てことで翌日。
「んじゃやるぞい」*1
「軽いわね・・・」
「だって俺の仕事は魔術式がきちんと稼動するかの見張りだし?あとは特異認定災害による襲撃に対する迎撃だし?お前らよりかは軽いんだよ」
にしても良く考えたよなぁ・・・それぞれ一曲ずつ、なんて。よく通したよ運営は・・・*2
「んじゃさっさと会場に向かうか」
移動中・・・移動中・・・
「そう言えば貴方はこっちの業界に入るつもりはないのかしら?一時的にでも入ってくれれば面白いことになりそうなんだけど」
「無理無理。学園祭で歌ったりする程度が限界*3だな。あとは戦闘中とか。俺に観客を沸かせる歌は歌えない。それこそマリアや奏の姿を借りないと無理*4なんだよ」
「しかし、柳星の素の歌声も誰の姿を借りずとも人々に響くものだと思っているのだが・・・」
「そりゃ買い被りすぎだな。そりゃ歌ってる時の魂の高揚が伝播するってのはあるがそうでもしなきゃ周りも盛り上がらないだろ。大体、俺だけの曲ってルナアタック云々の頃の一回だけ*5だぞ?ほら、翼が倒れてた時に歌ったやつ」
「そうか・・・」
「後はほら、お前らの曲歌ったりパラレルの奏の曲歌ったりだもの。俺専用の曲ってのはないんだよ・・・フロンティア事変で俺が歌ったエリクシアも元の世界のアニメの曲だしな。割とそういうのばっかだぞ?」
実際の所、胸の歌に見せかけてるだけでオリジナルと言い張ってるあの曲ですらアニメの曲だしな。*6
「それでシンフォギアがまともに動いてるのは柳星の力量なんじゃないか?」
「そうよ。適合率も私達レセプターチルドレンより高いだなんて初めて知った時は驚いたもの」
「俺はほら、特別性だから・・・ただの人類と一緒にしちゃならんよ」
「でも貴方は1人のヒトでしょう?」
「・・・一応な」
っと、着いたか。
「ほら着いたぞ。*7さっさと着替えてこい。俺はステージの最終確認してくるから」
さてさて。ステージに変更は無さそうだな。・・・ん?電話?
「はいはい誰です?」
『俺だ』*8
「弦十郎か。どうした?」
『昨晩・・・こちらの昨晩だが、横浜の方で一瞬ではあるが聖遺物の反応が示された。反応はすぐにロストした為詳細な情報は分からない。しかし一応そちらにも共有しておきたくてな』
「オケオケ、ならタイミング見計らって共有しておく。あ、アガートラームはどうなってる?」
『それならつい先程完成したようだ。*9そちらが帰還次第渡す手筈にしておいた』
んー・・・
「まだ少し時間あるしそっちに飛ぶわ」
てことでS.O.N.G本部。
「で、アガートラームisドコ?」
「コレよ。何かが違うって言われた所にアタリは付けたけれど確証はないからそこは避けて修復した*10わ。結果とりあえずVer.GXと呼ぶべき状態には出来たわ」
ふむ・・・あー、なるほど?ここを避けて作った、と・・・暴走機関にちょっと触れてるからバーサークになりやすいくらいの欠点*11だから・・・まぁ問題はないか
「おけ、確かに預かった。んじゃ戻るわ」
往復専用のテレポートジェム作っといて正解だったな。
「む、どこに行ってたんだ?」
「ちょっとS.O.N.Gの方まで。アガートラームが復活したから受け取ってきた。と言っても?ライブ中は使えないから俺が保管しておくけどな。アメノハバキリ共々」
コレで俺の手元には【ガングニール】【アメノハバキリ】【アガートラーム】【神獣鏡】が揃ったわけだが。まさか過半数がここにあるとはな・・・ゲイボルグ?あれは非正規だから今回はカウントしません。その代わりにガングニールカウントしてるから許して。・・・ネフシュタン?アレはS.O.N.Gに置いてある。了子が使うかもしれないし
「んじゃお前ら、準備はいいな?」
「ええ!」
「勿論だ」
「よし・・・楽しんでこい!」
「遺伝子レベルの
インディペンデント」
「絶望も希望も
抱いて」
「「足掻け命尽きるまで」」
「光と飛沫のKiss
恋のような
虹のバースデイ」
「どんな美しき日も
何か生まれ
何かが死ぬ」
「せめて唄おう」
「「I love you」」
「世界が酷い地獄だとしても」
「せめて伝えよう」
「「I love you」」
「解放の時は来た」
「星降る天へと」
「「響き飛べ!リバディソング」」
「「Stardust!!」」
「「そして奇跡は待つモノじゃなくて
その手で創るものと・・・吠えろ!」」
「涙した過去の苦みを
レクイエムにして」
「「生ある全のチカラで」」
「輝けFuture world
信じ照らせ」
「「星天ギャラクシィクロス」」
うむ。完璧よ、やっぱり。*12
「2人ともお疲れ。誰も襲撃に来なかったな」
『日本の方では人為的な放火が起きてるっぽいですけどねー』
「マ?」
『ええ。なんなら一方向に伸びてるので誰か追われてますねコレ。ほんとに何かの始まりですよコレ』
「マジか。本当に当たるとは思わなかった・・・翼、ライブするのやめたら?翼がライブする度に世界規模のイベント始まるじゃん・・・」
「なっ!?凄い物言いだな!?」
「だってほぼ三年前のライブで奏が死んで響にガングニールが埋まっただろ?」
「ウッ」
「四ヶ月くらい前のQoMでマリアが世界に宣戦布告しただろ?」
「「ウッ」」
「んで今回もまた聖遺物絡みの事案よ。もはやバラルの呪詛以外にも呪われてるんじゃねぇのか?」*13
てことで2人にギア・ペンダントを返し。翼とは別れて行動する事に。一ヶ所に集まって狙われるのも癪だからね
「にしても本当にアガートラームが修復されるとはね・・・」
「なんなら調と切歌専用のLiNKERも完成してるから割とコレで戦力は整ったんじゃないか?」
・・・っと、なんか変な気配がするな・・・ホムンクルス的なそれだ。*14
「どうしたのよ?」
「構えろ、何か居るぞ」
「!?何者だ!」
そして聞こえてくるのは女の声・・・なんでこの世界をあーだこーだしようって奴は皆女なのかね。*15
「司法取引と情報操作によって仕立て上げられたフロンティア事変の汚れた英雄、マリア・カデンツァヴナ・イヴ」
っと、その程度の奇襲なら俺には効かないぞ?
「全く、初対面で唇狙ってくるとかマナーはないのかよマナーは」*16
「この世界に唐突に現れた特異点、ルナアタック、フロンティア事変その両方に於ける最大の功労者、無疆柳星」
んー、その動きは・・・なんだったかな・・・あーそうだ、フラメンコだ。なに?なんでこいつ踊ってんの?・・・いや、俺達も戦いながら歌うからどっちもどっちだわ
「【槍】も無い貴方も、纏うべきシンフォギアを持たぬお前にも用はない」*17
・・・ん?こいつ何か勘違いしてる?バビロンの蔵を把握してない?いや、把握してないのは俺の持つ【正式な蔵】の方か*18
「ま、偶には肉弾戦・・・シンフォギア無しで戦うのもアリか」
てことで魔力回路:励起。
「ふっ、ほっ」
「ッッッ!!これほどとは・・・!」
「元々シンフォギアなんざ外付けでね!なんだかんだ一年近く居るから慣れたんだよ、聖遺物抜きの戦闘は!」
んー、いくら蹴ってもあまり良い反応じゃないな。衝撃を逃されてる
「消す前に聞こうか、何者だ?」
「オートスコアラー」
「そうか。潰れとけ」
身体能力全ブッパ!技もない、ただの蹴りで潰す!
っと、んー。あまり良い反応ではないな。打撃は与えられたが・・・
「ちっ・・・成程な。オートスコアラー・・・そりゃ人間じゃないなら耐えてくるか」
「シンフォギアも纏わない貴方の一撃なんて、やられてあげる訳にはいきませんわ」*19
うっせ!というか【ガングニール】使えば多分すぐなんだけど猛烈に嫌な予感がするんだよ・・・!*20
「はぁ・・・これだから人形は・・・」*21
え?こんなんが首魁とは思えないし・・・て事はオートスコアラーを操る何者かが首魁か。めんどくせぇ・・・!