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「マジかよ、、、」
腹に槍が突き刺さっている。
戦闘継続は困難だ。
つーか痛ってぇ!
こんなん耐えられるかよ!
「蓮、油断大敵だよ?」
「あぁ、そうだな。」
俺に槍を突き刺した本人が言う。
コイツ頭おかしいだろ。
まぁ、おかしいのは俺もなんだけど。
無理矢理剣を振るう。
「ハァッ!」
「うわっ!」
正直もう回復している。
魔力で肉を創り、穴を直す。
血は創れないが、身体なら治せる。
戦闘続行だ。
「第二ラウンドと行くか!凛也!」
「望むところだよ!蓮!」
「
「
冥天剣、特質は『稲妻』、『雷轟』、『轟音』、『葬送』。
雷を纏う剣法だ。
威力、速度、発動速度、全てにおいて高い能力を誇る。
ただし、身体への負担が追魂剣や白林剣の比じゃない。
故に、長期間は不可能。
速戦即決だ。一瞬でカタをつけてやる。
「第八式 『
凛也が地面に槍を突き刺す。
すると、藍色の鶴が地面から出てきた。
鶴は俺へ向かって飛ぶ。
「第一式 『
碧色の稲妻が、剣を振るうたびに空を裂く。
稲妻は藍色の鶴を地へと堕としてなお空を裂く。
凛也は槍に魔力を纏わせ、碧を払っていく。
残った稲妻だと目眩ましにもならないか。
じゃあ次の技だ。
「第二式 『
今度は稲妻ではなく、純粋な熱だ。
触れれば一瞬で炭化する程の高温を誇る熱。
それを凛也目掛けて放つ。
「くっ、藍颯槍!」
「第四式 『
凛也が槍を天に向かって振り抜いた。
瞬間、放たれた熱が藍色の壁に防がれる。
そして、熱を防いだ壁は天へと昇った後、まるで鎚の様にこちらを目掛けて落ちてくる。
「第三式 『
俺はそれを、『葬送』の特質を付与した雷撃にて消し飛ばす。
藍色の鎚が紫電に蝕まれて消えていく。
そろそろ終わらせたいな。
しゃあねぇ、『融合』使うか。
「
追魂剣と白林剣の『融合』。
冥天剣を掛け合わせるのは現在の消耗した体力では難しい。
故に使わないし使えない。
「
成功した。
今日は運が良い。
使うのは第二式。
第一式では倒し切れない。
追魂剣の特質の一つである『滅亡』
それを追魂剣の特質、『歌』を使って広げる。
白林剣の特質は『壊滅』、『加速』、『連続』。
その内、『壊滅』と『連続』を強く顕現させる。
今、白亜剣に宿っている特質は『滅亡』、『壊滅』、『連続』、『歌』の四つ。
これで充分だ。
「今、終焉の時。」
剣が魔力を帯びる。
黒濁色の魔力が今、解き放たれる。
「第二式 『
剣は振り下ろされた。
白亜の姿はもはや無く、黒濁色の魔力が総てを覆う。
解き放たれた黒は目に見えるもの総てを払い、それでも足りないかの様に天高く吹き上げる。
つまり何が言いたいかというと―
剣を振り下ろした瞬間、訓練場は吹き飛んだ。
シールド内は全て吹き飛び、地面が見える状態になっている。
見るも無残な状態だ。破壊の限りが尽くされている。
「もしかして、、、やらかした?」
まぁゾノ先が思い切りやっていいって言ったから問題ないだろう。
それより、、、
「とっとと出て来いよ!凛也!」
アイツが吹き飛んだ訳が無い。
試合は終了だが、俺一人だけ怒られるのはイヤだ。
アイツにも責任がある筈だ。
その後、凛也を見つけてゾノ先に謝りに行ったんだが、、、
「別に気にしなくて良いよ。シールド内ならすぐ直せるから。」
とのこと。良かったね!
それから後は普通に授業やって一日が終わった。
さて、放課後だ。
今日は予定がある。
第一訓練場へと足を運ぶ。
中を見ると、アイツはもう居た。
「神宮寺!やっと来たのか!」
「すまん、待ったか?」
「いや、待ってない。」
「なら良かった。」
人を持たせるのは嫌だからな。
修練を始める前に、少し聞いとくか。
「なぁ、白河。」
「何だ?」
「何かやってみたい事とかあるか?」
「じゃあ、空を飛んでみたい!あとは魔法を使ってみたい!」
空を飛ぶのは今日出来るとして、魔法か、、、
今日中に出来るようにするのは難しいだろうな。
まぁいいや。
「俺の真似しろ。」
そう言って、俺は魔法式を発動させた。
魔法式の名前は『舞空』。
その名の通り、空を飛ぶ魔法だ。
「え?」
「何呆けてんだ?式はこれだ。」
魔法式を見せる。
そんなに難しい式でもない。
この学園に入れる人間なら出来る難易度だ。
「取り敢えずやってみろ!」
「あ、あぁ!」
白河が『舞空』を発動させる。
何だあの式は?教えたのとまるで違うじゃないか。
「おい、何やってる?違うぞ。これだ。」
もう一度式を見せる。
今度は白河の近くに式の見本を浮かせた。
式を真似るだけなら出来るだろう。
、、、そう思っていた俺が馬鹿だった。
アイツは結局二十回やって式すら真似出来なかった。
なら二つ目の策だ。
「白河。」
「何だ?」
「お前に魔法は無理だ。」
「やっぱりそうか、、、」
自覚はあったんだな。
しかしこの程度で諦めさせるわけにもいかん。
「白河、お前痛いのは大丈夫か?」
「どうした?急にそんなこと聞いて、、、」
「空を飛ぶどころか魔法すら使える様になる方法がある。」
気絶するほど痛いけど。
「そんなの本当にあるのか?」
「あぁ、ある。」
死にたくなるほど痛いけど。
「やってみるか?死にたくなるほど痛いけど。」
「やるやる!絶対やる!」
本当に大丈夫かコイツ?
まぁいいや。
合意は得た。
白河に霊獣の死体の一部を投げつける。
「うわっ、何だよコレ?」
「六級魔獣、
「はぇーすごい大きいな。」
「お前にはこの翼を煉体してもらう。」
煉体とは修練法の一つだ。
魔獣や霊獣を自らの身体の一部とする修練法だ。
メリットは素材の魔獣等の能力を使える様になること。
デメリットは身体にかかる負担が大きく、死ぬ可能性すらあること。
正直、俺も一回死にかけた。
とある秘術を使って武錬鉱物の金剛流砂を煉体する時、
三級霊獣の翼を同時に煉体したんだが、、、
無事に過負荷で死にかけた。
だがそのおかげで俺は金剛の肉体と霊獣の雷翼を手に入れた。
メリットは大きい。
「やり方は簡単だ。この翼が自分に生えているイメージをしながら修練を行え。今回は俺がやってやる。」
「分かった。」
そう言うと、白河は修練に入った。
さて、俺もやるか。
あ、言い忘れてた。
「どんだけ痛くても修練は止めるなよ。」
白河の身体に干渉する。
しっかりとイメージは出来ているようだ。
肩の辺りに魔力が集まっている。
魔力が集まっている場所に翼を少しずつ生やしていく。
翼が半分くらい生えた所で白河の顔が歪んだ。
そろそろ痛みが襲ってくるため、
一気に翼を生やし、痛む時間を短くする。
成功だ。
白河の身体への干渉を止める。
「どうだ?翼が生えた気分は。」
「最高の気分だ!だけど吐きそうだ。」
「トイレ行って来い。」
白河はトイレに走って行った。
随分キツかったらしい。
しかし、最初なのに少しも声を出さないのは凄いな。
、、、何か負けた気がするんだけど←(最初の煉体が痛すぎて泣いた人)
白河がトイレから帰って来た。
「大丈夫か?」
「あぁ!大丈夫だ!」
「大丈夫そうだな。なら一回飛んでみるか。」
コイツなら最初から飛べるはずだ。
、、、俺は飛べなかったけど。
「取り敢えず翼を出してみろ!翼を生やす感じじゃなくて、背中の中にある翼を引っ張り出す感じだ!」
「分かった!」
瞬間、白河の背中から一対の黒翼が出てくる。
成功だな。
じゃあ飛んでもらうか。
「自分が鳥になったイメージで翼を動かしてみろ!」
「こうか?ってうわぁぁぁ!」
白河が空を飛んでいる。
あっ、暴走してる。
「白河!身体を真っ直ぐにしろ!」
「分かった!こうか!?」
暴走が収まった。
中々やるな。
「良い感じだ!一旦止まれ!」
「わ、分かった!」
白河が止まる。
アイツが落ちてくる。
滞空を覚えてもらおう。
「白河!そのまま翼だけ動かせ!」
「こうだな!?」
「そうだよ(便乗)」
あっ、先輩コイツ汗とか流し始めましたよ、やっぱ好きなんすねぇ〜
それは置いといて。
「白河。お前には今日中に全てを覚えてもらう。」
「あぁ!分かった!」
実践しかやらないことにする。
今日中に全て覚えさせよう。
明日はデートの予定がある。
その後、放課後3時間も使って白河に翼の全てを教えた。
ゲームの時間がパーだ。
「これでようやく帰れる…」
「すまん、ありがとな!神宮寺!」
「どういたしまして。」
「じゃあまた明日!」
「おう、じゃあな。」
そう言って白河と別れる。
20分後
家に帰ってきた。
爆速で夕飯を終わらせ、風呂と歯磨きも終わらせる。
時刻は6時。
寝るには早いが、まぁいいや。
俺はベッドに入った。
「しかし眠いなぁ。」
俺は眠りの世界へ入った。
ちなみに蓮には三級霊獣、