『最後の航海日誌(ログブック)―世界がひっくり返る日―』   作:ペンギンって可愛いですよね

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第八話:「沈まぬ太陽」

■ 聖地マリージョア、地下の封印室

 

玉座の奥深く、厳重に封じられた空間。

イムがその前に立ち、指を翳した。

 

「古代兵器プルトン――発動せよ」

 

何千年も静かに眠っていた力が、脈動を始める。

その瞬間、巨大な地鳴りが世界を揺るがせた。

 

だが――

何も起きなかった。

 

イムが目を細める。

 

「……なぜ、動かない?」

 

五老星の一人が、震えながら報告する。

 

「プルトンは……既に“消えた”。

ワノ国が開国した際、何者かが……持ち出したようです」

 

「……何者だ?」

 

「――“民”です」

 

 

■ ワノ国、九里の断崖にて

 

燃えるような空の下。

モモの助が、静かに天を仰いでいた。

 

「父上……これは、我らの民のためだけでなく、

世界の未来のための選択でござるな」

 

その背後には、プルトンの巨大な機構の一部が静かにうねっていた。

 

だがそれは、兵器ではなかった。

「破壊のため」ではなく、「守るため」に動く力として、

ワノ国の職人たちと、光月家の技術によって再構築されていたのだ。

 

錦えもんが言う。

 

「ルフィ殿は、この世界に“夜明け”をもたらそうとしている。

ならば、我らの力で、それを支えるのみ」

 

 

■ サニー号、絶体絶命の空へ

 

ルフィたちは、海軍・政府艦隊の総攻撃の中にあった。

 

「くそっ、空から何かが……落ちてくる!? 巨大な……砲!? 空島か!?」

 

「違う!! あれは……空からの“圧殺”だ! 天そのものを武器にしてやがる!」

 

雷雲を割り、巨大な衛星兵器のようなものが現れたそのとき――

 

ブワァアアアアアアア――!!

 

風が反転し、空が切り裂かれた。

 

「な……なんだ……!? でっけえ船……いや、あれは……!!」

 

 

■ プルトン、再臨

 

ワノ国の空に現れたのは、巨大な“守りの船”プルトンだった。

それは海を裂く艦ではなく、大気を制御し、海と空を“調律”する超兵器。

 

その甲板に立っていたのは、光月モモの助。

かつて子供だった彼は、今、民の意思を背負う“王”として、世界にその存在を示していた。

 

「これは、世界を壊すための力ではござらん。

かつて滅ぼされた王国の“夢”――すべての人が生きられる“自由”の大地のために使う!」

 

彼の声とともに、プルトンが天を貫いた。

 

巨大な衛星砲が、霧散した。

 

世界政府の戦略兵器が、吹き飛ばされた。

 

 

■ 麦わらの一味、歓声の中へ

 

「やべぇ……モモの助かよ!!」

ルフィが笑った。

 

「まさか、あいつがプルトンを……!!」

 

「いや、違う。プルトンは“ワノ国の民そのもの”だ」

ロビンが呟いた。

 

ゾロが頷く。

 

「守る力を、自分たちの手で選んだんだ。

あいつらは、自由のために立った。……まるで、ルフィみてぇだ」

 

 

■ 世界各地の声

 

「ワノ国が……!? あの鎖国国家が世界を救った……!?」

「ルフィたちだけじゃない……この世界、まだ希望がある!!」

「支配の時代は終わる!!」

 

希望が、爆風のように広がっていった。

 

 

■ イム、最後の怒り

 

「……王国の血が、まだ世界に残っていると……?」

 

イムの目が、今までにないほどの“恐怖”を宿していた。

 

「では次に動くは、わたし自身。

この“世界”そのものを、直接葬る」

 

その言葉は、世界の最終戦争の始まりを意味していた。

 

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