かっ勝ったの?
アルトリアも私もボロボロだったがガウェインは持っていた剣が折れていた。
レオは何かを操作したと思ったら鐘の音が響いた。
「これは貴女達の勝利を告げる鐘です。」
「つまりはあなたは敗北を認めると。」
「ええその通りです。聖杯戦争とはそういうものです。どちらかが敗北を認めればその時点で戦いは終わります。」
レオがそう言うと私達が乗っている地面が登り始めた。
「状態を整えてください、時間がないのでしょう。」
そう言われたけどすぐに回復できる訳がありません。
「マスター、ちょうど良いのが貴女の元にありますよ。」
アルトリアがそう言って私の懐から栞を取り出した。
それは三階層のサーヴァントの一欠片なのでは?
「これはサーヴァントの一欠片ですがそれでも力はまだ残っています。上手に使えば体調を整えるくらいはできます。後は私が軽い食事くらい用意しましょう。」
アルトリアがそう言ってテーブルセットを用意してクッキーなどを用意していき最後に栞で私達を回復させた。
「英気を養うにはちょうど良いです。僕もご一緒して良いでしょうか?」
「大丈夫ですよ。存分に堪能していってください。ガウェイン卿もどうぞ。」
「わかりました。では存分に堪能してもらいます。」
私やガウェインにレオが軽い食事を摂り始めて凛が思いっきり叫んだ。
「何普通に食事をとっているのよ!貴女もレオも敵同士だったでしょ!」
「そう言われても休憩は大事です。軽い食事でもしてコンディションを整えるのは同然です。」
「敵同士でしたが既に勝敗は決まりました。ハクノさんが勝者で僕が敗者なのは変わりません。」
凛が呆れるが食事は続いていく。
「あれがムーンセル中枢熾天の檻。事象選択樹と呼ばれる観測機。そして貴女が敵としてとらえる最後の男が待つ場所です。」
食事の最中にレオは今向かっている場所の説明をした。
私は食事を摂りながらレオの説明を聞いた。
私達は熾天の檻へと辿り着いた。
「あれがトワイス・ピースマン?1人だけ?サーヴァントは!?」
凛が宙に浮いたトワイスを発見したがトワイスのサーヴァントはいなかった。
「サーヴァントが居なくても動き続けるとは流石に格が違いすぎます。」
アルトリアは宝具だけが動いているのに驚愕していた。
トワイスが私たちに気づいた。
「来ます!躱してください!」
アルトリアの警告が来ると同時にトワイスのサーヴァントの宝具から砲撃が放たれた。
「何余裕かましてんのよ!」
「僕は中立ですので、どうぞご健闘を。」
レオはトワイスとは戦わないみたいで砲撃から身を守る事だけをするようです。
「仕方ありません。レオは元々トワイスの側でしたからここに連れてくるだけで充分な働きです。後はこちらがやるだけです!」
「話し合う気は微塵も無いって訳ね。」
「そもそも話し合える訳ないですよ!マスター準備を!」
「アルトリア!いくよ!」
トワイスとの戦闘が始まり戦陣を切ったのは凛だった。
「借りるわよ!届けー!」
凛はサーヴァントの力を引き出し恐らくはラニの物だったと思われる銃を出して砲撃をした。
それは宝具からの砲撃で防がれた。
その後にアルトリアが素早く砲撃を躱しながらトワイスへと近づき剣で切り裂いたがトワイスは切り裂かれたはずなのに元に戻った。
その現象を見てアルトリアは
「デッドフェイスか!」
トワイスの状態を見破ったが砲撃ではなく今度は砲台そのものがアルトリアへと襲いかかった。
「アルトリア!」
アルトリアの防御と私の支援でなんとか攻撃は防げた。
「見事です。すっかり一流のマスターですね。」
アルトリアが私を褒めてそして砲撃は止まった。