴らにも、
本来、此処まで寄り集まる前に、競い合って
「それだったら、均された
こういうのっ、えっとっ、”蜂の巣にされたよう”、ってやつか!!??」
「それを言うなら
「・・・・私を助けに来たばかりに、ごめんなさい。
これが、今の”
私達が、この状況を
「なにっ?
っ、うおっ!?」
「きゃ・・・・っ」
ジェットは、またもアラガミを躱した拍子の衝撃から、ユリハを
こちらを
アラガミは刻一刻と増え続け、このままでは逃げ切れる
戦場を生き抜いてきた感覚で、追い詰められる
「エイミーっ!!
<む、無茶です!?
使えたところで、アラガミが多すぎます!!>
「こうなったら、
船に乗り込む時間くらい、誰かが稼がなきゃならねぇ!!」
苛烈な覚悟で
ところがその時。
その言葉を聞いていたユリハが、唐突に身を乗り出させた。
「ねぇ、聞いて。
・・・・
全員で私のミナト、”グラジオラス”へ向かってください。
逃げ場は、そこだけです」
ユリハは、ジェットの通信機へと顔を寄せ、はっきりと言い放っていた。
その揺るぎのない確信を持った姿に、ジェットはこの状況に於いて
「――――だ、そうだぜ!!
場所は分かるか!?」
<た、確かに、近隣に
でも、こんなミナトの存在、聞いたことも・・・・――――>
「迷ってるヒマは無ぇ!!
こうなったら信じるぜ、ユリハ!!」
「・・・・
そして、ジェットは最後のスタングレネードを使い、追い縋ってくるアラガミ達を怯ませる。
ギリギリで追跡をいなしながら、輸送車は遂に峡谷を抜け、見通しの効く
「見えたぜ、クリサンセマムだっ!!」
ジークの言う通り、左前方から
「だが、アラガミも更に増えている!!
7時方向、多いぞ!!」
ルルが叫んで報せる通り、迫り来るアラガミの群れはもはや、
「マジで、このままなら袋の鼠、ってか・・・・っ!?」
「
あれが、”グラジオラス”よ」
絶体絶命と言って過言でない、アラガミの大群に
すると、その先には確かに、クリサンセマムよりも更に巨大な建物が存在していた。
「限界灰域のど真ん中に、”ミナト”、か!?
だが、ユリハはあそこにアラガミを近づけさせたくないんじゃなかったのか!?」
「ええ、そうよ。
・・・・出来れば、これだけは使いたくはなかったわ。
でも、もう・・・・」
ユリハは、この切迫した状況とはまた別の
やがて、徐ろに自身の通信機へ手を添えて、すぅと息を吸う。
今、この危難から長らえる為の決断。
されど、その引き換えに
「 ”我がローレライ、
その瞬間だった。
行く手のミナト・グラジオラスの
周囲を
やがて、数10mも伸び切った塔の、何らかの装置らしき
そしてその光量は次第に増し、やがて目を
「なんだ、ありゃ・・・・っ!?」
思わず、呟いたジェットの言葉に答えるかのように、緑の光は
そしてその瞬間、ひときわ強い
それは、風よりも早い
すると、その
原因を確かめる暇は無かった。
何故なら、ほぼ同時にジェットは、突如として凄まじい
「 ぐぅっぉああああっ !!??」
全身、
既にジェットは平衡感覚までも失い、荷台に倒れ込んで動けなくなっていた。
AGEの身体能力どころか、苦痛を噛み殺す
「うっ、がぁ、っぅああああっ!!??」
「ぐぅっ!!??
じ、ジェットっ、ジーク・・・・っ!!!!
これは一体、なんなんだ・・・・っ!!??」
同じように絶叫するジークと、苦しげなルルの声が聞こえるも、ジェットにはどうにも出来なかった。
<は、ハウンド1っ!!??
ジェットさん!!??>
< ジェット、ジェットっ !!??
そっちで、何が起こってるの!!??
ねぇ答えてっ!!!!
ジェットっ !!!!」
< おとさん !!!!
おとさんっ !!!!>
ひっきりなしに仲間達の呼びかけが聞こえようとも、ジェットの身体は悪寒に
久しくなかった、
だが、その恐ろしい寒々しさから引き戻し、温かく包み込む
「――――もう、大丈夫。
もういいわ。
だから、泣かないで・・・・っ」
果たして、ユリハは、ジェットやルル達ほどの影響を受けてはいなかった。
彼女は倒れ込んだジェットを抱き起こし、そして再び自身の通信機を起動する。
――――・・・・~♪・・・・――――
悲鳴を上げるでも、苦痛に呻くでもなく、ユリハは
それは恐らく、子守唄とされるものだった。
暗い夜に、眠れずにぐずつく
そして、その旋律に乗せられたユリハの想いは、まるで本当に泣く子を
「――――・・・・ごめんなさい、”シャロン”・・・・」
やがて、子守唄を終えたユリハが呟いた時、周囲の荒野は
ジェット達を
「っ・・・・なんだ・・・・って・・・・だ・・・・?」
果たして、連戦の疲労と、異常な事態に見舞われ、ジェットの意識は遠くなりかけていた。
「――――さぁ、今の内だわ。
皆、私のミナト・・・・グラジオラスへ。
誰もまだ、此処で死んではいけないわ」
――――果たして、クリサンセマムの面々は、まるでこの世ならぬ
そして、彼らは未だ、知る由も無かった。
この隔絶された地に潜む、邪悪な陰謀。
その
さりとて、知ったところで恐れはしなかったろう。
無慈悲に欲望を振り翳すものを許さず、そして
その決意こそは、彼らが
何時、如何なる時であろうとも、その戦いは終わらない。
彼らこそは、解き放たれた猟犬達。
その誇り高き結束にて、いかなる絶望をも駆け抜ける者達。
その研ぎ澄まされた牙にて
――――Next to 「GODEATER3>>Remember Chains. Vol2」....
・Tips.5
「ユリハ・グラジオラス」
年齢 20
ボイスタイプ #09
神機タイプ
ロングブレード 「幻影刃」
アサルト 「アメミト強襲型 弐式」
バックラー 「重装ティンベー 弐式」
バーストアーツ
GROUND 「
STEP 「旋風ノ太刀」 ステップ□攻撃が進化。神機出力を上昇させ、OP吸収率の高い回転斬りを繰り出す。
JUMP 「スピニングフォール」空中△攻撃が進化。空中回転の勢いを乗せて斬り下ろし、強力な縦一閃を放つ。
衣装
※今回は、「F製支給戦闘服」
上衣 「ピュアカジュアル〔装飾〕」
下衣 「アーミーサバイバー」
ミナト・グラジオラスに於いて、ただ1人の
落ち着いた
自身もまたそんな
そんな控えめな人柄と裏腹に、その戦闘技術は天才的であり、最も得意とする
まだ幼いAGE候補生しかいないグラジオラスをたった独りで守り続け、人間関係においても母親のように慕われているも、その心労はかなりのものであるようだ。
育ってきた環境ゆえか、あまり物を捨てないタイプで、使える限りは使い続ける主義。
また、身に着けている