ヤマトをチラッと見てたら衝動で書きたくなって書き始めたものです。故にヤマトに関してはニワカなので変なところがあったら温かい目で見てくれると嬉しいです。

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皇国の幻想〜ヤマト世界へ〜

 日本皇国 ネクロマンス本部 執務室

 

 

『それは本当のことなのか?』

 

 

 そう話すのは現アメリカ合衆国大統領のベルガ・クリート。ハゲとまでにはいかないが、薄い髪の人物である。彼は二つある立体映像のうち片方の方に映っていた。

 

 

『今、観測させた。どうやら本当のようだぞ?ベルガよ』

 

 

 そう言うのはクラウス・ヒトラー。ドイツ第四帝国、通称ナチスドイツの総統である。彼は第二次世界大戦のアドルフ・ヒトラーの生まれ変わりであるが、今世はユダヤ人迫害のようなことはしていない。

 

 

『………そのようですな。それでゆか首相。我々に伝えてどうしようというのです?』

 

 

「簡単ですよ。我々、日・米・独で同盟を組み、観測された世界の救援に行くのです」

 

 

 そう答えるのは大和ゆか。日本皇国首相兼海軍総司令官兼宇宙海軍総司令官である。彼は軍事クーデター組織ネクロマンスの統率者であり、首相となっているのはそれが成功したからだ。しかし、民衆からの支持は厚く、また、ネクロマンス首脳部の合議制という政治体制となっているためにクーデター政権とは思えないほどの雰囲気である。

 

 

『確かに、これは救援が必要ですな』

 

 

 2人は肯定する。

 この会談の内容は観測された世界は現在戦争中であり、支持する方が追い詰められているということであった。よって、救援しに行くか否かというのが、今行われているリモート会談の内容だった。

 

 

「我が国は既に即応態勢になっています。俺の指示一つで動き出すような状態です」

 

 

『私の方の国はつい先程即応態勢を取らせました。いつでもいけるような状態です』

 

 

『俺の方もだ。いつでもいけるようにしている』

 

 

 各国は自国の宇宙海軍に即応態勢を取らせていた。また、向こうの難民を保護するための土地も整備し始めた。

 向こうの世界には遊星爆弾なる核兵器が次々と落ちていた。それにも関わらず、放射線や爆発による土ぼこりなどによる核の冬を防ぐ手段が向こうにはない。故に被爆者に対する医療体制も整えていた。

 

 

「総旗艦は何にしますか?」

 

 

『………それはもちろん紀伊しかあるまい』

 

 

『そうですな。我が国やナチスはまだ総旗艦たる艦は完成していませんからな』

 

 

 2人は不服そうにそう言う。だが、アメリカとナチスには連合艦隊の計画はあった。実際に第一〜第五以上の連合艦隊が彼の国たちにはあった。しかし、それらの連合艦隊を一つにする計画はあるにはあるが、それを総括する艦艇は存在しなかった。建造するにしても設計からやらないといけないし、コストもかかる。対して、日本は紀伊型という総旗艦の役割ができる艦艇があった。

 

 

「決まりだな。軽く演習して、最低限の連携ができるようになったら派遣を開始しよう」

 

 

『そのことなのだが、演習海域は月面海域を提案したい』

 

 

『うむ。確かに月面基地が近いため、修理・補給がすぐにできるでしょうな。異議はありません』

 

 

「こちらも異議はない。それと同盟軍本部はどこに設置する?」

 

 

『中立国のオーストラリアしかあるまい。そこを同盟軍本部として、移動式拠点要塞を我々で共同開発して向こうに作戦本部として設置すれば良い』

 

 

「確かに移動式拠点要塞は盲点だったな。俺はその意見に賛成するが、ベルガ大統領はどうかな?」

 

 

『ゆか首相の言う通りだ。今の我々にそれを凌ぐ意見は出せない。ヒトラー総統の意見を支持する』

 

 

 こうして決まったのは、同盟軍本部をオーストラリアに、作戦本部を移動式拠点要塞に設置するということだった。3カ国は元々睨み合っていた大国であり、そうした観点から中立国のオーストラリアに同盟軍本部を設置するのは理にかなっていた。作戦本部も移動式拠点要塞に設置するのはいいが、そのもととなる移動式拠点要塞を建造するのを共同開発とすることは、三国が開発に携われるのでこれも理にかなっていた。

 

 会談はこれらの詳細を詰めて終了した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ヤマト世界 土星沖

 

 

 会談から約三ヶ月が経った。この世界の地球は変わらず遊星爆弾が降り注いでおり、青い星は赤い星になりかかっていた。地球に住む人々は地下へと拠点を移し、地球連邦軍は敵国であるガミラス帝国の艦隊に大敗して戦力が壊滅した状態で、遊星爆弾の迎撃に苦戦していた。

 

 そんな中、この世界に救いの手が伸ばされる。

 

 

 

 

 

 

「ここが並行世界の地球………赤いな」

 

 

 地球連合所属日本皇国宇宙海軍第一連合艦隊旗艦『大和』艦長の菊原燈(きくはらともり)は、そう呟いた。目の前の地球は、遊星爆弾による無差別攻撃によって真っ赤に染まっていた。地球にいる人類を観測すると、そのほとんどは地下で生活していた。

 

 

「艦長、この地球から基準値を超える放射線量を検出しました。恐らく、例の遊星爆弾とやらが原因かと」

 

 

「そうだろうな」

 

 

 この世界の地球を見た乗組員全員が暗い表情になる。並行世界とはいえ、故郷がこのようにされたら、こうなるのは当然だった。

 燈は航宙空母部隊に航空機の発艦命令を下す。その目標は地球だった。艦載機には放射線を無効化する薬が爆弾型のカプセルに入っているカプセルが搭載されていた。

 

 

「第一次航空隊、発艦せよ!!」

 

 

 航宙空母部隊司令がそう命令すると同時に、航宙艦載機の発艦が開始される。各航宙空母100機以上発艦させており、合計で30000機以上に達していた。そして、それらの8割以上は上のような装備で出撃していた。

 

 

「レーダーに感あり!!冥王星沖にガミラス帝国と思われる艦隊と地球連邦艦隊が衝突開始しました!!」

 

 

「よし!!我々はこれより、地球連邦救援に向かうぞ!!

全艦!!進路を冥王星沖へ!!最大船速!!」

 

 

 

 

 

 

 

 太陽系 冥王星沖

 

  冥王星。それは、太陽を中心として一番太陽系の中で遠い天体だ。そんな星の付近に、地球連邦の船の残骸がいくつも漂っていた。中にはガミラス艦隊の残骸が混じっていることから、激戦だったことが窺えた。そして、戦闘は今も続いていた。

 

 

「駆逐艦イソカゼ轟沈!!巡洋艦ツルギ、ヤクモ轟沈!!」

 

 

 次々と報告されてくる味方の損害に苦虫を噛み潰したような表情をする人物がいた。その人物は沖田十三といい、この艦隊を率いている者であった。そんな彼は、地球防衛の最後の砦として強大なガミラス艦隊に立ち向かっていた。しかし、その抵抗もついに尽きようとしていた。

 

 

 

 ガミラス艦隊に決戦を挑んだ唯一の生き残りである旗艦キリシマは、火星軌道にて地球へ帰還しようとしていた。背後には、殿として残った駆逐艦ユキカゼがガミラスの大艦隊相手に奮闘していて、キリシマ撤退の援護をしていた。それでも多勢に無勢であり、ユキカゼは少しずつ追い詰められていた。その様子は、キリシマからでも辛うじて確認でき、沖田司令は握り拳を作り震えていた。

 そんな中、突如としてガミラス艦隊前方が爆発した。爆発が収まるとガミラス艦隊が撃沈していて、ここにいる一同が驚愕していた。

 

 

「な、なんだ!?」

 

 

 さらにガミラス艦隊が攻撃を受けて轟沈していく。この状況に、ガミラス艦隊は相手がどこにいるかわからず混乱していた。

 

 

「どこから攻撃を受けてるんだ!?」

 

 

「わかりません!!少なくとも、テロンの仕業ではないことは確かです!!」

 

 

 ガミラス人が言ったテロンというのは、我々でいう地球を指す。彼らが地球の攻撃ではないとしたのは、地球にはこのような攻撃をできる技術力がないことを知っていたからだ。だが、他の星の仕業だとしても、このような攻撃をしてくる国に心当たりがなかった。

 

 突然の正体不明の攻撃を受け始めてから10分ほど経つと、100隻以上いたガミラス艦隊は、旗艦を除いて14隻にまで激減していた。

 

 

「な、何が起きたんだ……」

 

 

 沖田司令は絶句していた。彼だけじゃない。ここにいる一同が、目の前で一方的に敵が轟沈されていく様子に絶句していた。

 

 しかし、沖田司令が絶句したのは目の前の光景を見たからだけではなかった。彼は強力な第三勢力の存在を危惧していた。

 姿が見えない敵か味方かわからない存在に敵が一方的にやられる。そのことから考えると、現状の地球側の戦力では対抗できないのは明白だった。

 

 そんな時、地球連邦、ガミラス双方に通信が入った。通信の出所は何もない場所からだった。そこにいきなり1000m以上はある巨大艦がいきなり姿を現した。

 

 

「「!?」」

 

 

 双方は驚愕した。そして、警戒する。だが、地球連邦側はすぐに警戒は戸惑いに変化した。その理由は簡単で、通信の内容が原因だった。

 

 

『こちら、地球連合軍連合艦隊総旗艦『紀伊』。双方、停戦せよ。繰り返す。双方、停戦せよ』

 

 

 その通信に従ったのは地球連邦側のみだった。ガミラス艦隊は、命令に従わずに紀伊に向けて一斉に砲撃を敢行した。だが、放たれた陽電子ビームは、紀伊に当たる直前に謎の壁に阻まれて弾かれていた。

 

 

「ガミラス艦隊から攻撃を確認した。これより、当艦隊に反撃を開始する!!主砲、敵艦隊に向けろ!!撃てぇ!!」

 

 

 紀伊の艦長、喜井三智はガミラスから攻撃を確認すると、即座に反撃の命令を下した。明らかに大きい主砲がガミラス艦隊の方に向かれ、そのまま発砲する。発射された陽電子ビームは、突撃してくるガミラス艦隊に寸分の狂いなく命中し、一撃轟沈させる。さらに貫通しその後ろにいた艦艇も轟沈させる。

 

 

「なっ!?」

 

 

 ガミラス艦隊の面々は一撃二隻轟沈に驚いていた。だが、それも束の間。紀伊は連続して発砲し、次々とガミラス艦隊を撃沈させる。

 

 

「皇帝陛下、万歳!!」

 

 

 最後の一隻もそのようにして轟沈された。

 ガミラス艦隊を全て沈めた紀伊はキリシマに接近していた。当のキリシマはいつでも戦闘が開始できるように構えていた。勝ち目がないのは今の戦闘でわかった。だが、ただでやられるわけにはいかないと、警戒しながら紀伊を眺めていた。

 

 

『こちら地球連合軍連合艦隊総旗艦紀伊。そちらとの会談を望む』

 

 

「会談だと?」

 

 

 沖田司令は訝しんだ。だが、瞬時に頭の中でどちらが国益に叶うかを計算すると、今断って敵対して艦隊が全滅するよりも会談を受け入れてこちらの助けになるようにする方が国益はでかかった。

 仕方なく、沖田司令は本国に連絡を入れて判断を仰ぐ。その返答は『認める』だった。

 

 

『これより本国へ案内する。我に続け』

 

 

 キリシマは地球に向けて回頭して進み始める。沖田司令は、その後ろから紀伊がついてくるのを確認すると、警戒しつつ本国まで送り届けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この後について記そう。

まず地球についた紀伊は太平洋上で停止。そこから艦長は護衛をいくらかつけて国連本部に向けて出発した。この地球における放射線の影響は日々下がっているため、彼らは、防護服か結界等を用意しなくても出発することができた。それはこの世界に来てから最初に奮闘した航空隊のおかげである。

 地球についた彼らは国連本部に通された。そこでの会談で、彼らは自身の正体を明かして救援しに来た旨も明かした。そして、技術提供に関する話もしていき、最終的に地球連邦は地球連合の救援及び参戦を受け入れることに同意したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひとまず、第一段階はクリアですね」

 

 

『そうですな』

 

 

 向こうの世界で参戦が受諾されたという知らせが入ったゆかは、ここのところ結構な頻度で行っているリモート首脳会談でその報告を行った。その報告にヒトラーとクリートは満足そうに頷く。 

 

 

『それでは第二段階に移行しますかな?』

 

 

『こちらは準備はできている。あとはそちらの準備が終わればいつでも始められる』

 

 

『アメリカは終わってますよ』

 

 

「日本もだ」

 

 

『ちなみに向こう側は何か?』

 

 

「地球連邦は何も言ってきていない。こちらから伝えていないから単純に知らないだけかと」

 

 

『そうですか。ならば、今すぐにでも始めましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 地球連合主導の新世界(フロンティア)計画を』




誰か続き書いてくれないかな……

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