しっかり続きは書いております。仕事を変えたこともあって時間が中々取れず投稿が出来ていませんでしたが時間を見つけて書いていた物を投稿することが出来ました。また長らくを待たせすることもあるかと思いますが続けていきたいと思います。
新学期~初めての実習01
4月17
私は早朝から街道に出て魔獣相手に鍛錬をしていた。
大盾と長剣を使いこなすには毎日の鍛錬は欠かせない。
つくづくあのゲームのハンターのようにこれを振るうのは私には無理だと思う。
ゲームと現実の違い、あのプログラムされた動きを再現するのにも沢山の時間がかかった。
頭の中の動きと自分の動きが合わず悩みながらがむしゃらに剣を振ったり、父と稽古したり、鏡を見ながら動きを見て修正したり、あのプログラムされた動き一つとっても現実では振るうための筋力と動き続ける体力が必要になる。
ハンターたちが片手剣を振るのにスタミナゲージを消費しているのを想像すると今の私の状態と同じだと思った。
まずは基礎と思い、走りこみや腕立てをするも用意した剣と盾を重いと感じたことは無かったことに思い至った、父に相談すると体の使い方や慣れの問題かもしれないと言われて納得がいった。
そこで父に騎士剣術を習い、剣を振る習慣作りとあの日を繰り返さないようにと強さを求めた。
父と稽古して毎日剣を振り三年が過ぎた頃。
「一通り基礎は教えたから此処からは自分の剣を作っていく段階だよ」
父にそういわれた私は、前世のアニメや漫画に着想を得た技を魔獣相手にひたすら実践を繰り返した。
そうして私は今の剣の基礎を作り、チャージアックスを作るべく帝都の武器工房話を持って行った。
その工房長が興味を持ってくれたおかげでやっと試験運用の品が出来たのがおよそ1年前の出来事。
そこから今まで培ってきた剣を適応させるのに時間がかかった。
伸びたリーチや重さ、盾の大きさは同じくらいの物を使っていたが盾にも刃が付いていることでシールドバッシュの動きを少し変えたりチャージアックス特有の動きを取り入れるのにこれまた時間がかかった。
そうして少しずつ少しずつ考えた動きをひたすら実践で試して来た日々、時間の差はあっても毎日振り続けてきたものがここでどこまで通用するのか、それだけを考えながら騎士剣術の型と我流の型を反復する。
始めてから数時間、そろそろ寮に戻って登校する準備をしないと行けないなぁと思い。
最後の魔獣を倒し、今暮らしている第三学生寮へ歩き始める。
第三学生寮のエントランスで何人かの気配を感じ、もうみんな起きる時間か何て思いながら自室に戻り、登校の支度を整えてエントランスに向かうと丁度エマとアリサが居たので挨拶して居るとリィンとエリオットが階段から降りてくる。
私が気づき振り返るとアリサとエマも気が付いた。
シルビア「おはよう二人とも」
エマ「リィンさんにエリオットさん。
どうもおはようございます」
リィン「あ、ああ・・・・おはよう」
エリオット「おはよう。
アリサに委員長、それにシルビア。
三人ともこれから登校?」
アリサ「え、ええ、まあね。
二人とも時間も無いし行きましょ。」
シルビア「そうだね。」
アリサが動き出したのを見てエマが慌ててアリサに声をかけるも寮の外に出てしまう。
アリサに続いて私も寮を出る
エマ「ちょ、ちょっとアリサさん・・・・シルビアさんも
それじゃあ教室で。」
三人称side
寮の外でアリサとシルビアはリィンとエリオットにあったのもあってあれの話を始めた。
シルビア「長引いてるねアリサ
もう、許して上げたら?事故なんだしさ」
アリサ「私だって分かってるわよ。
助けようとしてくれてああなった事くらい。
それよりシルビアが簡単に許し過ぎなんじゃないのその・・・揉んだのよ?」
シルビア「え?私許したなんて言ったっけ?」
アリサ「え?だって普通に接してるじゃない。
何のわだかまりもなさそうに見えるわよ?」
エマ「お待たせしました。行きましょうか」
シルビア「そうだね、行こうか。」
エマを加えた三人でシルビアたちは学院に歩きながら話の続きを話始める
シルビア「アリサ、さっきの続きだけど・・・・・
別に私許した訳じゃないのただ、私がエリオットを最初に押し倒しちゃったしその後、足を滑らせて覆いかぶさったからああなった訳じゃない?だから過失の割合で言えば私の方が悪い。
もちろん感情は別にしての話だよ?
私だって触られただけじゃなくて揉まれた訳だから怒って無いわけじゃ無いよ?
事故とは言え乙女のむ・・・体を触った訳だし。
でも私が原因でああなった訳だから怒るに怒れないじゃん。
だから触って追加で揉んできた手を叩いたのよ。
お互いが気まずくならないように落としどころが必要だったから。
アリサだって顔叩いたんだからそろそろ表向きは許して上げたら?リィンは人助けの為に動いた。
結果があれだった訳だから私のとは事情が違うけどね。」
そう言って楽し気に微笑んで居るとアリサが引きつった顔で口を開く
アリサ「そう簡単じゃ無いのよ。
ついカっとなって顔を叩いてしまったしこのままじゃいけないことくらいは私だって分かってはいるのよ。
でもあの時のことを思い出して恥ずかしくなってそれで気まずいから避けちゃってて」
シルビア「フフフ、エマは何かいい案あったりする?」
エマ「ど、どうでしょう?
わたしも気まずくなって少し避けてしまうような気がします。
事故なのは分かって居ますがやっぱり触られた恥ずかしさとかを考えると無かったことに成ったりしないかなぁ何て思ってしまって・・・」
エマの言葉を聞いてシルビアは原作を思い出しながら、きっかけはいくつかあることを思い出す。
シルビア「フフフ、きっかけさえあれば二人なら大丈夫な気がするな~。そういえば今日は、何の授業だっけ?」
エマ「今日は────」
徐々に他愛ない話に話題を移しながら学院前の坂を上っていく
教室に着くころには予鈴が鳴り始めた
エマ「起立──礼。着席」
エマの号令で授業が始まった
シルビアside
私は、歴史の授業を聞きながら、教卓に立つ教官。
トマス・ライサンダーについて思い出していた。
聖杯騎士団の守護騎士第二位の副長でとんでも無い実力者。教会にはこれ以上の化け物も居るみたいだし、謎だらけの組織なんだよね。ギルドと一緒に助け出してくれた
人たちなのは分かるんだけどその辺は良くわかんないなあ
私を助けてくれたのはギルドの人間見たいだし・・・・・・
トマス教官「シルビア・オルコットさん」
考えごとに気を取られてると急に声をかけられて私は、慌てて返事をした。
シルビア「は、はい!!」
トマス教官「考えごとですか?
ダメですよ~ちゃんと話は聞いて居ないとリィン・シュバルツァー君に答えてもらった、獅子心皇帝が最初に挙兵した地。その場所が何処かわかりますか?」
シルビア「ノルド高原です。」
トマス教官「その通りです。ちゃんと授業は聞くようにしてくださいね。」
シルビア「はい、すみません。」
さすがに考え後とは後回しにして授業に集中しない行けないと思い、授業の内容についていくのに必死になっているとあっという間にHRの鐘が鳴った
サラ教官「お疲れ様。
今日の授業も一通り終わりね♡
前にも伝えたと思うけど明日は自由行動日になるわ
厳密に言うと休日じゃないけど授業は無いし、何をするのも生徒の自由に任されているわ。
帝都に遊びに行ったって良いし、何だったらあたしみたいに一日中寝てても構わないわよ?」
サラ教官、教育者としてその発言はどうなのかと思いながら私は、この後はクラブ活動の見学かリィンの手伝いか考えているとサラ教官が思い出したように知らせた。
サラ教官「──それと来週なんだけど。実技テストがあるから。」
リィン「実技テスト・・・・」
アリサ「それは一体どういう?・・・・」
サラ教官「ま、ちょっとした戦闘訓練の一環ってところね。
一応評価対象のテストだから体調には気を付けておきなさい。
なまらない程度に身体を鍛えておくのもいいかもね」
ユーシス「フン、面白い」
エリオット「うぅっ・・・・何か嫌な予感がするなぁ。」
エリオットの発言に私は心の中で(それ正解だよ。)と答えた。
試験では人形兵器と戦うし、明日の旧校舎の探索もあって中々にハードだね。
頑張れなんて思いながら部活をどうしようかと少し考えているとサラ教官がⅦ組の重要なカリキュラムについて水曜日に話すと言うとマキアスの挨拶でHRが終了する。
特別実習はどっちに行くことになっても場所自体は楽しそうだなんてことを思いながら何処か文化系のクラブでも見学に行こうと席を立つとアリサに声をかけられた。
アリサ「ねぇシルビア、この後予定が無ければ、クラブの見学に行かない?」
シルビア「いいよ、ラウラとエマはどの部にするかもう決めた?」
ラウラ「私は、水泳部に入ろうと思っている。」
エマ「私は、文芸部が気になりますね。
アリサさんとシルビアさんは?」
アリサ「私は、ラクロスが気になってるけど一通り見てからにしようと思って」
シルビア「私は、写真部かな。
風景写真とか鳥の写真撮るの好きなんだよね。」
そう言った私に三人は心底意外そうな顔をする。
失礼だなと思ってムっとするがまぁそんなイメージがわかないのは分かる
ラウラ「意外だな、運動系の部を選ぶと思っていたぞ。」
アリサ「本当に意外よね。文化系の部でも一段とイメージに合わない物が出てきたし、普段の印象的にもっと活動的なクラブにすると思っていたわ」
エマ「意外な一面ですね。
よかったら今度撮った写真を見せてくださいね」
シルビア「みんな酷いなぁ、でもいいよ。
新しく取ったら見せて上げるね。きっとみんな驚くからさ。
自前のオーバルカメラだってあるんだから。」
ラウラ「ほう、それは楽しみだ。」
アリサ「そうね、楽しみにしているわ。」
シルビア「それはそうと話変わるけど、実技テストはちょっと不安だなぁエマとかアリサは大丈夫?ラウラは・・・問題なさそうだね。」
私の不安という発言に一同は困惑してラウラが疑問の声を上げる
ラウラ「そなたが不安とは、いささか疑問だが、何が不安なのだ?」
エマ「そうですね、私も不安がありますが、シルビアさんに不安があるのは写真部よりも意外ですね」
アリサ「オリエンテーションであれだけ暴れておいて何が不安なのよ。」
シルビア「みんなに攻撃を当てちゃわないか不安なんだよ。斧だとリーチが伸びるからね。
剣の時とは間合いが違うから、私は訓練してるし、当てないように気を付けて動くけど、一緒に戦う人は慣れてないから魔獣の攻撃を避けたときに間合いに入っちゃうと動きが止まっちゃうから最初は、訓練以外で斧を使わない方が良いのかもなって思ってさ。」
ラウラ「そういう事なら、むしろ積極的に使う方が、良いのではないか?」
エマ「え?どうしてですか?少しずつ訓練とかで慣れてからの方が安全なのでは?」
ラウラ「確かにそのほうが安全ではあるが、今から訓練で使うと分かった状態から使われるのと実戦で普段から使われるのでは、全く違うぞ?
訓練では、ある程度力を抜いた状態から始まるし、事故が起きないように意識してるが、実戦だと乱入とか増援なんかのイレギュラーに意識を割いておかないと行けないから考える事が多い。
それに、実戦を想定した訓練よりも実戦を一度経験した方が得るものが多い。訓練は結局安全な状態から始まるからな、無論訓練に意味がないという話ではないぞ?」
アリサ「あのオリエンテーションを経験した後だと納得できる話ね。」
エマ「確かに、そうですね。
でも急に実戦なんて出来ませんし」
ラウラ「それなら、クラブを見て回った後に修練棟で稽古はどうだろうか?
実戦程では無いにしろ、稽古はやるに越した事はないからな」
シルビア「それなら、明日やる方が良いんじゃない?
今日は授業の復習とかしないとだし」
ラウラ「それもそうだな。だがシルビア、昨日の夜も今朝も街道に出ていたようだが、魔獣相手に訓練しているのか?」
シルビア「部屋で素振りするのはちょっと狭くて、かと言って学院でやるのも場所結構取るしで端ではやりにくいし、遠慮なく使える場所が旧校舎か街道くらいなんだよね。
朝早くから旧校舎の鍵を借りるのもちょっと・・・寝起きの顔見られたくないしでもこれから稽古するのに身なりをキッチリ整えるのもな~と思うと街道に行くのが楽で・・・・」
私の言葉にエマとアリサがあ~まあ、確かにという顔をする。
ラウラはそこまで恥ずかしく無いのか、ふむと言った具合だ
シルビア「ラウラは恥ずかしく無いみたいだね。」
ラウラ「身だしなみを整えてから部屋を出るのは当然だろう?見られて何が困るというのだ?
それに朝の稽古は軽く型を確認したり素振りをする程度にしておかないと汗を掻いてしまうからな」
アリサ「朝の稽古で大量の汗を流してる見たいねシルビアは」
シルビア「それはもう、滝のような汗を流して・・・」
エマ「朝からそんな稽古してるから、授業中ぼーとしてしまうんじゃ無いですか?」
シルビア「うっ!それは・・・」
ラウラ「いずれにせよ、あまり朝からハードな稽古はしない方が良い。」
シルビア「そうだね、さすがに朝から魔獣の相手するのはつらいし稽古変えようかな。」
アリサ「朝から魔獣退治してたのね。朝から元気過ぎるわよ」
Ⅶ組の教室前でそんな話をしているとサラ教官がⅦ組の教室の方へ廊下を歩いて来る。
サラ教官「良いところにいるじゃない。
シルビア、ちょっとお願いしたいことがあるから来てちょうだい。」
シルビア「あ、はい分かりました。
ごめんねアリサそういう訳だから私は行けないや」
アリサ「仕方無いわね、」
こんなイベントゲームには無かった・・・けど何だろ
そんなことを思いながら、教室に入るとリィン、ガイウス、エリオットが集まって喋っている。
サラ教官「良かったまだ残ってたわね。」
リィン「サラ教官とシルビア」
エリオット「どうしたんですか?」
サラ教官「いや~実は誰かに頼みたいことがあったのよ。
この学院の生徒会から受け取って欲しい物があってね」
エリオット「受け取って欲しい物・・・・・」
ああなるほど、この三人の誰かが行かないなら私に行けっていうために最初に確保した訳ね、姑息な真似を
サラ教官「ふふっ、学院生活を送る上で欠かせないアイテムって所かな。
誰でも良いから、全員分を受け取ってきて欲しいのよ」
リィン「───だったら俺が受け取ってきますよ。
生徒会という所にこの後、行けば良いんですね?」
エリオット「え、でも・・・」
ガイウス「いいのか?」
リィン「ああ、二人はこれからクラブの方に行くんだろ?
俺は、まだ決めてないし、見学がてら受け取って来るさ。」
エリオット「そっか、じゃあお願いしようかな」
ガイウス「よろしく頼む」
リィン「それで、シルビアもいるのは何故なんです?」
サラ教官「あんたたちが断ったら行ってもらおうと思ってね。先に確保したのよ、せっかくだから二人で行きなさい。生徒会室は、この本校舎の隣の学生会館の二階にあるわ。
遅くまで開いてるはずだから最後に尋ねても大丈夫よ。それじゃあ、ヨロシクね♡」
リィン「?え、ええ・・・・」
シルビア「・・・・はあ、まあいいですけど戻ってきた理由はそれだけですか?
さっき教官が教室を出るとき生徒名簿を持っていなかったように思いましたが?」
サラ教官「あら、よく見てるじゃない、取りに来るついでにあんた達にお願いしたのよ。
いや~、危ない、危ない。また、ハインリッヒ教頭に小言を言われる所だったわ」
シルビア「はあ、少し学院を回ってから行こっかリィン。」
リィン「ああ、そうだな。見たいところもあるしな」
二人で歩きながら学園を一周してから旧校舎へ向かった。
リィン「旧校舎か・・・・今は鍵がかけられているな
魔獣も出るみたいだし、入れないようにしておくのは当たり前だと思うけど・・・・・」
シルビア「私たち、オリエンテーションとは言え、入学式からそんなところに放り込まれたんだよね。」
リィン「・・・・まあ、今は用はないか。
早いところ生徒会室に───」
リィンがそう言って振り返り、学生館に向かおうとしたとき、ナニカ得体の知れない感覚に襲われる。
ゲームではリィン一人の場面だったから私には来ない感覚だと思って油断していた・・・何今の感覚・・・得体の知れないナニカに探られたような・・・そんな感覚がして私はとっさに盾斧を構えた。
リィンも振り返って刀を抜いているのが視界の隅に入った。
リィン「・・・・・気のせい、か?
いや、それにしたって・・・今何か感じたよな?」
シルビア「・・・・離れた方が良いかもね。
ナニカに探られたような感覚だった。」
リィン「・・・・・・・・・・・・・・・この旧校舎、何かあるのかも知れないな。
とりあえず今は、生徒会室に向かおう。」
旧校舎を後にした私たちは生徒会室に行く為に学生館に向かうがその道中も得体のしれない、あの感覚が抜けなかった。
急に得体の知れない感覚に襲われて少し疲れてしまった私は、リィンに気分が優れないからと後のことを任せて屋上のベンチで休んでいた。
ベンチに背を預けた私は上を向いていた。
あの探るような感覚は、あの時の実験以来だ。
教員が吸ったのか少しタバコのにおいが残っていた。
タバコのにおいにはイヤな思いでしかない。
不意に目の前を青い花びらが風に乗って行く。
青い花とタバコの匂いそして得体の知れない感覚が鮮明に昔を思い出させる。
12年前のイヤな過去がフラシュバックし、憎悪の獣がささやいてくる。
『憎い、憎い、痛い、痛い、殺してやる、殺してやる、復讐してやる。
アイツを殺せ復讐を果たせ、ミナゴロシダ。憎悪を燃やせ復讐を果たせ。
コワセ、コワセ、コワセ、ハカイシロ、復讐を果たせ。』
ああ、心が荒んでいく、思い出すは実験の日々。
頭を振りイヤな記憶を振り払い、澄んだ青空を眺めて深呼吸をしていると屋上の扉が開いた。
サラ教官「あら、・・・・随分ひどい顔だけど、どうかしたの?」
そんなにひどい顔をしていたのだろうか。まあ、昔の事を思い出したのが原因だろう
私は、表情を緩めながらサラ教官に聞く
シルビア「大丈夫です。それより、サラ教官こそどうされたんですか?」
サラ教官「貴方にちょっと用があってね。
リィンに聞いたら、此処だって聞いたから・・・まあ、良いわ。
貴族生徒と平民生徒の集まる《Ⅶ組》において、リィンとは別の意味で貴方は特別よ。
最初は、二人にⅦ組の重心を任せるつもりだった。
でも貴方は、リィンと違って何かを見つけようと焦っていない。むしろ、何かを得たからこそ焦っているように見えるわ。
同じところで笑いあっているのに時折、みんなを見守るような、記録しているような目をしている。
まるで物語を読んでいる子供を見守る大人のようなね。
Ⅶ組の重心はリィンに任せるつもり、貴方にはⅦ組の後押しをお願いするわ。
リィンの手の届かない所をフォローしてあげて、やるやらないは貴方の自由よ。」
私は、ああこの人、ちゃんと見てる人なんだなと気づいた。
意外と目ざとく見ている。さすがは、最年少元A級遊撃士様だな。なんて思いつつ、返事を返す。
シルビア「出来る範囲ではありますが、そのお願い招致しました。」
サラ教官「そう、なら話しは終わりよ。休憩中に悪かったわね───あ、そうそう。
後ろから見ているのもいいけど・・・・今しか出来ない事は、今やっておきなさい、みんなとね。」
そっちも言及してくるとは思って居なかったと驚いた顔をサラ教官に向ける。
サラ教官は、してやったりといった顔をすると校舎内へ戻っていった。
シルビア「本当、よく見てるな~・・・・・確かに焦ってはいたかもね。
やっとここまで来たんだから、それにここからが本番。
私は、追う側だから。おいて行かれないようにしないと。」
私は、サラ教官と話した後そのままベンチで少し休憩して寮に帰る。
夜部屋で授業の復習をして椅子の上で伸びているとノックの音がする。
この時間に誰が・・・・ああ、生徒手帳を私に来たリィンかな?
シルビア「はい、はい。どなたですか・・・・あれ?ラウラどうしたの?」
扉を開けるとラウラが居た。
リィンが居るかと思ったが違ったらしい。
ラウラ「いやなに、先ほどまで素振りをしていたのだが、リィンがシルビアの気分が優れないと言っていたから様子を見に来たのだ。思いのほか元気そうでよかったぞ。」
リィン「ラウラ、シルビアの様子はどうだ?」
斜め向かいの部屋辺りからリィンの声が飛んでくる
ラウラが身体を傾けるとリィンが見える。
私はリィンに微笑みを浮かべておく。
シルビア「大丈夫だよ。これから軽く素振りでもしに外に行こうと思ってたし。
何なら二人も一緒にどう?ラウラは素振りの途中だったんでしょ?」
私は、二人に質問しながら盾斧を持ち、部屋から出る
ラウラが少し考えるような素振りを見せるがリィンは首を横に振る
リィン「いや、俺は止めとくよ。
明日は生徒会の手伝いがあるから早めに休みたいんだ。」
ラウラ「ふむ、私も明日は水泳部のクラブ活動がある。
残念だが、今日の所は遠慮しよう。」
シルビア「そっか、ならまた今度手が空いてる時に付き合ってね二人とも。」
ラウラ・リィン「「ああ、もちろん」」
シルビア「それじゃあ、私は素振りしてくるね。」
リィン「あ!話に夢中でこれを渡して無かったな、ほら」
リィンの言葉に私は、歩き出していた足を止めて振り返るとリィンが今日全員分もらってきた生徒手帳を渡された。
シルビア「生徒手帳そういえば、もらって無かったね。
なるほど、サラ教官が取りに行かせたのはこれだったんだ。」
リィン「ああ、ついでに生徒会の手伝いもお願いされたよ。」
シルビア「なるほどね。私、明日は部活無いから手が足りなかった手伝うよ。」
ラウラ「私はクラブがあるが、何かあれば手伝おう遠慮なく呼んでくれ。」
リィン「ああ、何かあったら呼ばせてもらうよ。」
それじゃあね。と言って私は、盾斧の素振りに外に出た。
一通り型の素振りをしてシャワーを浴びてから眠りについた。
翌日、早朝からまた盾斧を振る。
街道に出て周辺の景色や地形をオーバルカメラで撮影しながら襲い来る魔獣を剣で斬り倒し、斧の重く大きな刃で叩き斬る。
ひたすらに魔獣を倒しながら新たな技の練習として剣に闘気を集め刀身を延長しようとするが霧散してしまう。
シルビア「剣に直接集めようとしても出来ない・・・・なら盾に集めてから纏わ・・せる!!」
イメージは、モンハンの剣強化と二連斬りを組み合わせて闘気で刀身を延長した斬撃。
シルビア「せい!やあ!!」
不完全ながら多少リーチが伸びたがすぐに霧散してしまう。
シルビア「上手くいかないなぁ・・・何が悪いんだろ」
「guooo!!」
後ろから魔獣の咆哮がこだまする。
少し気が抜けていたいたことに歯嚙みして、振り返りながら魔獣を斬る。
シルビア「ボールバットにポム、キラーポポ・・・・・まあ実戦あるのみか・・・・」
私は、斧形態の盾斧の一撃をキラーポポに入れてボールバットの攻撃を分離した盾で受け流す。
体勢が崩れたボールバットに間髪入れずに斧形態に移行してカウンターを入れて撃破する。
さっきほど一撃入れたキラーポポに変形斬りで撃破する。
シルビア「後は、ポムだけだね。それ」
私は、ポムに盾を投げて走る。
ポムに盾が直撃し、ブーメランのように戻って来る。
盾を掴み、走っていた勢いを乗せてシールドチャージをポムにぶつけるとポムは倒れた。
ポムからセピスを回収すると私は、盾斧をしまい第三学生寮に戻った。
シャワーで汗を流し制服に着替え、第三学生寮を出るとリィンが居そうな場所を探す。
時間的に技術棟に居るかもと目星を付け、時折視線を感じながら技術棟へ入ると丁度リィンとジョルジュ先輩が話しており、導力ラジオを渡した所だった。
シルビア「リィン、お手伝いは順調?」