「ともかく異例よ。ガウェイン卿、そもそも貴方のマスターは
凛がガウェインのマスターの事を言おうとしたらガウェインが先に答えた。
「攻勢防壁に焼き消される直前、レオはトワイスの手によって一命を取り止めました。以後我が王はトワイスの思想に賛同しこの階層の守護者となった。名実ともに生き残った人類の敵になったという事です。」
この階層のマスターは人類の敵になったとガウェインは言った。
「とはいえ、それも100年の間だけ。もう挑戦者はいないと判断し王は自ら眠りにつきました。」
そうガウェインが告げた時、天輪の動く音が響いてきました。
天輪を見にいくと完成度は分かりませんがほぼ完成していると言っても過言ではありません。
「天輪の完全な姿はわからないけどほぼ時間はありませんね。」
「時間、あんまりないのかもね。」
私たちはレオの元へと行く事にした。
「レオは頂にいるのですか?」
「無論、肉体は傷つき王聖は灰になったとしても。とはいえ挑戦者がいないのでは王の威光を示す機会もない。この900年はただ静寂だけがあった。第六階層の影響ですね。」
そして登っている最中に私はある場所に気づいた。
その場所はかつて岸波白野の最後を迎えた場所である。
「ねぇ、あの場所に行っても良いでしょうか?」
みんなは寄り道を受け入れてくれて一緒に行ってくれた。
岸波白野への手向けを用意できていなかったけどそれでも祈るくらいはしておきたいです。
「岸波白野はどんな人だったのでしょうか?」
私は思わずそう呟いた。
「彼女はレオを破ってムーンセル中枢に辿り着いた最後のマスターよ。」
凛が岸波白野の事を自分の視点で話してくれた。
「だけど聖杯を手に入れる事は出来なかった。」
「聖杯戦争は何度も行われてきた。なのに聖杯を手に入れて地上に戻ったマスターは誰もいない。トワイスピースマンが優勝者を排除して聖杯を独り占めにしていたからよ。」
そんな事を言った後凛は思わず呟いていた。
「ただ、もし…もしもよ。レオが7回戦を勝ち上がっていればセラフはこんな事にはならなかった…かもしれない。」
「確かに、あの方が勝ち残っていたならセラフは崩壊せずに地上は滅亡する事はなかったでしょう。」
「そんな事を考えたら岸波白野にレオも侮辱する事になります。そんな事を考えたら岸波白野がトワイスを倒した可能性もありますしレオが勝ち上がった後トワイスに排除された可能性もありますよ。」
凛が呟いた考えをセイバーは勝者も敗者も侮辱する考えだと非難した。
「ご、ごめんなさい!責めるつもりはなかったの。だけどセイバーの言う通りの未来もあったのね。」
「王が言った可能性の場合、7階層の守護者は岸波白野にそのサーヴァントで私が挑戦者のサーヴァントとなる訳ですね。」
凛は謝ってくれてガウェインは立場が逆転した可能性を考えてしまった。