Fate/Sealed Elysium   作:神谷萌

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第15話 明日を待つ夜

「エーテライトだって!?」

 その単語を聞いて、クレオパトラ49世が素っ頓狂な声を出した。

「ちょ、ちょっと、なんでそれを…………、サーヴァントとは言え、生前が明らかな近現代の日本人が持ってるのよ」

 立香も、強引に室内に入ってきつつ、アサシンと琉希に対して、問い質すように言った。

「それほど驚くものなのかい?」

 ランサーが、逆に立香とクレオパトラ49世に訊ねる。

「魔術協会の三大部門のひとつ、アトラス院の有力家系、エルトナム家が開発した……表向きは医療用の疑似神経、とされているナノフィラメント。まぁ、伝統的な魔術師の家系の常で、元来の開発目的はろくでもないものだったんだけどね……」

 クレオパトラ49世がそう説名すると、この場の面子の視線が、アサシンに集まった。

「うん、そう。多分その “ろくでもない使い方” してると思う」

 アサシンは、苦笑しながらそう言った。

「でも、それだとすると、表向き以外の利用法って、そのエルトナム家が秘匿してるんじゃないの? 魔術師って普通、 “神秘の秘匿” って言って、技術の共有を嫌がるし」

 クレオパトラ49世の隣に立った立香が、腕組みをするようにしながら、訊ねるような口調で言う。

「まぁねぇ……アタシら瑞苑に住んでる魔術師みたいに、あけっぴろげな方が珍しいからねぇ……」

 クレオパトラ49世が、立香の言葉に同意しつつ、戯け混じりの苦笑をする。

 それから、再度視線がアサシンに移った。

「私の “生前”、そのエルトナムの子女と親交があって……ただの友達、って言う感じじゃなくて。なんていうのかな、戦友、みたいな? 同性愛……うーん、完全には否定できないってところ、みたいな?」

「なーるほど」

 アサシンの説明に、ランサーが、どこかテンションの高そうな声を出した。

「それでその技術も託された、ってことだねぇ」

「はい」

 ランサーの言葉に、アサシンは、チャーミングにニコッと笑って、言う。

「友情! 愛! 正義! まさにこうあるべきという美談です!」

 セイバーまでもが興奮したような声を出す。

 その一方で、

「その程度で、事実上の一族相伝の技を渡すかな?」

「うん……時計塔ならまだしも、アトラス院だからなぁ……」

 と、立香とクレオパトラ49世は、他の4人に聞かれないように声を潜めて、言い合った。

「それで、えっと、シオン……あ、その、エルトナム家の……────」

「シオン?」

 アサシンが言いかけた言葉を、クレオパトラ49世が、怪訝そうな表情で遮った。

「シオン・エルトナム? シオン・エルトナム・アトラシア?」

「あ……はい、そうです」

 クレオパトラ49世が、問いかけるようにその名前を言うと、アサシンはそれを認めた。

「知ってるの?」

「ああ、だいぶ前から行方不明らしい。ただ、アトラス院は隠しているし、時計塔の情報だから、確実ではないかもしれないけど」

 立香の反射的な問いに、クレオパトラ49世が答えると、それを聞いたアサシンは、

「えっと……シオンがこの時代、今頃どうしているかとか、この後どうするのかとは、ちょっと言えないかな……下手なこと言っちゃうと、この可能性世界でのシオンを危うくしちゃったり、最悪 “抑止力” が働いちゃうし」

 と、頬を掻く仕種をしながら、苦笑してそう言った。

「ああ、そこまでは求めてない。でもまぁ、それならアサシン(さつき)がエーテライトを持っている不自然さも説明できる。エーテライトはエルトナム家の人間にとっては文字通りの身体の一部みたいなものだし、シオン・エルトナムが持ち出す分にはアトラス院もギャースカ言わないだろうし」

 まず、クレオパトラ49世が、軽く手を振りながらそう言った。

「それで、そのエーテライトを使いこなせるってことでいいのかね?」

 ランサーが、アサシンに訊ねる。

「うーん、シオンのように自在には……ただ、一時的につなげて、思考を読み取るぐらいの事はできます」

 アサシンが、謙遜混じりに答えた。

「それで、あの言峰モドキの思考を読み取ろうってことですね」

 セイバーが言う。

「はい。任せてください」

 アサシンは、少しだけ自信ありげに、僅かに胸を逸らせてそう言った。

「ところで、さっき、アサシンが追ってたってのは、一体なんなんだい?」

 ランサーが、アサシンと琉希を交互に見ながら、訊ねた。

「えーっと……それは、詳しいことは言えないんですが……」

 琉希と顔を見合わせてから、アサシンが歯切れ悪く言う。

「とりあえず、大雑把でもいいよ」

 立香が、そう言って説明を促す。

「そうそう、アタイらは、あの『刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルグ)』モドキっぽい飛んできた槍しか見てないからね」

「!」

 ランサーが立香に続く。すると、その言葉を聞いた琉希とアサシンが、はっと何かに気付いたように目を広げて、顔を見合わせた。

「今ので、確信が持てました」

 琉希が、険しい表情で言う。

「あれはおそらく────あ、断言していいと思います。つまり、濃縮された憎悪の泥で練り上げられた、言わば『泥のサーヴァント』……────」

 琉希はそう言い、複数の個体が存在すること、聖杯戦争で呼び出されるサーヴァントを模していること。ただし、ここ瑞苑の聖杯戦争で喚び出されるサーヴァントのルールに従っていないことを説明した。

「じゃあ、立香にあの槍を投げたのは……」

「今のランサーの表現が妥当なのだとしたら、クー・フーリンだと思います。男性の姿をしていたというので、スカサハではないでしょう。ただし、()()()()()()()()()()()()で、英霊クー・フーリンそのものではないですが」

 ランサーの問いかけに、琉希は頷いて、そう答えた。

「ただ、あれは危険なんです。私、あの “泥のランサー” に、試しにエーテライトを繋げたんですが……────」

 深刻そうな表情で、アサシンが言う。

「────意志というものがない、そこまでは、想定の範囲だったんですが、その……中身は、がらんどうの闇……深淵、直接触れれば、その闇に飲み込まれてしまいそうな……私は、生前が死徒だったので、耐えられましたが……────」

 アサシンの説明がそこに及んだ時、クレオパトラ49世の眉がぴくん、と反応した。

()()()サーヴァントや、人だったら、多分、あの闇に飲まれてしまうと思います」

 クレオパトラ49世は、

 ──死徒だって()()()()だったら、そんなもんに耐えられないよ。

 と、胸の中で呟いたが、声には出さなかった。

「今は直接狙われてくる、サーヴァントとマスターに危険が集中していますが、あれがずっとこの街でウロウロしていると、街全体が穢れていくことになりかねません」

「うーん……聖杯戦争はあくまでマスター同士で争うゲームであって、ヒーローごっこをする場じゃないんだがなぁ……」

「別に、いいじゃない。そんなのが野放しになってると、それこそ聖杯戦争どころじゃないんだしさぁ」

 わざとらしく、唸って言うクレオパトラ49世に、立香は苦笑しながらそう言った。

「………師匠、ヒーローごっことか嫌いでしたっけ?」

「そんなもん、機会があればやりたいに決まってるじゃーん!」

 琉希がそそのかす様に言うと、クレオパトラ49世は、椅子から立ち上がって、その手の甲側を見せるように、左腕を振り上げた。

「ライダーと言えば昭和ライダー! スーパー戦隊といえば◯◯(ナントカ)マン! やっぱ憧れるよねぇ~」

 その様子を見た立香が、苦笑する。

「やれやれ」

 

 

 瑞苑中通り1丁目、大通り沿いの中型雑居ビル。

 終電が終わり、瑞苑町の街区も、自動車の走行音以外は落ち着き、 “静” の時間帯になる。

 とある雑居ビル、その(フロア)の窓には『テナント募集中』の張り紙が、表から見えるように内側から貼られており、その室内は調度品が一切ない。

 ただ、人影が2人……否、3人いた。

「まだ、すべてのマスターとサーヴァントの能力は、見極めさせてはいないが……」

 メガネで痩躯の中年男性は、そう言いながら、シックな赤に金の装飾が施されたハードカバーを持つ本を、差し出す。

「大丈夫です」

 がっしりした体つきの男性は、それを受け取りながら、答える。

()()()()()()()()()()()()()()、こちらで収集済みですから」

 ──…………?

 その場にいた、もう1人の人物、女性のような麗しい外観をもつその者は、()()()()()()()()()()()()、その疑問を問い質すことは()()()()()()

「フフ……それならいいが」

「いえいえ」

 メガネの中年男性が、口元で笑いつつも、疑問形で言葉にすると、がっしりとした男性の方が、それだけではないぞ、という感じで、手を振った。

「これは()()()()()僥倖でしたが……瑞苑の聖杯と深くリンクする存在を()()していましてね……」

「ほう」

 がっしりした男性の言葉に、メガネの中年男性は、軽く驚いたと言うか、感心したような声を出した。

「それが解っていれば、聖杯戦争に有利になると」

「ええ、まぁ、()()()()()()()()

 がっしりした男性は、口元に笑みを浮かべながらそう言った。

「明日からは、一気に他のサーヴァントとマスターを駆逐して、そのリンクする存在を手中に収めます。運命の糸を一気にこちらのものにしますよ」

 がっしりした男性がそう言うと、メガネの中年男性は、満足そうな笑顔になった。

「そうか、よろしく頼むぞ」

「ええ、お任せください」

 

 

 松原地区、クレオパトラ49世邸。

「とりあえず明日に備えるぞ。まずは風呂だ。時間が惜しいから、2人ひと組で入っちゃってくれ」

 ────という、家主(クレオパトラ49世)の言葉で、2人ずつ入浴していた。

「おおっ!?」

 脱衣・洗面所。

 その肢体を見て、セイバーが声を上げた。

アサシン(さつき)、アナタ脱ぐともっとすごいんですねぇ!?」

「わ、わざわざそんな声出さないでください……っ」

 セイバーのナチュラルセクハラ発言に、アサシンは赤面して気恥ずかしそうな苦笑になるも、特に身体を隠そうとはしない。

「そう言うセイバーさんだって、なんか、女の私が見惚れちゃうようなくらい綺麗じゃないですか」

「そ、そうですか?」

 アサシンの言葉に、セイバーは、気恥ずかしいと言うよりは、どこか決まり悪そうな顔をした。

「なんか……日常生活に疲れたOL、みたいな容姿してませんか? 私」

「なんですかその例え……でも、そんな感じはしないかなぁ。体型も綺麗だし、肌もつやつやだし……」

 セイバーが問いかけると、アサシンはクスクスと可笑しそうに笑いながらそう答えた。

「うーん、久しぶりにセイバーをやっているのがいいんですかねぇ……?」

「なんですか、それ……」

 そんなやり取りをしながら、2人とも縛っていた髪を(ほど)き、浴室に入る。

 築年数は経過しているとは言え、注文住宅として建てられた戸建てだからか、浴室は広く贅沢にできている。リフォームにより、浴槽はステンレスだが、今どきのシステムバスのようになっている。洗い場には、蛇口(カラン)・シャワーの水栓の他に、シャワー専用の水栓がもうひとつついていた。

「あ、私、こっち使いますね」

 そう言って、さつきは、シャワー専用の水栓に手を伸ばす────

「……アサシン、アナタ、流水は平気なんですか?」

 セイバーは、その姿に軽く驚いて、アサシンの行動を凝視していたが、やがて、そう問いかけた。

「え!? あ、ああ、そっか。うん。今は大丈夫。サーヴァントになっているし、琉希クンからの魔力が充分だから……久しぶりにお陽様のあたる外も、お風呂も思い切り堪能できて幸せ!」

「なるほど」

 アサシンの答えを聞いて、セイバーは穏やかな笑顔を見せた。

「あーでも、この季節の日向は、死徒とかそう言うの抜きにキツイなぁ……どうせだったら、春か秋だったら良かったのに」

「それは、同感です」

 アサシンが、戯け混じりの苦笑でそう言うと、セイバーもそれに同意して、2人はクスクスと笑いあった。

 

『…………』

 

「よっと、…………」

 すっ、と、立香がブロックを引き抜く。引き抜いたブロックを、てっぺんに乗せる。

「はい」

「じゃあ、こっちならどうだ、と」

 立香に促され、クレオパトラ49世は、別のブロックを引き抜いて、やはり上に乗せた。

「だいぶバランスが悪くなってきたな……ホレ立香」

「よ、よーし……」

 立香が、緊張で震える手で、ブロックを引き抜き────

 ガラララララッ

「あーっ!」

「へへっ、これで3連勝♪」

 倒れて崩れたジェンガのタワーに、立香が、慌てたような悔しそうな声を出すと、クレオパトラ49世は愉快そうに言った。

 

「うわ……ぁ……」

 その肢体を見て、琉希は感嘆の声を上げた。

 細かく見れば、指摘できる点もあるのかもしれないが……鎖骨が上がっておらず()()()()()肩幅に、なだらかな骨盤。艶めかしくしなやかなカーブを描く肢体は、股間の生殖器さえ隠してしまえば、女性と言っても誰も疑うことはないだろう。

「すごいですね……ランサーさん……」

「そうかい?」

 琉希の言葉を聞いて、ランサーは、そう答えつつも、琉希に見せつけるようにポーズをつける。

 流石にこの2人は、ジェンダー的な問題から1人ずつ入った方が良い、と、立香もクレオパトラ49世も言ったのだが、

「ぼ、ボク、ランサーさんがどう自分の身体を見せているのか、知りたいんです、駄目ですか?」

「あっはっは、そう言うことならいいじゃないか。浴場で見せたぐらいで減るもんじゃなし」

 という、琉希の要望とランサーの言葉で、2人で入浴となったのだった。

「おやおや」

 ランサーの肢体に見()れていた琉希だったが、急に、少し屈みながら、身体を捩った。それを見て、ランサーが言う。

「ちょっと、刺激が強かったかねぇ」

「す、すみません」

「別に、謝ることはないさね、アタイの身体がそれだけ魅力的ってことだからさ」

 反射的に謝る琉希に、ランサーは笑い飛ばすように返した。

「ただ、その……」

 赤面しつつ、ランサーを直視できない様子で琉希はおずおずと言う。

「うん?」

 ランサーが、その言葉を促すようにすると、琉希は、一転して、真剣な表情をして、ランサーを見る。

 ──おや?

 琉希の肢体を真正面から見て、ランサーはそれに気がついた。

「ただ、その、エッチな気分になってるってだけじゃなくて……その……ボク、ランサーさんみたいになりたいです!」

 思い切った口調で、琉希はランサーに吐露した。

「アタイみたいに? 女になりたいってこと?」

「…………そう表現されると、なんか違うんですよね」

 ランサーが訊き返すと、琉希は、どこか難しい表情をして、俯きがちになってしまった。

「なるほど、なるほど、 “女になりたい” じゃ()なくて(・・・)、 “女みたいな外見になりたい” なんだね」

「は、はい!」

 ランサーの言葉を聞いて、琉希は、我が意を得たり、という様に、興奮した様子で、声を出した。

「そうなんです。前から……肩も今のままなで肩であってほしいし、腰回りも……それに、その、ち、乳房も欲しいと感じるときもあるし。ただ、女になりたいっていうか、性別として男である自分に違和感があるのかって言われると、それはなんか違う気がして」

 琉希は、今まで、どこか言語化できずにつっかえていた自身の感情と言うか、希望のような物が、するっと出せるようになった気がして、言った。

「いいじゃないか、別に。外見なんて性差の一要素でしかないんだからさ。別にそれだけで自分は女です、なんて言わなくたっていい」

 ランサーは、豪快に笑いながら、そう言ったが、はっと気がつく。

「もしかして、聖杯戦争にも?」

「はい…………ただ、今まで、どう聖杯に願えばいいのか解らなかったんですけど、今、ちゃんと言えるようになって気がします」

「うん、うん……それに、あえて今のこの街に近づいたろう?」

「え……」

 頷きながらも、続けてそう訊ねたランサーに、琉希は、僅かに絶句したが、

「はい……そうです」

 と、すぐにそれを認めた。

 現状の瑞苑町は、『エストロゲン受容体変異症』────身体の女性化が発生するというこの奇病の震源地だったが、だからこそ琉希は敢えて近づいた、というわけだ。

 ランサーの見たところ、琉希の体型の女性化はすでに始まっていた。そもそも、とっくに声変わりを迎えている年頃のはずなのに、ややハスキーがかりつつも、一般的な男性が普段から意識せずに出すには、かなり高い声で話している。あまつさえ、明らかに乳腺が形成され乳房を形作ろうとしていた。

 ──この街に来て急速に進んでるのか、それとも前からなのか、まぁ、この娘にとって不本意なものじゃないなら、それでいいかね。

 ランサーは、言葉には出さずに、胸中で呟いた。

「さて、ひとっ風呂浴びようかね」

「は、はい……」

 堂々としたランサーと、まだ緊張した様子の琉希とで、浴室に入る。

 お互い、シャワーでざっと身体を流してから、浴槽に浸かる。

「ふーっ……一戦終えた後の身体に染み入るねぇ……」

 最初、ランサーが、リラックスしたように、そう声を出した。

「そう言えば、アサシンのマスターさん」

「は、はい!?」

 ランサーに声をかけられて、琉希は、自分でもどうしてそうなったのかわからないうちに、緊張して驚いたような声を出してしまっていた。

「セイバーのマスターさんとは、師弟関係だと言ってたけど……」

「あ、はい……魔術の、じゃないですけど……」

「うん、それは聞いてる」

 質問に琉希が答えると、ランサーはそう言ってから、

「ただ、夕方、セイバーのマスターさんと食事した時には、一緒じゃなかったろう?」

 と、訊ねた。

 すると、琉希が、いくらかリラックスした様子で、答える。

「ああ……ええ、流石に、師弟と言っても馴れ合うのは嫌だって、まぁ、主に師匠の意見だったんですが……」

「あ、なるほど。それじゃあ、別に拠点を用意していたってことかい」

「ええ、東瑞苑の駅から、小さい方のトロリーバスで2停留所ほど行ったところに、ひとまずマンスリーマンションを借りてあったんですが……」

 琉希がそこまで説明すると、琉希もランサーも表情が締まっていく。

「だけど、変なのがチョロチョロし始めて、お互い危険だと思ったから、合流したってことか」

「はい。そうなります」

 

『一本! 勝負あり!!』

「あーっ!?」

 折りたたみ椅子から立ち上がりかけつつ、立香が声を上げた。

 23.8インチのディスプレイをNintendo Switchにつなぎ、クレオパトラ49世と並んで、2人とも、それぞれ形式の異なるアーケードコントローラーを抱えて、対戦していた。

「んもー、アンタのリ◯ルル強すぎ! 使用禁止!!」

「いいよー、じゃあ、次は誰使おうかな……と……」

 抗議の声を上げる立香に対し、クレオパトラ49世は、余裕綽々、といった様子で言って、画面に視線を移す。

「マスター」

 そこへ、セイバーが入ってきた。

「ランサーと、琉希さん、上がりましたよ。マスターで最後ですから、入っちゃってください。もう遅いんですから」

「へーい。じゃ、セイバー、悪いけど片付けといて」

「解りました」

 入浴に向かおうとするクレオパトラ49世とすれ違って、セイバーはSwitchを片付けようとする。

「アンタもサーヴァントに片付けさせるじゃん」

 立香が、口を尖らせて、不満気に言う。

 すると、クレオパトラ49世は一度振り返り、ため息をつきつつ、呆れたように言った。

「そうじゃなくて、立香に片付けさせると無茶苦茶になるのが嫌なの」

「ぶーっ」

 





野郎もデザインしちゃうぜー
柏木直斗
https://x.com/kaonohito2/status/1956941228874023211
ちなみに、既存の型月キャラをベースに入れてあります。
あと、服装は昔の(型月無関係の)ドラマの主人公のものです。
(『探偵物語』の工藤俊作(松田優作)と思ったあなた、惜しい!!)

具体的な感想をいただけると、続きを描くことが捗ります。
Twitter https://twitter.com/kaonohito2
Discord https://discord.gg/WN23qmRnkQ
Discordは「一時メンバー」となりますので、私のオフライン時に来られた方は、「エントランス」及び「⁠一時メンバーの連絡用チャンネル」のアナウンスに従って必要事項を書き残してください。
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