セイバーの人生は凄かった。
滅びの時が近くても諦めずに抗い国を導いた。
セイバーの国の民は誰もが笑顔だった。
敵国の王もセイバーの事を認めていた事からセイバーの王としてのあり方がかなり凄いのがわかる。
そんなセイバーが私を支えてくれていたんだ。
生まれたばかりで憎しみしかないはずの私を。
そんな事に私は嬉しかった。
セイバーからしたらほんの僅かの付き合いなのに私を攻撃から守ったり導いたりしてくれた。
本来なら私では呼べない筈なのにそれでもほんの僅かの残滓から全能と繋がりそして自らの意思でここへと召喚された。
私にはまだわからないけど一度セイバーと話をしてみたいと思う。
何故私が呼べたのか、そして何故私を導いてくれるのかを。
『では決まりね。さぁ目覚めの時間よ。』
そう全能が言って私は目が覚めた。
目が覚めたとき、意外な人がいた。
「気がつかれましたか。」
私達の治療をしてくれていたのであろう彼女は第二階層で死んだと思われていたラニだった。
「遠坂凛とはレベルが違う頼れる助っ人です。セイバーの霊基は既にセイバー自身の宝具で修復され切っています。その治癒力を利用して貴女の体を治療しました。」
どうやらセイバーの治癒を応用して私の体を治療したみたいです。
私の体を治療しきった後ラニは去っていってその時にセイバーは目を覚ました。
「目が覚めたみたいですねマスター。」
そうセイバーが言ってきたけど私は疑問の事で悩んでいた。
セイバーは私が悩んでいる事に気づいたみたいで
「どうかしましたかマスター?」
そう問いかけてきた。
「何故セイバーは私の事を導くの?」
私はセイバーに疑問を伝えた。
「だって私は構成している死者の残滓が貴女達と関わりがあるだけで殆ど関わりが無いのに。」
私の疑問にセイバーは答えた。
「確かに貴女は全能や私とほぼ関わりはないですがそれでも導きます。何故なら貴女はまだ迷うだけの子供ですから、そんな子供を導くのが先駆者であり大人である私の役目です。」
「その事に立場やあり方は関係ありません。たとえ貴女が死者の塊だろうと並行世界の私の残滓であろうが関係ないのです。」
セイバーはそう告げた。
私が死者であるとかは関係なしに私に付き合ってくれていた。
「では改めて問いましょう。貴女は聖杯戦争に参加しますか?それとも参加しませんか?」
セイバーのその問いに私は答えた。
「願いはまだ迷っていますが途中で諦めたくないです。なので聖杯戦争からはまだ降りません。」
私の答えにセイバーは
「なるほどわかりました。ではこのセイバー、真名アルトリア・ペンドラゴンの名にかけて貴女に勝利をもたらしましょう。」
と誓った。