他者の才能を伸ばすというのも一種の才能で、ならばそれの所有者は天才以上に天才で、故に天才以上に不幸だ。生涯に渡ってただひとりを愛することを心に決めた誠実な戯言遣い、つまりこのぼくは、某月、アイドルプロダクションのお手伝いをすることになった。そこには、不幸だったり、普通だったり、騒がしかったりして、そしてなにより、可能性に満ち溢れた子たちがいて、彼女らの可能性を導く大人がいた。こんな布陣で厄介事が起きないはずはないけれど、別にそれは戯言というわけではないのだろう――
開幕
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  22015年02月07日(土) 04:15()
第一幕 ご都合ラック
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