英物語   作:紡縁永遠

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とどろきファミリー

 「終わったか…おやこんにちは冬美ちゃん」

 「ありがとございます!」

 「感謝はいいけど、先に轟くんのところに行ってあげたら?」

 「あっ」

 「……どうでした?炎を使った轟くんは」

 「間違いない、アレならNo.1ヒーローになれる!だが冬美のあれは俺達が原因なのか?」

 「さぁ?いつからなのかは知らないから、何も言えないよ」

 

 やっぱりエンデヴァーは冬美ちゃんのアレについて気づいていたのか。まぁ重そうな靴を履いていたからなんとなくは察せたけど、どちらにせよ僕が入る余地はない、家族間の問題だ。

 

 

―――――――――

 

 

 「焦凍!」

 「姉さん、」

 「大丈夫?」

 「ああ、(コレ)は俺であって親父じゃねぇ、だから(コッチ)も母さんじゃない、両方俺の力だ」

 「そう」

 「けど、負けて……悔しいな……」

 

 焦凍もまだ十五歳だもんね、まだまだ問題があるか、私自身も早くこれを解決しないと。蟹に出会って取られた重みを。

 

 「焦凍、冬美」

 「お父さん」

 「親父……」

 「済まないかった!」

 「「?!」」

 「誤って許されるとも思わないそれでも、これだけは言いたい、」

 「急になんで…」

 

 本当になんで、お父さんはNo.1ヒーローのことしか考えていないものだと思っていたのに。

 

 「冬美、お前のそれは俺たちが原因であることをしった、」

 「!」

 「……結局何だったんだ?」

 「詳しくは知らない、だが、古明地なら解決できるはずだ」

 「……なら、いま直ぐに」

 

 治るの?この病気は、個性とも言い難い、元からそうであったと判断されたこの消えた重みは。

 

 「いや、おそらく今は無理だろう。それに素直に助けてくれることはないだろう」

 「そうか…なら終わるまで見るしかないのか」

 「ああ」

 「……治るのか、なら、夏雄と母さんにも伝えないと!」

 「いや、でも母さんは」

 「病院から出れるなら俺は引く」

 「わかったそれでいい、姉さん連絡しておいてくれ」

 「わかった」

 

 これで進める気がする。あの日切り裂かれた私たち家族はもう一度やり直せるはずだから。だから私は古明地出久がどんな人かを今一度確認しないと。

 

 『さぁ、いよいよラスト!!雄英1年の頂点がここで決まる!!』

 『決勝戦!古明地出久対爆豪勝己』

 『今!START!!』

 

 「本気で来いよ出久!」

 「それは少し難しい話だ。猫と鬼どっちがいい?」

 

 本気、未だに見せてないのに、なぜ自分が負けるようなことをいや、そういうものなのかな、焦凍が炎を使ったように、あそこにも何かあったのかもしれない。

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