またもや夢で私は全能と会っていた。
『二戦目勝利おめでとうとは喜べないわね。』
ラニが最初から登るつもりはないとしてもラニを犠牲にして勝ったようなものですから。
『そんな事を思えてそして聖杯戦争を進めている時点で貴女はまだ死者ではないでしょ。』
それに関しては確かにそう思う。
敗者は登れず私は死者であるが敗者ではないが故に登れている。
そして親しくなった人の死に心が揺らぐ私は死者らしくないと言えます。
『その通りよ。では次も頑張りなさい。』
そう言われて私は夢から覚めた。
着いた3階層は既にラダーが降りていた。
だがそれは清掃中という看板がかかっていた。
「ただの立て札じゃないわね。コードキャスト程度じゃびくともしない結界が施されている。」
「つまりは乗れないというわけですね。原因を探すしかありませんね。」
3階層で1番目立つ建物へと向かう事になった。
名無しの森と呼ばれるこの階層は何もないように感じた。
「ここは聖杯戦争の時から出やすい階層だったけど、こうなってからは頻繁に出るらしいのよね。」
「何が出るのでしょうか?」
「ゴーストよ。」
そう言って来たけど私もある意味では亡霊に近いのですが。
せっかくだしゴーストの情報を聞こうと思う。
SE.RA.PHは魂の情報を確定させた空間だからこそ地上では精神だけ魂だけの生命活動はあり得ないけどここではあり得る事になった。
ただ、それはSE.RA.PHについたシミのようなもので死の間際の記録が再生されているようなものでその無念が焼きついた場所から離れる事はできないという。
この存在をサイバーゴーストと呼ぶらしい。
ただのバグでしかなくムーンセルに見つかればすぐに排除されるしかない死者の夢らしい。
そんな事を教えてもらっていたら建物の近くまでやって来ていた。
建物はまるで童話のような感じの大きな城だがまるで何年も経過しているかのようにぼろぼろだった。
大きな扉にある小さな扉を開けて入ってみると誰も出てこない。
「油断は禁物ですよマスター。いつ奇襲をされるかわからないですよ。」
セイバーがそう注意して来た。
城の中を進んでいるとトランプの山が崩れて来た。
そのうちの一枚を手に取るとそこには何かが書いてあったが私には読めなかった。
「どうやらここはなんらかの影響で過去と現在が混ざっているようですね。」
セイバーがそう言って来て気づいたらそこにあった筈のトランプはなくなっていた。
どうやら私が見たのは過去の記録らしい。
城の中を進んでいると誰かが走っていくのが見えた。
これもかつての記録なのかそれともマスターなのかと追ってみた。
そして私は
「始まり始まり〜。」
「えー、また絵本を読むの。」
「むかーしむかーし。」
「また始めから、いい加減飽きたのよね。」
1人遊びをしている少女にあった。