「もしレオが上がっていればそれはそれで地上はお終いだったしね。あの選民思想の権化がムーンセルを手に入れていたら文明は、そうね500年くらいで終了していたわよ。」
「選民思想というと優れた人物だけが生き残るようなイメージなのですが?」
「レオの主張は現状維持です。停滞し500年で静かに眠るという終焉をあの方は望んだ。争いにあけくれる1000年の後に絶滅するよりはと。」
凛とガウェインは未来は行き止まりだという。
「わかる?結果は同じだったの。」
「同じ?」
「トワイスは人類に過去の精算を求めた。レオは現在にとどまる道を選択した。2人とも人類の未来を信用しきれなかった、そんな奴らに使われていたらそりゃムーンセルも狂いだすわ。」
「ムーンセルは狂っている?」
「トワイスの思想に偏っている。」
「正常な観測状態ではないでしょう。ムーンセルは死を容認し始めている。」
「新しい指針が必要なのよ。天才の発想でも救世主の理念でも未来はないんだもの。例えばそうね、あの2人とは別の未来を見ようとする平凡な誰かとか?」
凛は新しい指針がないといけないという。
「ムーンセルが正常に戻れば地上に未来はあるの?」
私は思わずそう言った。
「やり直しはなせずとも仕切り直しは可能かもしれません。」
ガウェインはそう言った。
「驚いた。レオはトワイスに恭順したのよね。なら貴方の言葉は王の威光と矛盾するわ。」
「私は自身の感情と思考を切り離して王に仕えているのです。」
凛はガウェインが矛盾していると言うがガウェインは感情と思考を切り離して王に仕えているとガウェインは言う。
「ふーん。じゃあ貴方はこう言うのね。このままいけば滅びるのは確定だけど何かを残せる可能性はゼロではないと。」
「はい。トワイスの影響でムーンセルはここ1000年の人類史を自滅する為のものと解釈しています。しかし、もしも世界が可能性という無数の枝に沿って進んでいるとしたら今からでもこの1000年は持ち直す為のものだったとムーンセルに再定義させる事が出来れば事象は選定されず
「仕切り直せるかもしれない、か。」
ガウェインと凛は未来を救える可能性を言った。
それを聞いて私は自身の願いは決めていなかったが願いを決めた。
セイバーいえアルトリアのように未来を求めたいです、たとえその未来に私がいなくても。
「セイバー。私は自身の願いを決めたの。ムーンセルを元に戻して未来を取り戻すの。」
「わかりました。でもよろしいのですか?その願いは
「確かにこの願いを叶えたら私は正常になったムーンセルによって消える。だけど良いのセイバー、例えるなら私は10秒先の破滅がわかっていながら1秒先の希望を求めたのだから。」
そうセイバーに私は笑顔で答えた。
「わかりました、では改めて問いましょう。汝、自らの願いを告げよ。」
セイバーからの覚悟があるかを問う事に私は
「私はムーンセルを正常に戻す。それがたとえそれが自らの破滅に繋がるとしても。」
そう覚悟を持って答えた。
「わかりました。その覚悟に私は従おう。このセイバー、真名【アルトリア・ペンドラゴン】の名においてそなたを栄光へと導こう。」
セイバーは私の覚悟を受け入れて勝利を手にする事を誓った。