ところでゲーム進撃の巨人3、今冬発売なんですね。進撃の巨人のゲームはかなり昔に3DSのタイトルで青色の超大型巨人や黄色の獣の巨人かなんかをシバいていた思い出があります。
補給室の図面を地面に広げたアルミンが、この場にいる全員に奪還へ向けた作戦を告げる。
被害を無くし確実に補給室内を闊歩する巨人を討伐するために色々と話し合った結果、一発勝負にかけることに決まったのだ。
内容はリフトから大勢の人間を下ろし、駐屯兵団本部に保管という名の放置されていた鉄砲でもって向かってきた巨人に発砲。視界を奪い、その後天井に潜む兵士たちが巨人のうなじを削ぎ落とす。
失敗は許されない作戦。故に事前の準備もしっかりと行った。
「ミカサとフレディが事前に偵察してくれた結果、巨人は7体居ることがわかった。つまり、奇襲するのは7人なわけだけど......」
はい偵察させられました。
別に偵察すること自体は良いんだけどもさ。問題は行かせかただよね。胸ぐら掴まれながら偵察させられるとかどんなブラック軍隊だよ、ミカサやっぱ怖えよ。
でも、最低5体という情報からプラス2で合計7体居ることを知られたのは良かった。少なくとも超小型の、3メートル級が実は更に潜んでいましたなんていうイレギュラーは発生しないはず。
「運動能力的に、最も成功率の高そうな7人にやってもらいたいんだ。まずはミカサ」
「ええ」
そしてこの作戦最大の肝である、巨人討伐隊のメンバーが発表される。
やはりミカサ、選ばれないほうがおかしいというものだ。
「ライナー、ベルトルト、サシャ、ジャン、アニ、そして......」
チラリ、とこちらを見てきたアルミンと目線が合う。彼の口が『フ』の形に動いて名前を呼ぶ前に、オレは手を挙げた。
「ごめんアルミン、オレはその役割を辞退したい」
「え」
アルミンの声を皮切りに、現場が騒がしくなる。
ところどころやれ腰抜けだの何だのというの罵声が聞こえるが、言われても仕方のないことだとは理解している。全員の命を背負う覚悟がない、と捉えられるような発言をしたからだ。
「ど、どうしてか、聞いてもいいかな」
まさか断られるとは思っていなかったのだろうアルミンが、なんとか冷静になろうとしながら聞いてくる。
どうしてかと言われたら、答えてあげるが世の情け。
「オレもリフトで一緒に下ろしてほしいんだ。剣を持って、もし取りこぼしたらすぐ飛び出せるように前側で」
「駄目だ!」
我ながらナイスの提案だと思ったのだが、マルコに拒否される。なんやコイツ。
「あまりにも危険だ! 取りこぼしを想定するのはわかるが、わざわざリフトに乗る必要は無いだろう!?」
「天井に隠れる人間が増えて、それを巨人に勘付かれるほうが危険だ。あの空間では立体起動が出来ない、リフトの人間も奇襲する人間もどちらも危険に晒すことになる」
「だが、俺たちにはこの先の脱出でもフレディが必要なんだ! 君が同じ危険を冒す必要は」
「そう言ってくれるのはありがたいけども。命の価値に違いなんて無い、ただやれる人間が役割を果たすだけだ」
マルコは押し黙り、周りも静かになる。
オレは自分の言っていることが間違っているとは思わないが、マルコの言うことも間違っているとは思わない。少しでも立体起動が出来て巨人を討伐出来る人間を生かしておけば、補給して本部から出るその先が楽になることは確かだ。
だからといって安全なところにとどまって美味しいとこだけを持っていく、なんてのは性に合わない。やってみせ、言って聞かせてさせてみせ、褒めてやらねば何とやらと母上も言ってました。
「それじゃあ、フレディの代わりに誰が奇襲します?」
「サシャっ」
オレが譲る気がない、というのを良く理解しているのか、サシャはアルミンに代役を誰にするか問う。
マルコが咎めるように名前を呼んだが、流石我らのサシャ。気にする素振りすら見せずアルミンの答えを待つその姿に惚れちまうぜ。一緒に山小屋で暮らそう。
「そうなると、やっぱり単純な身体能力で考えれば......コニー」
「お、俺か? だってよ、前線に行ってたミーナとルースも居るだろ?」
「うん、それはもちろんわかってる。ミーナとルースの二人が立体起動の技術に長けていることも理解してる。でも、この作戦で大事なのはそこじゃない。僕の勝手な判断と想像で申し訳無いんだけれど、二人よりもコニーのほうが適任かなって」
アルミンに指名されたコニーは、自分よりも14班にいたミーナとルースが適切だろうと言うが。そこはさすがアルミンと言うべきか、しっかりと今回の作戦に立体起動の能力があまり当てにならないことを理解しているようだ。
確かに身体能力はほぼイコールで立体起動技術とも結びつけられるし、小回りの効く機動が出来るという点で言えば現状ミーナはコニーの上位互換とも言える。
しかし、斬撃という観点で見れば女性の中でも小柄なミーナよりコニーのほうがパワーで勝っているため、立体起動による加速エネルギーを利用出来ないならコニーのほうが良い。
対してルースは、ミーナよりもパワーと身体能力は上だろうが、彼女の最大の持ち味は地形把握能力なわけで。となるとやっぱりコニーがファーストチョイスになるのは当然だろう。
確実性だけで言えば本当はユミルが入るのが良いんだけど、あいつ訓練の時からオレとクリスタの二人が揃わねえと真面目にやらねえからな。ちゃんとやってるユミルを知らないアルミンからしてみれば選びようが無いといいますか。
「コニー、お前なら出来る。バカだけどアホじゃないし」
「お前はさっきから一言余計なんだよ、フレディ......」
「仕留め損なったらあとは任せろ。まあ、他の6人の心配はしてないけどさ」
「だーもう! やってやるって! その代わり、一撃で仕留めたら私はバカですって看板背負って離脱しろよ!」
「おーいいぜ、その代わりコニーが仕留め損なったらその場で死ね。助けねえからな」
「助けるためにリフトに残るんじゃねえのかよ!」
ギャーギャー騒ぐコニコニしいバカ、失礼。バカバカしいコニーは置いといて、こんだけ元気がありゃ失敗はしないだろう。
ミカサもオレになにかさせようと企んでるのか、悪い顔になってるから大丈夫。
ライナーは兵士モードだから大丈夫、はよ化けの皮が剥がれろ。
フーバーは知らん、アニを危険な目に合わせたら殺す。
可愛いサシャは後で撫でくりまわす、流石に好き。
ジャンはなんだかんだやる男だしノータッチ。
アニは相変わらずクール、天井に隠れる時にプリっとしたケツを拝めないのが残念です。
「リフトの用意が出来たぞ!」
一人の訓練兵が叫び、すぐさま作戦を開始できる状況が整う。
こういうのは、勢いに任せてやっちゃうほうが良い。リフトで降りる人間も、巨人を仕留める人間も。
「アルミン、すぐ作戦に移ろう」
「でも......いや、そうだね。わかった。それじゃあ、さっき言った7人は下へ降りて柱を伝って位置に着いてほしい。ポイントは地図のここ、配置は各々に任せるよ」
「ああ。行くぞお前ら」
オレの提案にアルミンも思うところがあったのか、すぐ作戦を実行に移す。
なぜだか討伐隊を代表したライナーが返事をすると、男性陣は律儀にその後を追っていく。こら女子! 真面目にやりなさい! アルミンせんせ~、女の子たちがちゃんと動きませ~ん!
「早く指示してくださいよ」
「......はい?」
何故かオレの前で立ち尽くすサシャとアニ、そして近づいてくるミーナとルース。
14班の仲間が、オレの周りに集まってくる。ミカサはアルミンに何か声をかけているようだが、この状況をオレにどうしろと。
「私たちは14班、班長はフレディでしょ? 班長からの指示がないと」
「やっぱ班長からの気合の入ったお言葉が欲しいな」
「こっちは命知らずな誰かさんのせいで失敗できないんだ、その責任を背負ってもらうよ」
「みんな......」
どんだけオレのこと好きなんだよ。なに、そんなにオレとお話したいってか!? こちとら君らへの愛だけでいくつもの夜を語り明かせるんだが。その覚悟出来てんのかよ。
でも、前線に比べれば状況も心理的にもマシかも知れないが。目の前に助かるという希望がある状況では慢心が生まれるかもしれない。ここはビシッと言ってやらねば。
「早く位置につけよ。ハイ、集中ウゥッ!? イタッ、アーッ!!」
手を叩いて集中を促そうとしたオレの頬に、三つの赤い手形が着く。
アニ、ミーナ、ルースの容赦ないビンタに、サシャからの軽蔑するような視線。新しい扉は開きません、既に開かれた扉の先にある光景なので。
「最悪」
「酷いですね」
「ないわー」
「台無し」
思い思いに不快感を表す仲間たちに、思わず涙。
ちょっとチョケただけでこの言い様、コイツら班長へのリスペクトが足りねえよ。こらフリーダ、私の脳内に『あり得ない。おもんな』とか連呼するな。仕方なさそうに笑ってくれるかな、リラックスしてくれるかなって思っての発言だったんだよ。珍しく......はない裏目に出ただけだよ。
「うぅ......よし、みんな」
とはいえこのまま行かせればオレの班長としての面目も紳士としての面子もどちらも丸崩れだ。
とりあえず近くに居たアニとサシャの肩に両腕を回し、ミーナとルースに視線を送る。タイミングがタイミングなだけに殴られたり投げられたりするかとも思ったが、アニもサシャも一瞬体を震わせ驚きはするが抵抗はしない。
ミーナとルースも目線で察したのか、それぞれアニとサシャの空いてる肩に手を回して円陣の形を作る。
柔らかく、暖かく、華やかでありつつ刺激的な香りのするしなやかな体つきを合法的に堪能できるオレは、目一杯鼻から呼吸して班員に指示を出す。
「すぅ~......グフ、んん。まずは補給室を奪還し、補給活動を再開させよう。それで終わりじゃないけども、一旦はここが一区切りだ。アニ、サシャ、討伐は任せた。ミーナ、ルース、一緒にお膳立てをしよう。作戦が終わった暁には私はバカですって看板を背負った班長が生まれることになるけど......それでもいい?」
コニーと約束した以上、私はバカです看板は逃げられない。約束を守るのが紳士なのでもちろん全うするつもりだが、班員たちは面白そうに、呆れながら苦笑いしてくれる。
笑顔は肯定とみなし、少し強めにアニとサシャを抱き寄せる。と、全員が同じタイミングで同じことをしたため、オレたちの円陣とはしめ縄をキツく結んだようになる。
と同時に、心が一つの輪になるのを感じた。
「頑張るぞー、えい、えい、オーッ!」
「おー! ......あれ? みなさんはやらないんですか?」
「いや~......お、おー? こんな感じ?」
「ふ、ふふ......おーっ、って......が、頑張ろうね、おー、っふふふ」
「ちょくちょく意味のわからない言葉を話すよね、あんた」
コイツら......バカにしやがって......!
いいだろ! エイエイ、オーッ! って! カッコいいだろ! 勝鬨というものを知らんのかね最近の若者は! サシャだけだぞ乗ってくれたの! いい娘すぎんだろ嫁に来てくれ!
ミーナとルースにアニといったら......いやそうだコイツら、アニも実質壁内人類みたいなもんかッ! へっ、いくら可愛かろうと所詮は壁の中の田舎っぺよ。我が母上の一族が生まれた東方の更に向こう側にある国は、小さな島国であるにも関わらず。かつて血で血を洗う激しい戦の時代があったそうな。これはその時に士気をあげるために用いられていた言葉なんだぞ!
《ガイスギーチさんとこの一族は何してたんだっけ?》
氏族の鬨の声とか言って初代族長の名前を連呼しまくって威嚇しつつ戦意を高め、楽器を鳴らして突撃するのがガイスギーチ一族の戦法だったらしいです。
でもその楽器取りにヤルケル区まで行ってる場合じゃないし、そもそもあれ身につけたら立体機動装置が装備できないし呼吸のタイミング難しいし。やっぱりエイエイオーしか勝たんのだよフリーダくん。
「一族の伝統なの! ちゃんとやったらカッコいいの! はぁ、は~......もうアニ、早く配置つけよ。あっ、サシャはもう少しお話する?」
「しないよ、サシャも巨人に奇襲するんだから。ほら」
「ぁあ!? 待ってください! ちょっとだけお話ぃ!」
「頑張れよ!。ったくアニのやつめ、嫉妬なんて可愛い奴ぅ~」
オレの言葉に耳を赤くしつつも、振り返ったら負けだと思ったのかアニはサシャの腕を掴みながら階段を降りていく。
残ったミーナとルースと共に彼女たちが使用する鉄砲の確認をしていると、アルミンとの会話が終わったミカサが通り過ぎざまに一言。
「えいえいおー」
「おま、ミカサてめぇふざけんな! バカにしやがって!!」
抑揚の無い声を出した後、マフラーで口元を覆うミカサ。アルミンやマルコからなだめられながら、オレはその背中に声をぶつけ続ける。
いつもオレのことを下に見てるミカサだ、きっとこの状況でも変わらぬ行動を取るということは、彼女が前を向けているということなんだろう。それならば今はオレも、普段通り騒がしくして送り出すのが彼女のため。
まもうじきミカサはエレンと再開出来ちゃうらしいんですけどね。そうなるとライナーとフーバーが何しでかすかわからないし、アニを上手くこちら側に引っ張ってこないとだし、ユミルのこともあるし。ちょっと面倒。
気合の入った始祖ユミルちゃんが思わず強化しすぎたエレン巨人さんはまだ元気なんだろうか。
現在公開可能な情報
アルフレッド・ガイスギーチのガイスギーチ姓は父親のものだが、彼の母親もまたモノノフと呼ばれる東洋の戦士の家系であるため、戦いに関してはサラブレッドの血。
幼いころからアルフレッド・ガイスギーチを見ていたフリーダ・レイスは、巨人化した自らを見た幼いアルフレッド・ガイスギーチが一切の恐怖心を見せることがなかったことから、母方から受け継いだ血には恐怖心を無くし物事を冷静に捉える適応力があるのでは、と考えている。
デートする人
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アニ
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クリスタ(ヒストリア)
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ミカサ
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サシャ
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ユミル
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ミーナ
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イルゼ
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リコ
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憲兵団のお姉さん
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フリーダ
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ルース
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キース教官
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ライナー