長らく筆が止まってしまっていますが、生存報告を兼ねて設定資料と小話をいくつか投げてみたいと思います。
『水無底コトネ』
トリニティ総合学園 2年 (現在休学中)
所属 元歌唱部
身長 148㎝
体重 ??「女の子の秘密じゃんね⭐︎」
髪型 ショート
髪色 青
趣味 歌うこと、音楽鑑賞(レコード等、古い媒体で聴くのが好き。)
武器 SR
種族 魚人(後天的先祖帰り?)
出典:Mermaid Record
:Starry Mermaid
:Millennium Everything Solver
トリニティ総合学園に通っていた2年生。
歌唱部で歌に励み、真面目で人なりも良い生徒だった。
異変が生じたのは学園祭の2ヶ月ほど前。
首元にエラのような器官が現れ始め、徐々に声を失う。
歌を失った彼女は部を辞めた後、気付かれることを恐れ人目につかないように暮らしていたが、心の拠り所であった音楽店舗が次々に閉じていく様に自らを重ねてしまい、絶望。
同時に自らの水中での呼吸と後述の能力に気がつき、失意の中で彼女はトリニティを巻き込んでの心中計画に踏み切ってしまう。
結果的には補習授業部を筆頭とした生徒達に計画を頓挫させられ、聖園ミカの祈りと許しを得ることで救われる形となった。
事件後は責任を取るという形でトリニティを去ったが、ティーパーティーの1人、百合園セイアは彼女の退学処分を保留し続けている。(休学中の表記はこの為)
彼女がトリニティの門を叩く日を待ち望んでいるのだ。
歌を歌うことは叶わなかったが、代わりにピアノの練習を始め、わずかな期間で上達を見せる。公民館の音楽祭ではミカと共に覆面ユニット『Starry Mermaid』の名義で出場した。
以降もミカとの交流は続いている。
性格は生真面目でありつつも、打ち解けた相手には軽口を叩くなど、社交性が全くないわけではない。
比較的合理的な思考をしているが、ヘルメット団の一件の際には自身の歌を武器とするためにミカと二人きりの部屋に入った後、
ドレスの試着で一度脱がされているからもう見られても問題ないだろうという考えの元、ミカの目の前で脱ぎ始めるという暴挙に出た。
ちなみにミカが毎度の如く持ち込む差し入れのロールケーキには辟易している模様。
神秘:『Mermaid Record』
地上での発声能力を失う代わりに、水中の呼吸と歌唱を可能にする。
彼女の歌声を聴いたものは、昏睡、あるいは入水◯殺に至ってしまう。
音楽再生機(蓄音機、CD、mp3プレーヤー)に録音したものを聴かせることでも同様の効果を得られるが、録音媒体が古ければ古いほど効果が高く、また複製を行えば行うほど効果が減衰していく。
再生機で聴いた場合の解除方法は録音を行ったオリジナル(原本)の破壊。
直聴きした場合については不明。
作中、ミカの覚醒と共にレコードが破壊されたと思しき場面があるが、これはおそらくミカの覚醒に際して強すぎる神秘にレコードの耐久が持たず自壊したと見られる。
入水に至るまではどのような方法を使ってでも進行しようとし、無意識での戦闘の突入も辞さない状態になる。
強いショックや第三者の歌を聴かせることで、一時的に中和、昏睡に落ち着かせることができるが、基本原本を破壊しない限り覚醒することはない。
なお、媒体はあくまで音である為、当然耳栓や防音ヘッドフォンなどの道具は有効。
ただし、初見の回避はほぼ確実に不可能な為、耳にしたが最後、二度と帰らぬ水底への行進をすることになる。
コトネ自身の戦闘能力は一般的なキヴォトスの生徒と変わらず、水中の呼吸が可能といえど人より素早く泳ぐ等はできない。
あくまで水中で呼吸と発声ができるだけである。
ーーーと、事件段階では考えられていた。
百合園セイアの思索から見えた彼女の神秘の本質は、『誘い』と『共鳴』。
歌によって人を眠りに誘い、彼女が歌に込めていた感情を共鳴させる。
事件段階で集団自殺を誘発する歌となっていたのは、彼女が生きることへの絶望を抱き、その悲嘆を歌っていたが故である。
ヘルメット楽団を一網打尽とした際は、歌の中に怒りの感情を混ぜることによって、夢の中で怪物に襲わせるという効果を発生させていた。
歌によって人を狂わせる、という点では間違いなく人魚、と言って差し支えのない神秘である。
密室における音楽再生器の設置による相手の無力化、広域空間における不特定多数を対象にした無差別的な使用方法等、考えつく限りでもかなりの利便性を誇るが、歌を聴いた人物を一様に陥れてしまう点ではかなり取扱いに注意を要すると言える。
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一作目、『Mermaid Record』のオリジナルキャラクターにして物語の犯人を務めた少女コトネです。
あとがきの通りですが当初このキャラクターを私は死なせるつもりで創作していました。
何故か?私自身当時オリキャラの創作という行為自体にかなり否定的だったからです。
原作に魅力的なキャラクターが数多くいるのにもかかわらず、
なぜ新たにメアリー・スーのようなキャラクターを多くの創作者は作りたがるのか?
そういった点からも私はかなりオリキャラの創作に否定的なサイドにいました。
ですが、長編ものを書こうとすると往々にしてオリジナル要素が必要になります。そこで発想を逆転し、オリキャラでありながら物語に登場させないという発想に切り替えました。
オリキャラを退場させた状態で話を動かす。
それが水無底コトネの原点でした。
そしてこのストーリー構造に倣える作品を探したとき、私はある作品に出合います。
劇場版パトレイバー。
犯人役が自殺という形で退場しているにもかかわらず、彼の残した仕掛けが次々と話を動かす舞台装置になる。
その話を知った時、これは理想的とも感じられました。
あとはそれぞれの要素をブルアカに置き換えることで話を組み立てる。
反オリキャラのブルアカ二次創作、これがMermaid Recordのスタート地点でした。
しかし、私は2つの誤算をしていました。
1つ目は、不在という手法が、存在を最大化する、逆説的な存在の強調。
これはパトレイバーでも同じことが起きていました。
基本、キャラクターを描写する場合、そのキャラクターの視点で情報を次から次へと盛り込んでいくのですが、
コトネに関しては周りからの推論と状況証拠で組み立てることをベースにしました。
クライマックスであっても、コトネは声を出せないため、首肯する、涙を流すなどの仕草しか行えません。
コトネという空白が周りの情報によって逆に輪郭を持ってしまった。
言わば「消す」という行為が「最も強調する」行為となってしまったのです。
2つ目はブルアカとパトレイバー、二つの世界観の根本的衝突。
私は当初構造のみを借りるつもりでした。
ですがパトレイバーの世界観は一見コミカルなようでいながらも、
リアルな悲劇や死が広がるドライな世界観が横たわっています。
そしてブルアカの世界観で生徒を死なせることは基本的に大きなタブー行為として扱われます。
(ユメ先輩など一部例外はいますが…)
コトネを死なせたままほかの全員がハッピーエンドを迎えることはできるのでしょうか?
先生という物語のセーフティネットが機能しないまま進行することは可能なのでしょうか?
二つの世界観が衝突した結果、作品はコトネを生かすことに舵を切らざるを得ませんでした。
全く、誰がこんなひどいプロットを考えたんですかね?
結果的にですが、コトネは生き残りました。
生き残ってしまいました。
それが、Mermaid Recordの顛末だったのです。
改めて振り返ってみると綺麗に作りすぎてしまったと思います。
もっと現実は汚く、醜いものです。
お陰様で続編を作るのも一苦労です。
作者泣かせにも程があります。
それでも、今となってはこう思います。
Mermaid Recordを書ききれて、本当に良かったと。
長々とお付き合いいただき、ありがとうございます。
いつ復帰できるか怪しいですが、また筆を取れることを信じて。
次回があれば、Garden ofGorgōnのマナについての解説も考えております。
それでは。
(終)