ルパン三世/The HolyGrail War   作:サクラモッチー

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【前回のあらすじ】
銭形警部、ホームズ(キャスター)を召喚。
ついでに龍之介が逮捕されたってよ。

そして、今回から本格的な聖杯戦争が始まります!!


コンテナターミナルでの戦いPart1

冬木某所コンテナターミナルの近くの廃ビルにて、ルパン・次元・五右衛門はドローン越しにてランサーの姿を見ていた。

その理由は至って簡単で....ランサーの戦いを、サーヴァント達の戦いをマスターとして見守る義務があったからである。

そして、その当のランサーはというと

 

「フン!!」

「ハァッ!!」

 

聖杯戦争の参加者の一人である衛宮切嗣のサーヴァント、アルトリア・ペンドラゴンことセイバーと戦っていた。

 

彼自身、初戦の相手が最優のサーヴァントと称されるセイバーだったからか、フィアナ騎士団の戦士としての矜持が彼女を強い戦士だと認識していたようで、手を抜いたら彼女のためにはならないと判断したランサーはランサーのクラスのサーヴァントとして、セイバーと戦っていたのである。

セイバーはセイバーで、目の前に居るランサーがやる気であることを理解しているからか、彼女もまた彼の矜持と誇りのために全力で戦おうと覚悟を決めていたのか、自らの聖剣を使って二本の槍を操るランサーと同等の戦いを繰り広げていた。

 

その戦いを双眼鏡越しに見たルパン三世は自身の祖父がとんでもない戦いに参戦し、生き残ったことのヤバさを改めて理解していたのか、ほんの少しだけ冷や汗を垂らしていた。

 

「こいつぁ....凄げぇな」

 

そう呟くルパン三世を尻目に、サーヴァント同士の戦いを目撃した次元はマジかという顔になっていて、五右衛門に至っては剣士としての本能が戦いに参戦したいと主張していたようで、その様子を見ていたルパン三世と次元達から止められたために不服そうな顔になっていた。

 

一方、ランサーとセイバーの方はというと

 

「ほぅ、やるな!!」

「そちらこそ!!」

 

お互いに武人であるなのか、それとも戦っている相手が誇り高き武人だからか、二騎の戦いは戦いは激しく苛烈になっていった。

 

その光景を銃のスコープ越しに見ていたセイバーのマスター....もとい、衛宮切嗣はランサーのマスターであるルパン三世の姿を探しつつも、ランサーの存在が厄介だと思っていたようで、あわよくばランサーとそのマスターを排除しようと思っていたようだが....そのことを察知していたルパン三世が敢えて廃ビルに潜み、その目を掻い潜っていたことを当の本人は知る由もなかったのだった。

 

その戦いの場に居たアイリは、二本の槍を巧みに操ってセイバーと戦っているランサーの技術と戦闘力に対し、凄いと思いつつもセイバーの勝利を信じていたのか........手をギュッと握りながら、その戦いを見守っていた。

 

「どうしたセイバー!!攻めが甘いぞ!!」

「そういう貴殿も攻めすぎているのではないか?」

 

そう軽口を叩いた後、再び槍と剣を交えるランサーとセイバー。

その顔には、戦士であるがために戦いを楽しんでいるような顔となっていて、ランサーの表情を見たルパン三世は彼を咎めることはせず、むしろアイツ楽しそうだなと言わんばかりの顔になっていた。

 

(こうも我が槍の刃を打ち返すとは....やるな!!)

 

セイバーと睨み合いつつも、どこか刃を交えることに興奮している様子のランサーは槍を持つ手をギュッと握ると、アイリを守るように剣を構える彼女の方を見つめると

 

「セイバー......貴様のその剣の扱い方は中々なモノだな」

「それはこちらのセリフです。だからこそ....あなたの槍捌きを攻略してみせる!!」

 

そんな二騎のサーヴァントを聞いたルパン三世は、ランサーが本気で戦いたいことを察したのか.....廃ビルでコンテナターミナルの戦いを見つめながら、ランサーに対してこう命じた。

 

〈ランサー、お前....あのセイバーちゃん相手に派手にやりたいんだろ?〉

〈っ!?〉

〈お前の戦士としての本能が疼くのなら....宝具なり何なり使ってパァッと派手にやろうぜ〉

 

自身の主人であるルパン三世のその一言は、ランサーにとってはセイバーと本気で戦えることを意味しており

 

〈御意!!〉

 

ランサーはルパン三世の言葉にそう答えると、宝具の一つである【必滅の黄薔薇(ゲイ・ボゥ)】を地面に置いたかと思えば、黒い布で覆われていた槍の姿が....【破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルグ)】の姿が露わになったになると、彼は【破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルグ)】を片手にセイバーに攻撃を仕掛けた。

すると、宝具としての真の姿を見せた【破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルグ)】の影響なのか、【風王結界(インビジブル・エア)】によって隠されていたエクスカリバーの姿が露わにされかけたため、セイバーは驚いたような顔になっていた。

 

「【風王結界(インビジブル・エア)】が....!?」

 

驚いているセイバーを尻目に、ランサーは本気で戦える機会を与えてくれたルパン三世に感謝するようにフッと微笑んでおり、その顔を見たセイバーは彼が本気で戦いに挑むつもりなのだと理解したのか、改めて剣を強く握ってランサーとの戦いに挑んだ。

 

宝具を解放したランサーの動きはつい数分前の動きよりも激しくなっていて、攻めと防御を繰り返していたはずのセイバーはいつの間にか自らを防御するしか出来なくなっていて、ランサーの厄介さをその身で実感していた。

 

「何が起こっているの....?」

 

その光景を見たアイリは何が起こっているのかが分からず、思わずそう呟いていて......それはまさに、サーヴァントの戦いが苛烈であることを意味していた。

 

「でぁぁぁっ!!」

 

セイバーは一度はランサーの槍の攻撃を地面を抉る形で中断させるが、それでも【破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルグ)】を片手に持つランサーの攻撃は止まらず、セイバーは徐々に追い詰められていく中でとうとう【風王鉄槌(ストライク・エア)】を使用することを決めたのか、迫り来るランサーの攻撃を前に覚悟を決めると、彼に向けて攻撃を仕掛けた。

 

「甘い!!」

「っ!?」

 

しかし、ランサーはその攻撃を仕掛けること自体を既に察していたようで.... 【破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルグ)】の攻撃によって、セイバーは脇腹に傷を負ってしまうのだった。

 

「セイバー!?」

 

その光景を見たアイリはそう声を上げた後、自らの肉体に埋められた【全て遠き理想郷(アヴァロン)】の力でセイバーの肉体の傷を回復させるのだが

 

「オイオイ、そんなのアリかよ!?」

 

セイバーの傷が治ったのを双眼鏡で見つめていたルパン三世が、信じられないという様子で思わずそう叫んだのはいうまでもない。

 

そして、傷が回復したセイバーは何故か身に纏っていた鎧を光の粒子へと変えると....こう言った後、自らの宝具の真の姿を露わにした。

 

「覚悟してもらおう、ランサー!!」

 

ランサーに対し、セイバーは自らの身を晒すことで【風王鉄槌(ストライク・エア)】を発動させ、彼を倒そうとしたのだが....その攻撃をランサーは読んでいたようで、フッと不敵な笑みを浮かべると足元にあったもう一本の槍こと【必滅の黄薔薇(ゲイ・ボゥ)】を手に持つと、再びセイバーの脇腹を掠める形で攻撃を喰らわせるが、その代わりに手に負ってしまうが、その傷も【全て遠き理想郷(アヴァロン)】の効果で回復するのだった。

 

「次こそは....取る!!」

「くっ....!!」

 

そんなサーヴァントの戦いを遠目で見ていたルパン三世は、ランサーと同等に戦えるセイバーの強さに驚きつつも、何かが起こりそうな気配を感じ取っていて

 

「....なぁ五右衛門、何か嫌な予感がするのは俺だけか?」

「奇遇だな、俺もだ」

 

ルパン三世達がそんな会話をしていたまさにその時.....青い稲妻がコンテナターミナルに驚いたかと思えば、そこに現れたのは二頭の黒い牛が繋がれた戦車に乗っている屈強な男とその男に振り回されているであろう少年の姿で、剣を納めろという男の一言にランサーやセイバーはともかく、アイリや衛宮切嗣でさえ呆然としていた。

 

「我が名は征服王イスカンダル!!此度の聖杯戦争では、ライダーのクラスを獲て現界した!!」

 

なお、突然現れた末に自らの真名を名乗ったそのサーヴァントの名を聞いたルパン三世達がマジかと呟いたのはここだけの話である。




ルパン三世、コンテナターミナルの戦いを目撃するの巻。

ディルムッドって宝具がある程度強いとはいえ、主ガチャに関する運が無いのはなぁぜなぁぜ?
ちなみに、本作でのディルムッドとルパン三世の関係性は割と良好です。
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