ごじょー君の部屋で初めて衣装に袖を通した、あたしの初コス記念日。あたしの、夢を叶えてもらった日。
だから明日は、あたしがごじょー君を助けないと。もう悲しまなくていいように。苦しまなくていいように。
「だから明日は雫たんのコスで、思いっきりコスHしようね♡」
あたしのコスHで、ごじょー君のこと絶対に助けてあげるからね♡
できればエピローグの前に投稿したかった……っ!
「ごじょー君ごめんね?駅まで迎えに来てもらったうえに、あたしの荷物持たせちゃって……」
「平気ですよこれくらい。中身は着替えくらいですよね?軽いもんです」
「それに喜多川さんはお仕事の帰りですし……その、えーっと……」
「早く、会いたかったので」
〜〜〜ッ♡♡♡最高すぎるっっ♡
愛しのダーリンがお迎えに来てくれてっ♡手を繋ぎながら帰ってっ♡そんなこと言われたらキュン死するんですけど〜〜〜♡♡♡
泊まりがけで撮影とかマジ最悪って思ってたけど許すっ!ごじょー君がイケメンすぎるから全部許しちゃう♡
「それにしても読者モデルって忙しいんですね」
「学校早退でそのまま名古屋まで行って……二日も撮影ですか」
「あーね。それはちょっとあたしのせいってゆーか……」
「日曜どうしても空けたかったから無理言って金曜に食い込ませてもらったんだよね」
「ほら♡明日はあたし達の大事な記念日じゃん♡」
「……記念日、ですか……!?」
んふふ♡焦ってる焦ってる♡やっぱりごじょー君気付いてなかったみたい♡
繋いでる手がじっとり汗ばんでるの可愛いなぁ♡ほらほら、考えて考えて♡
付き合い始めた記念日も、初えっち記念日も、毎月お祝いしてるよねっ♡だから去年のことだよっ♡この時期になにがあったかもうわかるよねっ♡
「あっ……思い出しました!喜多川さんが初めてコスプレをしてイベントに参加した日ですね!」
ん〜♡惜しい♡曜日が一つズレてるからね〜♡日曜のコスイベじゃなくて土曜日の話になりま〜す♡
「その前の日。ごじょー君の部屋で、初めてごじょー君が作ってくれた衣装に袖を通して……一緒に写真撮った日」
「二人っきりのあの日が、あたしの人生で初めてコスプレした日だよっ♡」
まっ、コスイベの日もあたし的には記念日だけどね〜♡
初めてごじょー君に綺麗って言ってもらえて、ドキドキして……恋に落ちた日。
だけどこれは、あたしだけの秘密♡
「そっか……喜多川さんにとっての初コスは、あの日でしたね……///」
「じゃあ俺にとっても、衣装を初めて着てもらえた大切な記念日ですね!盛大に!お祝いしましょう!」
「うんうん♡ってわけでぇ〜♡ちゃーんと準備してるから♡」
「明日は雫たんのコスで、思いっきりコスHしようね♡」
「なんですって?」
「ふぃ〜さっぱりした〜♡やっぱお風呂上がりは牛乳だよね〜♡」
「ねーごじょー君、何考えてんの〜?」
「帰ってからずっと座り込んでさー。無視するなら勝手に頭嗅がせてもらうかんねー」
すぅ〜……はぁ〜〜〜♡くぅ〜これこれ!やっぱごじょー君の匂い最高〜♡
真剣に考え込んでるごじょー君を後ろから抱きしめて嗅ぐ頭の匂いはたまんないな〜♡おっぱいも当てたろっ♡湯上がり海夢ちゃんのホカホカおっぱいだよ〜♡
「すみません、明日の事を考えていまして……」
おっぱいは無視ですか。まあいいや。
「その、どうしても確認したいことがあるのでいいでしょうか」
ふっふっふ。ごじょー君、明日の事が心配なんだね。でもだいじょーぶ!明日のためにメッチャ準備してきたからね!なんでも聞いてみなさいっ!全部ちゃーんと解決してあるからねっ!
「喜多川さんは、その……コスプレAVで衣装を脱ぐことに怒ってましたよね?となると明日は、完全に着たままで……?」
「モチ!雫たんも全裸のお風呂Hシーンはあるけど、基本は着たままおっぱい出したりスカート捲り上げて大事なとこ広げられたりしてたもんねっ!」
はやくしたいな〜♡脚をガバッと広げるように拘束されながらも絶対にご主人様の精子零さないように膣をキュッと締め続けるやつ♡
ご主人様は雫たんの恥ずかしい姿を撮って辱めるつもりなんだけど雫たんは愛するご主人様の子種を離したくないのっ♡あそこで雫たんの一途な愛がご主人様にも伝わるんだよね〜♡エモエモ〜♡♡♡
「そうですか……となるとあの衣装だとかなり汗をかいてしまいますね」
「可動域にも問題が……すいません、初めての衣装だったので至らないことが多くて」
んふふ〜♡そう言うことはぜーんぶお見通し♡
それじゃお披露目しちゃいますか♡あたしがごじょー君のために用意した愛の結晶♡
「だいじょーぶっ。衣装はバッチリだよ!見て、ごじょー君!」
「じゃじゃーん!海夢ちゃんお手製のコスH用雫たん衣装でーす♡」
いえーい♡ごじょー君驚いてる〜♡
ほらほらよく見て♡あたしの力作だかんね♡
「……すごい!これ、喜多川さんが作ったんですか!?」
「細部のパーツは甘いですがちゃんと基本的な構造を抑えてる……服になってる!」
「生地は俺の失敗を活かして薄めにしてあるんですね!?通気性のいい素材だ……!縫い方に粗さが目立ちますが強度に問題はない……これ着れますよ!!!」
「えへへ///ごじょー君が作ってくれたのと三面図を持って手芸屋さんに相談してね、安っぽく見えるけどストレッチ素材にしてみたんだ」
「いろんな体位も再現してみたいし、その方がいいかなって」
「作るのは、その……いろんな人に教えてもらったりして……」
うひー///自分の手作り衣装見せるのはっず〜///
でも、でも!ごじょー君が褒めてくれるの、ちょ〜嬉しいんですけど〜♡♡♡
「感動しました……!でも、どうして喜多川さんが?言ってくれれば、俺が作ったのに」
「えっとね、その……前にごじょー君が、コスプレ衣装作るのは雛人形の修行にもなる的な事言ってたじゃん?」
「あたしも将来……ごじょー君のおうち手伝ったりするかもしれないし……♡販売側でも?ある程度は服飾とか触っておかないと、雛人形の着物の事とかわかんないかなーなんて……」
言っちゃった!言っちゃった!ごじょー君のお嫁さんになってお店を手伝う妄想してるの、ぜーんぶバラしちゃったよ〜〜〜♡♡♡
ヤッバ、顔真っ赤になってる!ごじょー君の顔見れないよ〜♡でも見ちゃう。チラッ♡
ごじょー君も真っ赤じゃ〜ん♡照れてる〜♡キャワワ〜♡♡♡
「そ、そうだ!場所はどうしましょうか?」
「エッチなコスプレだと場所が問題になりますからね!」
「そこもリサーチ済みだよ♡ほら見て」
スマホを見せながらブックマークしておいた行きつけラブホのホームページを表示♡
いやー、いままでえっちする時はリズきゅんのコスした部屋ばっかり使ってたからねー。他にもいい部屋があるの全然気付かなかったや。
「ここの部屋、ちょー良くない!?スペシャルSMルームだって!ゴシック調で恥辱部の部室と雰囲気合ってるよね!?」
「分娩台みたいな椅子もあってさ、クスコで雫たんの奥まで観察したシーンも再現できるよ!」
「あーいいですね!すごい、鉄格子まであるじゃないですか……!」
「革ベルトも用意されてて、これならガニ股露出拘束のシーンも撮影できそうですね!!」
さっすがごじょー君♡以心伝心ってやつ♡あたしがしたいなって思ったシーンが全部伝わってる〜♡♡♡
でも、でもね?
「撮影はしないよ♡カメラも持ってかない♡」
「……え?」
「でも、それじゃせっかくコスプレしても喜多川さんが確認できないじゃないですか」
……いいんだよ。これはごじょー君への恩返しで、贖罪で、あたしが本当に君のモノになるための儀式なんだから。
「ごじょー君だけが見てくれればそれでいいの……♡」
「あたしも雫たんみたいに、恥ずかしい姿もカラダの奥も全部晒して……大好きな人のモノになりたいから……♡」
「だからね、明日のコスHで……」
「あたしのこと、性奴隷にしてください……♡」
そうすれば、きっと。
もうごじょー君は苦しまないし、悲しまない。
ごめんね?あたしがバカで、ごじょー君の気持ちなんて考えてなくて。
ずっとずっと、傷付けてた。
「……喜多川さん、ごめんない」
「やっぱり俺、コスHはできません」
……え?
なんで、どうして?
コスプレしたままえっち、嫌だったの?
でもそれじゃ、ごじょー君を助けられない……
「本当にごめんない、これは俺の問題です」
「喜多川さんがどれほど雫たんになりたがってるか知ってるのに、俺は……ッ!」
熱い涙が頬を伝う。ごじょー君の姿が滲んで見えない。
どうしてあたしはこうなんだろう。何度も何度も間違えて。
こんなに好きな人のことを、また苦しめてる。
「雫たんのような性奴隷にしてあげられなくて、ごめんなさい」
「家庭科室で喜多川さんが雫たんへの想いを語ってくれたこと、覚えてます」
「大好きな雫たんになりたいって、その夢を俺はちゃんと聞いたのに……!」
そんなことない。あたしの夢はあの日ごじょー君が叶えてくれたよ。
そう伝えないといけないのに、声が出せない。あたしの気持ちが、ごじょー君に届かない。
「俺は、俺は……!」
「喜多川さんに操を立てたので!!!」
「雫たんとの浮気エッチは、できません!!!」
「……へ?」
あ〜メッチャ鼻水でる〜。ティッシュの予備も置いといてよかった〜。
「最近の喜多川さんは本当に凄い表現力で、キャラが現実に存在しているとしか思えなくて……」
「急に別人になるんですよ。本当に喜多川さんなのか確信が持てなくて、声がかけられなくなるほどに」
「だから、コスHはできません。俺的には浮気になってしまいますので……」
そっか〜、まあそれならしょーがないよね♡
ごじょー君のカノジョはあたしだけだもん♡えっちするのはあたしだけ♡♡♡
「それで、どうしてコスHをしようと思ったんですか?」
「だって最近のごじょー君……あたしが撮影行くって言うと悲しそうな顔するもん……」
ごめんね。あたしが寝取られゲーをオススメしちゃったせいで、不安にさせたよね。
まさかごじょー君があんなにダメージ受けるとは思ってなかった……ううん。ごじょー君の繊細なところ解ってたはずなのに、自分の好きなもの知ってほしい気持ちを優先させた。
ヌル女が受け入れられたからって、舞い上がってヘビーな性癖を押し付けちゃった。
全部あたしがノンデリだったせい……
「……まあ、そうですね。喜多川さんが目の届かないところに行くことに、神経質になってはいました」
「でもそれがどうしてコスHに……?」
「あたしが……他の男に寝取られることなんてないって、信じてもらいたかったの」
「雫たんみたいな性奴隷になって、身も心も全部ごじょー君のモノだって証明したかった」
でも作戦は失敗。寝取られゲーに破壊されたごじょー君の脳は、助けてあげられなかった。
ごめんね。いつか絶対に助けるから。だってこのままじゃ、ごじょー君のお嫁さんになれない……っ!!
「そんな証明、必要ありませんよ」
「この衣装を見れば解ります。喜多川さんが俺との時間のためだけに、どれだけ頑張ってくれたのか」
「喜多川さんの気持ち、ちゃんと伝わってきました」
「俺はもう、大丈夫です」
〜〜〜っ♡♡♡
ごじょー君のおっきな腕が、あたしのこと抱きしめてくれてりゅ……♡あたしの気持ち、ちゃんと伝わってたんだね……♡
わかるよ、ごじょー君♡あたし達のしゅきしゅきパワーがお互いの全身を駆け巡って、壊れた脳が再生していく……♡♡♡
「喜多川さん!明日、コスプレしましょう!」
「長めの時間で部屋をとって、二人で雫たんのポーズを再現して」
「満足したらちゃんとコスを脱いで、それからエッチしたいです!」
ごじょー君の瞳が真っ直ぐにあたしを見つめてる……♡
二人の気持ちがいつもよりぴったりと重なってる……♡
あたしとごじょー君の心が、一つになってりゅ……♡
コスプレ衣装作るの、頑張ってよかった。手伝ってくれたみんなにお礼しないと。おかげであたし達、幸せになりますっ♡
「……うんっ♡ちゃんとお風呂も入って、あたしのままでごじょー君とえっちするっ♡」
「喜多川海夢のままで、ごじょー君の性奴隷になるねっ♡♡♡」
「なんですって?」