『最後の航海日誌(ログブック)―世界がひっくり返る日―』 作:ペンギンって可愛いですよね
■ マリージョア、虚の玉座
聖地マリージョアの玉座の間には、異様な沈黙が支配していた。
五老星たちは新聞と報告書を前に、激昂していた。
ラフテルからの生中継、オハラの虐殺、フレバンスの隠蔽、古代王国と“D”の真実。
すべてが――世界政府の“嘘”だったと、暴かれた。
「聖地にまで怒号が届いている……各国の王たちも、黙ってはいない」
「このままでは、“支配の象徴”が崩壊する。虚の玉座の意味が……」
そのとき、静かに音を立てて、奥の影が動いた。
玉座の奥。そこに“座ってはいけないはずの存在”が現れる。
イム。
その姿は闇の中に溶けていたが、その声ははっきりと届いた。
「では、“均衡”を壊そう。生き残った者だけが、次の世界にふさわしい」
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■ 命令:最終掃討作戦“聖槍(セイクリッド・スピア)”
イムの指令は一つ――ラフテルを滅ぼせ。
「目障りな真実を、根絶やしにする。麦わらのルフィごと、海ごと消し去れ」
五老星はその命令を淡々と受け入れた。
天竜人の“神聖な世界”を守るため、もはや手段は問わない。
「海軍大将を全軍動員せよ。“聖槍”作戦を発動する。目標は――ラフテルの消失だ」
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■ 世界各地の混乱
その頃、各国では市民が立ち上がっていた。
「オハラは嘘だった!」「フレバンスも犠牲だった!」「俺たちは騙されていた!」
暴動、革命、反乱。
海軍支部は手が回らず、世界政府の“威光”は各地で崩れつつあった。
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■ サカズキの苦悩
海軍本部では、元帥サカズキが歯ぎしりをしていた。
「“正義”を語る資格もねぇってのか……!」
「サカズキ元帥、政府から命令が来ています。“ラフテルへの総攻撃”――」
「……やるしかねぇってのか。今さら引ける道じゃねぇ」
その目は、何かを“守る者”の覚悟だった。
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■ 麦わらの一味、出航の刻
ラフテルでは、仲間たちが準備を整えていた。
「どうやら来るようね、世界政府が」
ロビンの声は落ち着いている。
「上等だ。最後の戦争ってやつだな」
ゾロが剣を研ぐ音が響く。
「ナミ、出航準備完了だ」
フランキーが親指を立てる。
「この島に長くはいられないわ。海軍の包囲網はすぐ来る」
ナミが航海図を睨む。
「じゃあ行こうぜ!」
ルフィが笑う。
「この世界を、最後までひっくり返すために!!」
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■ 出航、そして追撃
サニー号がラフテルを離れたその瞬間――
上空から、無数の爆音と閃光が降り注ぐ。
「来たか、聖槍……!!」
ローが睨む。
「くそっ! 海軍の主力が一斉にこっちを狙ってる!!」
ウソップが叫ぶ。
「だったら――逃げ切ればいいだけさ!」
サンジが帆を広げ、風を切る。
「世界の真実を届けるまでは――絶対に死ねねぇ!!」
サニー号は火線をくぐり抜ける。
その航路の先には、まだ誰も見たことのない“未来”があった。