Nランク[のじゃロリ天使姫]に転生した!   作:何処にでもある

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 ソシャゲの脳筋主人公には3種類の人種がいます。ひたすら課金する奴、課金して完成した戦法を擦る奴、後は死んだように知恵を凝らして無課金を貫く奴。
 そんな課金要素が無くなった場合、何が擦られるかと言えば……低キャラ攻略が乗っているような攻略情報です。




便利ならどんな状況でも使い倒すのが脳筋戦法

 

 

 ミソフィア? 箱庭「黄金の愚王」

 精霊歴‭─‬‭─‬‭─‬‬年「████████」

 

 

「わっ」

「おっと、済まない! 怪我はないか?」

「問題ない。天文学的な極低確率を引いただけに過ぎず、この現象による弊害はない」

「それならいいんだが……ん?」

 

 黄金の愚王の箱庭には、その広大な土地から複数の国が存在する。

 他の箱庭からすれば贅沢な話だが、そういう事情で国家が存在し、国立図書館という存在もこの箱庭であれば成立するのだ。

 そんな場所にやって来たヤマトだったが……これが何とも運のない事にニャルを何処かに落とした上に、誰かとぶつかってしまった。

 取り敢えず目的地は伝えているので其処で待ち合わせしようと考えていたのだが……少し焦り過ぎてしまったらしい。

 メガネを掛けた赤髪の人間の少女へヤマトが手を伸ばし……その手に持っている分厚い本のタイトルがふと、視界に入って来た。

 

()()()()()()……?」

「……気になるの?」

「勿論。最近の俺は最近即位式をやるって言う、この箱庭を作った女王様にご執心でな。そこに秘められた謎を隅から隅までまで暴き立てたいって考えている所なんだ」

「危険思考だね。国家どころかこの箱庭が最も秘匿する物を調べようだなんて、私の知る中で8番目の命知らずかも。つまり1位だよ、やったね」

「淡々と酷いこと言うな…君は。それに8位から1位になる過程で何が起きたんだ」

「7人全員が殿堂入りだったのを私が思い出した。なので一位です。おめでとう」

「嬉しくない一位だな…」

 

 何処か掠れているような、或いはボソボソと呟くような、しかし不思議とハッキリと聞こえる声に、ヤマトが意義を申し立ててジトーっと見つめる。

 無表情で淡々と喋る癖がある少女は、ぼーっとした顔でヤマトを見つめ返し……たっぷり10秒の時間を掛けてから、ハッとした雰囲気で本をヤマトに差し出した。

 

「カツアゲなら渡すから許して」

「何処に弱気になる要素が有ったんだ? お前のその天然なのか本物なのか分からない胆力ならサッサと小脇を通り過ぎると思ったんだが」

「私は現実から落ちた迷惑客(まろうど)。この世界の住民らしき相手には優しくして、虐められないようにする社会的生存戦略がある。これはその一環、プレゼントふぉーゆー」

「借りた物を又借りさせようとするな。俺はお前と同じ落下した同郷だ。迷い人(まろうど)をそんな言い換えにするな。ツッコミ要素が多いから減らせ。分かったか?」

「おー、すごいツッコミ力。こんなに丁寧に指摘されたのは600年ぶりだよ」

「人間50年なのに何言ってるんだ。勝手に120倍に希釈するんじゃない」

「わっ長寿を希釈って言い回しは上手いね。今度真似させて貰ってもいい?」

「構わない。言論の自由は国家保証だ」

 

 不味い、永遠に話し合える人だ。

 ヤマトはこの時になって、少女がすごく自身と相性の良い相手だと理解した。

 下手に同年代だったらナンパしていたかも知れない。

 ヤマトはサッサと本のことだけ聞き出す事にした。

 

「その本、今借りたものか?」

「うん。この箱庭では学校の七不思議くらいには定番のネタ」

「定番…なら、中身の方ももう知っている感じか?」

「勿論。私はワトシト皇國の一般12歳児ながら、情報収集なら大の得意技でね。お城の秘密通路からお隣さんの今日のパンツの数まで知り尽くしてるんだ」

「それは小学六年が持ってて良い技量じゃないな……それなら、その定番の謎ももう知っているんじゃないのか?」

「おめめの付け所がシャープだね。そんな吊り目で鋭いあなたに返答を贈呈。勿論全然分からない」

「分からないのか…」

 

 誇張して言うのはあれだが、このくらいの子供ならあり得る範囲だろう。

 現実から落ちたにしてはやけに語彙力に溢れている感じはあるが……この年で親元から離れてしまうような出来事に遭遇した子供だ。やはり生き残るだけの理由が有ったのだろう。

 

「私としてはすごく不服な事態。こう見えてドールチェのラプラス暗号もネクロノミコの古代ラテンマ語の解読も出来たのに、たがが人の生死一つも分からないのは私の威信に関わる。具体的には命知らず殿堂入りの友人7人全員に300年はイジられる。それだけは絶対に避けないとならない」

「そうか……この状況で尚弄びに来るような友人が居るというのは、素晴らしい事だな」

 

 どうあれ、箱庭に一人暮らしという訳では無さそうだとヤマトは安堵した。

 その友人7人は大切にしなさいと、少女の頭が撫でる。みんな頑張って生きているんだなと、ヤマトは微笑ましく思った。

 

「……あ。あー。うわー。どうしよう」

「急にどうした? 変な声出して」

「今のは不謹慎かも。ごめんなさい。お詫びにこの本あげます。ではー」

「待て待て待て、自己完結するな」

 

 突如訳のわからない反応をして逃走しようとする少女を掴み、元の位置まで戻す。

 また走り出そうとしたのでヤマトは少女の肩を押さえた。

 

「なにをするー。人が折角場の空気を読んだのにー」

「読めてないぞ。何故逃げようとしたか、何を申し訳なく思ったか…多弁の癖して肝心な事を言わないでどうする。急いでないなら、しっかり全て言ってから立ち去れ」

「むっ私はただ被害者に申し訳なく思っただけ。こういうのはそっとしてあげるべきだと、ベルちゃんも言っていた」

「お前も被害を受けた側だろう。何を気にしているんだ」

 

 一人で生きる事は出来ても、未熟な幼さは隠せないのだろう。

 此処は一つ、少しばかり先に生きた者として導くべきだな。

 ヤマトはこの少女に物を教えてる事に決めた。

 

「そうだ、名前…」

「ん? ああ済まない、俺はヤマト。お前と同じくこの寓話世界に落ちた身で、離れ離れになった妹を探している身だ。少女、君の名前は?」

「ヤマト……え、なんで?」

 

 今になってお互いに名前を教えていない事に気付いた少女の言葉に、ヤマトは自分を紹介する。

 どれだけ短い付き合いでもコレを忘れていたのは失態だったと、ヤマトは目線を下げて帽子を被り直し‭─‬‭─‬眼を上げた時、目の前には"一面に広がる灼熱の星を映す円盤がメガネをした少女の後ろに浮かんでいた"。

 

()()()()()()()()()()()()()()()の? 君も穴があるし、私の力なら名前一つで一族郎党の全てが丸わかりになるのに……」

「……もしや、「ディストリカ」の者か?」

「あれ? なんだ知ってたんだ。そうだよ、私は其処の情報伝達や連絡中継とかしてる。現実を落としちゃったからには少しは良い事したいなって思ってたんだけど…ごめんね、ヤマトの妹さん、此処の女王様みたいに何も分からないや」

「……それで、お前の名前は?」

解説者(メッセンジャー)。友達からはセンって呼ばれてる。転生した末に今は人間だけど、元々はヤマト達と同じホモ・サピエンスじゃないから気を付けてね。君達の言う猿人類が本来の姿だから」

 

 ()()()

 ヤマトは、少女……いや、センに対して強くそう感じた。

 

 見た目通り未熟な子供らしさがある、何度も転生している事を踏まえると違和感しかないが。

 善意はある、経験した時間を考えると余りにもズレているが。

 

 余計な点が加えられて、チグハグになった絵を見たような気分になる。

 ヤマトはセンを見て、そういう風な印象を抱いた。

 

「……一つ聞きたい。「ディストリカ」は何故こんな事をした?」

 

「ほうほう…リフターと会ったんだ。会話内容は…概要なら知ってる感じだね。それなら妹さんの分だけお答えするよ。気の合う親族みたいにね」

 

「……お前のような家族は居ない」

 

「この身体の遺伝が割と同じってこと。お爺ちゃんの世代から別れてるね」

 

 センは虚空を眺め、それから本を読むような動作の後にヤマトの語っていない情報を口に出す。

 

 それがどうにもじんわりと嫌悪感が湧き上がらせる。

 先程までの好感は既に消え去ってしまったみたいだ。

 既にヤマトは、センを同じ人間として見れなくなって来ていた。

 

「と言っても、歴史を改変して自分達に都合の良い歴史にするっていう概要が全て。其処を更に深掘りするなら、寓話世界が現実から落ちた世界群である事を理解する必要があるんだよね」

 

「ならば簡潔に、コレからも活動するか否かを教えて欲しい」

 

「条件次第。私達って友達同士だけど、一枚岩じゃなくて、現状ってちょっと半端って言うか、此処で満足してる組ともっと追求する組で相談中。逆恨み目的と復興目的で絶賛口喧嘩中だよ」

 

 寓話世界に落とすのが目的だった逆恨み組はもう満足してて、自分の滅んだ世界を取り戻す組はこの好機を逃す手はないと、最後のピースを探そうと呼びかけていると、センは加えて言う。

 

「既に落下の日から3ヶ月は経過しているぞ?」

 

「私達は悠長だから。この様子だと50年は続きそうだけど、決まればみんなで一斉に「無地の演目」を探し始めるよ。ザッと数えて15億年分の歴史の新しい歴史を創るには、全員の協力が必要だろうから」

 

「それは……いや」

 

 「無地の演目」、15億年の新しい歴史、全員の協力が必要な理由。

 気になる言葉はあちこちに散らめばれていて、つい摘み食いの如く聞き出しそうになる。

 しかし‭─‬‭─‬大事なのは一つだけ。それが妹に、自分達にどう影響を与えるかどうかだ。

 

「仮にその新しい歴史になったとして、今の歴史はどうなるんだ?」

 

 センはあっけらかんと、訳ないように答えた。

 

「消える。一切合切が滅尽滅相されて無かった事になる。「落下」の現象のない世界群に生まれ直して、寓話世界という敗者部屋がない、其々が関与しない普通の歴史になる」

 

 

 運命を選択するまでも無く、その答えは決まっていた。

 

 

ならば貴様らは敵だ。全て殺すと言うなら、俺はその代わりに貴様らを殺す

 

 

分かった。敵対者(エネミー)としてみんなに通達しておくね

 

 

 本日を持ってして、ヤマトは「ディストリカ」と敵対は決定した。

 戦力も不死性も組織力も、全てがヤマトよりもずっと強大だ。

 だが、ヤマトはそれでも指を咥えて見ている事をヨシとしなかった。

 例え何度死んだとしても、それが妹の将来の為になるならば幾らでも死んでやる。

 

 ヤマトは妹の為ならばなんだってやるタイプの兄だった。

 

「でもヤマト、私達をどうやって殺す? コレでも死んでも死なない転生者だし、生き物が居る限り死なないよ」

 

「問題ない。お前らの死は存在する。後は其処に辿り着くだけだ」

 

「本当? だったらみんなを待たずに今ここで殺した方が良いかな…でも私、弱いから返り討ちになっちゃいそう」

 

 だったら此処で試してみるか?

 ヤマトは是非ともそうしてみたかったが……残念ながら、此処は図書館前。

 暴れれば直ぐに憲兵が来るだろうし、そうなれば此処に3ヶ月住んでいる相手の方に着く。

 それにヤマトはついさっきNルシの家から家財を全て盗み出した直後だ。顔は見られていないとはいえ、舞台軸の戦闘は特徴的だ。戦闘になれば一瞬でヤマトのした事が日の目に晒される事になるだろう。

 

 なので‭─‬‭─‬ヤマトは少しばかり頭を使う事にした。

 

「……業腹だが、此処は引こう。連絡役のお前は厄介だが、何処に誰が居るか分かるのは明確な利点だ」

 

 センの近くにより、膝を曲げて目線を合わせる。

 丁度此処はT字型の狭い曲がり角で、ヤマトの前には壁があった。

 

「ならここでお別れだね、バイバっ‭─‬‭─‬!?」

「おっと……本当に弱いみたいだな? 話し疲れて寝てしまうだなんて」

 

 ヤマトの方に倒れるセンを支え、その手から零れ落ちた本とメガネも共に拾い上げる。

 円盤は気絶と共に消え去った。どうやら意識と覚醒とリンクしているらしい。

 

 人気のない場所、見られても違和感のない動作の少ない動き、丁度騒がしい同行者の居ない今……頭突きによる脳震盪を狙うには打ってつけの状況。

 ヤマトは、自分の幸運とこの場所と時間を示した糸に感謝の祈りを捧げた。

 

「‭─‬‭─‬あ! ヤマトさん! こんな所に!」

「…ニャルか。済まない、落ちている事に気が付かなかった」

「本当にそうですよー! 呼びかけたのになんで…って、その子はどうしたんです?」

「いや何、道案内任せていたら倒れてしまってな。同郷だからと休まずに話し過ぎてしまったらしい」

「なんですかそれ。もうーヤマトさんったらおっちょこちょいですね! 子供にあんまり無理はさせないであげてくださいよ?」

「その通りだな。……放っておくのも悪い。自宅も知らんから、今日は俺の拠点へ放り込もう」

「起こさないんです?」

「寝かせたままにする。死ぬほど疲れていたようからな」

 

 それから直ぐにニャルが曲がり角から姿を現し、当然の疑問をヤマトに投げ掛ける。

 だが、そんなのは大したことではない。

 同郷を安全な場所で休ませるという理由なら、違和感なくセンを拐うのは容易だ。

 ただ、その情報把握能力と伝達能力は拠点に持っていくのを躊躇させる力があるが……其処は一つ当てがある。

 

「ニャルは宿に戻ってくれ。俺も後から行く」

「はーい! 早く戻って来てくださいねー?」

 

 ニャルが立ち去るのを見送ったヤマトは近くの公衆トイレの個室に入り、Nルシを召喚した。

 男子トイレに若い男と幼い少女2人……絵面は完全に犯罪(強◯)であった。

 

《トイレで召喚とか何するつもりじゃ?》

「未来を見て対応してると言っていたな? その言葉、本当か確かめさせて貰うぞ」

《変態行為か?》

「非人道行為だ」

《この質問でより悪い結果になったの妾初めてなのじゃ》

 

 ……訂正しよう。実情も完全に犯罪(誘拐・監禁/隷属)だった。

 

「答えろ、未来の知識とやらにコイツは居たか?」

《ん? うーん…なんか仲間召喚してた奴? 電話みたいな名前だった気がするのじゃ》

 

 メッセージ=電話。

 Nルシは前世、連絡関係は電話とメールの2単語しか言わないタイプだった。

 

「よし、見覚えはあるようだな。何が出来るか覚えている限り話せ」

《確か無機物に転生したりよく分からんデメリット踏み倒しの変態スキルビルドしてた奴じゃ。大体生きたスマホで、情報源は森羅万象(アカシックレコード)的なのじゃな》

「つまり…?」

《ザッと言うと……大体なんでも書いてる辞書とヒントから効率的に調べる機能、精神汚染無効持ちなのじゃ。単語検索出来なければ無力になってた筈じゃな》

「ありがとうルーシー。お前が居て本当によかった」

《トイレに座りながら言われても嬉しくないのう…あ、それからフィア関係はなんかその辞書に載っとらんから、言わなきゃバレんのじゃ》

「サクラの事が穴抜けだったのは?」

《知らんのじゃ。本人に推測させい》

 

 と、いう訳で……。

 

「……目隠しと耳栓でどう会話するつもりなのかとヤマトに小一時間問い詰めたい」

「検索の取っ掛かりとなる余計な情報を遮断をするだけだ。お前はどうにもすごい辞書を持っているらしいからな」

「……わ、私の特典がバレてる」

 

 「エラッタ」に存在しなかった解説者(メッセンジャー)への尋問の開幕である。

 

「ウェフェ……クヘ……」

「くすぐりの拷問はまだ終わらんぞ。言うまでやるからな」

 

 当然王城への最適な侵入経路を吐かせたのは言うまでもなく……事後のセンの様子から、ヤマトの評価がフィア達から下がったのも、言うまでも無いのだった…。

 

 


 

 

 所在多数 記録「メッセンジャー」

 精霊歴2001‬‬年「不可逆の時代」

 

 

【終わり?】これからどうする会議 7【続ける?】

 

1:自動記録「セン」

 此処までのまとめ

・遂に現実世界を落とせたよ、やったね

・でも噂の無地の演目は見つかってないよ、本当にあるの?

・新しい歴史作れてないけど、何だか満足しちゃったと一部がほざいたよ

 

 みんなのやる気が低下中。そろそろ新情報ないと飽きちゃうよね

 

 

243:自動記録「リフター」

 だぁかぁらぁ…もう此処で満足しましょうって言ってんのよ

 全部落ちたなら実質元通りみたいなものじゃない

 態々歴史変える必要があるかって話なのよ

 

244:自動記録「トラ」

 しかし…それじゃあ自然じゃない

 本来あるべき姿に戻す事が我々の使命だろ?

 

245:自動記録「スター」

 その堂々巡り何回目? 確かにこの世界には既に一度以上改変した痕跡があるけどさ、僕らは別にそれを戻す使命なんて無いじゃんか

 漸く滅びたと思っていた世界の延長線上にある、寓話世界に辿り着けたんだからそこで満足しようよ。僕もう疲れたんだけど?

 

246:自動記録「ベル」

 だけど真の姿じゃない。私達の革命はまだ終わって居ない。

 現行の世界を潰してでも私達はこの世界を本当の姿にする義務がある。

 全部、此処から始まるんだ。

 

247:自動記録「リフター」

 ハイ出たバブバブ理論に革命演説ごっこ〜

 会議の時だけ雄弁に語るのやめたらどう?

 本当に説得したいならリアルで私を捕まえてから言えって話よね〜本当

 

248:自動記録「セン」

 隠れるのと転移持ちを捕まえろは鬼畜の所業

 私から言わせれば中途半端に終わらせるその思考が理解出来ない

 

 そして現実から落下した一般人に捕まった私の不甲斐なさも理解出来ない

 

249:自動記録「ローズ」

ワロタ

 

250:自動記録「ベル」

 何やってるのセン。いや本当に何やってるのセン?

 

251:自動記録「セン」

 話の流れで現実世界を落とした犯行チームだって自白して捕まった

 久々にポカしたなって反省してる

 

252:自動記録「スター」

 お前の場合はいつもそうじゃん。なに今回が特別失敗したって感じに言ってるの?

 さっさと自殺して別の身体に転生しておこうよ

 

253:自動記録「セン」

 むり。私は特典の調整で自殺機能をOFFにしてる

 そして転生者って存在も相手…ヤマトは認知してるから殺されない

 

 詰み

 

254:自動記録「リフター」

 ざっま〜wwwそんなんだから最弱なのよ貴女

 で、何処に捕まったのかしら? 今回は特別に私が助けてあげなくなくなくも無いけど

 

255:自動記録「セン」

 分からない (・ω・`)

 何故か私の特典対策バッチリだから (・ω・`)

 ずっとくすぐられて笑い死にそう。でも死なない。私は辛い

 

 だからみんなの事全部ゲロっていい?

 

256:自動記録「トラ」

 ダメに決まってるだろ

 

257:自動記録「ベル」

 絶対ダメ。1番情報持ってるセンがゲロるのは絶対ダメ

 

258:自動記録「リフター」

 言ってヨシ! 此処で終わるなら自然解散して実質ノーダメ!

 

259:自動記録「スター」

 いいんじゃない? 僕もう土の寓話世界に来れたし、後200年は地元の空気に漂ってのんびりしたい。パン屋なら尚よし

 

260:自動記録「ローズ」

好きにすれば良いんじゃないか? 俺も正直な所、闇の世界発祥の箱庭で元の人生に戻りたかったからな。

既に一乙してしまったが、幸い事務所は意外と優秀な助手が引き継ぎをしてくれた。今度は従業員から探偵までのし上がってみたい。

 

261:自動記録「セン」

 2対3…ナイアりーだー…このまま黙ってると私はゲロる

 多数決という正義に負けて全部喋っちゃう

 せめて均衡にして私の心を…折らせないで…

 あ、言ったらアイスくれるの…? ヤマト…優しい…好き

 

262:自動記録「ナイア」

 もう諦めて言ってしまいましたし、無地の演目が見つかるまでは試合終了ですね

 

263:自動記録「セン」

 みんな…ごめん…チョコアイスおいひいよぉ…

 悪いと思ってるけど、私…ヤマトお兄様の妹になります

 多分100年は留守にすると思うけど、ごめん

 

264:自動記録「ベル」

 出たなセンの恋愛脳。そんなんだから私達の中で最弱なんですよ

 少し優しくしたら惚れるのやめて貰っていいですか?

 

265:自動記録「ナイア」

 このスレ終わったら次スレをセンが立てるまで待機

 もしくはセンをなる早で助けに行ってください

 センの『脳の眼(超劣化)』と『指の先(超劣化)』で分からない場所を拠点にする相手なんて倒した方が私達の為ですから

 

266:自動記録「トラ」

 ナイア、この後はどうする?

 

267:自動記録「トラ」

 了解。相変わらず時間の見分けが付いてないな

 

268:自動記録「リフター」

 折角だし、私は暫くタクシー代わりにでもなるわ

 

269:自動記録「ベル」

 うわっ珍しいね。いつもは足にされるの嫌がってるのに

 

270:自動記録「リフター」

 すこーしね? センが捕まった原因に関与しているって言えなくもなくもないから…ね?

 

271:自動記録「ナイア」

 そうですか? 結構ニアピンしていると思っているのですが

 

272:自動記録「スター」

 ナイア、今度は遅すぎ。>>267に言ってるのは分かるけど流れてるから

 折角センが最近レスアンカー機能を追加したんだから、活用していこうよ

 

273:自動記録「ローズ」

 タクシーよろ

 

274:自動記録「リフター」

 あーはいはい、あんたが玩具箱を作ろうとして失敗した探偵事務所の所でしょ?……全く、影で位置も音も拾ってるからといって、もう少し具体的に注文なさいよ

 

275:自動記録「ベル」

 リフター関与って……はぁ、ヤマトって奴探すかぁ…

 で、特徴は?

 

 

(その後、「ディストリカ」の面々による雑談とヤマト捜索の会話が続けられる)

 

 






DT「[技術世界(ラグナテック)解説者(メッセンジャー)
 紀元前-4██████3年、技術の世界で産まれた解説者にして転生者。
 元は猿人類の見た目をしたケイ素生命体だったが、今は人間の死体に適合している。本来なら神霊召喚や概念強化も出来る超文明。
 歴史を改変する派であり、無地の演目を見つける為ならなんでもする気概を示している……のだが、精神汚染無効能力の影響で彼女自身が人並みに絆されるので意思を貫くのは稀な事になりそうだ。
 性能はS1『脳の眼(情報取得)』、S2『指の先(保管と検索)』をデチューンさせて扱い、S3「正常性(精神汚染無効)」、転生した物次第のS4とS5を持つ。「ディストリカ」の中では8番目の、特化型の悲哀を持った総合的弱者。

DT「[神話世界(ミソロネット)分解者(ディザスター)
  紀元前-4████████4年、神話の世界で産まれた分解者にして転生者。
 ドワーフに進化しているが元は酵母であり、強くなる方法も存在を格上げする試練やダンジョン探索程度。
 歴史はそのままでも良い派であり、元々ただのパンを醸してるだけの存在だった分、元の世界への執着も余りない。
 性能はS1「カモす(分裂)」、S2「幾何学的基幹(変異と進化)」、S3「白の戦闘員(戦闘能力獲得)」、転生した物次第のS4とS5を持つ。「ディストリカ」の中では5番目の実力者。

・特典…「自動記録(ダイアリー)」によって引き継げる3つのスキルのこと。ディストリカの転生者達はそれをいい感じのオマケ、特典だと捉えたようだ。

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