私は過去の記録を見ていた。
「あの子を助けたいですって?いいわ、じゃあ真実を見せてあげる。あの子があなたに見せていない本当の姿をね。」
そして開く病室の扉。
ベッドにはありすと思われる少女がいた。
だがベッドの上の彼女はぼろぼろで動く事も出来ない姿だった。
そして案内して来たであろう彼女が現れた。
「あたしはアリス。ありすがあたし、アリスはありす。」
言っている事がわからなかった。
「あたしはありすが見ている夢。鏡の中のあたし。あなた達はサーヴァントと呼ぶのよね。」
ありすのサーヴァントは続けて言う。
「あなたとお庭であっていたのは本物のありすじゃないの。ありすはほら、動けないでしょ。ありすの代わりにあたしが日々を夢見ていただけ。ありすはなんにも出来ないの。かくれんぼも鬼ごっこもご本を読む事も戦う事も、出来ないわ。」
ありすのサーヴァントはこう告げる。
「ありすは1人置いてかれる。助けるも助けないもないのよ。お□さん。ありすはもう死んでいるのだから。」
そしてありすのサーヴァントは一冊の本を取り出して言う。
「童話はね、日々の希望ではないわ。日々の絶望をやわらげる為の最後の明かり。それがあたしだと思っていたけれど。」
そして私の方へ振り返り告げた。
「今はあなたがそうね。」
私達はラダーから出た。
「我ながら良い判断をしました。相手にリトライさせるというのは良い作戦でした。」
凛が死にかけたがそれをリトライで復活させたのだ。
「今回を最後にしましょう。」
そう凛が言っているがあの宝具はどうするのですか?
「使わせなきゃ良いんでしょ。奥の手だからできればやりたくないのだけれど。」
凛は何か手があるらしい。
だがやりたくないとの事だからマスターを探したいですね。
「そうね、マスターを探せればね。」
そう言ってフロアを探索する。
このフロアには過去しかない、過去が降り積もり覆われていて今がない。
フロアを進み私は過去の記録を見た。
ありすが不戦敗を選び
聖杯戦争の敗者はどうあれ死ぬがありすは既に死んでいるから殺せない。
「行かないで、行かないで、行かないで!あたしを置いて行かないで!」
ありすは別れを嫌がっていた。
だけど
そんな記録だった。
恐らくその誰かはその後勝ち進めずに敗北したのだろう。
そしてありすは約束を守って待っているのだろう。
私はそう思えた。