Nランク[のじゃロリ天使姫]に転生した!   作:何処にでもある

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 ソシャゲキャラが現実に行った系の話は沢山ありますが、分岐が沢山ある「エラッタ」にそのルートは有りませんでした。




DLCコンテンツはソシャゲの花形

 

 

「‭─‬‭─‬Quick Code 2:速攻」

「便利じゃのう、それ。妾の時も欲しかったわ」

「いつの話だ? 昨夜と早朝の時か?」

「……いい加減そこから離れろバカもん……昨夜の一度限りでもあるまいに」

「うわエッロ! やっぱり淫らじゃないか!」

「はいもーやめやめ! 今は真面目な話じゃ!」

 

 またヤるのに合意したとも取れる発言にヤマトのテンションが上がりつつ、ルシファーは何とかこの色ボケに流れそうな空気を差し止める。流石に状況を考えろと追加で釘を刺した。

 まだ男としての自認が残ってる中でこれは辛いものがあると、ルシファーは実感する出来事である。コレでもTS少女、折角手に入れた自由な時間は男として振る舞いたいのだ。

 

「はぁ、全く……この身体になる前、最初の記憶の頃じゃよ」

「負債ばかりと評したものか」

「うむ。詳しくは覚えおらぬが妾も召喚を嗜んでおってな。まぁ強くは有ったがそんな便利な物はなくてなぁ……羨ましいと思ったのじゃ」

「おぉ、召喚をか! もしや開祖だったりするのか?」

「違わい。精々この間のように継承者を鏖殺出来る一般召喚者じゃ」

「………ん?」

 

 ルシファーがヤマトが倒した虚空の魔物を通り過ぎる。まるで散歩するように全く警戒せずにだ。

 それも信頼だろうからヤマトは構わないものの、気になるワードがルシファーの口から飛び出して来た。

 追加で隠れていた魔物も倒し、問いかける。

 

「‭─‬‭─‬速攻。どういうことだ? それは」

「んお?……あー、まぁ言ってもよいかの。この前お主に憑依して継承者を倒したのは妾じゃよ。驚く事だったか?」

「……結構、いやすごく。え、てことはなんだ? お前は俺だったのか?」

「な訳ないじゃろ、何を言うとるんじゃ」

 

 困惑する。自分は確かに別世界の自分との繋がりを引っ張ったはずだ。

 しかしルシファーはそれをやったのは自分だと言う。

 ならば答えは一つ。別世界のヤマトがルシファーとして生まれ変わったという説だ。

 

「え、嘘だろ? 俺は自分同士で……」

「……ええい! 気を保て!」

「はっ!……すまん、取り乱した」

 

 ヤマトの頭が叩かれ正気に戻る。

 調子の悪い電化製品のようだとルシファーは思った。

 安全になった部屋を物色しつつ、ルシファーは話を続ける。

 

「妾はお主ではない。似たような立場では有ったがな……お主、その眼で別世界を観れるか?」

「え? まぁ、出来るが」

「ならばお主の代わりに妹がお主のように探しているのは?」

「……知らないな。そんなのがあるのか?」

「ある。というより其方のパターンの方が多いぞ実は。全体を通して7割もある」

「えっそうなのか!?」

「マジじゃ。お主の立場はその眼もセットじゃからな。使い熟せればそこまで観える。精々精進せい」

 

 なんという事だろうか。

 ルシファーからそんなの聞いてないという情報がボコボコと飛び出て来た。

 なんなら自分よりも大先輩ですらある。ヤマトは思ったよりすごく身近で遠い関係があるのだと気が遠くなった。薮の中の嫁は鬼のように強い修羅だった。驚きである。

 

「つまり、妾はお主から見れば"自分と同じ立場だった他人"じゃ。ほれ、あまり気にする必要もないじゃろう」

「壮大な話だから理解が追いつかんが……納得は得た。そうか、それなら良かった……ん?」

 

 妹が自分の立場に居る世界の方が多いのも衝撃だが、そんなのが気にならないくらいには安堵する。

 しかし、そうなると更に気になる事が頭に思い浮かんで来た。

 

「今は召喚できないのか?」

「この身体では無理じゃな。お主が引っ張って妾を被ればその頃の力が使えた。……"その者が立つ立場が大事"なのじゃろうな」

 

 まぁ、"今の妾はお主の妹の立ち位置なんじゃが"。

 あくまでも今はという枕元を付け加え、ルシファーがそう言う。ヤマトはそう言えばと思い出し、そしてすぐに忘れた。

 

 ヤマトは糸の眼で無効化出来る。故に大した事ないとタカを括った。

 ルシファーは取り敢えずこの事実を忘れないでおいた。

 

「知識の方は? 俺と立場は同じだったんだろう」

「前提が違い過ぎるから無理じゃ。妾は改変された歴史の方で頑張っておったからのう」

「そういうものか……教えてくれてありがとな」

「なに、今更じゃ。妾が死んだ後も呼ぼうとしなければ何でもよい」

「勿論。嫁を置いて死ぬ訳にはいかんからな」

「お主好きあらば惚けてくるタイプか」

「嫌か?」

「悪い気はせぬが場所を選べ。此処は他所の家じゃと心得よ」

 

 そんな感じで出来立てカップルの様相でサクサクと探索を終わらせていく。

 何が出るかと思えば虚空の魔物くらいなもので、厄介な仕掛けもない。

 精々が謎の機械と多種多様な植物や動物の標本、無数に積み重なった「自動記録(ダイヤリー)」が置かれた部屋が目立つくらいだ。

 あっという間に最終階層に辿り着き、最も重要そうな一室の前に立つ。センの糸が先にある部屋だ。

 ヤマトは躊躇なく、目前の閉じられた扉を蹴破った。

 

「抵抗は無駄だ! 大人しく降参するか解脱して永久に死ぬか選べ!」

 

「降参させると言いながら首元に刀を押し当てるって、随分と卑怯な手を使うね。私がそんな事で降参すると思うならその通りだよ。私はまだやりたい事がある。大人しく手を挙げるね」

「せめて名探偵になりたい人生だった……」

 

「なんじゃ喧しい連中じゃのう?」

 

「連中と言うのは語弊があると思う。此処に居るのは私とローズの2人、そして数多の機能不全となった「自動記録(ダイヤリー)」だけ。それに私の定義は人よりも物体に近い。だから此処に居るのは怪物一体と沢山の物。孤独しかない」

 

「いや本当に淡々とベラベラ喋る奴じゃのう?」

 

「じゃあ簡潔に。私は本気(マジ)な危機に瀕すると多弁になる」

 

 約一名が発狂したように喋る以外は恙無く確保は終わった。

 紀元前から在った「ディストリカ」の最後も呆気ないものである。

 

「ほい確保。根性とか無いのかお主達」

「ある訳無い。死んだら新しくやり直せると逃げ腰になるものだから」

「それはまぁ分かるのじゃ。で、用はがあるのは情報特化のお主じゃよ。先ず…此処は?」

失敗者(レナイア)が用意した方舟。落ちるものすら無くなって、世界が本当の本当に死ぬ時にしか用のない、再創世の方舟」

 

 センの円盤が浮かび上がる。

 能力に用があると知った途端堂々した佇まいへと振る舞いを変える。

 強引だが、得意分野で頼られて悪い気はしないようだった。

 

「そんなの作っておったのじゃな」

「現実世界から運良くこの箱庭に落ちたの。もう幾つかあったけどそれは虚空まで落ち切った」

「失敗と名乗るだけあってリカバリーはちゃんとやってるのじゃな」

 

「……今の世界をなんとかするんじゃないのか」

 

 ヤマトの手が"玉結"に触れる。

 転生者が今の世界の救済ではなくやり直しをしている時点で半分見切りをつけ始めていた。

 

「ぁあー…センと言ったな? お主、今の世界を救う手立ては無いか? 具体的にはこやつ……ヤマトの妹である転生者サクラを完璧に蘇らせ、今の世界を復活させて継続出来る方法じゃ」

「取り敢えず断言するね、"その条件選択は失敗するよ"」

 

「……やはり」

「ヤマト、ステイ」

 

 ルシファーの一言にヤマトの手が止まる。

 狂犬に待てをしている気分になりつつも、ルシファーは話を促した。

 

「詳しく」

「先ず前提、"失敗者(レナイア)は死んで無い"、"転生者が死んだら「自動記録(ダイヤリー)」別の肉体に行く"、"延命と復活は別手段が必要"、此処まではおーけー?」

 

 センが三つの指を立ててそう言い切って……。

 2人は前提から躓いた。

 ルシファーは古い古い最初の記憶、学校で授業について行けなくなった時を思い出した。

 世の中頭の良さの格差は酷いと思いつつ、説明を求める事にした。

 

「全部分からぬ。それぞれ理由を申せ」

 

失敗者(レナイア)は異能持ち、異能持ちは解脱が効かない。その玉結(たまゆい)で殺しても意味はない。特に今回はそれも使わずに普通に殺した。尚更死ぬ訳がない」

「……そういえばそうだったな。完全に殺した気になっていた」

「仕方ない。転生者じゃないと死体があったら知識が有っても死んだと錯覚する。本来の道理はそっちだから」

 

「次、サクラという人物が転生者なんだよね? なのに私達の同類感知に引っかからないなら、その「自動記録(ダイヤリー)」は連続性の保証をしていない。……失敗者が入ったなら「自動記録(ダイヤリー)」も壊れてる筈。なら、もう普通よりも完全に死んだと思う。時間を巻き戻さないと無理」

「…………」

「ヤマト、ステイ…ステイじゃ。気に食わないで殺せば損をするのはサクラだと心得よ」

「私もセンみたいな探偵やりたいなー」

 

「最後、世界の修復とは何をするか。一度落ちた世界を上げるということ。そんなの出来たら私達の住んでた世界は私達の手で浮上している」

「つまり上げるのは無理と言いたいか」

「それでもこの世界はちょっとだけ救いがある。それが演目と箱庭。通称負け犬小屋」

「これ、お主らの狭い世界(ローカルルール)を持ち出すでない。無駄に煽ると敵が出来るぞ?」

「ごめん。じゃあ続ける。世界の延命、無地の演目以外に無理。時間は巻き戻せてもコレばっかりはそれ以外に無い。というかコレ一つで今まで言った問題は全部解決する」

「疑問だが、失敗者(レナイア)が使う前に戻して阻止するのは?」

「無理。異能持ちは世界から独立した存在、時間を戻しても使ったカウントは決して戻らない」

「それを知って何故本人に伝えなかった」

 

「無意味だから。世界から、時間から独立している以上、彼女は世界の影響を、私達の影響を、言葉を受け付けない。だから"異能に関しては同じ異能以外に影響を与える事は出来ない"」

 

「それは……詰んでるのではないか?」

「だから結論は最初に言った通り。"その条件選択は失敗する"。それは不可能を並び立ててるだけに過ぎない」

 

 詰みだと、センは言外に言う。

 長い説明を聞いた結論がコレなのはどうなのかと思いつつ……まだ代案があるか聞いてないと、刀を抜いたヤマトを止めた。

 まだフィア提案の無地の演目が確かに効果があることしか得られていない。

 

「止めてくれるな。来た意味が消えた以上、レナイアの転生先は潰すに限る」

「滾り過ぎじゃ。一旦外にでも出て頭を冷やせ」

「……分かった。少し頭を冷やす」

 

 ヤマトが部屋から退出する。既に拘束は済んだ以上、ルシファーに危険はないという判断だ。

 

「すまんの、普段はもう少し落ち着いておるのじゃ」

「構わない。世界の終わりに焦るのは普通のこと」

「あぁいやぁ……まぁ、それでよいか」

 

 本当の理由はルシファーにカッコいい所を見せたいという単純な欲求からなのだが……それを察するのはあの夜を経験したルシファーくらいなものだ。

 都合の良い勘違いだったので、ルシファーはそのままにした。

 

「それで代案は?」

「その様子、「無地の演目」の場所を知ってるよね。教えたり使ったりする予定ある?」

「しない。最悪使うが、使わないで済むならそうする努力を今してるのじゃ」

「ならその方向で考えるよ? 伝え忘れはない? サクラや君、ヤマトに……君達は私の『脳の眼』では見えない情報ばかりだ。取り零しは拾えないから、念入りに教えてね」

「ならば………」

 

 ルシファーは伝える。

 自分は何処からかやって来た、「自動記録(ダイヤリー)」を使わない天然の転生者なこと。

 サクラが元々ルシファーと同じ存在を由来とすること。

 ヤマトは糸の世界を見る眼がある事、それはサクラにも宿っていること。

 その眼で特定の糸を引っ張ったり結んだりすれば別世界の自分すら呼び出せること。

 自分が元々ヤマトと同じ立場で色々やっていたこと。失敗者を殺したのは自分なこと。

 

 本当に様々な情報を与え、センに全ての情報を整理させる。

 今更それで不利になる情報はないと、そう判断した上での行動だった。

 

「後は………そうじゃな、"妾とサクラは今、魔道具によって立場が変わっている"のじゃ」

「……ふむ、それなら…ローズ!」

「……あ、えっ私か?」

 

「"今のルシファーはヤマトの妹か、否か答えろ"!」

「そりゃあ"妹だろうな。だってこんなにもそっくりだ"」

「"私はそうじゃない。ルシファーは天使で姫のお嫁"」

「あー…認識? 実像?」

「実像、後処理、結果そのままって感じ」

「ど・あ?」

「あ・お」

「これお主ら、身内用の略語で分かりあうでない」

 

 ルシファーがそう言うと、センはその眼を覗き込んで最後の質問をした。

 

「最後の質問。"ルシファーはまだ死にたいと思ってる"?」

「む? そりゃあ‭─‬‭─‬」

 

 

最終運命点(ラストチェックポイント)

更新完了(ピリオド)

 

 

 その答えで満足したのか、センは満足そうに頷く。

 それなら万事解決だと。

 

「‭─‬‭─‬すまん、冷静になった。何処まで聞いた?」

「センの質問に回答して、その結果をコレから聞く所じゃな」

 

 そして……ルシファーの説明が長かったせいだろう。ヤマトも冷静になり帰ってきた。

 丁度いいと、センはやるべきことを朗々と語り始めた。

 

「うん、彼女はしっかり全部説明してくれた。お陰で2()()()要望を満たせるやり方を見つけられた」

「本当か? 俺達の持ってる物で出来る事だったのか?」

「うん。奇跡的に、神様が用意したように。フィアという人物が神に関係している以上、間違いなくそうなんだろうけど……」

「御託は良い。やるべき事を話せ。お前は無駄話が多過ぎる」

「むっ?……まぁ、それを望むなら私も無口な願成器のように知識を与えるね」

 

 一から説明しようとした所、ヤマトが静止させる。

 また長々と説明されて話がとっ散らかるのを避ける為。

 先ほど無駄にイラつかされたことの反省、改善だった。

 

「やること、無地の演目を使うだけ。其処は変わらない」

「薄々感じていたがやはりか。それで、其処に何を付け加えるんだ?」

「条件は()()()()()()()を犠牲にせず世界を救いたいってこと。その障害である神罰をなんとかしたい。おーけー?」

「あぁ、その通りだ」

 

「なら、やっぱり「無地の演目」は使うべき。ただし‭─‬‭─‬」

 

 一拍。センは言葉を置いて2人の顔を見た。

 

「それを追加ではなく改変に使えばいい。それも君達2人がね」

 

「妾達がぁ?」

「フィアの提案と何が違う?」

 

「1人で使うか、2人で使うか。フィアが渡す側だとして、異能持ちの罪人が2人居るのは本来の契約に即してない。私の劣化させてる異能すら通さない堅牢な法則は、その程度の例外も許せない。根拠、経験則だ。神々が創る強固なセキュリティ程、内側の異常(バグ)には弱い」

 

 異能を劣化させて安全に使っている先達だからこその言葉だと、センは言う。

 

「神罰はそれで破壊出来る。概念の、世界の化身である神々に異能(バグ)は存在自体が毒だから」

 

 『脳の眼』、『指の先』、センは特典の枠を異能に割いて運用している。

 本来なら世界を削りその力を振るう物を長年の研究と修復で劣化(デバック)して、性能をある程度据え置きで世界に負担を掛けずに使えるようにした。

 その代わりとばかりに期待されていた働きである失敗者への助言が出来なくなり、肉体の消耗は激しくなったが、そこは転生者だ。

 助言の方は発狂したくないので諦め、幾らでも転生出来る仕様を弄り倒し、死体にのみ転生出来るようにして遠慮なく踏み倒せるようにした。

 

「待て、俺達は異能なんて一つも……」

「そうじゃそうじゃ!」

 

「今はそうだね。でも、()()()()()()()2()()()()()()()()()。ヤマトの糸の眼、ルシファーの自己転生。その殻を破るキッカケはとても簡単。"相応の名前を与えればいい"」

 

 センは語る。

 情報集合の末に異能になるのなら、意図的に歴史を重ねられて目覚めた力は異能の卵、世界が落下する要因に他ならない。

 

 センは語る。

 何処からかはどうでも良いけど、別世界からやって来た魂が増幅した自分の魂を食べて、長い時間を生きて記憶を溜めた。これもまた力の蓄積、異能の卵に他ならない。

 

「だけど注意、異能の名付け、最初は漢字一文字、または単語だけで良い。ひらがなやto of do isとかの補助系で幾ら飾ってもいいけどね。あ、成長したら勝手に漢字が増えたりするよ」

 

「なんじゃそのヘンテコルールは」

 

「異能とワトシト語の折り合いの結果。名付けてバグらせるならバグる法則があって当然でしょ?」

 

「そんなゲームみたいな……ゲーム(ソシャゲ)じゃったな……」

「なんでも良いが……俺の方は糸の眼じゃダメか?」

 

「漢字が多い。「糸」か「眼」にして。「の」はそのままでも良いよ」

 

 逆に見つけるの難しい領域だな……。

 ヤマトは内心そう思ったが、こんな物難しい方が望ましいと気付いて複雑な心境になった。

 世界が壊れる要因(キッカケ)としては確かに簡単である。

 

「アッサリ過ぎて怖いのじゃ……」

 

「だから古い世界は滅びたし、世界は全て寓話に落ちた。満足?」

 

「神々がおるならそやつらが直せば良かろうに……」

 

「異能が発生する現象は神様が産まれるのと同じ現象。直したら神々が滅ぶ」

 

「おお…もう…」

 

 神々目線でもきっと厄介な話だっただろう。

 自分達を増やす現象が世界を滅ぼす力を生み出しかねないものだったのだから。

 そして今は神々は消えた。きっと色々あったのだろうと、ルシファーは内心で敬礼をした。

 

兎角(とかく)、異能にすると世界の寿命はよりすり減る。出来立てだろうし精々一日1時間余計に削られる程度。うん、神罰の問題はコレで解決。異能の無効化は全部終わって、沢山世界の寿命がある中で私がやる。アフターケアもコレでばっちぐー。世界も「無地の演目」のおかげでなんとかなってハッピーハッピー」

 

「喜んでいいか分からんな……」

「妾さ、異能の勝手に成長するって点が怖いんじゃよね。聞く限りじゃと異能にすると変な力が出て来るそうじゃし」

 

「私の予想だと糸の方は私の『脳の眼』みたいな情報会得系、または周囲の糸が勝手に結ばれ始めるか…かな? 転生は……勝手に増え始めるか、周りを巻き込むか、全部自分になるか、死と生が逆転するか、浮き始めるか‭─‬‭─‬踊り始める」

 

「妾の具体例が妙に多い!」

 

「私達転生者! 異能持ちになってリフターに処理された人は数知れず! 特に天然物が異能持ちになるとか初事例だから私としてもリスキー! 特に殺処分がし難い異能系列だから特に厄介!」

 

 今まで聞いたセンの言葉の中で、今までで特に実感の籠った叫びだった。

 

「……転生で踊るってなんだ?」

 

「リフターの対処事例No.46『死踊』。自動発動型。世界中の死者が一斉にサボテンダンスを始めた事例。リフターが異能者を殺すまでの73秒間、世界中で「〜が死んだ」は「〜が踊っている」に置換された。消耗した世界寿命73ヶ月。私は死体に転生するタイプ。踊らされてたからよく覚えてる」

 

 余りにも嫌な事例だった。そんな物の為に約6年も世界の寿命が縮まったのが特に。

 

「こえーーのーー妾が異能持つのーー」

「俺からも聞くぞ。無力化にはどれだけ掛かる」

 

「ルシファーは大体3日。聞いた感じだと糸は『脳の眼』に似てるからそっちは直ぐに終わる」

 

 こうして大体の話は終わり、ヤマトとルシファーが異能に覚醒してから2人で使う方針となった。

 新しい案は無かったものの、ブラッシュアップされたおかげで完璧である。

 要件は済んだので2人を解放しつつ、ヤマトは帰る支度を始めた。

 具体的には戦利品の回収である。このシェルターにある物全て強奪する算段だ。

 

「しかし…転生者って存在意義あったんじゃなぁ…何故「ディストリカ」をやってたんじゃ?」

失敗者(レナイア)がそれで大人しくしてくれるから。最終段階、「四文字(ランクOC)の異能者」は殺せない。だから出来るだけ封じる方針になる……って資料にあった。まぁ、もう数も少ないし、私もみんなも組織が無くなった後に転生者になったから自由にやってるし……とっくに形骸化してるけどね」

「ご立派じゃなぁ…破綻したから世界全部落ちたんじゃろうなぁ…」

「リフターだけ、それを知ってからは個人活動で殺し回ってたけどね。私も特効になるからってちょこちょこ狩り出されてた。懐かしみ」

 

 こうやって聞いていると、転生者という集団が出来た流れも分かって来る。

 元々異能者を何とかする為に死兵となる転生者を人為的に創り出す為の組織であり、滅んだ後も施設は動き続けてた。

 セン達はその結果の産物であり、レナイアはその組織が封印していた存在。

 レナイアの封印の為に「ディストリカ」が産まれ、それが今に至る。

 随分と長く壮大な話だ。文字通り一つの世界の終わりから新しい世界の終わりまで続いてるのだから。

 

「で、お主らはこの後どうするんじゃ?」

「今までと変わらないよ。レナイアのご機嫌を取りながら新しい世界が産まれるまで待って、出来たら楽しむ。それを飽きるか「自動記録(ダイヤリー)」が壊れるまで生きる。君達がこの世界を作り直したら……その片隅で楽しむだけ」

「気が長い話じゃな。しばらくはこの作戦の為に共に居るじゃろうが……その後はそんな感じか」

「うん。そんな感じ」

「であるか」

「であるのだ」

「「……ふふ」」

 

 少しだけおかしく思えてしまい、思わず笑う。

 こんな時じゃなければもっと話してみたいと、死体と天使は揃って考えた。

 

「最後はお前達だな。向こうについてから1時間後に行う。準備はそれまでに済ましてくれ」

 

 ヤマトの手が伸びて、ルシファーとセンと共にフィアの箱庭に転移する。

 準備と情報集めは終わった。思いつく限りで用意はした。

 自由時間の間にフィアから使い方も聞き出し、集まった後に手順を全員に細かく教えた。

 出来る限りの言葉と人手を集めた筈だ。コレで無理なら全て諦めるくらいには。

 

「異能定義‭─‬‭─‬『糸』」

 

 ヤマトの視界が如実に変化する‭─‬‭─‬見渡す限り全ての糸がヤマトに殺到し始めた。

 それを斬り、避けて、掴み……掴むだけで糸の先にある(自分の刀)を支配出来た。

 どんな力か理解して、ならばと眼を閉じる。殺到する糸はそれで停止した。

 

「厄介にならぬ名前で散々悩んだが‭─‬‭─‬主にはこの名が相応しかろう。なぁ、『Normal』よ」

 

 ルシファー()()の身体が明白に変化する‭─‬‭─‬ルシファー以外の全員に天使の輪(ヘイロー)が生え、6〜12歳程度まで若返った。

 

‭─‬‭─‬‭─‬‭─‬この日、天使の輪のない存在と大人という物は全て消えた。

 

 やべっ平均値が俺になる異能になった。

 ルシファーは自分の失敗を悟った。こうなっては後でなんとかなるのを祈るばかりである。

 

「すまん全部自分になる方向になっちまったのじゃ」

「……構わん。後で何とかする」

「あわわでも今のお主もイケておるのじゃ! だからほれ、にっこり、な?」

[背がひくーい! それに輪っかがあるってむずむずするね! でもルシファーとお揃いだし悪くないと思う!]

「かはは……なんか照れるのじゃ……」

 

 間話休題。

 まだ若返りのみ。翼も生えてないので取り返しが付くとする。

 

「では、これより「無地の演目」を解放する」

「使い手は妾とヤマト、2人とするのじゃ」

 

[2人のこと、信じてるからね‭─‬‭─‬開帳]

 

 フィアが黄金色に染まった演目を広げ、2人揃って強く新たな歴史を望みながら布織に手を入れる。……見た目のせいで子供のお遊戯会みたいになっているが、それは置いておこう。

 

 どぷりと、2人の腕が布織の中に沈み込んだ。

 

 カッ!!

 

 視界が黄金の光に染まり、世界を包み込む。

 

[わっ……]

 

 ジャラララ!!

 

 同時に何処からとも無く無数の鎖が現れ、ヤマトとルシファー、特にフィアを縛ろうとするが……。

 

「ふん!」

「おー、触れただけで壊れよった」

[ありがとう、2人とも。‭─‬‭─‬改変の時間は限られてる。すぐにやろう]

 

 異能はセンの言葉通り効果的だった。

 2人に触れた鎖は即座に砕け散り、フィアの解放も手早く終わる。

 すると神々の幻影らしき物まで現れたが、それも2人が近付けば何かをする暇もなく壊れてしまった。凄まじい特効っぷりである。

 

「よし、この調子でさっさと儀式を終わらせるのじゃ!」

[再三言うけど、漠然と願ってはダメだ。新しい歴史に欲しいものを願うんだ。何処まで今のままにするか、新しくどんな歴史が欲しいか!]

 

 ヤマトが再度思考を深める。

 たった一つを望むだけでは必ず破綻する。

 寓話、演目、落下……それらがかつての誰かが望んだことならば、その仕組み自体は間違ってない筈だ。大枠はそのままで良い。だが、細かい不満点が目に余る。

 必要なのはサクラが死なないで済む世界、サクラが死んだ要因を廃した世界。

 だが、サクラを殺したのは巡り巡って失敗者、途方もない程過去からやって来た存在だ。

 下手に弄れば全て変わってしまうだろうし、そうなるとルシファーと出会った事実が消える。

 最悪、転生者其の物が消えてサクラの連続性が断絶する。自分が望むのは"今のサクラ"だ。

 

 全てを解決するヒントは既にある。

 ルシファーの始まりの記憶、バグった力…異能、落ちた先が寓話の世界である事実。

 

 故に望むのは‭─‬‭─‬

 

「"現実世界と寓話世界を別つ境目の再定義。遊戯(ゲーム)という境目(ファクター)"」

 

 "その死が空想の物という歴史"。

 

「コレはどちらも現実だから起きた問題だと、俺は見た。落ちた所で下に向かうだけ、空間の位置が変わるだけで、箱庭のように消し残しが産まれる。故に現実と寓話を合わせれば、情報の負荷は変わってないと言える」

 

 勿論コレだけだとサクラの問題は解決しない。

 自分でもそれは分かってるし、理論も纏まってない所がある。

 

「故に、虚空がある。アレは情報処理として造られたもの。魔物はその御遣いであると言える」

 

「‭─‬‭─‬付け加えるならば、アレらは歴史改変に反応し氾濫するのじゃ。歴史が重なり情報が増えるのに反応しておるわけじゃな」

 

 だが‭─‬‭─‬俺は1人ではないのだ。

 足りない所を補う者が居る。

 

「なるほどなるほど…ヤマトはそこをゲームと再定義するか……ならば、寓話世界(ミソフィア)はよりミクロに……その情報を最小限に、電子単位(デジタルレベル)まで"落とす"……コレを「落下(フォール)」と定義し、情報の縮小化とする」

 

 歴史に刻まれた法則の一つが変わる。

 この日、「落下」はただの異空間的落下から情報の分解・再構築の役割を手に入れた。

 それによって何が変わるか。物理的に存在した落下先の領域が不要となり、莫大な余裕が産まれる。

 コレにより演目後の舞台を箱庭として放流する形式に変化し、電子上の存在となった事で箱庭間の行き来が容易となった。

 

 「寓話世界(ミソフィア)」がそれに則り新たな歴史を紡いでいく……。

 

「そして‭─‬‭─‬「現実世界(エラトリア)」は「寓話世界(ミソフィア)」へ分身を使っての行き来を容易とし、箱庭をゲームとして遊べる世界、唯一「落下(フォール)」の起きない世界とする。コレにより、サクラが死んだのは"あくまでも分身である"とする」

 

 次に望んだのは、サクラの死を夢にすること。

 ヤマトのイメージとしては夢の中の冒険で死んだ。だから現実には影響がない。

 そういう物として定義しようとした。大正を生きた者による精一杯の屁理屈である。

 

「ふむ……」

 

 勿論「夢」の定義としては無茶も良いところだ。

 夢はあくまでも記憶の整理。その手の望みを通用させるなら「集合無意識」のような領域を必要とする。

 しかしそれを作ると爆速で失敗者並みの異能者が完成する。情報が集うとはそういう事なのだ。

 このままだとそういう方向に歴史が再定義するだろうが……。

 

「ならば、「寓話世界(ミソフィア)」への介入には遊戯盤(ゲーム機)を介さなければならぬとするのじゃ。現実側の技術発展を早回しに、ミクロの世界で…電子上の世界で遊べる電脳遊戯(VRゲーム)を利用した。故に死んだサクラはあくまでも「分身(ゲームアバター)」、故に現実では生きている……どう介入してるかは……「量子もつれ」辺りでこじ付けよ」

 

 ルシファーの手により、情報量を最小限にヤマトの願いを通す。

 同時に"失敗者が寓話世界に現れた"事実からその瞬間から失敗者の情報量を縮小化。

 異能の効果を最小限に抑えて、世界が失った寿命の大半を取り戻すのに成功した。

 

 普通ならば異能者には通らない論法であるが……今のルシファーは曲がりなりにも『Normal』の異能持ちだ。1と4で格負けしていても、「無地の演目」により大きく下駄を履いている今ならばある程度通用する。

 傷口を消すのは無理でも、小さくするのは今の2人でも通用する事だった。

 

「ただし、現実側の改変は最小限にせよ。ヤマト達の動きをギリギリまで変化を持たせず……転生者の動きを逆に利用し、"歴史を切り替えるように変えるのじゃ"」

 

 故に‭─‬‭─‬「現実世界(エラトリア)」もその望み通りに新しく歴史を歩み直した。

 ギリギリまで同じように動き、ヤマトの一家……一般家庭でもそのゲーム機を買えるレベルまで特定技術を望まれた場所まで引き上げる。辻褄合わせの為に大天才がワトシト皇國に産まれ、3ヶ月で技術を塗り替えさせた。

 そして……その歴史をヤマト達が見た"重なった歴史"として、「落下の日」に合わせて切り替える。

 

 ある日急に全てが別世界に迷い込んだように、世界は直角の世界線ズラしを成功させてみせた。

 

「うむうむ、中々よいではないか? 全部解決したじゃろこれ」

[そうだね。僕としても沢山観て回れるし、良い改変だと思うよ]

「確かにそうだが……"まだ足りないな"」

 

「うっ……頭が!」

[ルシファー、どうしたの?]

「いや……ちと夜を思い出しての……」

[……?]

 

 現実世界は落下しなかった。演目の犠牲者は消えた。小さな存在になったが、世界は大きく広がった。

 

 その歴史書を見て女性陣は満足気に談笑していたが……ヤマトは違う。

 なにせ、まだ"ルシファーを現実世界に連れ出せる法則がない"。

 ヤマトに妥協の二文字は存在しなかった。

 

「一方通行の落下に加えて「昇格」を、"今、ルシファーなら可能な"寓話から現実への安全な道を"奇跡的に"解放させろ」

 

「のじゃ!? 馬鹿者! 今は妾には平均が妾の状態になる異能が‭─‬‭─‬」

[ダメだ、もう時間が‭─‬‭─‬!!]

 

 そして宣ったのは、とんでもない宣言。

 

 "寓話と現実の壁が、一瞬だけ寓話世界の人類半分の前に現れる"という宣言。

 

 仮にもう少しだけ改変の時間があれば、冷静になったルシファーがフォロー出来ただろう。

 仮にルシファーの異能が、自分にしか効果のない物なら問題なかっただろう。

 仮に今の宣言に"ヤマトの嫁となった"という文面が付けば、その影響を半分に出来ただろう。

 

 しかし現実は非情なものだ。

 

 時間は足りなかったし、異能は世界に波及する仕様で、ヤマトは冷静になって素面になった。

 

 一つずつ裏目になっていって、一つの模様(波乱)を完成させたのだ。

 

 


 

 

 エラトリア ワトシト皇國

 精霊歴2000年 秋 「不可逆の時代」

 

 

 ヒュー…ドサ!…ドサドサ!

 

「へぶっ…へぶぶっ!…何故妾が1番下にって…そうじゃ最後はどう改変された!?」

 

 無地の演目がほつれて世界に溶け込む中、ルシファーは辺りを見渡す。

 あの場には確かにセンとローズを待機させていた。しかし……どうした事だろうか。

 

 ざわ…ざわざわ…。

 

「……奴らぁ! どこに行きよったぁ!! ここレールの上じゃあ!?」

 

 プァーーン‭…─‬‭─‬キキィーー!!

 

「う わ あ あ ぁ !?」

 

 心配そうに観ている"天使の輪をした幼い人々"が溢れ返り、"電車"が迫る。

 誰かが緊急停止を押したのか、電車がブレーキを掛けたが……遅過ぎる。

 

 人だかり、電車、上には寓話世界からの通路と思わしき、空間のねじれ…。

 

 ヒュッ…。

 

 ……なんなら、その入り口は今閉じた。なんて事だもう帰れないぞ。

 

「のじゃしゃ!? 起きよ、ヤマト起きよ! 起きよフィア! 死ぬぞぉ!?」

[うぅ…ん?]

「どうした…って」

 

 異能が云々は何処いった。歴史の改変で消えたか、そうか仕方ない。ふざけるな。

 アフターケアとか言っておいてこのザマである。誰も改変後同じ場所にいる保証をしていないのを、ルシファーは今更思い出した。

 

 それより電車である。死ぬとか関係なく反射で焦るしかなく‭─‬‭─‬。

 

「‭─‬‭─"停止"」

 

「の…のじゃ…」

 

 しかし、それを言葉一つで止める奴が居れば、尚更ビビるしかないのである。

 

「なんだなんだ?」「轢かれて…ない?」「大丈夫ですかー!」「コスプレ自殺者、クソヤバっ…と」「絶対バズるわこれ…」「あーもしもし? すごいの見たから視界共有で送るわ」「天使降臨…なう…と」

 

 そうしてリニアみたいな近未来風の電車を改めて見て、人の声を聞き、ルシファーは悟った。

 あ、コレ俺の前世以上に文明引き上がってるな…と。SFだわ…と。

 

「……ふむ、一瞬魔列車かと思ったが全く見た目が違うな。なるほど、技術が進化するとこうなるか」

[此処は…まさか現実世界(エラトリア)の方かい!? うわあすごいすごい! 僕実際にこんなに人が居るの初めて見た!]

「そうだな。現実に送り出すまでやってくれるとは、粋な演目もあったものだ」

[でしょ?僕が織ったんだよ? すごいでしょ]

「俺の時より機械的だが……うん、悪くないセンスだ。フィアのとっておきはセンスも良いな」

[へへーん!]

 

「あのう…妾から提案なんじゃが、この場から離れぬか? ほれ、今メッチャバズりの対象として見られるから。このままじゃと世界中に妾達が知れ渡るから、マジで」

 

 兎にも角にもこのままではいけない。

 ルシファーの鶴の一言により、ヤマトがフィアを背負い、召喚した空飛ぶ靴でルシファーと共に飛んでこの場を後にする。

 

「先ずはサクラだな。それから家と親の確認とルシファーの紹介、それからどう変わったかを……」

「……の、前にセンじゃな。異能の無力化が最優先なのじゃが……妾は疲れた。休憩させてくりゃれ」

「分かった、翼を隠す物も出そう」

 

 何よりも一息吐ける場所である。

 ルシファーはまだまだ長い話になりそうだと、青空にため息を吐いた。

 

 






(ランク定義不可)‬‭「[幻話の時織姫]フィア」
 紀元前に神々の間で伝えられた戒めの口伝であり、実物の神と人間と融合した存在。
 自認としては人間側が主軸の女性だが、自分に混ざった女神の要素に気付いてない辺り、実際の融合具合は不明瞭である。
 種族定義もランク同様不可能であり、混ざった結果あやふやな状態となっている。本人としては不老不死の人間らしい。
 編成不要の完全後方支援型。召喚ではなく配布、育成も本人な為殆ど不要。性能としてはゲームにおけるあらゆる機能、及び戦闘時の巻き戻しや全滅時の強化復活がある。
 「試練」で強くする事は可能であり、復活回数が増えたり強化の幅が上がる。


『糸』
 ヤマトの異能。糸の眼を異能としてバグらせた姿。ゲームでは敵キャラを支配下に置き奪っていた。眼を開く場合、必ず何か一つ支配しなければならなず、これは解除出来ない。
 眼を開くたびに一日の世界寿命を削る。
 名前の由来はあらゆる糸が見える事から。

『Normal』
 ルシファー/‭─‬‭口─‬‭一の異能。ルシファーに何度も転生した結果をバグらせた姿。ゲームでは未登場。その力は『自分を平均として、世界をそれに合わせる』、平均的な素質のある異能の性能。今はまだ輪っか(ヘイロー)と肉体年齢しか対象になっていないが……。
 現在の世界寿命の消費は0(10%)。4段階目で溜まった分の負債返済が世界に要求される。
 名前の由来はNランクキャラに転生した事から。

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