セイバーにとって転生当時はただの少女だった。
王に相応しい人物として生まれたらしいのだが転生者である事から王に相応しいのかで悩んできた。
だけど自らの国の民を守りたいという意思はあった。
そんな時に全能と邂逅出来たのは幸運だった。
全能の暇つぶしをセイバーは受け入れた。
その代わりに全能の力を借りたいと告げた。
最初は膨大な情報量に頭痛で倒れそうになったがそれを根性だけで耐えた。
そして剣の腕以外にも知識を高め自国の様々な物を知りそして作れる物を探究した。
魔術も磨き、師からも一人前の魔術師だと褒められるくらいには磨いた。
そしてセイバーは自身の国と親の事も調べ上げた。
自身の国は神秘が終わり始めた時代でどう足掻いても滅びるのは防げないと知った。
だからこそセイバーは自身の国の方針を決めた。
国は滅びても民は生き残るそういう方針だ。
セイバーは選定の剣を抜いたが生み出した者が考えた王にはならなかったと言える。
だがその選択を魔術師は受け入れた。
ブリテン島の無数もある国の一つとしてセイバーの国は生まれた。
円卓も出来たが騎士はあまりおらず騎士以外の職の人が多かった。
さまざまな職業が集う事で良いアイデアやアドバイスを話し合った。
本来なら自身の配下となった人が配下にならず敵だった人が配下になる事もあった。
セイバーの国は神秘がなくなりつつある国であったがそれでも裕福であった。
品種改良に成功したり名物といえる物を開発して交易したりをしてきた。
そしてゆっくりと世代の交代もしてきた。
神秘の影響を受けない人達にする事でブリテンの人たちを残そうとした。
それがセイバーや他の人達との会議で決めた結論だった。
他の国との交渉も行い侵略をしてきていたローマとの交渉にも成功した。
本来なら敵対していた者達も一度は対話した。
だけどセイバーの事を認めない者達もいた。
セイバーの国が豊かである事、セイバー女性だったから魔女だと吹聴して騙された者達と共にセイバーの事を認めない人達は襲撃をしてきた。
本来なら倒せたがセイバーは外交をしてきた事とゆっくりと神秘を薄くさせて来た事が重なり戦う事が出来ない程に衰弱していた。
『○○○○○よ。お前は神秘が濃くないと生きていけない筈だ。剣を振るう事が出来ないくらいに弱った体はその証明だ。なのに何故戦おうとする。』
敵である筈の王がセイバーにそう問いかけた。
セイバーの事を認めていたからこそ野盗に近い者達に倒される事が嫌だった。
だからこそセイバーに援軍をしようとしたがセイバーは断った。
『愚妹よ。貴女は妖精郷へ行く資格があります。何故死に行こうとするのですか?』
敵である筈の魔女がセイバーにそう問いかけた。
セイバーの事を憎んでいるがそれでも認めていた。
だからこそ助けようとしたがセイバーは拒否した。
セイバーは奮闘した結果国は滅びはしたがセイバーの国民は生き残り逃げる事は出来ていた。
そしてセイバーの国を襲った者達はセイバーの事を認めていた者達によって討たれた。
セイバーの遺体は魔女だと騙されて討伐した騎士によってセイバーの子に届けられた。
そんなセイバーの真名は『アルトリア・ペンドラゴン』。
ブリテンの王の1人で民を大切にした王である。
そして全能が最初に邂逅した並行世界の自分である。
セイバーを討った騎士はランスロットです。
セイバーの遺体を届けた後騙した者達を倒してから罰せられました。