大変おまたせしました!
少し短いですが、本編の再開です!
そしてたくさんFAを頂きました!! 一部ですが紹介をさせていてただきます
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ヨン様より亜人の忌み王のFAを頂きました!
うおおおおおおおかっけえええええ!
ありがとうございます!
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黒兎可様より、加藤リオちゃんとユウキのバニーFAを頂きました!
コミケでの記念に頂けたのですが、実に力があります!
美しい
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ね!
本当にありがとうございます!
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ユウキちゃん可愛い
朽木様よりFAを頂きました! ありがとうございます
愛を感じます
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真機楼様よりかっこいいモブくんを頂きました!
でもこいつ ちょっと打ちひしがれてます・・・・
平和だ。
いや本当に平和である。
平和というのは何もなかったことではなく、大きな事件とりわけ暴力などが関わらなかったことを指す。
変なロスロス言う奴が襲ってくることもなく。
モヒカンではなくなんか似合ってませんよそのキャラ付けみたいなオールバックロン毛になった人が絡んでくることもない。
ただの平凡な学生とバイト生活があった。
学校に通ってかなり忘れている勉学に、え、なにそれ俺知らないんだけどみたいな人名と事件が積み重なっている世界史とか古文を習ったり、英語はまあまあそのままの世界共通語の立場だったりして。
バイトにいけばルーティーンとした組んだ業務に、少しずつでも進んでいっている棚卸しの作業に、入ったばかりの頃と比べればしっかり働いてくれている店長に、増えてきたお客さんからの質問や雑談、よく差し入れとして置いてくれているサレンからの菓子とかつまみながらの閉め作業とか。
うん。
最高である。
日常というのはこういうものだ。
人間、大きなイベントや事件なんていらない。一年に数回も起こってほしくないようなもんがあるだけで、それを乗り越えるごとに気苦労をしてしまう。
大事なのはコツコツと普通にやってれば済むだけの
それだけで幸せなんだ。
あとちょっと遠出した大会で2回、いや3回ぐらいは勝てれば。
嘘だ、ぶっちゃけ全勝して気持ちよくなりたい。負けたくねえ、商品も貰えるし、出来うるならデッキ相性で有利取れてるだけで僕も相手も事故らずに実力で勝っていい勝負でしたねって爽やかに去ってやりたい。それをずっと続けたい。
サレンやドロシーちゃんみたいに手強い相手が出てきたりして、死にものぐるいで紙でしばき合って勝利したい。負けたくない。
店長の<銀河に願いを>は早く制限されてくれ、禁止にされると可哀そうだけど無制限はやめてくれ。あんなの銀河乙女が実在してしまった時点でもう赦されてない、あの右も左も銀河乙女で、銀河アイドル戦国時代みたいな環境になっちまうみたいに国連さぁーん早く規制してくれぇ!! 間に合わなくなっても知らんぞ!!!
あれあるだけで手がピカピカしてるの前提だからケアしきれないんだけど!
くそう俺にもう少し必須レアカードと資金さえあれば……!
いやぶん回り乙女なんて誰が止められるっていうんだ、ドミナントでも使うか? 地獄になるだけだけど。
まあこんな平和で愉快な日常がずっと続いて欲しい。
あと二年とちょっと。
学生なんていう呑気な
そんな風に思っていた。
「楽しみだよなぁ、エレウシス」
そんな会話が聞こえてきたのは冬の兆しがまだ遠い秋頃。
楽しい購買から戻ってきた教室でのことだった。
「冬だっけ、次のは」
「そうそう12月、冬休み前ぐらいからだってよ」
確かジグ先輩がそんな事を言っていたと思う。
決勝戦がクリスマスにやるからその前二週間だったか三週間ぐらいかけて大会が行われるんだとか。
それはまた大変だなぁ、と思う。
この世界はLifeでのやり取りがカードゲームとは思えないぐらい重要視されているが、それはそれはそれとして学業とか資格取得とかも大事だ。
あくまでもイメージだが野球部が甲子園に出るから授業とか成績を甘く見てもらえるような補助のように、Life部の出席とかそういうのも何らかの補助が入るんだろう。
だがしかし、それでも半月近く。
冬休み前の授業が丸々ふっとばされるのはしんどいだろう。
受験生だったら洒落にならないだろうし……ああ、だからか。
三年になるジグ先輩やレナ先輩たちがその頃には引退してるのは。
「実際どれぐらいいけるんだ? 茂札」
「いきなりなんだよ、吉岡」
前置きもなくいきなりクラスメイトからかけられた言葉に、ビクってなる。
僕がコーヒー牛乳パック開けてるところだったら危なかった。
「Life部、どこまでいけると思う?」
「なんで僕に?」
「いや、元Life部なんだろ? たしか」
あ~~~。
まあ吉岡はあまり知らないよな、こっちの事情。
「いやあ入って数ヶ月もしないでやめたから、現状の戦力よくわかってないよ」
「数ヶ月でわからないのか」
「入って一月ぐらいで野球部とかのレギュラーの強さわかるか?」
「それは無理だな!」
そういうことである。
ジグ先輩たちの腕とデッキパワーはフリプもやってるし、許可貰って組んだプロキシコピーデッキで頼まれた検討で回してるからなんとなく強さはわかっている。
ちょっとだがデッキの改良に口も出したが、問題はそれが世間的にどれぐらい強いかだ。
そこらへんのショップの大会で3-0出来る程度の強さなのか、大規模大会で本戦に間違いなく食い込める程度で十分なのか。
他の学校の学生ファイターの強さ、僕わかんねえんだよなあ。
まあサレンやユウキちゃんぐらいには強い奴もいるところにはいると思うが……どうなんだろう?
マリカもゲボ強いけど、あれぐらいが探せばいるレベルなのだろうか。
実際サレンには少し遠出したショップ大会でぶつかったぐらいだし、県ごとに同じぐらいの腕のファイターは普通にいるだろ。
そうなれば楽勝で勝てるとは言い難い。
無論デッキの相性もあるし、事前に対策や研究もあるから言い切れないが。
「まあ一回優勝してるんだからいいところまでいけるんじゃないか? 本戦までいけるとは断言できないけど」
「本戦って優勝してたらシードでいけるらしいぞ」
「あ、そうなの?」
お前それ知らないのかって顔で見られても、知らなかったんだよ。
辞めたあともう関わりないってそこらへん知りたくなかったし。
いやまあドロシーちゃんたちが行くんなら多少調べたほうがいいかなあ、エレウシスに用事も出来ちゃったし。
「困ったな。これだとLife部頑張れ、ドロシーたん段幕を何バージョン用意するか難しくなってしまった」
「まって、複数あるのか?」
「そりゃああるだろ。まずは初戦の王者の帰還バージョンに、ここで勝てば決勝だバージョンに、決勝用の特大段幕を」
「やめてやれよ」
あと結構金かかるのでは?
「そこはコンパでなんとかする所存でごわす」
「それをいうならカンパだよ」
「Life部に可愛い部員たちが結構入ってるんだ、そこで仲良くなって段幕とか応援グッズやってもいいですかと許可を得ようと思っているんだが」
「本当にコンパでなんとかするつもりだった?!」
なんてやつだ。
「まあそれはそれとしてもうすぐ占光祭だ! 野郎ども、メイド喫茶許可の直訴状の準備はできたか!」
「おおー!」
「副部長はお硬いが、生徒会長に出せればワンチャンある!」
「民意の力を見せつけてやるのだー!」
「いざっとなったら直訴ファイトだー!!」
「副会長も会長も怖くねえー! 数だけは有利なんだ!」
「うおおおおお!」
なんか盛り上がっておる。
確かにもう10月近く、いわゆる
先週末、何をするかって決めようとしてメイド喫茶とか飲食物も扱うから1クラスで出来るわけねえだろって揉めたんだよなあ。
結局決まらずにまた再投票って話になったんだが、まだ諦めてねえのか。
「……若いっていいもんだ」
本当に無限のリビドーで動いてるもんだ。
わいわい楽しそうな吉岡たちの様子を見ながら、昼食を終えてゴミを片付ける。
次の時間の教科書とノートがあるかどうか、机の中のを再確認して――気づいた。
「ん?」
なんか手紙が入ってた。
……手紙?
「ふぅ」
「? どうした、茂札」
「ナンデモナイヨ。少しパンが詰まっただけ」
ペットボトルのお茶を一口飲んで、僕は何事もなく手紙を机の奥に押し込んだ。
そして。
――とりあえずデッキは調整しておこう。
◆
放課後。
僕はいつも通りに教室を出た。
慌てる必要はないので普通に歩いていき、学校の購買に寄って時間を潰す。
購買を出て向かうのは下駄箱、そしてそこから体育館の裏手。
いわゆる人目につきにくい場所だ。
あそこにいくのは占光に入った初日頃、高校デビューでイイ気になってたやんちゃな奴らがタバコ代と愉快じゃない話題でカツアゲしようとしてきたのであちこち物理的に説教した時以来である。
きちんと治る怪我だったのに喫煙停学からの退学コンボでさっさと消えたからもういないはずだ。
あの時握らせた灰殼とかはもう土に還ってる頃だろう。
お店には出勤が少し遅れるということを携帯で電話しておいた。
「ふぅ」
ちょっとだけ三階辺りまで登ってから窓で位置確認するか? と考えたが、わざわざ上級生の
真っ当にいこう。
そう考えながらズボンのポケットにいれておいた手紙の中身を再確認する。
――茂札 普夫様 お伝えしたい話があります。
――本日 16時 体育館裏手で待ってます
要件と場所に目を通す。
……あまり丸っこい文字じゃないな。
女の子らしくないというよりも丁寧な文字の書き方だ、ペン習字などをやっていたタイプに見える。
そして最後に書かれた文字が、きちんと人名なのを確認してから顔を上げた。
「よし」
念のためポケットにいれてある殴る用の手袋を確認し、深呼吸をしてから向かう。
体育館裏は何の変哲もない空き空間だった。
ベンチの1つでもあれば昼休みに誰かが座ったり弁当を広げたりするかもしれないが、普通に日当たりはよくないので寂れる。
ついでにいえば
学園ドラマならこんなところで殴り合いの喧嘩でもしてそうなイメージの場所。
そこに1人の少女が佇んでいた。
「
周囲を軽く見渡し、声を掛ける。
僕の声に気づいて振り返った少女は、はっきりいって美少女だった。
背丈はドロシーちゃんと同じぐらいだろうか。
薄い色素の髪……辛うじて金髪だろうか、銀とは違う白さを艷やかに帯びた緩やかなカールの髪に淡い翠色の
占光高校の女子
その体型は……同じようにだぶついてるから少しわかりにくいが、まあ薄くはなさそうだった。
――と、そこまで不躾に観察したあとに、もう一度後ろと左右を見る。
「?」
不意打ちとか囲んではなさげか。
さすがに草むらとかに伏せて潜んでるってのも難しいサイズだし。
「あの……」
「ああ、失礼。円導さん?」
「あ、はい、円導ナツミですぅ」
円導ナツミであってたらしい。
つまり、手紙の呼び出し相手だ。
「どうも、一年の茂札普夫です」
「あ、どうも。あたしも一年です」
ペコリと頭を下げてきたので、僕も頭を下げる。
丁寧な子だ。
どことなく見覚えがある気がしたのは、同じ学年だからか。
すっきりと目がぱっちりとした顔立ちだが、見慣れないのは別のクラスだからだろう。
「えーと……それで、これ」
とりあえず手紙を見えるように取り出す。
距離は詰めないでおく。
彼女の名前が書かれた手紙だ、なにか叫ばれたり冤罪被害の演技をされてもこれがあれば最低でも説明が出来るし。
……流石にないと思うけど
「この手紙、君の?」
「はい。来てくださってありがとうございます」
肯定された。
となると。
「それで……何の用かな」
まさか、と思う。
もしや、と思う。
前世ではついぞなかったが、フィクションではあるあるのイベント。
それがまさか……本当に?
そんな思考を考えると、何故か円導さんがもじもじとスカートを握っていた手を開いたり閉じたりしだした。
あからさまに緊張している動きである。
…………え、マジか?
これなんかの罠とかじゃない? ドッキリとかじゃない?
「……お願いがあるんです」
「オネガイ」
ですか。
マジですか。
「あたしと」
そういうと円導さんは左手を掲げて。
「――ファイトしてください」
見覚えしかないブレスレットを見せつけた。
だよなああああああああああああああああああああぁ、アアア!!!!!
歓迎しよう、盛大にな!
――戦記録・槍衾の歓迎