魔法少女ばかりな日常記録(旧:配信系魔法少女が沢山いる魔法少女モノ) 作:何処にでもある
魔法少女の秘密 全員編
川③小3までは東京で暮らしていた。
ロ③最近「水禁」というゲームにハマった。
仙③試しにやったポールダンス動画がバズった過去がある。
一③好きな配信者は王道の「アリスとなろう!」チャンネル。
二③幼い頃は魔除けとして幼名で「エーミール」と呼ばれていた。
古①昔に一回、魔法少女をやったことがある。
「諦めちゃうような日はもうこないね〜えぇえ〜♪」
ひつじさんが写真を破り、カッシーの銃弾を複数形成する。
それらは空へと向かい、召喚するタイプの怪人を全員打ち滅ぼす。
その過程で魔法少女も撮影し、その力を更に引き上げる。
魔法の使い方を完全に理解したが故の圧倒的な力は、どんな理想よりも気高い今を齎すために使われていた。
「"俯いて歌うようなステージはもうないねぇ!!ねっえー!"」
巨大な大御所衣装には見合わない、ただ叫ぶだけの、素人のカラオケレベルの歌を堂々と街に響かせる。
しかし、恥ずかしいという感情を置いてきたその歌は見た目と相まって人々の視線を集めるのに有効的で──その身体から漏れる炎だけで、ヒノの周囲を飛び、地を這う怪人を殲滅する勢いだった。
[[[孤独トばっか歌・え・バ 浮かぶ BAD BAD BAD BAD BAD in the sky]]]
───ふっ…と、からんからんと鳴る足音と共に、木枯らしの風が吹く。
その風は的確に拘束を振り切り暴れようとする怪人の元へ向かい、瞬く間に氷像に変えてしまった。
それだけならば今までと変わらないだろう。だが……それが三人居るとどうなるだろうか?
1人が上から大雑把に倒していき、1人が拘束中の怪人の近くに人がいる場所を優先し、1人が残りを丁寧に始末する。
その三人1チームを、更に12チーム。その対処能力は、魔法少女の中でも上位のものにまで引き上がっていた。
「この夜の 向こう側の──マルチロック完了。掃射」
ロボが歌と共に遠くの方に居る怪人に向けて裁きの杖を振う。
その光線は枝分かれして、何百もの線となって山や空、地中に潜んだ怪人を瞬く間に抹殺した。
それらの爆風により風がたなびく様は見ている人々に畏怖を抱かせかねない光景だったが──彼女の笑顔をみれば、恐怖よりも頼もしさを、愛らしさを感じさせ、応援する方に視聴者は流れていった。
「星空ぁ、見るー♪ため!!」
カッシーが銃を構えトリガーを放つ。
すると周囲の蝶の煌めきが集合し、複数の弾丸に変換されて撃ち放たれた。
狙い先の何百体かの怪人はそれらを受け止めようと、或いは回避しようとしたが──狙った相手を自動で追尾し、あらゆる肉体の守りを貫通して中身を──その心と魂に直接撃ち込む弾丸の前には、なす術なく浄化され、新たに蝶の煌めきとして生まれ変わっていく。
まるで祈りと共に成仏する幽霊のようで……光は倒せば倒すほどその輝きは増えて、カッシーの星空をより輝かせていった。
──歌がサビに突入する。それと同時に全員の魔力が、うねりを上げた。
「──ボルテージ最高っスねぇ!全員で息を合わせるっスよ!」
「了解。各武装に装填開始──通常時の100,000%まで後10秒」
「でハ集合場所は最初の会場──いえ、この調子ならその場で使えば出来そうですネ」
「うおお!!私は今興味関心の貯蓄で巨人化して凄いことになってるぞー!これ熱にするの怖いまである!」
「じゃー、みんな準備はー良いー?はい、私達のチーム名はー?」
「まって私も知らないっスよ?」「なにそれ!?」「いっそこの曲の名前にしませんか?」「取り敢えずハ秋田小町とか…いえ、なんでモありませン」
タイミングを合わせる掛け声で突然の無茶振りだった。
普段から一緒に過ごしていた分、未だチーム名決めずなあなあで過ごしてきたツケが急に襲ってきたのだ。
どうしてひつじさんはこんなことを?そう思うのも無理はなく──事実ひつじさんも同じことを思って──しかしひつじさんの無意識の直感通り、全員が
全員で同じことを思い、同時に魔法を行使する。
その前提条件が整ったのだ。
「あーもう!!次の歌詞がチーム名決定っスよ!!異論は認めないっス!!」
カッシーがそうして結論付けて、銃に感情を、光を集めた。
それと一緒に別れたみんなも魔法を使うと、武器と共にカッシーの下へ引っ張られて1箇所に集まった。
全員で顔を見合わせ、頷く。そして──。
───カッシーがトリガーを引くと共に、大砲から光の奔流が解放された。
それは街を、怪人、研究員を、魔法少女を。
その須くを暖かな光に呑み込み──奇跡のように、願いを叶えてみせた。
「……で、目覚めたら全員病院っスか」
パチクリと瞬きして周囲を確認したカッシーがナースコールを押しながらそう言った。
あれからどうなったか──誰かに説明して欲しかったが、この分だと自分が他の魔法少女に説明することになるだろう。
そして──彼女達は健康体で翌日退院し、カッシーは再開した学校に向かっていた。
「あっはは!退院おめでとー!心配してたよー?」
「あぶちーは相変わらず元気っスねー。ま、こんなの軽い怪我っスよ」
小鳥が囀り、未だ変わらない日照りの道すがら、カッシーが頭の後ろで手を組んで呑気に言う。
あれから一週間……夏休みの間なら怪人が来る筈の日は、かつての平和な日々を取り戻していた。
「なんせ財団をこの地から撤退させて、垂れ流していたフタバの映像を見ていたマスコットや魔法少女の洗脳と記憶操作も戻ったんスからね!都合が良いっス!」
「んー検索した感じだと、解析系の魔法少女が言うには…リソースに使った黒い結晶に記憶のバックアップが残ってて、その情報群が本来の居場所に戻った…んだって!」
「はー、つまり悪堕ちしてた時に自撮り写真撮ってたひつじさんのファインプレーっスね」
あの放送から一週間、魔法少女界隈を始めに日本はとても大忙しだったそうだ。
本来の役目を思い出したマスコットや、洗脳の対策をする為に集まった開発系の魔法を持つ魔法少女による、再度洗脳を試みた財団との勝負。
支配されていた政府の人々の緊急会見や資金の流れの見直し。財団に対する新たな通信環境の作成の実施。
それにより世間にはMGP財団の存在が周知され、彼らに乗っ取られていた幾つもの大企業の奪還を今も警察と自衛隊によって行われている。
危機感と記憶が戻ればこんなにも頼もしい。カッシーは素直に感心することになった。
「ぱっと見ただけでこんなに有った!つまり…カッシー達は凄いことをした!」
「まあ…凄いんじゃないスか?日本に収まらず世界の7割乗っ取ってた連中に反撃出来るようにしたんスから」
「つまり…カッシー達は強い!」
「いや、強くはないっスよ。放送や配信を見る限り…土地の支援とかが対等なら、私達より強い奴の方が大半っスわ」
全体を見ると私達は…精々、
反撃の狼煙を上げたとはいえ、都会の方は沢山人がいるだけあってトンデモない魔法少女もいる。
それに、最初に配信を始めた「アリス」という魔法少女が今は最強の座に座っている。あれを超えられるとは到底思えなかった。なんだよ「思った通りになる魔法」って。チートだろ。なんで財団に負けて洗脳されてるんだ。
「ま、本格的な戦いは今までサボってた魔法少女達と国に任せるとして、私は降り掛かる火の粉を払うだけにしとくっスよ。あいつら、何処からでも見れるみたいっスしね?」
カッシーがそう言って、あぶちーの持つ携帯を睨む。
相手の正体が電気と周波数に住む生き物だった以上、今も隠れて見ている可能性は十分にあった。
お陰で、今の政府はデジタル化した各資料の内、重要な物のアナログ化にてんてこ舞いだ。文明の利器が相手のフィールドだなんて強敵も良い所。こんなもん各市に魔法少女を配置する勢いじゃないと普通に負けるだろ。
「あはは…でもスマホって便利だし…だからってやめられる訳じゃないし…私はカッシーが守ってくれるから、危険を承知で使うよ」
「ま、ないと不便っスからねー。お望み通り私が守るっスよー」
「あっはは!頼もしいね!」
「おーい!カッシー!あぶちー!」
聞き慣れた声に反応し、組んでいた腕を解く。
信号の向かい側、学校に向かう道の途中には、ヒノとフタバが居た。
「いやー、あの後自分の家に戻れて、更に学校にも行けるようになってよかったっスねー。お陰でこうして並べるんスから」
「世界中の記憶が戻ったなら、震源地のここが戻らない訳が無かった!おかげさまで中学一年生に復活です!」
「カッシーの記憶を戻リ、週一のノルマも消えタ…世界は大変ですガ、私達のやる事は全てやり遂げ暇になりましたネ」
「いやー、態々消した記憶が戻るとは…ここが実験場で良かったっスわ。こういう向こう側の想定外、不具合に助けられたっスから」
そうそう、言い忘れていた。私の記憶は完全に復活した。
東京で雨に濡れて悲しそうな顔してたヒノを放っておけなくて、コンビニで奢ってから一年後にここでばったり会って世話してやったこと。
普段から静かでおとなしいフタバを世話する係として全力を尽くしていたこと。
「ま、なんであれ財団は滅ぶべきっスね。それは間違いないっス」
「分かるわー!」
「それナ」
「酷いよね、もう!」
後、ここの養子に引き取られる前。霧晴家の娘として過ごしていた日々を、財団の手によって壊されたこと。
具体的に言うと山の事故がガッツリ仕込まれてたのを思い出した。
そういや私デスゲームに強制参加させられてたわ…と。
私と妹だけ生き残って、その後生き別れてしまったんだった…と。
死んでたと思ってたけど生きてるなんて幻想的だな。感動した!次の冬休みにでも会いに行くとしよう!楽しみだなあ!
「……あれれ?おーい?カッシー?」
ともあれ霧晴家を滅ぼそうとした財団は死ぬべきである。
ちっ…葬儀を生業にした一族らしく生前葬かましたろか?
ちちっ…地獄の門開いたろか?黄泉の窯の蓋開けたろか?
クケ…幼い頃に見た1600年の一族の歴史全部思い出した分、私が生業復活させられるからな?
クケケ…部屋に置いてる相伝の葬儀道具の一つ、「ムシカゴ」の地獄をいつか喰らわしたる。
クケケケ……愛と絶望の名の下に──魔法少女がこの怨み、いつか届けてやるっスよ……無縁塚に遺体放り込んでやる…。
「いやー…怨み骨髄っスわ。三片殺しても殺したりないっスねー?」
「あ、気付いた。…なんかガチで怨んでない?」
「なんでもないっスよあぶちー。ちょっと財団との因縁を思い出してただけっス」
この件はみんなに話していない。どうせやらないからだ。
だって私が財団と戦うより、政府や他の魔法少女が全員でやった方が絶対に良いからだ。
怨みは本当に心の底から無限に湧いてくるが…それは、今の家族たちを大切にしない理由にはならない。
愛おしい日々の方が大事なのだ。だから、こうして泥臭く重苦しい怨みも抑えることが出来る。
[ピピっみなさんおはようございます]
[おはようございます!今日も健やかにお過ごしください!]
「おはようっスロボ。今日も後輩と一緒に挨拶っスか?」
[ピピっお陰様で職場に戻れました。やはり手に職があると安心ですね。直ぐにロボの身体に戻れました]
「ま…人かロボが、どちららしく生きるかは勝手っスか。ロボが嬉しいなら私も良かったっスよ」
「あ、お待ちを」
そう言って立ち去ろうとすると、ロボは人の身体になって私の服の裾を握った。
どうしたんだと振り返ると──頬に暖かいものが触れた感触と──今までで一番人間らしい、無償の愛が込められた笑顔が有った。
「当機も、記憶が戻りました。なので…はい。1年だけの関係とはいえ、娘の顔も思い出せました」
「あっ…」
「──いってらっしゃい。気をつけて行くんだぞ?」
背伸びしてまで私の頭を撫でると、ロボは機械の身体に戻って仕事に戻る。
あぁ…ずるいな。そんな事をされたら、顔がニヤけて仕方がないじゃないか。
「はい!行ってくるっス!」
ほんの少しだけ気恥ずかしく思いながら、私はその言葉に全力で応えて……。
「良い笑顔ーだねー?」
パシャリと、シャッターが切られた音で、漸くひつじさんが居るのに気が付いた。
「……ひつじさん?」
「不精ひつじが戻ってー来ましたー!近所の一軒家もー買いましたー!これから宜しくー!」
「儂も聞き取りから戻って来たぞ。まあ、歳も眠気も変わらなかったがな。…まあ、そのうち財団に対する研究が進むに連れて何とかなるじゃろう……zzz」
かあっと顔が赤くなる。ロボに向けた笑顔を撮られてたとかなんか…すっごく恥ずかしい!
私は中学生だぞ!小学生じゃないんだからそんな素直になってる所を撮られるとかそんな…!
そんな…ひっ…かっ…!
「貸せっス!今直ぐ消し去ってこの世に残らないよう徹底的に破壊してやるっス!」
「だめー。かわいいのでー消しませーん。これは私の待ち受けにーしまーす」
「そんな…殺生っスよ!」
手を伸ばすが、背中を向けられて手を伸ばされたら届かない。
ちくしょうこのままではひつじさんがスマホを開く度に私の笑顔がで迎えることになってしまう。
それだけはなんとしてでも阻止しなければ!こなっ…くそー手が届かない!
「……おやまあ、なんだか騒がしい……ピンと来た!もし、そこのお嬢さん方!」
「んお?…なんのようスか?」
「あぁ失礼!私このような物で御座います!是非お見知りおきを!」
ひつじさんと格闘していると、手拭いを首に掛けグラサンを掛けた人が声を掛けてきた。
ものすごく怪しいのでじとーっと見ていると、相手もそれに気付いたのか名刺を渡してくる。
それを受け取り、全員で覗き込むと…秋田テレビの監督の佐々木さん…らしい。
「「「「「「テレビ監督…」」」」」」
「貴女達のご活躍を私も見ておりました!バラバラなモチーフや衣装にも関わらず、お互いの親しさで不思議と調和していたチームを!」
「…そう言われるト悪い気は起きませんネ」
「はい!なのでここは一つ、ドキュメンタリー…ドラマを作らせて貰えませんか?かつてのアニメのように、毎週貴女達のドラマをお届けするのです!魔法少女達の反撃の狼煙が上がるまでとか、良いネタです!地域の盛り上げとか出来るかも!」
「うーん…面倒じゃない?」
「ご心配には及びません!いえね?最近洗脳対策として記憶の読み取りと保管関係の魔法技術が発達しておりましてね?ちょっとばかし見させて貰えれば!後は私達の手で加工して程よく見易いものに仕上げてみせます!」
「ある程度個人情報を誤魔化すならば…当機に不満はありませんが…」
なんだか聞いている限りだと胡散臭いの極みだが、開発系魔法少女がそういうのを作ったのはついさっき私の耳にも入っている。
しかし…ちょっと怖い所は…。
「あ、これは財団の情報を大手の局や政府に伝える意義もありますので…1人辺り一日の拘束時間は最大2時間、振り込みは最大このくらいに……」
500ま…!?これだけ有ったらこの夏の入院やらなんやらなんて、ちょちょいのちょい!
我が家のお金をゴリゴリ削った分の補填になる…!いや…寧ろ…プラス!参加…!間違いなく参加…!
「へへっそれを先に言うっスよ〜?この後是非お願いするっスよー!」
「うーん…私はパスかな!なんかイヤ!」
「私も…言い難いことモありましたのデ…」
「当機は…申し訳ありません。自我のある機械の記録の複製には懸念点がありますので」
「配信者はー守秘義務のある情報がー幾多かあるー…具体的には住所バレの恐怖ー…」
「それでは…このドラマの主人公は貴女…」
「カッシーって呼ばれてるっス!」
「カッシー様で!補完すべき場所は…機械の読み取りと聞き込み次第で!後は、次回予告の吹き込みもお願いします!その分も当然払いましょう!」
「ひゃっほーい!」
もうこれだけで魔法少女をやって良かったと思った。やっぱりお金の力は偉大だと思う。
こうして私は記憶の写しを渡し、莫大な富を得て家族に没収された。大学資金にするらしい。
私まだ高校にもなってないのに…大人とは遠い未来を見てるものなのか?
───と、以上が私が番組に渡した記憶っスね。ある程度聞きやすくー見易くーって感じで放送されるらしいんで、私は500万貰ったんでのんびり待ってることにするっス。
「とか言ってる間に…雪が降り始めたっスねー?…あいて!」
「どうしたのカッシー!雪合戦でぼーっとしたら当てちゃうよ!」
「ヒノー…良くもやったっスねー?こうなったらー…おりゃー!」
「ヘブ…流れ弾を許さない女、フタバと申しまス…覚悟は宜しいですネ?」
「へっ的が二つになっへぶ、へぶへぶへぶ…!ぐおお……」
「つんつん…敵が2人になった場合、一つの的が出来ることはボロクソに負ける事だけです。以上、ロボからの通達でした」
「…へっ負けた」
そして、雪が降り始める間に色々詰めて、ドラマは来年の夏に計8話で放送することになった。これで私達も秋田のローカルヒーロー…ならぬ、ローカル魔法少女っスわ!
名前を呼んでいるのを基本的にあだ名に差し替え、個人情報をなるべく控え、旅行の間やヒノとフタバが2人でやっていた頃のシーンを追加で撮ったりするらしい。
最初は引き気味だったみんなも、段々と打ち解けてある程度は話したり協力するようになったし…万事オッケーっスよね?
今も尚世間は騒がしいが…最北のちょっと手前の地域には関係ない。稀に怪人が現れるくらいで楽な物である。東京がんばれー、私はここで応援してるっスよー。
あ、そうそう、最近私達も13歳になったっス。このチーム、誕生日に近いわ重なってるわでサプライズとか絶対無理なんだよな。代わりに一緒にパーティを楽しめるけどな。
「にしても…ノンフィクションとはいかないっスかー…まあ良いっスけどね。どう評価されようと、どうせローカルなんであまり知られることにはならないっスし…」
良くも悪くもローカルだ。かつての沖縄の伝説の女性ヒーローのようにはいかないだろう。
そも8話、絶対無理っスよ。確定でニチアサには負けるっス。
「まーそれでもー…この平和は今の世の中には贅沢だよねー?」
「なんか怖がられてる感じあるよね!旧名言ったら驚いてたし、多分カッシーのおかげだよ!」
「あっはは!良いねそれ!つまり巡り巡って、川次家に引き取らせるのに駆け回った私の勝利だ!」
「お、遂にあぶちーがここに居る全員に勝てる話を切ったっスね。その節はお世話になったっス」
それから、プッと誰かが吹き出したのを皮切りに、全員が笑った。
あゝ…雪の濃き我が秋の田よ。
荒れた世から取り残された我が安平よ。
我は世界に置いてかれたかも知れないが。
我はこの地を死ぬ迄愛すと誓おう。
この地にはそれ相応の者達が居るが故に…
「……と、いった所かのう?どうじゃ?魔法少女になって」
「ドラゴン爺…あー…最初に期待していた、世間が賑わう配信とは殆ど無縁だったっスけど、全然悪くないっスね。寧ろ良いって言うか…」
少しだけ、言うのに躊躇した。
でも、言わないといけないと思って、思い切って言うことにした。
「つまり?」
「……魔法少女!誘ってくれてありがとうっス!……感謝はこれきりっスからね!へっ!」
「…やれやれ、素直でないのう」
確かにたくさんの人……まあ、20人くらいしか期待してなかったが……にちやほやされることはなかったが、代わりにとても得難い者を取り戻せた。
そして、愛する者を守る力を得ることも出来た。今後何があっても、私の手でなんとか出来そうな力が。
だからまあ…私は満足っスよ、今が。
◼️後書き
3番目に登場するタイプの人しか居ない作品が欲しかったし、魔法少女系もやりたかった。
だったらもう書くしかないので書いた。ついでに他作品の後日談とか色々詰め込んだ。
幸せいっぱいのハートフルな話に出来たのが良かったと思います。
次はソシャゲのNランク女王(愚王)にTS転生して勘違いされてる奴でも見に行きます。
◼️最終話辺りのプロフィール
「魔法少女?面白そうなんでやってみるっス!」
川次重音 13歳 身長148㎝ Bカップ
魔法:「願いを『魂蝶』にする魔法」
変身後:緑を基調にした騎士とドレスを合わせた姿。一見すると流星群の意匠だが、よくみたら大量の蝶の大群。段階が上がると物理的に煌めきを纏い、マントを羽織る。
3番目っぽさのPR
「お調子者、ギザ歯、細目はどこからどう見てもサブキャラっスよね?どきな、私が優勝っスよ」
・敵組織との因縁の過去、生き別れの妹、大切な人の為なら命を惜しまない三枚目。主人公というより、相棒枠に収まる器になり得る中学のガキ。今回はそんな人は居なかったのでリーダーをすることになった。
[ピピっこれが最適解と判断しました──変身]
愛称:ロボ 10年目 身長170/125㎝ C/寸胴カップ
魔法:「雷の動線を決めて固定する魔法」
変身後:白と黒を基調にしたサイバーネコミミボディスーツ。複数のビットを操り、デフォルトで浮遊している。段階が上がると武装が増えて最終兵器彼女みたいな感じになる。
3番目っぽさのPR
「ロボ枠はSFだと主人公だったりもしますが魔法少女でロボは…え、ある?」
・自我を得た上に特異点を超えた新人類の器。思想が思想ならコンピュータ様やスカイネットになっていた。その演算能力と機械支配能力は魔法少女になっても健在で、サラッと街のあらゆる電子機器を数秒で支配出来たりするラスボスみたいな奴。中身は無性なのでTSではない。
「とくかくー、私なんかでもー手伝えるなら頑張るよー!」
仙台千尋 30歳 身長132㎝ Aカップ
魔法:「写真をすごく上手に使う魔法」
変身後:魔法少女の才能がないので地味めな一般人の服。毎回ランダムなので偶に帽子が乗っかっている。段階が上がると市街戦用の軍服になるが、写真を撮るのは変わらない。
3番目っぽさのPR
「ゆるふわ年上なー合法ロリとかー…えー?一話限りのサブキャラが精々ー?そんなー…」
・配信系魔法少女志望Lv.50。自分の特徴や長所が悉く嫌いという面倒な人。努力しなかった天才だが、同時に自分のやりたいことに対しては努力を怠らない側面もある。それが上手くいくかは別として、さっさと誰かが引き取ればここまで拗らせてはいなかった。うわキツ系。
「愛と正義の名の下に!魔法少女がやって来る!──さあ、行こう!」
一ノ瀬羽澄 13歳 身長163㎝ Cカップ
魔法:「知名度を熱にして貯める魔法」
変身後:赤を基調にしたアイドル服。偶に人間らしくないエフェクトが掛かったりする。段階が上がると巨人化して馬鹿みたいにゴテゴテした衣装になる。
3番目っぽさのPR
「空回りしてる時の主人公とか私は好き!でも素の性格がそれっぽいって言われるのは心外!」
・内心余裕が無いのに元気に振る舞う主人公の偽物みたいな馬鹿。闇堕ち系になる筈が、何処ぞの三枚目の影響で目に星を宿すことになった。今の生活に満足しているので大人しいが、仮に三枚目が死んだら悪と憎悪を腹にこさえた復讐者になる。
「それが親しい人を守る力となるのなら──私は世界すら騙して見せますかラ」
二葉亭浮雲 13歳 身長182㎝ Dカップ
魔法:「氷を操ったり幻影を見せたり出来る風を吹かせる魔法」
変身後:藍色を基調にしたクノイチ服。扇子や下駄などを適切に使うと忍術を扱える。段階が上がると派手になって増える。
3番目っぽさのPR
「そもそも全員タイプが違うだけの主人公でハ?ほら、己ハ人生の主人公云々と言いますし…ネ?」
・無表情で婚約を迫る湿度の高い文学三つ編みメガネの大型犬。一見大人しいようで静かに自分のやりたいことを押し倒すタイプ。仮に三枚目が男だったらナチュラルに好きとか言うし、家に上がるし、親に話を付けるし、料理作るし、婚約届けをそっと渡してくる。地味にこの中で一番の恋愛脳。最近の悩みはロボに「水禁」のサーシャみたいと言われたこと。
「あっはは!今日もいい日だマックが美味い!そう思うでしょ?ドラゴン爺ちゃん」
古部泡 13歳 身長165㎝ 「カッシーと同じって答えとくね!」
魔法:「そんなのもうないよ?変なこと聞くねドラゴン爺ちゃん!」
変身後:「だからもう無いってば!もう未来視持ちの魔法少女とかじゃないんだぞー?」
3番目っぽさのPR
「ん?喋ってないのになんで答えられるのかって?そりゃあ
「褐色スポーティポニテ裏設定山盛り先輩魔法少女系幼馴染?長い長い!もう、これでもカッシーを助ける為にしか力は使ってないんだよ?カッシーの家族はー…ちょっと魔法少女になるのが遅かったからね。出来たのは、
「なんで助けたか?……初めは一つ上の先輩として、沢山の後輩を助ける為に。その後直ぐに友達の為、親友の為、幼馴染の為になったけどね。人を選んで救った偽善者って言っても良いよ!」
「私の時の相手?それは…また今度!カッシー達が来たみたいだから!──大丈夫、勝利の未来は決定した。後はみんなが頑張ってなんとかなるよ」
「あっはは!ごめん寝てた。それで今日はどうする?カッシー!」
「そうっスね…決めた。2人でモールでも回るっスよ!」