共栄圏議会連合加盟国において発刊差し止めとなった陰謀論雑誌
【ジオンの姫君ノーマ・ザビの改造人間説を追う!!
ジオン、連邦、プラントの三大勢力による戦争は一応の幕引きとなった。
地球連邦は崩壊し幾つかの連合に分裂。しかし、分裂した連邦の残骸は独自性を出しつつ辛うじて寄り合っている。
プラントは体制が崩壊している連邦に比べればマシではあるが、反ナチュラル思想が根深く。三隻同盟のラクス・クラインの介入によって消化不良な戦争であり火種はどこにでもある状況であった。
逆にジオンはこの世の春を謳歌している。共栄圏議会連合の議長国として君臨し、崩壊する連邦から零れ落ちてくる中小国を取り込み続け拡大の一途を辿っている。さらには連邦の火星植民計画を引き継ぐ形で火星への植民を開始。また、戦時中から始まっていたが木星公社への援助が本格化。また、資源の確保の為にアステロイドベルトからアクシズを中心とした資源衛星を地球へ移送する計画が発動した。火星軌道以遠領域の探査および開発に興味を持ち始めたジオンはD.S.S.Dへも連邦の穴を埋める形で参画している。
ジオンの拡大が注目される一方で亡国だった二つの国家の急速な復興。旧日本国をルーツとするオーブとネオジャパンである。オーブの方は三隻同盟として大戦終結に深く関与した国であり、その急速な復興も頷ける。ここで注目したいのはネオジャパンの方である。
大戦においてジオンは独立派をあらゆる形で支援し多くの国々を連邦から引き剥がした。ネオジャパンはその中の一つとされる。このネオジャパンは連邦(東アジア共和国)から離脱し独立を果たした際。ジオンが戦後唯一、正規軍を介入させた国であった。介入の表向きな理由としては当時ネオジャパンとして独立の機運が高まっている中、終戦後親日家でも知られるギレン・ザビが国家としての日本が消滅した後も土着宗教の祭司として存続していた天皇家に対して長女のノーマ・ザビ姫殿下及びギレン派の名家の御曹司たちを親善訪問させた際に、東アジア共和国が過剰反応を起こし東シナ海に軍艦を並べ、日本の独立派も手持ちの軍艦を並べ返し張合い続け、偶発的に発生した独立戦争によって取り残されたノーマ・ザビ姫殿下を救出するために介入したとされている。ただし、この公式発表には疑問が多く残り、独立機運が高まっている日本になぜギレン・ザビの長女であるノーマ・ザビが危険を冒してまで訪問したのか。ノーマ・ザビ姫を危険な目に合わせた東アジア共和国への報復ともとれるが、救出後も堂々と独立派と共闘したのか?謎は多い。
また、さらに掘り下げていくとファウンデーション王国の影がちらつく、同国のアウラ・マハ・ハイバル女王は王国再興以前はギレン・ザビ庇護下でジオン公国に匿われていたとされる。このファウンデーション王国は能力重視政策を実施しており必然的にコーディネーターが多く遺伝子工学の発展が著しくプラントに勝るとも劣らない程だ。この遺伝子技術は王国成立以前よりアウラ女王もしくは側近衆が保有していたと思われ、その遺伝子技術がジオンへ流れた可能性が一部有識者から指摘されている。
これが、ジオンの姫君ノーマ・ザビのコーディネーター疑惑を浮上させているのだ。
ノーマ・ザビ姫の母親トリエステ・ザビ妃は没年0069年であり姫殿下の出生年数は0073年、国内ではギレン・ザビの娘への溺愛は有名であり、サスロ・ザビ暗殺事件に巻き込まれたトリエステ・ザビ妃は死亡し当時、胎児の状態で生死を彷徨っていたノーマ・ザビ姫を4年間守り抜いたと言う美談としてジオン国内では語られているが、空白の4年間の内に何があったのであろうか?
♢編集部からのおことわり♢
本記事の掲載時、読者から本誌をオカルト雑誌と間違えているのではないか、軍事雑誌としては荒唐無稽の度が過ぎているのではないかとの投書を頂きました。
このため掲載を見合わせることも考えましたが、執筆者のカシム氏の特異な歴史観が本誌及び本誌執筆者陣のそれと一致しないことはあらかじめお断りします。
またこの場を借りて、両目に銀貨を、口に塩を詰められた状態で浴室で発見されたカシム氏を自殺と発表した警察に対して本誌は再度の殺人としての捜査を要求するものであります。】