自分の足音がしたのにすぐ続く感じで声を出して。その先頭部分だけ声を大きくする感じで話を進めだす。続けて出したのは今までよりも大きめになっちゃてて。さらに、それだけじゃなくて。続きを話し出すタイミングで声をまたそこを強調するみたいにする。
一方で、こっちが声を出しているまだ途中なのに、その所で、向こうの2人は振り返って来てた所から、兵頭彩芽よりも先にンウニュさんがこっちに足を進めて来てて。その力を込めてるような感じで足をズンズン進む。
それのせいで足がいる場所はそのままにこっちが背中を少し逸らす感じになりながらこっちに一気に近づいてきてた。
「お前、勝手、決めるな。あいつ、言う通りだ」
相手はまだ足を止めるよりも少し早いタイミングからこっちの前に立つ感じになってて。それからさっき兵頭彩芽が僕の肩に手を置いた時なんかよりも全然強い力でこっちを押し出すみたいにしてきて。そのせいで僕も相手の力に押される感じで一瞬だけ両手を持ち上げながら後ろに下がる。
「これ以上邪魔するな、次お前、殺す」
目を大きく開きながら鼻から強い息を出しながらこっちの方をンウニュさんが見つめてくる。顔を前に出しながら握り拳を後ろに向けながらいるそっちの方を僕もしばらく見つめ続けるけど、それに対して、僕はその場、さっきよりも穴の所から離れた場所に立つことに。
すぐに向こうが戻って行きながらその足音をこのフロアに響かせながらまっすぐに進んで行く。それと一緒に手元へ魔力を込めそうになるけど、兵頭彩芽のことを意識せずとも視界に入れながらンウニュさんの背中を見ることに。
だけど、すぐにもう1回斜め下に顔を向けながら、何もない場所を掴む感じで両方の手を握りながらもう1回2人の方を見た。
「やっぱり、こんなのダメだよ」
2人の前に両方の手を広げながら腰を落として。口を紡ぎながら顎を自分の側に寄せる。一瞬だけど目を瞑りそうになっちゃって。それのせいで視界が狭くなるけど、でも両方の目元にしわを作るけど一緒に歯も食いしばる。一度だけ視界から外れちゃったけど、すぐに2人の方を見直す。
だけど、僕の方に首を向けながらいる兵頭彩芽を見た時にはもうンウニュさんが肩を持ち上げてるような形でこっちに一歩ずつ足を進めて来てる。そのままこっちの胸倉をつかみに来る様子をただ目を大きくしながら見ることしかできなくて。
こっちからすればその隙が数秒間あったけど、でも、口を動かすことだけ以外にはその場で動けない。
そのせいで首に相手の握りこぶしが首に当たって。それでちょっと苦しくなるのを感じながらも両方の手を相手の手に当てるけど、そこに魔力を込めるまではまだ何もするつもりはなかった。
だけど、それよりも早く兵頭彩芽が1回舌打ちしてから歩いて来てて。こっちの方に視線をほんの一瞬だけ。たぶんンウニュさんにはわからないくらいの時間だけ見てから顎を引っ込めてハンドガンを召喚。それを向こうの頭に突きつけた。
「やめろ」
兵頭彩芽が声を出してるタイミングでは相手はこっちを離すこともなければそれ以外のこともしないけど、それで誰も何もしない状況だけが続いてて。
首を絞めつけてる僕も目の前にいるンウニュさんの様子を見つめる。だけど、向こうは下の方を見ながらそこで唇の両方を中に仕舞いこむようにする。
その間ずっと上の瞼を平たくしてて。それが解けたと思った矢先に僕の体を前へと放り投げる感じで押し出したら。すぐに兵頭彩芽の方に振り返ってた。一方で、こっちはこっちで真後ろに数歩下がったから、そっちにあった穴の方に体が落っこちそうになる。
「私、もうどれだけ時間経ったかわからない。この場所、今何日かわからない。お前ら、頼るしかない。ストライカー殺さなきゃなら、こいつ、頼るしかない」
両方の腕を斜め下に振る感じにしながら大きな声を出すその姿を、僕もなんとかバランスをとった所で聞こえて。早口で聞き取りにくいとすらも感じるけど、でも、それでもずっと兵頭彩芽の顔に自分のを限界まで近づけながら、目を大きく開いて話し続けた。
「僕だって、もも姉とは会いたいけど、でも、これは、その……」
言葉の途中で続けられなくなって、そのタイミングで何度もそこを小さく開けたり閉じたりを繰り返しながら視線を斜めに動かすことしかできなくなって。それだけで両方の手を強く握りしめてるけど、でも、それで何が起こる訳でもないし、気づけばそこの力も抜けて。ただ目尻を落っことすことしかできない。
喉を締め付けてるだけで立っていたら、ンウニュさんの方から動き出して。僕の頬を狙ってビンタが飛んできてて。でも魔力を使えばそんなのすぐに避けられるし、体をひねって無理な体勢になったから転びそうになったところで地面の所に泡を作って。それをトランポリンみたいにしながら体を立ち上がらせつつ足を滑らせる。
だけど、それでこっちの体が離れたことで穴の方に向こうが走って行ってるのを見た瞬間、咄嗟に両足を蹴りながら向こうの名前を呼んで。それから勢いのままお腹にタックルを仕掛ける。
そしたら、当然向こうが倒れると一緒に僕の体の上を一気に滑ることになって。その間こっちは相手の様子を見ていられなくて。ただ相手の体に顔をうずめるみたいになってるのも数秒間。
向こうがしばらくこっちに抵抗してこない姿を見て体を落としてるけど、それもしばらく。呼吸を何とか整えられた後に見たら、相手の被ってた布から熱くてちょっとだけだけど厚みを持った液が溢れてるのが分かった瞬間、お尻と一緒に後ろに下がっちゃって。一緒に限界まで目を見ひらいて息を強く吸い込む。
小さく同じ音を繰り返しながら何度も声を出し続けて相手の名前を呼んでたら、それが終わって少ししてからはっとして。そっちの方に這うみたいに進んでンウニュさんの頭の後ろを止血しようと手を強く押しあてようとした。
だけど、それと一緒にまたもう1回大きめの声で相手の名前を呼ぼうとした矢先。今度は向こうが僕の頭に勢いよく頭突きを仕掛けて。それでそこを抑えながら後ろに下がったところで両方の腕を使ってこっちが押し倒されちゃった。
「ワョルユ!」
その声がした途端、ンウニュさんが顔を向けた方を僕も見ると、大きな足音を勢いよく上げながらこっちへと向けて向かって走ってくるトカゲの姿があって。向こうはそれからすぐにその場を立ち上がって離れてるけど、こっちはそれに反応できなくて。突進のままの足に思い切りお腹を踏みつけられて。なんとか魔法の力で体の前の障壁を硬くしたけど、それでも衝撃で口からゲロが一気に出た。
手から出した水で何度も口元や服に付いたそれを何度も洗おうとするけど、めまいをさせながら頭がくらくらするのに任せて体を左右に揺らしてたら。今度は右からの攻撃で吹き飛ばされた。
その攻撃がトカゲのしっぽの薙ぎ払いだったって気づいたのは、僕の体が壁にたたきつけられて。勢いのまま溢れた涙と唾液と鼻水で顔がぐちゃぐちゃになりながら血を噴き出してる時。
そのまま何度もせき込むたびに口からよだれと一緒に血が出続けてる。
なんとか地面に体を戻した後も、体のどこかもわかんないくらい痛くて何度もせき込み続けて。その上で泣くのも止められなくて。ただそこにうずくまって両手足を縮こまらせながら丸くなって。両方の手で頭を抱えることしか出来なかった。
だけど、それも大きく岩が崩れる音がしたところではっとしながら顔を上げたら、例の穴の岩がトカゲのしっぽで崩されてるのが見えて。僕は顔だけ浮かべながらそっちを見てる。そしたら、その縁にンウニュさんと1体だけがいる状態で、岩の無数の破片たちが側面を転がる音がしてて。それがだんだん小さくなって行くのだけが聞こえてた。
だけど、それから僕も呼吸が出来ない状況でじっと見つめてるけど、こっちから穴の中は見えないのもあって、それに対して辺りで聞こえてるのは兵頭彩芽が足を後ろへと下げているのだけ。
僕が四つん這いになった状態で何度も苦しい体から、息を声と一緒に出しながら這って進んでく。そしたら、何度も体から熱い血だったり唾液がしたたり落ちて。少ししたらお腹かがすごく痛くて。そこに片方の手を当てながら何度も激しい呼吸を繰り返すことに。
その間、地面の上に置いた腕の上におでこを乗っける感じに。数秒間だけそうした後に顔を上げてまた前に進んだ。
穴の中を見ると、その中で何度も壁を登ろうとしては力が足りなくてそのまま地面へと転がっていく姿があって。人間半分くらいの高さから落っこちて地面へと尻もちを突いてる人の姿があった。
そこには腐ったどぶみたいな水溜まりだったり細かな砂だったり小石が転がっている、そこで体中に砂の汚れや傷跡、特に胸の所を引きちぎった跡が両方に残ってる女の人が床の上であおむけになってた。