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それでは本編、どうぞ。
翌日
PM4:55 六分街 雑貨屋141前
悠介とリンは、昨日の依頼人がDMで伝えた場所に居るのか見に来ていた。
(あっ居た…ていうかあの人、昨日の番組に出ていた人だよね…まぁもう少し様子見かな?)
そこに立っていたのは、先日の放送事故を起こした番組にゲスト出演していたアンドーという男だ。
すると、リンのスマホに通知音が入り彼女は起動する。
『もしもしリン、悠介さんも聞こえる?着いてたら、そっちの様子を教えてくれ。』
「…なんか、怪しい男が独り言を言ってる。」
『あの体の大きな彼のことだね。近くに行って、何と言ってるのか聞いてみよう。』
バレないように2人は男に近づく。
「…チクショウ。兄弟、俺は本当にお前抜きでやれるんだろうか…?いやいや!漢の辞書には『勇往邁進』の四文字しかねぇんだ!…辞書にしちゃ、えらく内容が乏しい気もするが…」
「だああ!グダグダ考えたって始まんねぇ!こんなもん、正々堂々とぶつかってナンボだろうが!兄弟、お前がここに居たら、きっとそう言ったはずだ!」
大声で独り言を言うその男の姿に、通行人は怪しげな目で避けている。
『確かに、「ちょっと」怪しいね…』
【『怪しい人』『独り言』で検索中…マスター。これらのキーワードはコーナーH・棚3・番号16-5にあるビデオテープの内容と酷似しています。】
『コーナーH?あの棚にあるのは、旧文明のホラー映画だったはずだ。僕たち兄妹は、あまり興味がなくて敬遠してたけど…』
「確かその映画って多重人格の凶悪犯が助けを乞うフリをして、数多くの被害者を罠にかける『サイコホラー:明け方の怪異』じゃないかな?」
──確かその凶悪犯、底抜けに明るい声とは裏腹に、おぞましさをはらんだお決まりのセリフを言うんだっけ?確か…
と、悠介が言い切ろうとしたその時
「よう、見つけたぜ!」
例の依頼人の男に見つかったぁ…*1
「きゃあああーー!!く、くらえーーっ!!」
驚いたリンは、護身用のスタンガンを取りだして男に振り回す。
「うおっ!?嬢ちゃん!そんな物騒なモン振り回したら危ねぇだろうが!…わりぃわりぃ、通話が終わるまで待ちゃよかったな。で?どっちがパエトーンなんだ?俺はサシで会おうって送ってた筈なんだが。」
悠介とリンを交互に見ながら男がそう言う。
「えっと…私がパエトーンだよ。この人は五条悠介さん。ウチの店のバイトで居候人。護衛として付いてきて貰ったの。」
「はじめまして。2000の技を持つ男、五条悠介です!」
「おぉ、こりゃどうも…」
悠介は男に自分の名刺*2を渡す。
「まぁつまり、アンタもパエトーンの関係者ってことか。なら問題ねぇ!俺は白祇重工のアンドーだ、よろしくな悠介!」
「はい!」
男…『アンドー・イワノフ』は自己紹介をし、悠介と握手した。
『思い出した。昨日の「ボンプは知っている」にゲスト出演していた、白祇重工のアンドーさんじゃないか。』
アンドーという名にアキラは先日の番組に出ていた人物だと気づく。
「おう、ツラが割れてるなら話は早え……パエトーン、初っ端からこんな風に会うのは筋が通らねぇかもしんねぇが、送った通り我が社は今崖っぷちに立たされてんだ。事情が事情だけに、部外者に正体を知られるワケにもいかねぇ。」
「これはオレらなりに考えた結果だ…いっその事ガチンコで、お互い秘密を握っちまうのが安全だってな。すまねぇが分かって貰いてぇ。」
そう言ってアンドーは頭を下げる。
「なるほど、そういう事ね。でも依頼の話をする前に、こっちの質問に答えてーーあのアカウントが私たちのものだって、どこで知ったの?」
「ハン、ソイツは言えねぇな。ただ、情報提供者は胸を叩いて保証したぜ。あれが間違いなく、名だたるパエトーンのアカウントだってな。腕前はもちろん、人間としても大したヤツだとよ!」
アンドーの言葉に三人は誰だか予想が着く。*3
『あのニコにそれほどの評価を貰えるなんて、恐縮だね。』
「ハハハッ、なんだよ、えらく謙遜するじゃねぇか。邪兎屋の連中、口を揃えて褒めちぎってたぜ…ん?ま、待った!なんで邪兎屋の紹介だってバレてんだ!?」
『十中八九、ニコから漏れてたと思ってたんだけど…やっぱりか。』
見返りを貰い、ニコは情報源について口止めしたのだが金のがめつさ故にバレるのであった。
『それはさておき、今は本題に集中しよう。アンドーさん。白祇重工は一体、僕たちに何をして欲しいんだ?』
「引き受けてくれんのか?そいつぁ良かった!それなら今すぐ現場まで案内してやる!依頼の件は、ウチの社長が直々に説明してやっからよ!」
「現場って…白祇重工が最近請け負った、地下鉄改修プロジェクトの?」
「ああ!ヴィジョンの手に落ちてたら、あの辺も木っ端微塵になってただろうが…今は我が社の兄弟たちが汗水たらして働く、漢の戦場だ!ハハハッ!」
『アンドーさん。こっちも仕事で出かけるんだから、準備は必要だ。妹と一緒に、うちの駐車場の近くで待っててくれないか?準備が整ったら、うちの妹が現場まで運転するよ。』
「おう、まぁいいだろ。それじゃ、お言葉に甘えるとすっか!」
こうして、リンは社用車でアンドーの案内の元、白祇重工が工事している黒雁街跡地へと向かった。
因みに悠介はホロウチェイサーで社用車の後ろについて走っていた。
(六分街→黒雁街跡地)
白祇重工の仕事場に到着した三人は車(バイク)を降りて、現場の出入口まで歩いていた。
「もう着くぜ、社長はすぐそこだ。まだ
「 「しなくていい」じゃないんだ…」
そう語るアンドーの言葉にリンは苦笑いになる。
(白祇重工の社長……確かヴィジョン爆破解体本部にクマのシリオン達を引き連れてたあの子だよな?)
あの夜、ニコが白祇重工に連絡してたのを思い出す悠介。
その時だった、突然奥の方から機械音とデカい足音が聞こえる。その音は段々と大きくなってきた。
ドカーーーン!!
「どいてーーー!!」
突然、四足歩行の巨大な重機が出入口を破壊し、ジグザグ歩きながら暴れていた。
その上にはゴーグルを着けた黒髪の女性が乗っている。
「2人とも走れ!!」
アンドーは2人を避難を指示すると、自分より巨大な重機をその体で受け止めた。
「おいグレース!なんなんだこれは!?」
「君かアンドー!絶賛点検中だよ!そのまま待ってて!」
重機を抑えるアンドーに黒髪の女性『グレース・ハワード』は平然とした態度でタブレットを弄る。
「怖がらないで。ただのファイヤーウォールだよ、全然痛くない…」
タブレットの画面を確認し、そう言いながらグレースが停止ボタンを押そうとした。
「ぐわっ!?」
「アンドー!…うわああああ!!?」
しかし、アンドーの力も限界だったのか重機の体当たりを受け吹き飛ぶ。
そして重機はグレースを振り落とし彼女は宙を舞う。
「変身!!」
「うわっ!?」
それを見た悠介は走り出すとクウガドラゴンフォームに変身。高くジャンプしてグレースをお姫様抱っこの形で受け止めた。
一方、暴走する重機は後ろへフラフラと歩き出し建設中の建物にぶつかろうとしていた。
「ふんっ!!」
しかし、建物の上から鎖の首飾りに左目に傷を負ったクマのシリオンが飛び降りた。そしてそのまま重機に向かってどデカいタンピングランマーを叩きつけた!
その一撃に重機は電流を走らせながら動きを止めた。
「ふぅ、終わったか…」
暴走した重機が止まった事にアンドーは一安心した。
一方、クウガはお姫様抱っこされたグレースを降ろしてあげていた。
「大丈夫ですか?ケガは?」
「ありがとう、君が受け止めてくれたおかげで助かったよ。」
助けられたグレースは身だしなみを整えながらクウガにお礼を言った。
するとアンドーがとんでもないものを見た顔をして2人の元へやって来た。
「おい悠介…その姿ってまさか!?」
「はい、俺がクウガです。黙っててすみません。」
「いや、俺も薄々感づいてたんだ…邪兎屋のニコも「パエトーンにはクウガっていうめちゃくちゃ強い用心棒がいる」って言ってたからなぁ…でもアンタがクウガならコッチも鬼に金棒ってやつだ!頼りにしてるぜ!」
(賞賛しすぎだよニコ…)と苦笑いしながらそう思ったクウガ。
「悪い、遅くなった。」
と、そこへ先程の重機を止めたクマのシリオンがのっしのっしと歩いて来た。
「(これが百獣の王ーー白祇重工のボス?)」
その巨体にリンは見上げる。そして、クマのシリオンはリンを見つめる。
「は、はじめまして…」
恐る恐る手を差し出すリン…
「あぁ!これはこれはプロキシさん!」
そのシリオンは低い声だが明るく話し、低い姿勢でリンと握手した。
「いやぁ着いて早々申し訳ない!で、隣の方が巷で有名なクウガさんかな?」
「はじめまして、五条悠介って言います。今の姿ではクウガって呼んでください。あっコレ名刺です。」
「これはどうも…俺は白祇重工の財務管理を担当しているベンだ。」
クウガとクマのシリオン『ベン・ビガー』は互いに名刺を交換した。
「ちょ、ちょっと待って!それじゃあ社長って…」
リンはベンが社長じゃないと知ると誰が社長なのかと聞こうとしたその時
「何すんだグレース!降ろせ!」
「コチラが我が社の社長だ。」
ベンの後ろで騒がしい声がする。2人が自分の体で見えない事に気づきベンは右に寄りながら紹介する。
そこにはグレースに持ち上げられている赤い髪にクマ耳のカチューシャ、右目に眼帯を着けた少女がいた。
「……コホン、白祇重工社長のクレタ・ベロボーグだ!」
いかがでしたでしょうか。
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