とはいえアニメライフだと効果二つとも使ったら死ぬんでこの小説での出番はないでしょうが……いやまあそもそもこれ以降決闘描写を入れられる気は技量的にしてないんですが……
あと話に出す予定だった他のテーマの新規も来て知らん知らん知らんってなりました。どうなってんの?
俺の知ってるARC-Vでは、融合次元の目的は間違いなく次元の統合だったはず。アカデミアのプロフェッサーである赤馬零王が娘を取り戻す為に計画した……ええと、プロジェクト名なんだったっけ。
とまあ、細かい部分はともかく。
次元統合の目的の為にそこに暮らす人々をカード化する、というのなら、横暴ではあるが理解はできる話ではあったんだけど。
だがこのオベリスクフォースは"滅ぼす"とまで言ってのけた。根本の目的に必要なはずの、零王の娘の分身体──瑠璃の確保すら差し置いて? 既に確保済みということも無いはずだ。なんたって昨日こそ、黒咲兄妹の元気そうな姿を見掛けている。
ダメだ、どう考えたって原作と違いすぎる。
何か、齟齬がある……のか?
「……おい、何を黙っている」
仮面の男は腕を組んだまま、冷静に努めて俺を観察しているようだ。
眉間に皺を寄せながら、こちらの腹を探ろうとする声音。アカデミアを知っていることについて、もしかしたらスパイみたいな疑いでも持たれてるのかもしれないけど……もっと超次元的な理由なんだよなあ。
「分かった、とりあえず全体の方針がそうなんだな? で、俺が知りたいのは理由だよ。なんでそんなのが総意になっちゃったんだ」
「本当に知らないようだな」
「ああ、教えてくれ」
「……私は末端、全て把握している訳では無いが」
一拍、間を置いて。
「我々の次元……いや、ここも含めて四つの次元は、元々一つだった。何かの切っ掛けで分かたれたことで今がある」
「うんうん」
成り立ちは俺の知っているストーリーと同じ。その切っ掛けっていうのが、多分ズァーク関連の事件のはず。でもって次元の数とかも同じだ。
「分裂した後の融合次元には切っ掛けに近しかった責任者が残り、それらの次元を全て監視していたという。彼が設立した、世界を正常に管理する為の機関がアカデミアの母体だ」
「うん?」
もう知らん話になった。
いくら数十年前の記憶とはいえ、ARC-Ⅴにそんな話は無かったと確信を持って言える。管理機関? とやらを建てた彼……?
切っ掛けとなったのがレイであるのなら、それに近しいと言えばやはり彼女の父親である赤馬零王しか思いつかない。でもアイツって世界の管理保全とか、そんな殊勝なタマだっけ。
「だが、ある時からエクシーズ次元の観測が途切れ、監視も介入も不可能となった……らしい。他の二つの世界には異常が無いにも関わらず、だ」
「はあ」
「そして今や、世界を保っていた次元の壁が崩れつつある! エクシーズ次元の存在が、いつの間にか肥大化し過ぎていた影響で!」
「はあ……?」
……ホントに根っこから知らないことばっかりなんだけど。
彼の話がヒートアップするのに比例して、話のスケールが大きくなっていく。そろそろ情報の洪水を受け止める脳が処理を受け付けなくなる頃合いだ。
……まだ店長はバックヤードから帰って来ないんだろうか。状況も内情の説明も出来ないけど、心細いから一般人同盟組みたい。
「パソコンの容量みたいな解釈で合ってるか? その……四つの世界はハードに入ってるソフトみたいなモノで、俺たちの所だけデータがバカデカくなったってこと……?」
「フン、言い得て妙だな」
若干の現実逃避を散らすように首を振り、一旦話を整理してみれば、尊大な肯定が返ってきた。なんでコイツこんなに偉そうなんだ、見るからに斥候の癖に。プレミで俺に負けてる癖に。
「メモリを食い潰し始めた理由が分からん以上、原因不明のウイルスに感染した可能性のあるソフトは消さねばならんだろう? 腐ったミカンとして害をもたらす前に」
うむむ、消されそうな側からしたら理不尽で非道な言い分だ。そりゃまあ、管理者にとっては原因不明のトラブルは怖いだろうけど。
それにしても容量が増えた理由、原因か。
エクシーズ次元の存在がデカくなった……多分、バリアン世界とかアストラル世界絡みな気がする。あの戦いで魂のランクアップだのなんだのが行われまくった結果、とか? 有り得る、というか心当たりはそれしかない。
──カラン。
「何も知らずに世界を圧迫しているエクシーズ次元の愚かな獣共を狩り尽くし、他の次元を守る! それこそが我らアカデミアの使命なのだ!!」
「…………なるほど?」
とりあえず、言い分はわかった。コレ俺が聞いてどうにかなる話じゃないなってこともわかった。
「故に、貴様なんぞに囚われている場合ではない! デッキとディスクを渡せ、今度こそ──」
「──物騒な話してんじゃねえか」
「ッ!? 誰だ!!」
まあ、どうにかしてくれそうな奴が途中から聞いてたからいいけど。
会話に割り込んできた少年は、幾度も世界の存亡云々に関わっていた経験者。決闘が強けりゃ人脈もある。中学生に任せきりになってしまうのは大人としてめちゃくちゃ情けないとは思ってるけども、頼るべきはプロだ、プロ。
……入り口、CLOSEの看板出してたんだけどな。気にしないか、神代凌牙だし。
ARC-Vの一挙放送、もうシンクロ次元まで行ってる……時の流れがとてもはやい
うろ覚えを補完しようとしていますが、話の展開が変な方向に行っているために原作から大幅に乖離することが確定したので見返す意味があんまりなくなってきました。同時視聴が楽しいので見ますが。自分は沢渡さんが大変好きです。