超空軌道交通管理隊 ―〝異世界サービスエリア〟異常事態、急行せよ―   作:えぴっくにごつ

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閉局:「―処理完了―」

 ――ユトロンSAにて発生した、「異界の集団集会による包囲」事案は。

 各、扱い組織の応援到着を区切りに、収束の流れと向かい始めた。

 

 現在は、超空警察隊に救難救急。超空を管轄とする特別高度救助隊――〝ストレングス・コマンドー〟までもが現着し。

 各所の各員が、騒々しく動き回っている。

 

「――きゅぅ……」

「あへぇ……」

「ぐぇ……」

 

 そんな内で。

 侵外に「ぶん投げられ、ぶっ飛ばされた」女たち三人。英雄勇者のエトリア、オーガの将軍のレスティ、天使長にミリエルにあっては。

 今なお揃って昏倒状態にあり。

 現在にあっては一様に、救急車に併設展開された救護テントに集められ。そして三人揃って、目をぐるぐる回して座り込みへたばっている。

 

「ぴぃぃ……っ」

 

 同時に傍には。渥美を相手にしたせいで、「怖い思い」をする羽目になったアリュシェンの姿もあり。

 相当な恐怖となったのか。彼女にあっては、(0□0。)な顔でベソをかいて泣き漏らしている。

 

「従姉様……だいじょうぶですよー」

「ぴぇぇ……クアぁぁ……こぁかったょぉぉ……っ!」

 

 そんなアリュシェンに、付き添い少し困った様子で宥めているのはクアクレス。

 

 自分の命を狙いに来た存在であるのだが。しかし従姉であるアリュシェンのそんな有様を放って置けず。

 クアクレスはアリュシェンの頭を「なでなで」してやっており。

 そしてそんなクアクレスに、アリュシェンにあっては最初の侮蔑を向ける態度はどこへやら。

 恐怖のあまり、近しい誰かに縋り寄りたくてたまらないのか。クアクレスに泣きじゃくり抱き着いていた。

 

「くっ……ころせぇぇ……っ」

「儂に、このような辱めをぉ……っ」

 

 一方その近く、同じくの救護テントの元には。

 美青年ハイエルフのクレンと、美少年烏天狗のシェンの、何か悔しく恥ずかしそうに声を漏らす姿がある。

 

 二人はどちらも侵外に衝撃的に「ぶっ飛ばされ」ながらも。その体こそ、それぞれの上位種の持つ強靭さから軽傷であった。

 だがしかし、吹っ飛ばされた衝撃の影響で。

 それぞれの民族衣装及び和装はビリビリに破け散り、二人は現在どちらもほとんど裸の状態だ。

 

 そんな状態格好から。それぞれの華奢だが美麗で、美味そうな美青年ボディと美少年ボディを。

 同じ境遇から二人身を寄せ合いながら、しかし晒し飾ってしまう嬉し恥ずかしいショットを演出してしまっていた。

 

「大丈夫だって、なにもしないから……っ」

 

 そんな二人を救急隊員と、また見かねて付き添っている桜井が宥め。そしてしかし、やや強引に毛布で包んでやる様子があり。

 

 そして桜井と一緒にいる犬の子が、「へんなのー」みたいな顔で。

 凶悪な脅威であったこの惑星世界の名だたる存在たちの、しかし散々で残念なまでになった有様を見ていた。

 

 

「――やぁれやれだな」

 

 そんな各様子光景を、巡回車の傍から向こうに見つつ。

 しかし他人事の色で零すは、他ならぬ侵外。

 

 今程の戦いで見せた、「なんでもできる」までの覚悟完了した姿様子は。事態の収束に伴って収まりを見せ。

 

 今にあっては、いつもの少し陰険で皮肉気な色をまた戻して見せつつ。

 収束に向かいつつある状況を見守っている。

 

 なお、この惑星世界の各軍勢にあっては。

 今に散々な状態にある筆頭者たちを置いていけず、SAに残った仲間や配下従者たちにあっては。

 現在は警察の預かりの元に置かれ、多分に困惑する様子を見せつつも、聴取他を受けている状況。

 

 そして、各勢力の本軍にあっては。それぞれが未だにSA施設を囲んでいたが。

 逃げ去った者たちから情報が行ったのか。

 合わせて、続々到着した各機関によって、守りが確かとなり始めているSA施設の様子を見て。下手な手出しはできないと判断したのか。

 

 SAから当初よりも距離を取り、遠巻きにし。

 最初のおびただしい威圧感に殺気なども大きく潜め、明確な警戒と様子見の様相を見せている。

 

 そんな各状況から。SAへのひとまずの差し迫った脅威は、回避排除できた見て良かった。

 

 ここから後は、警察に消防。そして、お役所の仕事だ。

 聞き挟んだところによると、超空の防衛を担う防衛行動組織にまで話が伝わっているようで。

 行政から警備行動の要請を正式に上げ。近隣所在の部隊を出動展開させる動きも、すでに進んでいるとのことだ。

 

「大事になった」と、またどこか他人事のように思い浮かべる侵外。

 

 これ以降は自分等にできることは多くは無く。

 後は、情報を警察などから共有してもらい。それの上への報告、及び記録などがあるものの。

 それも警察消防他、各関係機関は今にあっても忙しそうなため。それが一段落するまで、様子見の状態となっている。

 

 渥美はこの隙に。巡回車内で、巡回長として事務所と細事の調整をするため電話中。

 

 そんな、各光景に。

 此度の事案、入電から始まったSA施設を取り巻く騒動が。その主たる部分の、一応の解決を迎えた事を確かとし。

 

「はァッ――」

 

 侵外は、一声を零しつつ。業務中だがSAに備えられる自動販売機で、人目を盗んで買ったコーラを取り出し。

 手癖で子気味よくパシっと片手に持ち直すと、それを軽快に一口あおり。

 その爽快な刺激にての一息で。

 

 超常的な戦いを得たことから、「少し」疲労したしたその身体を。回復させるのであった。

 

 

 ――超空軌道交通管理隊。

 

 ありとあらゆる事象の巻き起こる超空を、活動の場とする彼等の元には。

 今日もまた、驚きの事象が入電する――




以上で終わりです。
交通管理隊を最強で最凶にしたかったがためのトンデモ話でした。

考えるな、感じろ。
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