メイフィールド   作:コンテナ店子@コミケ出ます

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第4話「いきなりごめんね、今日会える?」

 頭に包帯を巻いてもらったところで「もう大丈夫」って、医務室の若い女の人らしい先生の声が出来るだけ抑揚を抑える感じでこっちに言ってくる。それと一緒に僕も視線も落っことしながら、頬をほんの少しだけ膨らませる。

 

 それと同じ状態のまま、自分のお尻や太ももを乗っけてその下部分を潰す感じにしてる丸椅子に、両方の手を軽く力も入れずに乗せる。両方の太ももの間に手を重ね合わせてる状態でただ座り込んでる間、先生は何か小さい紙に文字を書きこんでるみたい。

 

 その間、下半身はこっちの方に向けたままにしてるのに対して、上半身だけ後ろの方にある机に向けてる状態が続く。さらに、両方の手の指同士を組み合わせて、そのまま親指をぐるぐるさせてた。一方でこっちは顔を下へと向けた状態から視線だけをぶつける感じにしてる。

 

 辺りから聞こえてくる音は先生がペンを走らせてるのくらいで。それ以外には遠くの校庭で野球か何かやってる女子がずっと「オーライオーライ」って言ってる声が聞こえてる。でも、それは窓が締め切りになってるせいもあって相当小さく届いてた。

 

 周囲からする音はただ、しばらくすると先生の方から書類を書き上げたみたいで、こっちを見てくれた。でも、そう思ったのはほんの一瞬だけで、丸椅子を蹴り飛ばすくらいの勢いで立ち上がってから、足を使ってそれを机の下に仕舞う。それから僕の方とは全く違う方を見ながら両手を上へと上げて体を伸ばしてる。

 

 カーテンが端っこの方でまとめられてるせいでただ生暖かいだけの温度をこっちに伝えてくる太陽の光がこっちに一心に投げかけられ続けてる。そっちの方を一瞬だけ見たら、曇りも何もなく外の様子と繋がり合ってるくらいの感覚すらする。そのせいで、太陽の光が眩しくて瞼を少しだけ降ろした。

 

 兵頭彩芽の爆弾で出来た砂ぼこりまみれの顔だったり髪の毛がそのままになってる僕の姿。それが窓に反射して映ってるのを見てるのもそこそこに、すぐにちょっとの声と一緒に先生の方を見る。

 

 向こうは今も低い声を出しながら背中を反らしてて。続けて両方の手を上に向けてたのを声と一緒に一気に降ろすと、体をほんの少しだけ前のめりにしながらいた。それから1回だけあくびすると、机の上にあったたばこを手にして白衣のポケットに入れる。

 

「じゃあ、先生たばこ言ってるから。なんかあったら喫煙所に来て」

 

 それだけ言いながらもう歩き出してて、僕の方なんかまったく見ずに医務室から出てく。ドアが閉まる低い音が消えた後は、もう遠くでする足音だけになってて。僕が1人だけこの部屋の中で取り残された。

 顔を横向きにしてる状態が数秒間続いた後、ため息と一緒に体を猫背にしながら肩を落とす。そこから息を吐きながら目元を狭く開いた状態で天井を見上げた。

 

 狭いこの部屋の天井なんてものの数秒で見上げられて。それのせいで今も電気が付いていない薄暗いだけの様子見ることに。それが数秒間だけ続いた後、肩を左右に揺らす動きと一緒にここを出て、背中で引き戸を引っ張る感じにそこのドアを閉めた。

 でも、しばらくそこから僕は動かない。ただ、両方の手を背中側に回した姿勢で立ってるだけにしてた。

 

しばらくそこに立ったまま顔を下に向けて、下の唇に力を入れないまま上の唇に当ててる。そのつもりでいようとしたけど、ふとした瞬間にゆっくりした動きで、スカートのポケットの中に手を入れて、そこで何度か左右に動かしてその中にある、くしゃくしゃで入れっぱなしになってた紙を取り出す。

 

 それを自分の胸よりも少し下のところまで持ってくる間も、ゆっくりとした動きをさせてて。両方の手でそれを広げる。

 一緒に紙同士が擦れ合う音が小さくだけど確かに、上の瞼を落っことしながら目尻も同じくしてる僕の耳にも聞こえて来てた。

 

 ただ、口を小さく開けてそこから呼吸が出入りしている感覚を味わいながらいるこっちの体も、集合時間と場所が描いてあるままになってる紙にも、廊下の向こう側にある窓から入ってくる太陽の光が届くことはない。両手の親指と人差し指だけでそれを支えたまま、しばらくじっとその様子を見つめてた。

 

 

 

 勉強机の上に並んでる写真立ての中で、バットマンやスターロードののに付いてる埃を指で軽く拭う。しばらく写真の中でポーズを決めてるスターロードと一緒に、そこに反射してる僕の様子も見てた。

 

 でも、その直後にその中にあったもも姉と入学式の時に撮ったやつを上の方だけ掴んだら、そのままの勢いで体をベッドまで運ぶ。まだ電気は付けてないけど、それでも床に無造作に転がってる漫画だったり脱ぎっぱなしの服だったりを避けながら小走りで進んだ。

 

 ベッドの上で体をバウンドさせる動きをさせなが寝転がらせて、そこで背中を丸める。一緒に折り曲げた足の内側に自分の腕が来るようにして。さらに首も折り曲げる。そこから口を強く紡いでる状態をただ続けた。

 

 しばらくその状態でいるままでいるつもりだったけど、唇を強く締め付けてしまっているのも数秒間。一度体を回してベッドの上で上瞼を落としながら両方の手を伸ばしてもも姉の写真を上にする。

 そうするとその表面の部分に何も映ってない状態の、ただ周囲の薄暗い光景に交じり合う様子だけが視界に入り込むみたいになってる。それに対して僕自身がただ小さく口を開けたままいると、ただ一緒に2人で並んでまっすぐに立ってるだけの様子を見るだけに。

 

 ただ、それで腕が疲れるよりも先に、ベッドとは真逆の方におきっぱにしてたスマホの灯りが付いたのに気づいて。それのせいで顔の向きを首だけ使って変えてそっちの方を見つめる。でも、その間、表情も何も変えずに、両手で持ってたもも姉の写真を片手だけにしてベッドの上に放り投げてるだけにしておいた。

 

 

 

 いつのまにか寝てたみたいで、カーテンが開けっ放しになってるせいだけど、外から入ってくる太陽の光が眩しい。それのせいでまだ目をつぶってるままなのに、その上へ片方の腕を重ねる感じにして口を開ける。さらに、そこから音を全く出さないような息を出す。

 

 それが終わった後もすぐには目を開けられなくて、その目元にしわをめいっぱい作った状態になったりそれを戻したりしてた。でも、机の上に置きっぱなしにしてたスマホが音を鳴らしてるののせいで、体に寝がえりを打たせようとしたら、結果、床の上に体を落っことしそうになる羽目に。

 

 急いで床の方に両手を突いたまま数秒間、左半身だけを上に乗っけた状態で、いつの間にか開きっぱなしになってた目で自分の開いた手を見つめる。少ししてからまた立ち上がって何度か足で床に転がってる箱だったり漫画だったりをどけながら進む。

 

 まだ上瞼を完全に開けきれてない状態のまま進んだ足取りで顔を少しだけ下に向けた状態で進んでる間、また細い溜息を吐き出してた。

 

 だけど、スマホを手に取って親指だけを使ってアラームを止めようとした瞬間、音が自分の耳でも聞こえるくらいの音を立てながら息を吸い込む。一緒に顔を床と垂直になるくらいの角度まで持ち上げながら視線を左右に動かしつつ、胸元に自分のスマホを当てる。

 

 それと同じくして脇を力を入れないまま締めて、目も大きく開いたままいる。そうしてられたのもほんの数秒だけで、すぐに振り返ったら跳ねるみたいな感じで、どたどた音を立てつつ足を一歩一歩進めながら床にある物を避けてく。

 

 一緒に両方の手も肩よりも少し下のところまで持ち上げてる感じでいたけど、それをやり始めてまだ数秒の所で先端を置きっぱなしにしてたお菓子の箱にぶつけちゃって。

 一気に体を倒しそうになりながらその場でけんけんする感じで、歯の間からただ息を出すだけの音を出しながら痛みをこらえることになった。

 

 なんとか目を強く瞑って耐えきったところで顔を持ち上げて、すぐに洗面所の前に立って洗顔用の泡立てとクリームを手に取るけど、でも、それを少し手の上に塗った所で「そうだそうだ」といいながら手でくしゃくしゃってやって消す。

 

 すぐに振り返りつつ細かく足踏みしながら上に着たままにしてた制服を裏返しながら脱ぎ捨てて床に放り投げたら、スカートやブラやパンツもそれについて行かせることにした。

 何度も呼吸を繰り返しながらシャワーを浴びてる間、自分の片方の手を風呂場の壁に当てて。そこの前にある鏡で、濡れた金髪が自分の顔に張り付いてる様子を見る。僕自身の目も確かにそこにあるけど、それは髪の毛の間から真正面を見つめるだけになってた。




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