俺だけ全知的な愚者な件   作:カン・ジンヒョク

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今回は結構早く投稿できた!
これを続けていこう!


第四話:模擬戦

今日は実戦の授業がある。

学校を回るのは入学式の日にやったから、入学式の次の日から授業があるんだよな。

 

ちなみにゾノ先に頼まれたので、俺と凛也は模擬戦をやることが決定している。

しっかし

 

「第二訓練場ってどこ?」

 

いや、第一訓練場は入学試験で行ったことあるから分かるんだけど、第二訓練場は行ったこと無いんだよなぁ。

まぁ、ゾノ先についていけばいいだろう。

 

そんなこんなで第二訓練場に着いた。

案外狭いもんだな。

確か授業に使うんだっけ?

 

「はい!全員集合!」

 

ゾノ先が声を掛ける。

全員がゾノ先の近くに集まる。

 

「今日は実戦の授業だよ。みんなで二組のペアを作ってもらおうかなって思ってたんだけど、、、」

 

この教師ゴミだわ。

 

「それだと多分ペア組めない人が出てくるよね。だから、出席番号順でペアを作ってもらうことにしたよ。」

 

前言撤回、この教師神だわ。

 

二人一組でペアを作ることになった。

今日は欠席はいないから全員ペアを組めるな。

俺の相手は、、、16番か。

16番は確か住吉(すみよし)だったよな。

住吉鷹羽(すみよしたかは)

黒髪青目。碧眼ではない。

印象はクールな感じだ。

修練位階は天元境三重。

でもオーラを見る限り、そんな強そうじゃなさそうなんだよなぁ。

そんなことを考えていると、向こうから話しかけてきた。

 

「今日はよろしくお願いします、神宮寺さん。」

「あぁ、よろしく。住吉。」

 

ゾノ先が俺達に声を掛ける。

 

「みんな組めたみたいだね。じゃあとりあえず、準備運動したら適当に戦っていいよ。あと、魔力は絶対使わない事!良いね?」

 

戦っていいらしい。

割と楽しくなってきたな。

 

魔力使用禁止はまぁ、想定内だ。

俺と凛也が居る時点で魔力なんて使えない。

何故か?それは、、、多分俺達が設備をぶち壊すからだ。

だから魔力は使えない。

俺達が魔力を使わなければ良いと思うかもしれない。

だが俺達も魔力なしで魔力ありの奴らに勝て、、、そうだけども!

少しキツイ筈だ。

だから全員、魔力が使用禁止になったんだろう。

 

まぁ、住吉との模擬戦は早く終わらせて凛也と戦るか。

 

「じゃあ始めるか?住吉。」

「、、、、住吉って呼ばないでもらえますか?鷹羽と呼んでください。」

「あぁ、分かった。じゃあ始めるか。」

 

苗字にコンプレックスでもあるのか?

まぁ、深く考えるほどの事じゃない。

 

俺は刀を抜く。

異空間収納も持ってはいるが、あまり好きじゃない。

だから刀はいつも腰に佩いている。

向こうは、、、直剣か?

中国剣だな。業物っぽい。

 

「では、、、行きます!」

 

鷹羽が一気に距離を詰める!

 

疾い!少なくとも魔獣で言えば六級レベルはある!

鷹羽の突きを躱し、水平に刀を振るう。

流石に防ぐか。中々反応が良い。

 

「今の状況で剣を返してくるとは、、、やはり、本気でないと貴方には剣を当てることすら出来ないでしょうねっ!」

「うぉっ」

 

鷹羽が袈裟、逆袈裟、逆風の三連撃を放ってきた。

だが踏み込みが浅い!

俺はバックステップで三連撃を躱す。

そして袈裟を返す。

 

「くっ!」

「今のを防げるのか、結構強いな。」

 

案外剣だけだったら上の方かもしれないな。

鷹羽が息をついている最中に、連撃を打ち込む。

 

「くっ、甘い!」

 

おっ、返された。

技術は言うまでもないな。

しかしもう息が荒くなっている、、、やっぱり基礎体力が低いな。

トレーニングをしてないのか?

 

まぁいいや。

もう一度連撃を打ち込む。

さっきと同じ剣手を打った。

また返される。

しかし今回は違う。

返された剣で、鍔迫り合いに無理矢理持ち込んだ。

近接なら俺は負けない。

明らかに向こうと剣戟の回転率が違う。

鷹羽が叫ぶ。

 

「何ですかっ!この剣は!」

 

その叫びに俺は答える。

 

全剣流(ぜんけんりゅう)―切っ先から柄まで、剣の全てを攻撃手段とする剣法だ。」

 

俺が習得した剣法。

その名も全剣流。

通常の剣法は剣の切っ先から鍔までを攻撃手段とするが、この剣法は違う。

切っ先から柄まで、全てを攻撃手段とするのだ。

相手の剣を刀身ではなく柄で受け止めたり、相手を刀身ではなく柄で攻撃したりなど、わざわざ刀身で反応することがない。

だから剣戟の回転率が高い。

そろそろ終わりそうだな?

 

そう思っていたその瞬間。

鷹羽が剣戟に無理矢理突きを入れ込んできた。

結構上手いな。別に崩せたが、何かありそうだったので無視した。

俺はバックステップで其れを躱す。

だが、避けた時には俺と鷹羽の距離は離れていた。

 

「最後に一つ、魅せましょう。」

 

今までとは剣気が違う。

技を使うつもりか。

面白い!魅せてくれよ!

 

二十四手梅花剣法(にじゅうよんしゅばいかけんぽう)

 

梅花剣法だと?

コイツ、、、まさか華山派(かざんは)か?

華山派。

中国のとある山に本拠地を置く、武侠集団。

梅の花を咲かせる剣で有名であり、中国国内でも高い実力を持つ門派として知られている。

 

「第十二手 梅花連綿(ばいかれんめん)!」

 

鷹羽が剣を振るう。

梅花が舞う。

華山派特有の幻剣だ。

この歳でもう梅花を咲かせられるとは、、、

天才だな。

剣も中々の完成度だ。

だが―俺には敵わない。

 

次の瞬間、その花は全て消えた。

俺が剣で全て打ち払ったのだ。

そして―

 

「いいモノ魅せてもらったからな。俺もいいモノ魅せてやる。」

 

使うのは追魂剣(ついこんけん)

あの【塔の世界】で『剣聖』成宮流星(なるみやりゅうせい)が使っていた剣法だ。

今の俺が使えるのは第三式まで。

それで充分だ。

魅せてやるよ。俺の力を。

 

「追魂剣」

 

剣気が高まっていく。

魔力は使わない。

それで充分だ。

 

「何ですかっ!この剣気は!」

 

流石に防御体制に入ったか。まぁ、耐えてくれるだろ。

 

「第三式 『追魂煉歌(ついこんれんか)』」

 

目にも留まらぬ八連撃。

流石に防ぎ切れなかったようだ。

地面に倒れ、気絶している。

しかし内心、俺は少し驚いていた。

 

(追魂煉歌を七連撃目まで防ぐとは、、、)

 

そう、俺の剣は七連撃目まで防がれていたのだ。

正直、アイツが梅花連綿を使い、消耗していなかったら全て防がれていたかもしれない。

才能の塊だ。

凛也を思い出す。

アイツもバケモノだった。

ま、俺には敵わなかったがな!

 

ヒュン!

なんか槍が飛んできたんだけど?

凛也の奴じゃん。

槍が凛也の手へと帰っていく。

 

「蓮くーん?今、何考えてたんだい?」

「お前が雑魚ってことd」

 

もう一回槍が飛んできた。

おいアイツ魔力使ってるぞ!

チートやチーターや!

 

「みんな一旦手止めて!」

 

ゾノ先が声を掛ける。

 

「みんなには一回戦いのお手本を見て欲しいんだ!」

 

「だから、蓮と凛也、二人にお手本を見せてもらうことにしたんだ!」

 

「はい!みんな、観客席行ってー!蓮と凛也の模擬戦始めるよー」

 

みんなが観客席へ移動する。

声を聞いてみれば、案外俺達の実力は高めに見られているようだ。

 

「主席入学者と次席入学者の戦いか。中々興味深い、、、」

「二人とも強そうだな!」

「そうか?あの神宮寺とかいう奴そんな強くなさそうじゃん。」

「お前は馬鹿だからあの魔力と霊圧がわかんねぇんだな。可哀想に。」

「うるせぇな!見なきゃわかんねぇだろ!」

 

「じゃあ、二人とも始めて!魔力は使って大丈夫!シールドを張るから、思い切り戦っていいよ!」

 

「へぇ、シールドなんてあるのか。」

「流れ弾を気に掛ける必要がないのは良いね。」

 

よぉーし、コイツぶっ潰してやろう。

右手に魔力を集める。

集めた魔力で槍を造った。

 

「凛也。」

「何?」

「死にやがれっ!」

 

魔力槍を凛也目掛けて投げつける。

もちろん全力だ。

殺す気で投げている。

 

「なっ、君ってやつは!」

 

とか言いつつアイツ真正面から打ち落としましたよ。

やっぱおかしいんすねぇ〜

まぁいいや、直に叩くとしよう。

 

右手に刀を持つ。

少し腰を低く、剣を順手で持つ。

 

「追魂剣」

「いきなり?」

 

凛也が異空間収納から槍を取り出す。

腰を低く槍を構える。

 

「じゃあ僕も行こうか。」

藍颯槍(らんさつそう)

 

向こうもやる気だ。

先ずは小手調べだ。

 

「第三式 『追魂煉歌』」

 

目にも留まらぬ八連撃。

追魂剣が蒼黒い魔力を帯びながら空を走る。

小手調べ?んなのやるわけねぇだろ!

最初っから全力だ!

 

「第六式 『伽藍西颯(からんせいさつ)』」

 

凛也の槍が煌めく。

目にも留まらぬ四連撃。

其れは蒼い魔力を帯びながら空間を突き抜けていく。

 

凛也の槍が俺の剣を打ち落とした。

四連撃でよくやるよ!

普通無理なんだけどなぁ!

どうしよっかな〜。このまま地力にモノを言わせて攻めてもいいんだけど、、、それはつまらねぇな。

取り敢えず適当に降るか。

 

白林剣(はくりんけん)

 

追魂剣とは別の剣法を使う。

白林剣なら第九式まで使える。

 

「第七式 『即天滅埜(そくてんめつじょ)』」

 

袈裟、逆袈裟、突き。

これらが混じった十二連撃。

 

凛也の槍では全ては打ち落とせない。

しかし流石はアイツだ。

打ち落とせなかった剣撃は身を捻って避けた。

 

「この程度かよ!蓮!」

 

「藍颯槍」

 

「第三式『藍棺双墓(らんかんそうぼ)』」

 

アイツが返しの技を撃つ。

槍の放つ魔力が蒼色から藍色へと変化した。

喰らえば即死。

掠れば送棺確定の槍撃が、空を裂いて向かってくる。

 

「二十四手梅花剣法」

 

梅花剣法で打ち払う。

当たるわけにはいかない。

 

「第八手 『梅花嵐染(ばいからんせん)』」

 

二十四手梅花剣法の中で、最も多い剣数を持つ剣で打ち払う。

アイツの槍をいなし、地面へと反らした。

今がチャンスだ。

 

アイツに単発の攻撃は効かない。

連撃だ。技と技を組み合わせなければいけない。

今回は追魂剣と白林剣を組み合わせる。

 

追白魂林(つはくこりん)

 

無理矢理掛け合わせる。

ミスは許されない。

 

真我(しんが)白亜剣(はくあけん)

 

成功だ。

何回かやってるが、まだ確実に成功できるとは言えない技だ。

 

しかし、この世界の神宮寺蓮はどんなバケモノなんだよ、、、

何故か技がポンポン出てくる。しかも見たことのある技。

もしかしたら、俺は読者としての記憶を再現できるのかもしれないな。

 

まぁ、それは後で考えよう。

今は凛也を倒す。

 

「第一式 『枯滅魂禍(こめつこんか)』」

 

やべ、白林剣より追魂剣の方が強かったか。

追魂剣の方が強く出てしまった。

追魂剣が持つ特質は、『滅亡』と『魂魄』そして、『歌』

それに引き寄せられて、白林剣が持つ特質の『壊滅』が強く出てしまったようだ。

このままだと凛也が死、、、なないな。

シールドが割れる可能性がある。

 

まぁ、いいや!

ゾノ先が何とかしてくれるでしょ!

 

俺は剣を振り下ろす。

もちろん魔力も込めた。

終焉の斬撃が、地を削りながら凛也へ向かっていく。

 

「なっ、蓮!やり過ぎだよ!」

「あぁーすまんすまん、何とかしてくれ。」

「ふざけるなよ!蓮!なんて奴だ、、、」

 

凛也に防いでもらわないと困っちゃうな☆

 

「くっ、藍颯槍!」

 

藍颯槍で行けるのか?

まぁ、アイツなら何とかなるだろ。

 

瞬間、凛也から蒼色の魔力が吹き荒れる。

魔力解放か。アイツ、大丈夫か?

 

「第十二式 『藍渦即世(らんかそくせい)』!」

 

第十二式!?アイツ、そこまで使えたのか!?

第十二式は、前方範囲を消し飛ばす技だ。

一度放てば渦のように魔力が吹き荒れ、まるで濁流の様に総てを飲み込む。

その藍は残留し、一定範囲を魔力の海と化す。

 

核汚染のような技だ。

しかしこの場には俺が居る。

俺が使う『追魂剣』。

その『滅亡』の特質で魔力を滅すれば、汚染は無くなる。

だから心配する必要はない。

 

「槍よ、総てを消し飛ばせ!」

 

凛也の槍から魔力が放出された。

それは俺の『滅亡』を、跡形も無く消し飛ばした。

 

「藍颯槍」

 

そして、

 

 

 

 

「第四式 『禍専藍刈(かせんらんか)』」

 

対消滅による魔力の幕の中から、凛也の槍が伸びた。

それは俺の腹を貫き、腹から血が溢れた。




ちなみに凛也は蓮に毒されすぎて戦闘狂になっています。
ちなみに藍颯槍を凛也に教えたのは蓮なので、蓮も藍颯槍は使えます。
凛也も白林剣だったり、少し苦手ですが梅花剣法も使えます。
しかし追魂剣は蓮にしか使えません。
これは蓮が『読者』だからです。
『読者』ではない凛也には追魂剣は絶対に使えません。
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