1.仕事をしているレンジャー
清楚なレンジャーが執務室で仕事をしている。提督は留守だがお酒を飲んだりはしない。
酒飲み艦として見られがちなレンジャーだが、節分を除けば実は1日20時間も禁酒している。つまり1日の6分の5はお酒を飲んでいないのである。
レンジャーは節度を持ってお酒と付き合っているのだ。
仕事の後の飲み会に思いを馳せながらレンジャーは仕事を続ける。
2.飲み会に行くレンジャー
仕事を終えたレンジャーはいそいそと支度をする。これから飲み会に行くのだ。
足取りも軽くレンジャーは執務室から去っていった。
3.飲み会のレンジャー
公式のダブルジョッキレンジャーを思い浮かべてほしい。
あれは広報向けのよそ行きの姿、今日のレンジャーはオクタプルジョッキレンジャーだ。
4.飲み会から帰ってきたレンジャー
ビールジョッキ運びのギネス記録は29杯。ほどほどの酒量で収めたレンジャーは飲みなおすことにした。
執務室に戻ってきたレンジャーが単艦個人酒保へ向かう。
単艦個人酒保のあった場所は白い壁になっていた。
5.模様替えで単艦個人酒保がなくなっていることに気づいたレンジャー
「れんじゃ~?」
お酒を取り出そうとして何度か失敗し、レンジャーは何かがおかしいことに気づいた。自分の酒保があるはずの場所に白い壁が広がっている。
「れ、れんじゃー?」
そんなはずはないと辺りをうろうろと歩き回る。
「れんじゃー……!」
しばらくうろついた後、座り込み声を上げて泣き出した。
レンジャーの単艦個人酒保にはこれまでレンジャーが集めたお酒が入っていた。
安くはない給料をはたいて買ったあのお酒も、極悪非道な敵の爆撃から身を挺して護ったあのお酒も、広報の記念に貰ったあのお酒も、全てなくなってしまった。
なぜこんなひどいことが起こるのだろうか。
実は昼間仕事に集中できないからと自分で布を被せて隠したのを忘れているだけである。
0.(回想)模様替えをするレンジャー
清楚なレンジャーが執務室で仕事をしている。仕事をしながら時折チラチラと単艦個人酒保の方を見ている。
ふと仕事の手が止まり視線がさまよい始め、単艦個人酒保の方へ向く。
視線を引きはがし仕事を再開する。
再び視線がさまよい始め、単艦個人酒保の方へ向く。
無理やり視線を引きはがし仕事を再開する。
何度か繰り返した後、レンジャーは意を決して立ち上がった。手に大きな白い布を持ち、誘惑を避けるため目を閉じ息を止める。単艦個人酒保までの道のりは体が覚えている。大丈夫、問題ない。
「レ、ン、ジャー!」
難事を成し遂げたレンジャーは誇らしげな顔をして仕事に戻っていった。
6.単艦個人酒保を発見したレンジャー
レンジャーが嘆き悲しんでいると何かの拍子に布が落ち、単艦個人酒保が現れた。
「レンジャー!」
慶事には酒を飲むもの。単艦個人酒保が見つかったお祝いに酒盛りを始めた。
今日もレンジャーは絶好調だ。