「申し訳ありませんが時間です。レオとの戦いを望むのならお急ぎを。もう一度あの鐘が鳴った時がこのセラフの終わりの時です。」
そうガウェインが急かしてきたので私達はレオが眠っている所へと急いだ。
山の頂にて防壁に阻まれたその奥にその棺があった。
剣が刺さりしその棺はガウェインのマスターが眠っている。
「私からの案内はここまでです。ですので礼の言葉を。」
ガウェインは防壁の前まで来て私達の事に礼を告げた。
「ここまで来たあなた方の戦いに敬意を、どうか王の良き対戦者とならん事を。」
そう言ってガウェインは防壁を越えていき
「王よ。最後の目覚めです。」
剣を抜いた。
棺が開き1人の王が出てきた。
「これはまた予想外の組み合わせですね。本来なら召喚される事はほぼないサーヴァント。かつての地上で僕らハーウェイの敵であった者遠坂凛。そして死の総体、地の底から這い上がってきた誰でもない誰か。不思議です、どこかに見覚えがある。貴女の名前は?」
王が私に問いかけてきた。
「私は岸浪ハクノ。セイバー、アルトリア・ペンドラゴンのマスターです。」
「その名前を僕の前で名乗る意味がわかっていますか?」
「そう言われても名前に関してはあんまり覚えていないのです。でも世間話でもしに来た訳ではありません。あなたは救世主として月にやって来たマスターですよね。そんなあなたが。」
「はい、人間はこれ以上生存しても有益ではないと受け入れました。そういう貴女も人類に存続の価値が有ると思いますか?」
そう問いかけられて来たけど私は答えられなかった。
人間の価値はバラバラでそして基準もバラバラだ。
私はほぼ人間のことなんてわからないですし私に有るのは憎しみのみ。
でも私はこの聖杯戦争の中で成長していった。
きちんとは学べていないし歪んだ成長でもありますがそれでもそれらが今の私を構成している。
「わかりません。ですが私は未来を求めたい。たとえそれが私がそこにいられなくても、そして私が消えるとしても。私は10秒先の破滅が見えていても1秒先の希望を求めたいのだから。」
その答えにレオは思わず笑った。
「良い答えです。貴女は自分が消えるとわかっていながらここに来たのですから。ではこちらも相応の敬意を持って相手しましょう。ガウェイン。」
「御意。」
ガウェインが戦闘の準備を始めた。
セイバーいえアルトリアも今まで使って来た剣をしまい新たな剣を取り出した。
その剣はアルトリアにとって最上級の剣なのだろう、その剣に私は思わず見惚れた。
「では聖杯戦争を始めましょう。」
そう言うと炎が広がり防壁の中を埋め尽くした。
ガウェインのマントが燃えていき完全に散った後ガウェインが防壁の中から飛び出した。
そしてアルトリアも剣を構えて飛び出し剣と剣がぶつかった。