十年ぶりの再会!萃香の『伊吹瓢』執念と霊夢の『黒歴史』が朝焼けで爆笑の絆に!


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東方二次創作劇場 「巫女と宴と百鬼夜行!」 - 東方萃夢想 より -

 

- これは、数多ある幻想郷のうちのとある幻想郷における物語 -

 

 

ことのはじまりは「はるか昔」、とある「山」。

 

一致団結して「パワハラ反対」の横断幕を掲げて山中を練り歩く天狗と河童ども。

 

「「「「 我々は鬼どもの暴力に屈しないっ!鬼どもは山から出ていけっ!!!! 」」」」

 

山一帯に高らかに響き渡るシュブレヒコールを前に、たじたじになる鬼ども。

 

かくて鬼どもは山を追われた。

そして仕方なしに新たな居場所を求めて、流浪の旅に出るのだった。

 

 あーあ、なんだってんだよ?

 

 あたしらふつうに「年がら年中」宴会開いてどんちゃん騒ぎしてただけだろ?

 その余興ついでにおまえらにちょっかいかけただけだろ? 

 

 なーんでそれが「パワハラ」になんのかね?

 

そしてそれから、「幾星霜」。

 

 

逢魔が刻。

 

その刻になると決まって北北東の方角より現れる「あやかしの行列」。

「鬼」を先頭に長い行列を連ねる個性豊かな「もののけ」ども。

 

からかさ、ろくろ首、あずきあらい、ぬらりひょん、ぬりかべ、のっぺらぼう、etc、etc。

 

そのどれもが恐ろしくもあり、愛らしくもあり。

鬼の号令一つで行列をなし、人里目指して練り歩く。

 

それまさしく「百鬼夜行」の極み。

 

その行列人里に辿り着くころには、民草どもは慌てて家の中に飛び込み、頑なに門戸閉ざしてこれが通り過ぎるのを待ち続ける。

その奇々怪々なる行列を前に、どんな悪童でも怖がって布団の中で丸くなって震え上がるのが常なのだが。

 

「わー、霊夢っ、またあいつら出てきたぞっ」

「ちょっと魔理沙っ!危ないよ、隠れてようよっ!」

 

人里の町中にある「霧雨道具店」なる店舗の屋根の上から、隠れもせずに堂々と「高みの見物」を決め込む「ちんまい幼女二人」。

 

一人は金髪。黒白のエプロンドレス。その名は霧雨魔理沙(六歳)。

一人は黒髪、赤白の巫女服。その名は博麗霊夢(六歳)。

 

そのちんまい二人連れは通りを練り歩く百鬼夜行の行列を、おっかなびっくり、それでも興味津々に見つめている。

 

「霊夢、どうせならもっと近くで見ようぜっ!」

「やめてよ、怖いよ、隠れてようよっ!」

「んだよ、霊夢の弱虫毛虫っ!それでも博麗の巫女(のたまご)かよ!?ってなわけであたしはいくぜっ!」

「わー、ダメだよ魔理沙っ、行っちゃだめー!!」

 

それは無邪気な子供特有の好奇心のなせるわざ。

 

ただじっと屋根の上から遠目に見るだけでは、その好奇心を満たすことはできない。

ほとんどおのぼりさんの気分で、今にも屋根の上から飛び降りようとする魔理沙。

必死にそれを止めようとする霊夢だが。

 

「おねがい魔理沙っ、じっとしててー!」

「えーい、うるさーい(ぼこっ!)」

「きゃいんっ!?(ごろごろーっ)」

 

ぽてぽてんっと(不可抗力的に?)屋根の上から毬のように転がり落ちるちんまい巫女。

しかも転がり落ちた先は、かの行列の「ど真ん中」。

突然空(?)から落ちて来たちんまい巫女の出現。

行列をなしていたもののけどもは一斉に色めきだつ。

 

「おおお、な、なんだなんだなんだっ!?(by ぬりかべ)」

「おかしら、空から女の子がー!!(by やまびこ)」

「いや違うっ、巫女だ。巫女が落ちて来たー!!(by たぬき)」

「お、おお?おうおう、どしたどした?」

 

途端にパニックになる舎弟どもの元に、それまで先頭を歩いていた鬼(これもちっこい)はひょこひょこと駆け付ける。

 

「あん、なんだおまえ?」

「はわわわっ(がくぶる)」

「どっから降って来た?」

「や、屋根から落ちたの」

「あん、屋根ぇ?」

「わざとじゃないの、わざとじゃないのっ!」

「ほーん?」

「だからおねがいっ、食べないでっ!」

「あー、どーっすかな?(によによ)」

 

にじり寄るおかしら。ビビッて後退る巫女。

その様子を見てやんややんやとはやしたてる舎弟ども。

 

「おかしらおかしら、食べちゃう?ほんとに食べちゃうの?(by のっぺらぼう)」

「ちっちゃい巫女、美味しそうっ!(by しょうけら)」

「頭からいっちゃう?それともおしりからいっちゃう?(by おとろし)」

「おーそうだなー?(にちゃあ)」

「ひいいいいいっ!!!!()」

 

と、そこへ。

 

「わー、おかしらおかしら、また空から女の子が降って来たー!(by ひとつめ小僧)」

「おう、クソ巫女っ!何やってんだよ!?」

「ま、魔理沙っ、助けてっ!」

 

幼馴染みのピンチに箒片手に颯爽と現れるちんまい魔法使い。

自分の身の丈と同じくらいの長さの箒を振り回し、景気よく暴れ回る。

 

「わーこいつ、ちっこいのに強いぞ!(by かわうそ)」

「ふぎゃっ、尻尾踏んづけられたー!(by ねこまた)」

「うわーん、首が絡まったー!!(by ろくろ首)」

 

たちまちのうちに崩壊する百鬼夜行。

唖然とするおかしら。

 

「おうおう、こりゃ、おったまげたな」

「おいっ、おまえが親玉だな!?霊夢はあたしのもんだっ、おまえなんかに絶対よこさないぞっ!」

「ま、魔理沙っ」

「へー、巫女が霊夢におまえが魔理沙か。いいねいいね、しっかりとおまえらの名前は覚えたぜ」

「んだよ、ちび鬼!おまえの名前はなんだよっ。名乗りやがれ!」

「萃香。伊吹萃香だ。……今日のところはおまえさんの漢気に免じて見逃してやるよ。だが、二度目はないからな?」

「あん、おとといきやがれってんだ、ばーかっ!」

「ちょ、ちょっと魔理沙っ!わーん、ごめんなさいっ、もうしませんっ!」

「はは、ほんっと面白いつがいだな。さて、引き上げっぞ、おまえら?」

「へいっおかしら!(by 舎弟ズ)」

 

こうして威風堂々と去っていく百鬼夜行ども。

しかし、このとき、うかつにもおかしらは気付かなかった。

 

このどさくさに紛れて「大事なもの」が「盗られていた」ことに。

 

 お宝ゲットだぜっ!(by 魔理沙)

 

 

それから、「十年後」。

二人の幼女は幾たびの「異変」を乗り越えて「少女」になる。

 

 

「ふーん、そんなことがあったのね、あなたたち?」

「おうよ、この魔理沙さまの武勇伝はあそこから始まったのぜ!」

「武勇伝、武勇伝、ねえ?わたしにとっては黒歴史よ。永久に封印したいくらいだわ」

 

博麗神社の本殿に設けられた酒宴の席で肴代わりに、そんな二人の過去話で盛り上がる面々。

師匠であるアリス・マーガトロイドにお酌をしつつ誇らしげに胸を張る魔理沙を横目に、霊夢はただただ苦笑いを浮かべる。

 

暦は水無月(六月)。

時節的には梅雨の只中。

 

先月に起きた「春雪異変」の余韻も冷めやらぬ中、郷の住人たちは思い思いの場所で宴を楽しんでいた。

特にこれといった娯楽もなく、この郷の遊びといえばこうやってこぞって酒を酌み交わすことぐらい。

それはそうとして、なんだかここ最近はしょっちゅう宴を開いてるような??

 

「……ところで魔理沙、あなた、変わったものでお酌をするのね?それは何?」

「ああ師匠、これは『瓢箪酒』。あたしのお宝なのぜ」

「ふーん?」

「これ、すげえよ、お酒がいくらでも出てくんだ!めっちゃコスパ最強すぎんよ」

「それはすごいわね。いったいどんなからくりになってるのかしら?魔法かなにか?」

「さあ?んなこと知らねっ。それよりじゃんじゃん行こうぜ師匠っ。いよっ、師匠のカッコいいところが見てみたいっ!」

「ちょっと魔理沙、煽らないでよっ」

 

和気あいあいと盛り上がる魔法使いズを横目に、一人マイペースで手酌する巫女一人。

 

(んー、「あれ」、どっかで見たような記憶が?……なんだったかしら?ま、いいか、めんどくさっ)

 

ふと素朴な疑問が思い浮かぶも、気にしないのであった。

 

そして、その夜更け。

 

 ねーよ。

 

 どこにあんだよ。

 

 見つかんねーよ。

 

方々で催される宴が終わり、皆が皆寝静まった頃合いで片付けもおざなりの会場をうろつく「謎の影」。

その影は至極困り果てた様子で途方に暮れ、そして夜明けを迎えるころにまた消える。

 

それから、その「三日後」。

 

「あらあら、相変わらず賑やかなのね。遊びに来てあげたわよ、感謝しなさいな」

「あ、おぜうだ、おぜうっ。しかも咲夜も一緒じゃんっ。ちゃんと土産は持ってきたんだろうな!?」

「っ、誰がおぜうよ、おぜう。レミリアお嬢さまとお呼びなさい。魔理沙、あなたにはレディを敬う教養が必要ね?」

「あー、なんだよそれ、だっせー!?」

 

博麗神社の宴会の席に新たにやって来た「紅魔組」の二人。

 

紅魔館の主、レミリア・スカーレット。

紅魔館のメイド長、十六夜咲夜。

 

彼らは三か月前の「紅霧異変」がきっかけで知り合った面々だ(昨日の敵は今日の友)。

 

「レミリア、咲夜、久しぶりね。って、美鈴とかはどうしたの?」

「美鈴は門番中。誰が主の留守を預かるのよ。ついでにフランもぱちぇもこあもお留守番」

「そう、フランは置いてきておいて正解かも?また無邪気に暴れ出したらたまらないしね?」

「そうね、フランの手にかかればこんなオンボロ神社、一瞬で消し飛ぶかもね」

「ちょ、ちょっと物騒なこと言わないでよ、もうっ!」

「ふふ、冗談よ冗談。霊夢、あなたのその困った顔が見たかっただけ。今日は極上のワインを持って来たわ」

「いよっ、おぜう、太っ腹―!」

「誰がおぜうよおぜ(ry)」

 

二人を出迎える黒白魔法使いと巫女。

今日は趣向が変わって「洋酒パーティ」になるのだった。

 

そして、その夜更け。

 

 やっぱりねーよ。

 

 こっちの会場にもない。

 あっちの会場にもない。

 

 そうなると。

 

 ああ、やっぱり「あそこ」なのかねえ?

 

郷中の会場を巡りに巡りてうろつき回る「謎の影」。

しかしそれもとある「神社」にアタリをつけて夜明けとともにまた消える。

 

またそれから、その「三日後」。

 

今日の博麗神社は来客なく、黒白魔法使いと巫女の二人だけ。

 

「なんでぇ、今日は誰も来ねーな、つまんねっ」

「そうね、意外と交友関係狭いのね、いまのわたしたち」

「あーあ、あのみょん娘とか、ドカ食い亡霊女とか来たらおもしれぇのに?」

「妖夢に幽々子か。二人とも閻魔さまのお裁きで謹慎中だから仕方ないわよ」

「ああ、そうだったか。ま、あれだけ『派手なこと(春雪異変)』やらかせばなぁ?(とくとくとく)」

「……ねえ魔理沙」

「なんだよ霊夢?」

「それ、どっかで見たような気がするんだけど」

「お、そうなのか?ってか、んなことどうでもいいだろ、おまえも呑めよ!これ、すげえ(ry)」

「もう魔理沙っ」

 

そしてその「夜更け」。

 

 おお、なんでえなんでえ。

 

 ここの会場、やけにシケてんな。

 しかも雑魚寝してんのは二人の小娘だけ。

 

片付けもそこそこの本殿内、こっそり忍び込む「謎の影」。

二人を起こさぬように気を使いながら、抜き足差し足で「探し物」を探し回る。

 

 あー、あーあ。

 

 やっぱねーよ。

 さっぱりねーよ。

 

 もう探す会場はここしかねーぞ。

 どーすんだよ。

 

それはじぶんのいのちの次に「大事なもの」。

十年前にうっかりどっかで「失くして」、それ以来ずっと探し続けてる。

心底困り果てたところで、改めて眺める二人の少女。

 

 あれ?

 あれれ?

 

 なーんかこいつら「どっか」で「見たよーな」?

 

「あー、もー、呑めねー(ごろっ、ぽて)」

「お?」

 

そのタイミングで寝返りを打つ黒白魔法使い。

屋内でも意地でも被り続けていた三角帽子が、その弾みでぽてりと頭から落ちる。

その三角帽子から「転がり出たもの」。

それはまさしく。

 

「っ!!!!」

 

思わずそれに手を伸ばす「謎の影」だったが。

 

 ぺんっ。

 

「うっぎゃああああああっ???!!!」

 

そのお尻に唐突に貼られる一枚の「結界符」。

その一枚で、たった一枚で、あっという間に「動けなくなる」。

 

「……まったく、忍ぶならもっと頭を使いなさいな。妖気がだだ漏れよ」

「う、うわっ、おまえ、起きてたのか?」

「たまたまよ、たまたま。それにしてもあなた、どこかで見た顔ね。でもどーでもいいわ」

「お、おうっ?!」

 

肩越しに振り返れば、恐ろしく目の据わった小さな巫女がむくりと起き上がっていた。

その顔を見るなり、何故かそこはかとない既視感を覚えるのは気のせいだろうか。

 

「ここ最近の連チャン宴会騒ぎ、仕組んだのはあんたのようね。ほんっと迷惑」

「ちょ、ちょっと待てよ、これには海よりも深いわけがっ!??」

「幻想郷に海なんかないわよ。これ以上は迷惑だから成敗してあげるわ」

「わーわー、せめて話を聞いてくれっ!!」

「うるさい問答無用っ!!」

 

 夢 想 封 印 !!!! (ちゅどーん☆)

 

「はんぎゃーーーーーーーーーーっ!!!!????」

 

かくて悪は滅びぬ(?)

 

 

そして夜が明けて。

 

朝焼けに佇む博麗神社、その御神木にぐるぐる巻きにされる「謎の影」、もとい「ちんまい鬼」。

それを取り囲む黒白魔法使いと巫女。

 

そして三人は改めて驚く。

この意外な十年ぶりの再会を。

 

「魔理沙に霊夢か。おまえらおっきくなったな?『ちみっと』」

「なによ、これでも成長したつもりだけど?そういうあなたはあなたで変わらないのね」

「あー、そうだな、鬼は変わんねーよ、自分が望んだかっこのままでずっといられるからな。でもまあ」

「なによ?」

「あのとき屋根から転がり落ちて、ただただブルってた娘とは到底思えんよ。正直びっくりこいたわ」

「そ、そう?それも成長したってことにしてくれるかしら?」

「あー、あれ、あのときか。じつはこいつ、あそこでチビってたんだぜ!」

「っ、魔理沙っ!?嫌なコト思い出させないで!!!!!」

 

あのとき数多のもののけに取り囲まれ、あまりの恐怖でお漏らし。

それがこの巫女が「黒歴史」といわしめるゆえん。

それはさておき。

 

「そ、それより、あれからずっとこれ(瓢箪酒)を探してたわけ?」

 

感動の再会(?)の感慨に耽りつつも霊夢は魔理沙の抱えてる瓢箪酒を指し示す。

それ見るなり、萃香は激しく頭を縦に振る。

 

「そ、そうなんだ。そいつは『伊吹瓢』って言ってな、あたしのいのちの次に大事なもんなんだよっ」

「だって、魔理沙?返してあげなさいよ、もう」

「えー、これ、あたしのお気に入りなんだけどなー」

「そもそもあんたがあのとき、どさくさに紛れてくすねたのがいけないんでしょうがっ」

「あー?てか、それより、あれから十年経つのに、すげえ執念だな、感心すんよ?」

「お、それ、褒めてんのか誉めてんのか?この十年、宴席という宴席を渡り歩いた甲斐があったもんだぜ(でれでれ)」

「あーあ、なに二人して盛りあがってんの。ほら、魔理沙、早くっ」

「ちっ、しょーがねーなー」

 

かくて無事(?)十年ぶりに返却される「瓢箪酒」。

これで万事めでたしめでたしのはず、なのだが。

 

「萃香とか言ったわね、あなた、これからどうするの?」

「ああ、そーだな。今までみたいに風の吹くまま気の向くまま、流れに流れるままにふらつくかねえ?」

「お、それ、プー太郎ってやつだな。かっけえー!」

「おお、そーだろそーだろっ(ノリノリッ)」

「…………」

「んだ、どーした霊夢?」

 

何故かここで神妙そうな顔をする霊夢。

それを怪訝な顔で眺める魔理沙。

 

「あなた、帰る場所とかあるの?」

「お?そ、それは」

「……ないのね」

「ああ、実はむかーしむかし、『妖怪の山』に連れと一緒に天狗と河童侍らせて住んでたんだけどな」

「うんそれで?」

「パワハラ訴訟で追い出されて、連れともはぐれて一人きり」

「おいおい、パワハラ訴訟っておまえ、何やったんだよ?!」

「魔理沙は黙ってなさいっ!」

「はいはい。てか、霊夢、なんでそんなこと聞くんだよ、って、まさかおまえ?」

 

またこの幼馴染みの「悪いクセ」が始まったと魔理沙は頭を抱える。

そう、この巫女、「かなりのお人好し」。もはや「病気」のレベル。

 

「そう、居場所がないのね。じゃ、ここにずっといればいいわよ。でもその代わり働いてもらうわ。うちの『台所番』として」

「は!?お、おい、あたしゃ鬼だぞ。そのへんのこと考えてんのか?!」

「霊夢、おまえなあ?」

 

突拍子もない提案を前に、戸惑う鬼と呆れる幼馴染み。

そんな二人をよそに、巫女はぱんっと盛大に手を打つ。

 

「はい決まり、確定っ!まずは宴会のお片付けをしてもらおうかしら。もう一人で片付けるのも面倒くさくてー」

「いや、それは台所番の範疇なのかよ?」

「やるの、やらないの?言うコト聞かないとまたぶっ飛ばすわよ?(むそうふーいん☆)」

「うわ、そ、それだけは勘弁してくれよっ、てかその前に縄解いてくれよ、縄っ!伊吹瓢も受け取れねーよっ」

「あー、しょうがないわねえ、あ、そうそう」

「お、おお、今度はなんだ」

「ひとつだけ約束して?『人を傷つけない、殺めない』って」

「あ、ああ、わかったよ、わかったよ、しょーがねーなー?」

「じゃあ、これからよろしくね」

 

 萃 香 っ !

 

それが「すべてのはじまり」。

一匹のはぐれ鬼が「博麗神社の台所番」になるおはなし。

 

その一方で。

 

「あらあら、霊夢ちゃんもあれから逞しくなったものね。それに魔理沙ちゃんとの相性もいい感じ。おかあさんも感激だわっ」

 

博麗神社の屋根の上、博麗の巫女の保護者である八雲紫は穏やかな笑みで、そんな三人を温かく見守るのだった。

 

 

 

おしまい♪

 

 


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