間宵シグレのASMRを聴いて思い浮かんだネタを書くところ
pixivにも投稿してます

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読む前にシグレASMRを全て聴いてからにしてください。ネタバレ若干あります。考えないで感じてください。pixivにも投稿してます


湯たんぽ

湯上がりを経て、広間の椅子に腰を下ろす。スプリングの鈍い音が体を包み、みちみちと古い革張りが張ってゆく。ぽろぽろと劣化したカケラが肘置きから剥がれ落ちる。

経営の首が回っていないとの話の通り、背中にある大きな違和感の塊はごりごりと背中の骨にぶつかる。試しコインを投入してみたが、チャリンと音はなるものの動く気配もなければ帰ってくる気配もない。飲み込んだ細い空洞は次を欲しがっているようだ。

 

 仕方がないと背を預けるのは諦めて、浅く座り直して手を組んだ。存外にもテーブルの後片付けは早く済んだ。であれば客室に行けば良いとは思うのだが、そういえば場所を尋ねていなかったことに今更気づいた。若干風呂上がりで火照っていたとはいえ抜けている。

 

 何も火照っていた理由は長風呂だけではないのだが。思い出すだけで情けないやら恥ずかしいやらで大声で叫びたくなる気持ちをグッと堪えてタオルで口を覆う。ふわっと良い香りがする。いつものシャーレのシャンプーの香りと、若干の柑橘臭。湿っているタオルが顔肌を濡らして、ごうごうとぎこちない音を立てる送風機の風が妙に心地がいい。

 

 シグレの行動は時折、いやだいぶ距離の詰め方にムラがあることは理解していたつもりだった。本人が本当に気にしていないのか、それとも私が試されているのか、出会った頃よりも随分と積極性が高い。特にスキンシップが増えたのはそう、温泉郷ができて、レッドウィンターでお湯が確保できるようになってからか。

 

 風呂は命の洗濯とも言う。確かに人が入れるだけのお湯を用意して、飲むわけでもなく身体を浸からせるという行為は心の余裕ともみて取れるか。心身のケアとして生活水準の向上に大いに関係あるだろう。

 

 こんな厳冬に川での行水など私には考えられない。一部を濡らすということはつまり服を脱いでいけないというわけで、想像するだけで身震いがする。そんなこと耐えられない。下手に耐えて体でも浸かろうものならショック死待ったなし。そのまま流されて春の雪解け時に素っ裸の成人男性が見つかるのだろう。朝の新聞の隅っこにでも載ってそうだ。

 

 そういえば、そう説明してくれたシグレは寒くないのだろうか。手、足、肩と水をかけてそのうち川中の方が暖かいというのだから服は……まぁ着ないよな普通。そうなると直肌に極寒の水に耐えられるだけの肌なんだろうか。それとも尻尾のように毛でも覆われているのか。

 

 しかし227号にいる生徒たちが全員そのような身体的特徴は持っているわけではないだろう。となると一般的な身体強度の話に落ち着いてしまう。あらためて私の体の脆弱さ……あらため子供達の強さに引き笑いが出た。

 

 窓に目をやると白い吹雪が吹いている。電気はすでに落としているので、窓にぶつかった姿しか見えない。温度差もあろう、窓辺の雪はうすりと溶けて流れる。まるで浴槽内にちらついた雪が湯に落ちて見えなくなるように。

 

 そうやって風呂場での出来事を思い出して悶死する。いらぬ想像ばかりが沸いてくる。先ほどまでの思案のせいだろう、私が意図せず触れたものの感触まで思い出す。

 

 あれは肩か、腕か、足か、腰か、それとも……。

 ドリンクで冷やした体が少し熱くなる。

 

 いや、だが考えてみればそもそもあの時は入ってくるとは思ってなかったから素っ裸だったのは私の方だ。シグレの姿なんて一切見ちゃいない。そうだ、少しでも見ておけば先ほどの疑念の答えも得られたろうか。惜しかったかと馬鹿なことを考えると同時に死にたくなるほど自己嫌悪に陥る。

 

 隠す暇もなく手を引かれて、まるで幼児を風呂に入れるように頭と体まで洗われてしまって、なんということだ。あの時は私が見なければ最低限のラインは守れるからいいかと納得したがそもそもシグレは全部見た可能性の方が高い。いや、どうやったって視界に入ってしまう。

 

 全く動じた反応がなかったものだから私だって気にしていなかった。変に心の傷になったりしてないか心配になる。その辺りの誤魔化し方はシグレは上手く隠す。もっと早く先に上がってもらっていれば……、といっても遭難したのは私の落ち度、それを心配してのことなのだから強くは言い出せない。

 

「はぁ……」

 

 とりあえず、具体的に何をしたのかは忘れてしまおう。事実が残っているだけで十分だ。モヤモヤする気分をタオルで拭って立ち上がる。

 

 タオルを水場で洗っていて、思案していればそのうちいい時間が経っていることに気づいた。

 特に連絡もないので適当に廊下を歩いていれば明かりの一つくらいあるだろう。洗い直したタオルを首にかけてその場を後にした。

 タオルは後日配達時に新品で返そう。

 

※※※

 

 隣のシグレは寝たようだった。ヘイローの有無はこういう時に判断基準として役に立つ。寝たふりで悪戯を仕掛けられたことは一度もない。

 

 背が熱い。シグレは冷え性だというが、今やシグレの方が熱い。浴衣のあまりをギュッと握られていて、毛並みのいい耳がすっぽりと私の肩と肩の間のスキマにおさまっている。

 

 暖かいのは温泉の効果でもあり、シグレの体温もあり、それに私が緊張して体温が上がったのもあっただろう。畳の上の冷たさが心地よく感じるくらいには。

 

 結局二組の布団とはなんだったのか。ほぼ横にくっつけられた敷布団の国境を超えて、一つの布団に二人が横になっているだけだ。

 

 シグレの両足に絡め取られた片足から感じる体温は、直肌の温もりだった。すべすべで柔らかい。これで尻尾のように毛が生えていることで温度調節を行なっている説は否定された、と馬鹿な三者視点が瞑った目のスクリーンで偉そうに高説垂れた。取られた足は少し痺れてきた。動かすこともままならない体勢でちょっときつい。

 

 正直寝苦しい。熱を逃しまいと接触面積が多いおかげで色々と当たっている。私はかなり熱いのだけど、たぶん本人はちょうどいいのだろうけど。ほぼはだけて寝巻きとして機能していない浴衣があまりにも想像に容易い。

 

 かかる呼吸が少し湿っぽい。これは私の汗で浴衣が濡れているのか。

 

 寝る間は随分と気分が良くなっているように思えた。吐息もアルコール臭こそしなかったが、ゆたんぽに詰めるくらいだ、正直空気中から摂取してるといっても驚かない。場酔いの可能性だってあるか?

 

 それとも温泉で血流が良くなって気分がおおらかに高揚しているとも捉えることはできる。もともと密造してたり、なんならモルスを飲んでいる生徒だ。環境がそうさせるのか、温もりが何かしらのスイッチになっているかもしれない。

 

 ただ、それだけでもないことは流石に私でも察する。

 

 あったかいことは幸せ、か。

 眠くてぽやぽやしていたのか、珍しく本音をこぼしたと思う。

 

 言葉通りなら、それなら私の布団を温める必要もない。用意したら早く入って、自分の布団を温めておけばいいのだ。ゆたんぽという手もあった。今日ばかりは私だって何を飲もうが目を瞑るしかなかったろう。実際、煽っていたとしてもそれが今までの生活において選択肢だったのだから、それを否定することはしない。

 

 であるのに、シグレは今私の背に引っ付いて、甘える子猫のように体を丸くして寝息を立てている。不自然なほどに肌を擦り付けて。

 

 きっと多分、あったかいってのはまぁ……。

 

 ぎゅっとシグレが背中を引っ張った。

 びくっと肩が揺れた。

 

 「もう湯冷めするのは、やだな。せんせ……」

 

 背中でそう溢した。

 

 「……」

 

 振り返って顔を見る度胸はない。大きく息を吐いて体の力を抜く。私もそろそろ寝よう。




シグレASMRを聴きましたか皆さん。私は新幹線の移動中に聴きましたが最高でしたね。サンプル聴いたときはナニコレまぁシグレは温泉時点で匂わせというか卑しい系かぁじゃあそうだよなこんないみわからない展開にするよなと思いました。混浴はいいですけど何か話題作りのために過激にしてる節があるというか、踊らされてるなと若干不信感を感じていたわけです。

そもそもサンプルにトラック2をいれるんじゃない!!!フルで聴いたらトラック5が全てじゃん!!!!!!!!

エロいからとか、セが始まりそうとか色々感想があると思うんですが、私は逆にトラック5まで聴いた時点でそれはねえだろと逆の感想しか出てきませんでした。どうやったらあの流れでセが始まるんだろう私の展開読みがおかしいのか?

ああ、とりあえす先生はトラック2の後に間違いなく抜いてると思いますが(直球)たぶんシグレも(規制)

でもほんとに良かったな~。温泉しかり、環境しかり、シグレのひとつの根幹としてトラック5の最後の台詞なのかなと。あたたかいってこと、それは単純に温度だけじゃなくて、自分が寄りかかれる、甘えられる相手がいることなんじゃないかと。受け止めてくれる人がいることなんじゃないかと。

上の解釈で改めて一トラックずつ聞き直すともう可愛いのなんの。こういう子は赤面させて照れてれさせてどもらせるのが最高に可愛いんだって古事記にも書いてある書いてないならいまから書いてくる。でも私の小説じゃ絶対に表現できない難しすぎるライブ感で書いてるからしかたねえだろ!!!

シグレの冗談とか、その中のボディタッチ多めの仕草とか、なんかもう感極まっちゃった。俺はシグレのお父さんでお兄さんで彼氏で先生なんかもしれん。はいタヒ刑。

語彙力はないのでなにも言いたいことが伝わらない。終わりです。

他の人も早くかいてホラホラ。こんな自分でも書いたんだからさ。

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