いや俺ら複数個性使えるだけでAFOとか知らないです 作:限界大学生ニム
「…ん?ここは…」
保健室か…そういえば試合の後そのまま気を失ったんだっけか…
「気が付いたか。お前にしちゃ珍しく無茶したみたいだな。」
「用斗か…僕が気を失ってる間何試合進んだ?」
「そんなに長い間気絶してたわけでもないからな。1試合だけだ。
なんなら緑谷VS轟は今やってるぜ。」
「そうか…見に行かなくていいのかい?」
「お前がもうちょっとマシな顔してたら行ったけどなぁ。柳さんも待ってるし…
こんなところで野郎2人でいるよか楽しいんだろうけどな!」
「…ッハハ!やっぱり君は最高で最悪だよ!」
「おいおいそんなに褒めるなよ。ぶっ飛ばすぞ?」
「怖い怖い…ところで僕の後はどうだったんだい?」
「んー?塩崎さんと爆豪の試合か。あの試合なら…」
──────────────────
──────────────────
『サァサァ行くぜェ!第1回戦最終試合!
きれいなアレにはトゲがある!? ヒーロー科 塩崎茨!!
ヒーロー科 爆豪勝己!!』
「テメェ髪の毛でガードしてくる女だったなァ…引くなら今引けよ…
俺の爆破はんなもん関係ねえからな。痛ェじゃ済まねえぞ。」
「ありがたい忠告ですけれど、私もヒーローを目指しておりますので。
そんなことぐらいで引くつもりはありませんわ。」
『スタートォ!!!』
塩崎さんはかなりうまく立ち回ってた印象だな。ツルで自分をガードしつつ
遠距離攻撃で掴みかかってそのまま場外狙う感じで。正直厄介そうだなって感想。
俺なら…まあ負けはないけど長期戦は必須。攻守一体の個性は羨ましいね。
ただ…まあこればっかりは相手が悪かったな。
「捕まえましたわ!このまま場外まで投げ飛ばしt…」
「こんなもん爆破でしまいだァ!!」
『A組爆豪!爆破で拘束を破ったァ!なんて力業だァ!!』
拘束系の個性ってのはシンリンカムイしかりジーニストしかり、破られるってのは
相当な力がない限りはまずないんだが…塩崎さんの個性は炎系に弱そうな印象そのままに
爆破で行けちゃうってのと、爆豪の場合は手のひらで爆破だからな。簡単に抜け出しちまった。
そこからは割と退屈だったかな。塩崎さんが何度もアタックするけど全部爆破でいなして
本体を攻撃。塩崎さんも防御に多く意識を割くからジリ貧。
『爆破爆破爆破ァ!!!めちゃくちゃに攻め立てられてるぞォ!』
(何とかしなければ…このままではいずれ…)
「これで最後だろォ!!!」
勢いそのままに最後の一層を破った爆豪は首に手をかけた。
「…私の負けですわ。」
「爆豪君2回戦進出!!」
──────────────────
──────────────────
「とまあこんな感じだったかな。」
「塩崎はダメだったか…まあ次僕が勝てばいいだけだからね…仇は取るさ。」
「そうかよ。ってか今やってる試合見ようぜ。いい感じに盛り上がってるぞ?」
緑谷は…あんな大けがしやがってよ。轟のためとはいえ、無茶しすぎだろ。
見てみぃ!リカバリーガールぶち切れ寸前やがな!!まあ心配からだろうけど。
『君の…力じゃないか!!』
「「ウグッ…!!」」
良いねぇ青春してて…俺らには効くぜその言葉ァ…
リカバリーガールゥ!!重傷者2名追加ァ!!!*1
「人の個性借りてる人間からすると、彼の言葉は深く刺さるねぇ…」
「まったくだ…。にしてもすんごいことなってんな!?もう何にも見えねえぞ!?」
煙が晴れ、そこにいたのはボロボロで場外に吹っ飛ばされた緑谷と、
同じく満身創痍ながらもステージに立っていた轟だった。
「…俺そろそろ行くわ。」
「ああ…ここで見てるよ。」
──────────────────
──────────────────
『第2回戦!!第2試合!!マスコミ・ヒーローどものお目当て
チート野郎の試合ダァ!!早く負かセェ!!いい加減詰まらん!*2
夢現ンン!!
「相変わらずひどい言われようだな…それだけ強いってことなんだろうが…」
「誉め言葉として受け取ってるよ。どうしようもないし。」
飯田は轟、爆豪なんかと比べられちまうから残念感があってマイク先生も中堅って
表現を選んだんだろうけど、そんなに甘くはない。狭いステージ上に限られるこのルール
だから速度はそこまで活かせてないだけで蹴りの瞬間にだけ個性使って威力の底上げが
出来るんだから厄介だ。「速度は…“重さ”」ってやつですわな。
どっかのドブカスも最高速度でぶち抜こうとしてたし。
「正々堂々やろうぜぇ!委員長ォ!!」
「世界一信用できない言葉だな!!夢現君!!」
『スタートォ!!!』
それは開始した瞬間の出来事だった。先程まで、ほんの数コンマ前までそこにあった
飯田の姿が…
「レシプロ…バースト!!」
消えた
「は?」
何が起きたかも分からず困惑したままの俺を襲ったのは、後頭部の鈍い痛みと
突如としてゆがむ世界だった。
『まさかまさかのクリーンヒットォ!!夢現のこんな姿初めてだァ!!』
「ガハッ…なんだ…これ…」*3
気持ち悪ぃ…なんでこんな…グルグル回ってんだ?
「威力はかなり加減してある。大事には至らないはずだが、もう動ける状態ではないだろう?」
「委員長ォ…やりやがったな…」
「本当は僕も正々堂々勝負したかったさ…でも、君に勝つイメージができなかったんだ。」
「なんの…話だよ…」
「君はいつだって僕の先を行ってた。だから、僕が手加減して勝てる相手じゃないこと
なんて嫌でも理解させられる。それにさっきの緑谷君と轟君の試合を見せられたら
これをやるしかないと思ったんだ。実際イメージで個性を使う君を封じるには
これしかないと思ってね。」
「…お前に…そんな風に思われてたなんてなぁ…馬鹿まじめなお前に…こんなことまで…
させられたんなら…負けたって…いいのかもな…」
「じゃあおとなしくしててくれよ。今から場外に出すからな。」
そう言われ俺はそのまま飯田に担がれる。まじで油断したなぁ…委員長がこんなこと
するなんて夢にも思わなかったぜ。でもよぉ…
「俺が…ただで諦めると…思ってんのかァ!?」
「リアライズ・ドリーム…【麗日お茶子:
「やはり君ならそう来ると思ったよ!!」
俺が個性を発動した瞬間に飯田は俺を投げ捨て距離を取る。
「痛ッてぇなぁ!!それが病人に対してすることかよ!…あーまだ気持ち悪ぃぜクソが。」
「それはすまない!だがそうでもしなきゃ浮かされそのまま場外で僕の負けだからな!」
「それを狙ってたんだけどなぁ…作戦大失敗だこの野郎ォ!!」
だがまあ飯田がそういうことしてくるって分かったならこっちも容赦はしねえ…。
俺だって緑谷の試合見て何も思わずにいられた訳でもねえからな。
「俺の…力…」
俺はまだあいつみてえにいろんな個性複合なんてできやしねえ。
今までさんざん失敗してきたから今急にできるようになるなんてそんなフィクション
じみた展開もあるわけない。だからやれることを突き詰めてきたんだ。
「使うなら轟か、寧人だろうって思ってたんだけどなあ…見せてやるよ委員長ォ!!」
「リアライズ・ドリーム!【ホークス:剛翼】!」
(一見すると普段と何も変わらずホークスの個性を使ってるだけのように見えるが…
だが夢現君の発言からして何もないわけじゃないんだろう。何だ…何を狙っている?)
って面してんなぁ!分かりやすくて助かるよ!!
俺はいつも通りを装い一本の羽を刃のように扱い突っ込んでいく。もちろん黙って受けて
くれるのが一番いい結果だが、俺の攻撃を何もせず食らうことはまずないだろう。
だがそれでいい。俺の狙いは
「食らいやがれぇ!!」
俺は最高速度のまま顔面目掛けて羽を振りぬく。
「生憎だが、それを食らってあげるほど僕は甘くないぞ!」
案の定というべきか、俺の攻撃は簡単に外される。だが、飯田はカウンター狙いだろう。
最小限の動きで避けてくれた。
「人間の鼓膜ってのは意外と再生能力が高くってなあ…時間がたてば治るらしいぞ?」
「何の話…」
「YEAHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH!!!!!」
何の前触れもなく放たれる爆音に対応できるものなどいるはずもなく、会場全体の人間、
プロヒーローまでもが音が届いた後に耳をふさぐことしかできなかった。
そして、一番至近距離でそれを食らったものは無事であるはずもなく、力なく地面に転がった。
「ラウドヴォイスー…ってね。まあ聞こえてないだろうけど。」
「い…飯田君…戦闘不能。夢現君3回戦進出…」
会場のどよめきも収まらぬまま、戻ろうとした俺にプロヒーローたちの罵声とブーイング
が突き刺さる。『やりすぎだ』だの『非人道的』だのさんざん言われてる。
まあ否定はできないが、ヴィランに対し、一切の容赦なく個性をフル活用する偉大な先達に
そのようなことは言われたくない。
『今非人道的っつったのプロか?何年目だ!シラフで言ってんならもう見る意味ねえから帰れ!
帰って、転職サイトでも見てろ!』
珍しく本気でキレてるなこれ…不味いかな…
『生半可な攻撃じゃいくらだって反撃のありうるタイミングで、避けられるようなことする奴が
どこに居んだ!むしろいくらでも選択肢のある中で殺傷能力低い個性選んでんだろうが!』
はい!言いたいことぜーんぶ言ってくれました!私胸がスッキリしました!
ありがとう相澤兄ちゃん!!マジで大好き結婚しよ!!
というわけでスッキリしたし柳さんのとこに戻って試合見よーっと。
あーでもその前に保健室よるか…そういえば後頭部蹴られてたし!
あと飯田がどうなってるか確認はしないとね!だって俺ヒーロー志望の優等生だし!
倒した後もちゃんとケアするのがヒーローってもんでしょ!
──────────────────
──────────────────
「さっきはびっくりしたなあ…でもあんなに速く切り替えできるなんて凄いなぁ!
やっぱりイレイザーが進めてくるだけはある…」
「さっきっからあの子しか見てないじゃない…あんたの代わりにほかの子まとめといたから
後で目通しなさいよ!」
「ありがとう!やっぱり頼りになるなぁ!」
「そんなに褒めたって何にも出ないわよ…」
「あっ!照れてる!」
「照れてない!」
「イデッ!殴らないでよ~」
「まったく…」
皆さん本当にお久しぶりです。投稿遅れてすみませんでした。
学校忙しくてやってられませんね。でもその間も結構見てもらえてて
もう涙がこぼれるほどにうれしかったです!
休みの間は頑張って投稿しますので何卒よろしくお願いします!
それではまた!
投稿時間いつ頃がいいですか?
-
朝(5時~10時頃)
-
昼(11時~15時)
-
夕方(16時~19時)
-
夜~深夜(20時~4時)