「起きましたか、マスター。」
目が覚めた時、最初に見えたのはセイバーの顔だった。
「その様子だと、あなたは彼女にあったみたいですね。」
全能との邂逅はセイバーもわかったみたいで。
「彼女は他者を振り回しますがそれでも善良です。悲劇を好まないので全力であなたの事を手伝ってくれるでしょう。」
セイバーは全能の事をこう評価した。
「どうやら次の階層に着いたようですね。」
セイバーがラダーが次の階層に着いた事を知らせてきた。
「では次の戦場へと向かいましょう。」
セイバーにリードされてラダーから降りた先の光景は城の中だった。
「今回は戦場のようです。気をつけてくださいマスター。」
セイバーが外の様子を見ながら説明して来た。
セイバーが先に外に出てその後に私が出た後鐘の音が響いて来た。
その瞬間セイバーは一瞬で私の近くまで来て剣を構えていた。
「マスター狙撃です、狙われています。」
そう言って私を狙撃から守っているが私はセイバーに守られてばかりだ。
「仕方ありません、森に逃げ込みます。」
そう言ってセイバーは私を連れて森の中に飛び込んだ。
森に逃げ込んだ後私はセイバーの後を追っていたがセイバーが
「罠があります。このまま私が潰します、迂闊に離れないでください。」
と注意を促して剣を振るいながら進んでいった。
「ごめん・・・ちょっと・・・休ませて。」
「仕方ありません。私が警戒しますので存分に休んでください。」
ある程度走っていたが私が先に疲れてしまい一時的に休憩する事になった。
「ねぇセイバー、死者が生者のふりをしていいのかな。」
休憩の最中私はセイバーに悩みを相談する事にした。
「確かに死者が生者のふりをしてはいけません。時には死者は災いを呼びます。」
セイバーはそう言って来たが続けるように私に話した。
「でもマスター、あなたが死者なら何の妄念で動いていますか?」
「えっ?妄念?」
「死者なら何らかに執念があります。ではあなたは何に執念がありますか?」
そう言われたけど私は答えられない、むしろ答えを持っていない。
「それを言えない時点であなたは死者ではまだありません。そしてあなたは自分が誰かの無念で動いていますか?」
それは言える、確かに私にはそういった妄念はあるがそれに振り回されないように自身を律している。
その事を告げようとした時セイバーがいきなり槍を構えて投擲した。
セイバーはそれだけに終わらず今度は波紋を展開して複数の武器を連続で放った。
セイバーが攻撃をやめた時に声が響いた。
『おいおいマジかよ。どういう感覚してんだ、こっちは透明なのに的確に当たる軌道な上に避けた後の事も考えて撃つとはな!』
セイバー 宝具
騎士王の武器庫
ランクC〜B 対軍宝具
アーチャーのクラス時に使える宝具だが全能権限により一部弱体化して使用可能。
黄金の王とは違い武器限定な上に原典ではなくセイバーのいた国の武器しか出せない。
一応武器以外だと防具など戦闘関連なら出せる。
騎士が求めるのは一級品のみ、それは当然でしょう。