『最後の航海日誌(ログブック)―世界がひっくり返る日―』   作:ペンギンって可愛いですよね

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第六話:「世界政府の反撃」

■ マリージョア、虚の玉座

 

聖地マリージョアの玉座の間には、異様な沈黙が支配していた。

 

五老星たちは新聞と報告書を前に、激昂していた。

ラフテルからの生中継、オハラの虐殺、フレバンスの隠蔽、古代王国と“D”の真実。

すべてが――世界政府の“嘘”だったと、暴かれた。

 

「聖地にまで怒号が届いている……各国の王たちも、黙ってはいない」

 

「このままでは、“支配の象徴”が崩壊する。虚の玉座の意味が……」

 

そのとき、静かに音を立てて、奥の影が動いた。

 

玉座の奥。そこに“座ってはいけないはずの存在”が現れる。

 

イム。

 

その姿は闇の中に溶けていたが、その声ははっきりと届いた。

 

「では、“均衡”を壊そう。生き残った者だけが、次の世界にふさわしい」

 

 

■ 命令:最終掃討作戦“聖槍(セイクリッド・スピア)”

 

イムの指令は一つ――ラフテルを滅ぼせ。

 

「目障りな真実を、根絶やしにする。麦わらのルフィごと、海ごと消し去れ」

 

五老星はその命令を淡々と受け入れた。

天竜人の“神聖な世界”を守るため、もはや手段は問わない。

 

「海軍大将を全軍動員せよ。“聖槍”作戦を発動する。目標は――ラフテルの消失だ」

 

 

■ 世界各地の混乱

 

その頃、各国では市民が立ち上がっていた。

 

「オハラは嘘だった!」「フレバンスも犠牲だった!」「俺たちは騙されていた!」

 

暴動、革命、反乱。

 

海軍支部は手が回らず、世界政府の“威光”は各地で崩れつつあった。

 

 

■ サカズキの苦悩

 

海軍本部では、元帥サカズキが歯ぎしりをしていた。

 

「“正義”を語る資格もねぇってのか……!」

 

「サカズキ元帥、政府から命令が来ています。“ラフテルへの総攻撃”――」

 

「……やるしかねぇってのか。今さら引ける道じゃねぇ」

 

その目は、何かを“守る者”の覚悟だった。

 

 

■ 麦わらの一味、出航の刻

 

ラフテルでは、仲間たちが準備を整えていた。

 

「どうやら来るようね、世界政府が」

ロビンの声は落ち着いている。

 

「上等だ。最後の戦争ってやつだな」

ゾロが剣を研ぐ音が響く。

 

「ナミ、出航準備完了だ」

フランキーが親指を立てる。

 

「この島に長くはいられないわ。海軍の包囲網はすぐ来る」

ナミが航海図を睨む。

 

「じゃあ行こうぜ!」

ルフィが笑う。

 

「この世界を、最後までひっくり返すために!!」

 

 

■ 出航、そして追撃

 

サニー号がラフテルを離れたその瞬間――

 

上空から、無数の爆音と閃光が降り注ぐ。

 

「来たか、聖槍……!!」

ローが睨む。

 

「くそっ! 海軍の主力が一斉にこっちを狙ってる!!」

ウソップが叫ぶ。

 

「だったら――逃げ切ればいいだけさ!」

サンジが帆を広げ、風を切る。

 

「世界の真実を届けるまでは――絶対に死ねねぇ!!」

 

サニー号は火線をくぐり抜ける。

その航路の先には、まだ誰も見たことのない“未来”があった。

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