「なるほど。君が地の底から這い上がって来た死の総体か。」
トワイスはこちらへと向いた。
「素晴らしい健闘だ。辺獄から最上層まで僅かに残ったマスターとサーヴァントの残骸を砕きながらよくぞここまで、最もそれも意味のない戦いだったが。」
「肝心のサーヴァントはどうしましたか?まさか貴方1人だけですか?」
「覚者は既に去った、もうこの宙域では再現されない。宝具、天輪聖王、チャクラ・ヴァルティンのみを残して。彼の去ったここで私は私自身思想を断念するに至った。岸波白野でさえ私の後継者ではなかった。ならばもう待ちはすまい。消去される事になろうともムーンセル中枢へと至りSE.RA.PHを閉じる。人類に残されたこの最後の新天地を。」
「なるほどそして妄念だけがここに焼きついたか。」
「私はトワイス・ピースマンを名乗った電脳体の残骸、ここに焼きついたデッドフェイス。君の同類だ。」
「同類?」
トワイスは私と同類とよんだ。
「共に死から生まれ死を望む者。君の怒りは君自身に向けられたもの、私と戦う必要はない。納得がいったのなら眠るがいい、元より憎しみだけで登って来たもの、憎む相手がいなければ存在の意味がない。」
トワイスはそう言うけど私は否定する。
「私は憎しみだけで動かない。私の望みは貴方の先にあるものです。ここまで勝ち上がって来たマスターとしてムーンセル中枢に辿り着く。」
「何の為に?」
「新しいものを見る為に。貴方みたいに無理矢理心中する奴とは一緒にしないで。」
「つまり君は
「ムーンセルを正常に戻す。貴方の話には興味がないです。」
「地上を救うと?死から生まれた者が?だがとっくに手遅れだ、地上に人類の生活圏は存在しない。」
トワイスは今の地上の画像を見せてくる。
「あれが今の地上の光景…」
凛は今の地上に驚愕した。
「そうだ。君が生きていた1000年前とは違う、あらゆる文明が滅び去った。人類の終焉だ。人類は資源枯渇などでは滅びない、この惑星のリソースは人類では食い潰せるものではない。だからこそ人間はいつまでも残り続け無様を晒した。天才がなければ臨終する事すら出来ない知性体、その幕を私が引いた。私がこの座に着いてから時期1000年、たったそれだけの時間で1万7000年続いた人の歴史は終わった。」
トワイスはそう言うけど私は否定する。
「そうですか。みっともありませんね救世主。1000年かけても滅ぼせなかったとも言えますよ。住む場所がないだけで人間はまだ生きている。だからSE.RA.PHを壊す訳ですか。生き残った人々がいつかここへと辿り着くと知っているから。」
「トワイス・ピースマン賢者の残骸よ。人類が憎いのか?貴様の思う理想に届かなかった人類が?」
アルトリアはそう言うがトワイスは否定した。
「まさか。どうでもいいものを憎む事は出来ない、単に消えて欲しいだけだ。成果が出せないのなら消えるべきだ。マイナスで終わったのならせめてゼロに戻そうと考えただけだよ。かつて地上で生きた1人の人間としてね。」
トワイスはそう言うがアルトリアは否定した。
「諦めたのなら1人で消えるべきです。ゼロをもって和とするなど生命原理の冒涜です。貴様はもはやあらゆる生命より劣っています。」
「そうだとも。人間はあらゆる生命に劣る者だとここまで語って来たつもりだがね。」
トワイスはそう言うと宝具を動かして砲撃させて来た、だがそれは防壁に防がれた。
誰が張ったと思ったらそれはレオだった。
「お礼は結構です。皆さんお早く。」
レオはそう言って来たので熾天の檻にあった建物の残骸へと私達は避難した。