『最後の航海日誌(ログブック)―世界がひっくり返る日―』 作:ペンギンって可愛いですよね
■ 聖地マリージョア、地下の封印室
玉座の奥深く、厳重に封じられた空間。
イムがその前に立ち、指を翳した。
「古代兵器プルトン――発動せよ」
何千年も静かに眠っていた力が、脈動を始める。
その瞬間、巨大な地鳴りが世界を揺るがせた。
だが――
何も起きなかった。
イムが目を細める。
「……なぜ、動かない?」
五老星の一人が、震えながら報告する。
「プルトンは……既に“消えた”。
ワノ国が開国した際、何者かが……持ち出したようです」
「……何者だ?」
「――“民”です」
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■ ワノ国、九里の断崖にて
燃えるような空の下。
モモの助が、静かに天を仰いでいた。
「父上……これは、我らの民のためだけでなく、
世界の未来のための選択でござるな」
その背後には、プルトンの巨大な機構の一部が静かにうねっていた。
だがそれは、兵器ではなかった。
「破壊のため」ではなく、「守るため」に動く力として、
ワノ国の職人たちと、光月家の技術によって再構築されていたのだ。
錦えもんが言う。
「ルフィ殿は、この世界に“夜明け”をもたらそうとしている。
ならば、我らの力で、それを支えるのみ」
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■ サニー号、絶体絶命の空へ
ルフィたちは、海軍・政府艦隊の総攻撃の中にあった。
「くそっ、空から何かが……落ちてくる!? 巨大な……砲!? 空島か!?」
「違う!! あれは……空からの“圧殺”だ! 天そのものを武器にしてやがる!」
雷雲を割り、巨大な衛星兵器のようなものが現れたそのとき――
ブワァアアアアアアア――!!
風が反転し、空が切り裂かれた。
「な……なんだ……!? でっけえ船……いや、あれは……!!」
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■ プルトン、再臨
ワノ国の空に現れたのは、巨大な“守りの船”プルトンだった。
それは海を裂く艦ではなく、大気を制御し、海と空を“調律”する超兵器。
その甲板に立っていたのは、光月モモの助。
かつて子供だった彼は、今、民の意思を背負う“王”として、世界にその存在を示していた。
「これは、世界を壊すための力ではござらん。
かつて滅ぼされた王国の“夢”――すべての人が生きられる“自由”の大地のために使う!」
彼の声とともに、プルトンが天を貫いた。
巨大な衛星砲が、霧散した。
世界政府の戦略兵器が、吹き飛ばされた。
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■ 麦わらの一味、歓声の中へ
「やべぇ……モモの助かよ!!」
ルフィが笑った。
「まさか、あいつがプルトンを……!!」
「いや、違う。プルトンは“ワノ国の民そのもの”だ」
ロビンが呟いた。
ゾロが頷く。
「守る力を、自分たちの手で選んだんだ。
あいつらは、自由のために立った。……まるで、ルフィみてぇだ」
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■ 世界各地の声
「ワノ国が……!? あの鎖国国家が世界を救った……!?」
「ルフィたちだけじゃない……この世界、まだ希望がある!!」
「支配の時代は終わる!!」
希望が、爆風のように広がっていった。
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■ イム、最後の怒り
「……王国の血が、まだ世界に残っていると……?」
イムの目が、今までにないほどの“恐怖”を宿していた。
「では次に動くは、わたし自身。
この“世界”そのものを、直接葬る」
その言葉は、世界の最終戦争の始まりを意味していた。