エロ星人、ダンジョンのある地球で繁殖する 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
ミキの子供はピーとかプクーとか擬音でしか語れない。
刷り込み教育ができないか試そうとしたが、脳の仕組みが違いすぎて、刷り込みの機械が対応できない……エラーを吐き出してしまった。
「声帯も違うけど……となるとあれが使えるかな」
俺は倉庫を漁ると、首輪を取り出してきた。
「テッテレー翻訳首輪」
この首輪は動物や原生生物が何を言っているかを翻訳する装置である。
日本語をインストールして、ミキの子供に首輪を付けてみてどうなるか試してみる。
『ミキミキ! ママママ! ミクニミクニ! パパパパ!』
どうやら翻訳は正常に稼働したらしく、スライムの子供の言っていることがわかるようになった。
ミキはとても嬉しそうに
「そうだよ〜僕がママだよー」
と言い、スライムの子供もキャッキャとはしゃいでいる。
「名前付けてあげれば?」
「名前か……うーん……スライム娘だからラムなんてどうかな?」
『ラム! ラム! 素敵な名前! ありがとう!』
喜んでいるっぽい。
とりあえずミキにラムの面倒は見てあげてくれと言い、ミキの部屋を広げて、ベッドを増設した。
流石に赤ん坊とも言えるラムを1人にするわけにはいかないので……。
こうして賑やかな家族が1人増えるのであった。
ダンジョン配信の規制緩和が行われた当日。
俺は練習と称して撮影していた映像を編集し、プロモーション動画を動画サイトにアップロードした。
一応Vチューバーを箱として運営するので、箱の名前を3人と決めてある。
スペースパラサイズ……宇宙とパラサイト……宇宙に寄生する。
宇宙人の俺に寄生すると言う意味でスペースパラサイズと言う名前に決まった。
そんな名前で良いのか聞いたが、現状寄生しているようなものだしと開き直られた。
まぁ君達がそれで良いなら良いんだけどさ……。
というわけでスペースパラサイズ公式というアカウントを作り、PVを流していく。
主にオークを近接武器で血祭りに上げている映像であるが、本人達の動きに合わせてアバターが動くようになっていた。
『スペースパラサイズ1号……スミレ……バトルスーツに乗り込み敵を皆殺しにしていく殺戮マシーン!』
皆の紹介映像が流れるが、アイドル的なのを売りにしているところとは違いますよというのが一目で分かるようになっていた。
まぁ斧やナイフでオーク殺しまくってる映像だもんで、ショッキング具合は相当である。
一応キラキラのエフェクトに血を加工しているが、それでも目立つ。
『私達スペースパラサイズを応援してね!』
とオークの死体が積み上がった場所でポーズを決め、映像は終わる。
その次の動画でスペースパラサイズの隊員紹介の映像が流れる。
1号のスミレ、2号のマユミ、3号のミキと言う感じである。
1ヶ月ちょっとの期間、戦いながらも喋れるトレーニングをしてきたが、どうなるか……。
隊員紹介では3人の全身立ち絵が表示され、流石にマユミが全部描くのはきつかったので、身体データをスキャンして、体のデータから立ち絵の一部を出力している。
今は2Dの立ち絵であるが、やろうと思えばすぐにでも3Dにすることが出来る。
ただ、ダンジョン配信という結構スプラッターなシーンが流れる際に3Dのアバターだと動作が反映され過ぎて画面酔いを起こすかもしれないと思った為に、最初は2Dのアバターで動かすことにしたのである。
「さて、どれぐらいの視聴者が現れるか……」
3人はダンジョンに潜って初配信をしている。
俺は市場調査をしながら配信を見守るのであった。
ダンジョン配信はやはりと言うか、元々ゲーム配信や実況をしていた配信者達が配信機材を冒険者協会側から借りて配信を行っている人達が強い。
元々人気のある人達であるので、前から抱えている視聴者をそのまま引っ張ってくることが出来ているので、スライムと戦う配信でも数百人の視聴者が見守っている。
こちらはそんなバックボーンが無いので同接の視聴者数はスミレが25人、マユミが12人、ミキが22人と振るわない。
まぁ最初も最初だ。
ここから気に抜き動画などで視聴者を獲得していけば良い話である。
ちなみにミキ達の冒険者ランクは開示していない。
冒険者ランクを開示すれば、本来オークと戦って良いランクでないことがバレるのでね……。
ちなみにミキ達の今の冒険者ランクは7級。
4階層まで潜ることが許されている。
(まぁ龍神ダンジョンは生態系ぶっ壊れているから、数日放置すると下の階層のモンスターが上の階層になだれ込んでくるんだがな……はぁ……完全に管理できてないだろ)
まぁお陰でオークみたいな強いモンスターと戦う事が出来ているのであるが……。
「強いモンスターをバシバシ倒していく映像……それに1人配信じゃなくて3人で通話しながら戦っているから無言になる場面が少ない……これでどれぐらい視聴者を稼いでいけるかね」
俺は3人の配信を見ながらほくそ笑むのだった。
すみません、作者力尽きました……エタになります