一週間後、あのめちゃくちゃ怖かったギーツをギルドとか色々なお偉いさんに説明してなんとか収縮させた。
…まぁ大体セイナのおかげなんだけども…アリガトウセイナサマ!
俺はテキトーに街をぶらぶらと歩き良さそうな鍛冶屋を探している。
…
…なんというか…絶対的な解放感!!
あの、化け物どもたちがいないだけでこんな楽なのか!今の俺は無敵、イエイ!イエイ!イエイ!
「あっ!ししょー!」
あー…つか今日暑過ぎだからアイスでも「ししょー!」
…この声ミナミさんか、つか師匠と会うんだな…どんな人なんだか気になるけど俺の方を優先してや…
えっなんで目の前にいるの?いやそんな目キラキラさせてどうしたの?
「ししょー!」
違う!!
なんというか目をキラキラさせていたミナミさん。
…いやなんだろう…犬の尻尾とかあれば今頃ブンブン振っているのだろうか…
青髪にでかいアホ毛を垂れ下げるミナミさんに俺は「どっ、どうしたんですか?ミナミさん…」と聞く。
「そんな…他人行儀なんてやめてくださいよ!私とししょーの仲じゃないですか!?」
だから弟子取った覚えねえってんだよ。と俺はその言葉を飲み込み「えーと…」と困惑しているとミナミさんは「そんな!私に言ってくれたじゃないですか!?」
『逃げろ…新生ルーキーC級パーティ、エンドレスホームズのリーダーのミナミ…!』
『そんな…シンカさんを置いていけませんよ…!』
『ふっ…お優しいんだな…まるで可愛い子猫ちゃんだ… 』
『えっ…///』トクン…
『もし生きてたら…弟子にしてやってもいいぞ? 』
『はっはい♡ししょー』
「って」
「言ってねえよ」
俺は何処から彼女の思考が捻じ曲がったのか気になったと同時に呆れ果てて考えるのをやめたのだった。
*
俺はミナミさんにオススメの鍛冶屋はないかと聞いてみると、いいところがあると聞いたので来てみた。
到着した鍛冶屋は――ザ・オシャレ〜。宝石をこれでもかとまぶしたキラキラ外観、店頭には光を反射して目に痛い鎧がドーン。
「ししょー、これとかどうですか〜?」
鎧一面にダイヤや金。完全に宝飾店と化した防具を見て、値札に目をやる。
……2億8000万円。
おい、戦場に持ってく以前に貴重すぎて装飾として飾ってるわ。
「こっちも似合いそうですよ!」
振り向くとそこにあったのは――
鎧というより移動式クラブの装備。
肩からスピーカー、背中に回転するミラーボール、胸元からレーザーが出る仕様で、おまけに足踏み式のスモーク機能つきな装備が出てきた。
お腹に…なんで太鼓ついてんの?ぽんぽこたぬきかなんか?つかよくよくみたら店長おすすめだと?センスないから今すぐ副店長に降格しろ。
「これ着てみてくださいししょー!」
「バカにしてんのか?」
「きっととてもお似合いですよ、ししょー!!」
「バカにしてんだな!?」
俺はミナミさんの手首をつかみ、光と音の暴力空間から全力撤退した。
つか、さっきの鎧、魔法の効果で、唐揚げがいっぱい出てくるとかいう微妙ないる感じの機能あったけどあれなんだったの…?
*
とりあえず出店のところでテキトーに串カツを持ってきてミナミさんに渡すと「ありがとうございます!」と満面の笑みで答える。
「ししょーは昔から優しかったですよねー!」と言うミナミさんに俺はつい「どういうこと?」と聞いてしまった。
「はい!覚えていないのですね!あれは三年前の頃でしたか…私たちは、シルバーアップルを取るために森で遭難してしまったときのことです…」
『ししょー…お腹減りました…』
『…ちっ!仕方ねえな…ほら…』ツン…
『ダメです!ししょーのパンまでいただけません!』
『ばっきゃやろぅ…!お前が死んだら俺は悲しくなる…!』シャラララァン⭐︎
『ししょー…』
『いいか…ミナミ…俺たちは一蓮托生だ……!俺が死ねという命令をしない限り、お前は死ぬな…ッ!』シャキーンッ!!⭐︎
『は、はい♡ししょー♡』
「そして二人はとても甘美なキスを…」
「してねえよ」
「私たちは一蓮托生だと…」
「言ってねえよ」
なに、シルバーアップルの森で時止まってんのか?やばすぎるだろこの女…と思いながら俺は頭を抱える。
そして近道があったのでそこを通り、通りを出るとクロやセイナが入っていたダンボールのある路地裏に着いてしまう。
…どういう因果だよ…はぁ…なんだ?ダンボールはないだろ…と思いながら俺は路地裏を覗く。
…ダンボールじゃなくて木で作られた箱に女の子が入ってるんだけど…なに、これバリエーションあるの?
そう思いながら俺は前髪で目が隠れていて、身長は130くらいの小柄…
いや、おっぱいでかいな!?
と思った俺は反応に困っていると、その子はこちらに気づくように振り向おっぱいでかっ。
「シ…か…?」
「?」
「や…と…つけたぞ…見つけ…!」
おっぱい少女はぶつぶつと呟く俺は心配そうに「お、おい…」と声をかけた瞬間。
「っ…シンカ…!!シンカシンカシンカぁぁぁぁぁ!!!!!!殺してやるぞシンカぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」
「ェェェェェェェ!!!???」
そのおっぱい少女は髪の隙間から覗いた瞳は、血を滲ませたような赤に光る。
そしてこちらに鬼気迫る勢いで俺を右手に持つ折れた剣で殺そうとしてくるのだった。
作者の雀鉄砲です。諸事情によるものと、クオリティを上げるために、更新遅れたこと申し訳なく思います。お待たせしてごめんなさいm(__)m
読了していただきありがとうございます。また次回もよろしくお願いします。