これを続けていこう!
今日は実戦の授業がある。
学校を回るのは入学式の日にやったから、入学式の次の日から授業があるんだよな。
ちなみにゾノ先に頼まれたので、俺と凛也は模擬戦をやることが決定している。
しっかし
「第二訓練場ってどこ?」
いや、第一訓練場は入学試験で行ったことあるから分かるんだけど、第二訓練場は行ったこと無いんだよなぁ。
まぁ、ゾノ先についていけばいいだろう。
そんなこんなで第二訓練場に着いた。
案外狭いもんだな。
確か授業に使うんだっけ?
「はい!全員集合!」
ゾノ先が声を掛ける。
全員がゾノ先の近くに集まる。
「今日は実戦の授業だよ。みんなで二組のペアを作ってもらおうかなって思ってたんだけど、、、」
この教師ゴミだわ。
「それだと多分ペア組めない人が出てくるよね。だから、出席番号順でペアを作ってもらうことにしたよ。」
前言撤回、この教師神だわ。
二人一組でペアを作ることになった。
今日は欠席はいないから全員ペアを組めるな。
俺の相手は、、、16番か。
16番は確か
黒髪青目。碧眼ではない。
印象はクールな感じだ。
修練位階は天元境三重。
でもオーラを見る限り、そんな強そうじゃなさそうなんだよなぁ。
そんなことを考えていると、向こうから話しかけてきた。
「今日はよろしくお願いします、神宮寺さん。」
「あぁ、よろしく。住吉。」
ゾノ先が俺達に声を掛ける。
「みんな組めたみたいだね。じゃあとりあえず、準備運動したら適当に戦っていいよ。あと、魔力は絶対使わない事!良いね?」
戦っていいらしい。
割と楽しくなってきたな。
魔力使用禁止はまぁ、想定内だ。
俺と凛也が居る時点で魔力なんて使えない。
何故か?それは、、、多分俺達が設備をぶち壊すからだ。
だから魔力は使えない。
俺達が魔力を使わなければ良いと思うかもしれない。
だが俺達も魔力なしで魔力ありの奴らに勝て、、、そうだけども!
少しキツイ筈だ。
だから全員、魔力が使用禁止になったんだろう。
まぁ、住吉との模擬戦は早く終わらせて凛也と戦るか。
「じゃあ始めるか?住吉。」
「、、、、住吉って呼ばないでもらえますか?鷹羽と呼んでください。」
「あぁ、分かった。じゃあ始めるか。」
苗字にコンプレックスでもあるのか?
まぁ、深く考えるほどの事じゃない。
俺は刀を抜く。
異空間収納も持ってはいるが、あまり好きじゃない。
だから刀はいつも腰に佩いている。
向こうは、、、直剣か?
中国剣だな。業物っぽい。
「では、、、行きます!」
鷹羽が一気に距離を詰める!
疾い!少なくとも魔獣で言えば六級レベルはある!
鷹羽の突きを躱し、水平に刀を振るう。
流石に防ぐか。中々反応が良い。
「今の状況で剣を返してくるとは、、、やはり、本気でないと貴方には剣を当てることすら出来ないでしょうねっ!」
「うぉっ」
鷹羽が袈裟、逆袈裟、逆風の三連撃を放ってきた。
だが踏み込みが浅い!
俺はバックステップで三連撃を躱す。
そして袈裟を返す。
「くっ!」
「今のを防げるのか、結構強いな。」
案外剣だけだったら上の方かもしれないな。
鷹羽が息をついている最中に、連撃を打ち込む。
「くっ、甘い!」
おっ、返された。
技術は言うまでもないな。
しかしもう息が荒くなっている、、、やっぱり基礎体力が低いな。
トレーニングをしてないのか?
まぁいいや。
もう一度連撃を打ち込む。
さっきと同じ剣手を打った。
また返される。
しかし今回は違う。
返された剣で、鍔迫り合いに無理矢理持ち込んだ。
近接なら俺は負けない。
明らかに向こうと剣戟の回転率が違う。
鷹羽が叫ぶ。
「何ですかっ!この剣は!」
その叫びに俺は答える。
「
俺が習得した剣法。
その名も全剣流。
通常の剣法は剣の切っ先から鍔までを攻撃手段とするが、この剣法は違う。
切っ先から柄まで、全てを攻撃手段とするのだ。
相手の剣を刀身ではなく柄で受け止めたり、相手を刀身ではなく柄で攻撃したりなど、わざわざ刀身で反応することがない。
だから剣戟の回転率が高い。
そろそろ終わりそうだな?
そう思っていたその瞬間。
鷹羽が剣戟に無理矢理突きを入れ込んできた。
結構上手いな。別に崩せたが、何かありそうだったので無視した。
俺はバックステップで其れを躱す。
だが、避けた時には俺と鷹羽の距離は離れていた。
「最後に一つ、魅せましょう。」
今までとは剣気が違う。
技を使うつもりか。
面白い!魅せてくれよ!
「
梅花剣法だと?
コイツ、、、まさか
華山派。
中国のとある山に本拠地を置く、武侠集団。
梅の花を咲かせる剣で有名であり、中国国内でも高い実力を持つ門派として知られている。
「第十二手
鷹羽が剣を振るう。
梅花が舞う。
華山派特有の幻剣だ。
この歳でもう梅花を咲かせられるとは、、、
天才だな。
剣も中々の完成度だ。
だが―俺には敵わない。
次の瞬間、その花は全て消えた。
俺が剣で全て打ち払ったのだ。
そして―
「いいモノ魅せてもらったからな。俺もいいモノ魅せてやる。」
使うのは
あの【塔の世界】で『剣聖』
今の俺が使えるのは第三式まで。
それで充分だ。
魅せてやるよ。俺の力を。
「追魂剣」
剣気が高まっていく。
魔力は使わない。
それで充分だ。
「何ですかっ!この剣気は!」
流石に防御体制に入ったか。まぁ、耐えてくれるだろ。
「第三式 『
目にも留まらぬ八連撃。
流石に防ぎ切れなかったようだ。
地面に倒れ、気絶している。
しかし内心、俺は少し驚いていた。
(追魂煉歌を七連撃目まで防ぐとは、、、)
そう、俺の剣は七連撃目まで防がれていたのだ。
正直、アイツが梅花連綿を使い、消耗していなかったら全て防がれていたかもしれない。
才能の塊だ。
凛也を思い出す。
アイツもバケモノだった。
ま、俺には敵わなかったがな!
ヒュン!
なんか槍が飛んできたんだけど?
凛也の奴じゃん。
槍が凛也の手へと帰っていく。
「蓮くーん?今、何考えてたんだい?」
「お前が雑魚ってことd」
もう一回槍が飛んできた。
おいアイツ魔力使ってるぞ!
チートやチーターや!
「みんな一旦手止めて!」
ゾノ先が声を掛ける。
「みんなには一回戦いのお手本を見て欲しいんだ!」
「だから、蓮と凛也、二人にお手本を見せてもらうことにしたんだ!」
「はい!みんな、観客席行ってー!蓮と凛也の模擬戦始めるよー」
みんなが観客席へ移動する。
声を聞いてみれば、案外俺達の実力は高めに見られているようだ。
「主席入学者と次席入学者の戦いか。中々興味深い、、、」
「二人とも強そうだな!」
「そうか?あの神宮寺とかいう奴そんな強くなさそうじゃん。」
「お前は馬鹿だからあの魔力と霊圧がわかんねぇんだな。可哀想に。」
「うるせぇな!見なきゃわかんねぇだろ!」
「じゃあ、二人とも始めて!魔力は使って大丈夫!シールドを張るから、思い切り戦っていいよ!」
「へぇ、シールドなんてあるのか。」
「流れ弾を気に掛ける必要がないのは良いね。」
よぉーし、コイツぶっ潰してやろう。
右手に魔力を集める。
集めた魔力で槍を造った。
「凛也。」
「何?」
「死にやがれっ!」
魔力槍を凛也目掛けて投げつける。
もちろん全力だ。
殺す気で投げている。
「なっ、君ってやつは!」
とか言いつつアイツ真正面から打ち落としましたよ。
やっぱおかしいんすねぇ〜
まぁいいや、直に叩くとしよう。
右手に刀を持つ。
少し腰を低く、剣を順手で持つ。
「追魂剣」
「いきなり?」
凛也が異空間収納から槍を取り出す。
腰を低く槍を構える。
「じゃあ僕も行こうか。」
「
向こうもやる気だ。
先ずは小手調べだ。
「第三式 『追魂煉歌』」
目にも留まらぬ八連撃。
追魂剣が蒼黒い魔力を帯びながら空を走る。
小手調べ?んなのやるわけねぇだろ!
最初っから全力だ!
「第六式 『
凛也の槍が煌めく。
目にも留まらぬ四連撃。
其れは蒼い魔力を帯びながら空間を突き抜けていく。
凛也の槍が俺の剣を打ち落とした。
四連撃でよくやるよ!
普通無理なんだけどなぁ!
どうしよっかな〜。このまま地力にモノを言わせて攻めてもいいんだけど、、、それはつまらねぇな。
取り敢えず適当に降るか。
「
追魂剣とは別の剣法を使う。
白林剣なら第九式まで使える。
「第七式 『
袈裟、逆袈裟、突き。
これらが混じった十二連撃。
凛也の槍では全ては打ち落とせない。
しかし流石はアイツだ。
打ち落とせなかった剣撃は身を捻って避けた。
「この程度かよ!蓮!」
「藍颯槍」
「第三式『
アイツが返しの技を撃つ。
槍の放つ魔力が蒼色から藍色へと変化した。
喰らえば即死。
掠れば送棺確定の槍撃が、空を裂いて向かってくる。
「二十四手梅花剣法」
梅花剣法で打ち払う。
当たるわけにはいかない。
「第八手 『
二十四手梅花剣法の中で、最も多い剣数を持つ剣で打ち払う。
アイツの槍をいなし、地面へと反らした。
今がチャンスだ。
アイツに単発の攻撃は効かない。
連撃だ。技と技を組み合わせなければいけない。
今回は追魂剣と白林剣を組み合わせる。
「
無理矢理掛け合わせる。
ミスは許されない。
「
成功だ。
何回かやってるが、まだ確実に成功できるとは言えない技だ。
しかし、この世界の神宮寺蓮はどんなバケモノなんだよ、、、
何故か技がポンポン出てくる。しかも見たことのある技。
もしかしたら、俺は読者としての記憶を再現できるのかもしれないな。
まぁ、それは後で考えよう。
今は凛也を倒す。
「第一式 『
やべ、白林剣より追魂剣の方が強かったか。
追魂剣の方が強く出てしまった。
追魂剣が持つ特質は、『滅亡』と『魂魄』そして、『歌』
それに引き寄せられて、白林剣が持つ特質の『壊滅』が強く出てしまったようだ。
このままだと凛也が死、、、なないな。
シールドが割れる可能性がある。
まぁ、いいや!
ゾノ先が何とかしてくれるでしょ!
俺は剣を振り下ろす。
もちろん魔力も込めた。
終焉の斬撃が、地を削りながら凛也へ向かっていく。
「なっ、蓮!やり過ぎだよ!」
「あぁーすまんすまん、何とかしてくれ。」
「ふざけるなよ!蓮!なんて奴だ、、、」
凛也に防いでもらわないと困っちゃうな☆
「くっ、藍颯槍!」
藍颯槍で行けるのか?
まぁ、アイツなら何とかなるだろ。
瞬間、凛也から蒼色の魔力が吹き荒れる。
魔力解放か。アイツ、大丈夫か?
「第十二式 『
第十二式!?アイツ、そこまで使えたのか!?
第十二式は、前方範囲を消し飛ばす技だ。
一度放てば渦のように魔力が吹き荒れ、まるで濁流の様に総てを飲み込む。
その藍は残留し、一定範囲を魔力の海と化す。
核汚染のような技だ。
しかしこの場には俺が居る。
俺が使う『追魂剣』。
その『滅亡』の特質で魔力を滅すれば、汚染は無くなる。
だから心配する必要はない。
「槍よ、総てを消し飛ばせ!」
凛也の槍から魔力が放出された。
それは俺の『滅亡』を、跡形も無く消し飛ばした。
「藍颯槍」
そして、
「第四式 『
対消滅による魔力の幕の中から、凛也の槍が伸びた。
それは俺の腹を貫き、腹から血が溢れた。
ちなみに凛也は蓮に毒されすぎて戦闘狂になっています。
ちなみに藍颯槍を凛也に教えたのは蓮なので、蓮も藍颯槍は使えます。
凛也も白林剣だったり、少し苦手ですが梅花剣法も使えます。
しかし追魂剣は蓮にしか使えません。
これは蓮が『読者』だからです。
『読者』ではない凛也には追魂剣は絶対に使えません。